多分無惨ルートだったと思います。
「へーっ、ここが森の祠だって!
ほー……こらびっくり! なーんつって!
あっははは!!」
ミカは性に合わない王城勤めからの解放と気のおけない友人との旅行という事もあってか妙にハイになっていた。
「はえー……祠だすか。随分古い祠みたいだすなあ……」
受けてのジーベンは感嘆の息を洩らす。
その側でアインの中にまたしてもこのノドカナ村への疑惑が持ち上がってきた。
(どういうこと……? タケシ、ファトゥムという氏素性も碌に知れない冒険者を崇め立てて古い神は用済み……と考えるには不自然だわ。こういうケースなら村の守り神の化身として顕現した……。という御伽話になりそうなものなのに)
考えられるケースとしては、この祠はノドカナ村が発足する前にあったか或いはノドカナ村とはまるで関係ない何かが何者かを崇めているか、だ。
「ね、ね。ちょっと調べてみない?」
「やめた方がいいだすよお。ツヴァイ様が仰られていただあ……。
『自然を舐めるヤツ。畏まらないヤツは大概罰が当たるもんだよ』って」
「ツヴァイさんが……?」
流石のミカもツヴァイには頭が上がらない様で流石に祠に手を出す事はしなかった。
「いえ、調べましょう」
アインは毅然かつ、凛とした聖女というよりは一軍の将の佇まいでそう宣言した。
「光楼牢覇(ライトニング・プリズン)」
と、共に聖魔法による封印を祠の周囲に施した。ゴブリンやオークは当然ながら、グレートナーガですら毛程の傷もつけられない光壁だ。
「どしたんアイちゃん。すっごい気合入ってんじゃん」
「貴方には解らないでしょうね」
言葉だけをとらえれば突き放す様なアインの言動であるが実際の所は違う。
(ええと、そうじゃなくて。貴方位に生まれついての才能や実力ならともかく私達は少しでも備えておかなければならないの)
「んー……ま、いっか♪」
柳に風と受け流したのか。或いはアインの本心を察したのかミカは太陽の様に眩しく屈託ない笑顔を向け、ジーベンは恐縮した様子でアインに頭を下げた。
「ほんで、祠のどこを調べればよかんべ」
「やっぱり御本尊じゃない?」
「ゴホンゾン……だすか?」
すっかり聖騎士ギャルとして馴染んでいるミカだが異世界の人間である。
しばしばこの【インフィニット・プリズム】には存在しない言葉を使う。
ジーベンはその度にキョトンとした表情をする中、アインはジーベンへと解説をする。
どうやらアインは異世界、つまり我々のいる世界についていくつかの知識を書物や口伝にて理解していた。
それはつまり、デザイア以外にも様々な転生者が存在する、ないししていた事を示しているのだがそれはともかく。
「御本尊。この場合はこの村に祀られている神様を象徴するものの事ね」
「あっ、知ってる知ってる! グーゾースーハイってヤツっしょ?」
「偶像崇拝……まあ、当たらずとも遠からず、ね。聖王教会が発足した時に禁じられた筈なのだけれど……」
(と、言うことは嘗て異端とされた邪神を祀っているということ? まさか……グレートナーガやデスザウルスといった凶悪なモンスターが突如発生し始めたのも……!?)
アインは悲観論者ではないが、楽観主義者でもない。しかし、このノドカナ村で起きている事態はアインの予想を遥かに越える何かであると確信するのだった。
「御本尊ってこれかな? げろげろー……。きしょくわる〜……」
ミカが酷評する通り作った人間をセンスを疑いたくなる様な……いや、尖った異質なセンスがありありと示されている彫像があった。
不定形な肉塊の彫像が見るものに訴えかけるのは愛や友情など偽り。
口では綺麗事を並べ立てて、身を綺羅で飾ろうとも所詮力や欲望に囚われた卑しい肉塊。なら初めから善人のフリをするな。
俺もお前も皆悪なのだから、悪神としてその本分を果たして何が悪い?
そう訴えてくる様なこの世全ての他者に対しての不信と憎悪、自閉が形になった様な禍々しい代物だった。ある意味魂の籠もった芸術性のある逸品だが当世の価値観では値はつかない代物だろう。
「うーわー……きもーい……。アイちゃんこんなの好きなの?」
「好きか嫌いかで言えば好きじゃないし、嫌いだわ」
「それは嫌いって事じゃないだすかねえ……。ただ、オラは見ていて悲しくなるだす」
「貴方は優しいのね。その優しさだけは忘れないで頂戴。ジーベン」
「そんな……」
照れて俯くジーベンにミカもアインも好ましいものを感じたがそれはともかく。 ピシッ……と光壁に罅が入り、罅は瞬く間に壁全体に広がっていき、光壁が砕け散ってしまった。
(!?)
アインは辛うじて動揺を顔に出すことを抑えた。まさかこうも容易く自分の聖魔法が破られる日が来るとは。
想像しなかったワケではないが何の前触れもなく訪れるとは。
「ひ、ひえ〜っ!」
「ジーベン! こっち! あーしの側から絶対離れちゃダメだかんね! アイちゃん!」
ミカの目つきが陽気で朗らかなギャルのものから聖騎士のそれに変わる。
「ええ。もう手は打ってるわ。【光束結界】(エーテライト)」
砕けた光壁が忽ち光の糸に変じて蜘蛛の巣の様にアイン達の周囲に張り巡らされた。
硬さではなく、展開力と柔軟性に優れてアインの力量でも魔力を注げばいつまでも維持出来る結界だ。
「あらあら……地上の雑草にしては芸達者な事。まるで大道芸ですわね」
慇懃無礼を絵に描いた様な口調の黒い日傘を差すゴスロリ少女がアイン達三人を嘲笑う。
(私、いえ私達の聖魔法を大道芸と言ったか……!? おのれっ……!!)
アインは高潔にして清廉な聖女であるが同時に自負心も信仰心も併せて高い。それ故に自らのみならず、師父や同士が高めてきた聖魔法を大道芸などと愚弄されて頭に血が登りかけた。
「じゃあそんな大道芸にやられるアンタはとんだ三流ピエロって事じゃんね。ね、アイちゃん」
だが、ミカの言葉がアインの矜持を回復させ冷静さを取り戻す事が出来た。光楼牢覇を打ち砕いた時の様に仕掛けて来ないという事は眼前のゴスロリ少女にはこの結界に干渉する事に関して何らかの不都合があるのだろう。
「ええ、そうね」
ミカの軽口にアインは苦笑し返すがゴスロリ少女の顔は更に怒りに染まっていく。
そうか。そういう相手だ。とアインは理解した。この目の前の少女は自分の価値観のみで物を語る輩だ。己こそが絶対唯一の正義であり、真理であると信じて疑わない種類の怪物。
「あの彫像を作ったのは貴方? 成程、あんな悍ましいものを嬉々として作りそうな精神性がその黒尽くめの姿からも感じられるわ」
と、言うやいなや少女の人相が癇癖を起こした狂人のそれに変わっていった。
「あっ!! 痛いところを突かれたからって顔芸でごまかそうとしなくてもいいのにっ! かわいーねえ!」
「デザイア様を悍ましいと言ったか!! この浅ましいメスブタ共があっ!!」
(この怪物の主はデザイアというのね。デザイア……確か異世界の言葉で『欲望』という意味だった筈)
「落ち着きなさいなポスタル。偉大なるお義兄様の素晴らしさを理解できない羽虫に一々噛みつく事もないでしょう」
大喝したゴスロリ少女に対して宥める様に現れたのはお団子頭の中華風の道着を身に纏う少女であった。
「まーた女の子だし。なんなん? デザイアってパパ活に励んで女の子囲ってニヤニヤしてる様なキモオヤジかなんか?」
「……はあ」
こちらはポスタルとは違い、挑発には乗らなかったが呆れかえった顔で溜息を吐く。
だがその直後に光束結界の隙間をぬい、中華娘の指先から何かがミカに飛ばされてきた。指弾である。この世界に銃は存在しないが恐らくはライフル弾以上の速度と威力を持つ何かだ。
(受けたらヤバいし! 弾く!!)
ミカは超人的な動体視力と反応速度により咄嗟に篭手を具現化させて指弾を弾いた。
結界の端に飛ばされたそれは虫らしきものだった。当たったら単なるダメージのみに飽き足らず寄生され、内から食い荒らす類のものに違いない。ミカは勿論、アインは自らの頬にたらりと冷や汗が垂れるのを感じた。だがそれのみで終わりではない。まるで自動小銃の様に100では効かない夥しい指弾を撃ち放ってきたのだ。
その悉くを弾ききったミカもまた尋常ならざる能力である。が、いつまでも凌げるものではなく幾つかはアインやジーベンを庇うためにいくつかは食らってしまった。
乙女の柔肌に穴が空き、鮮血が噴出する。
その血を見てポスタルと呼ばれたゴスロリ少女は馳走を見た大食漢か、あるいは死に瀕する牝鹿を見据えた狼さながらに目をギラつかせ、無意識の内に舌なめずりをしていた。
「ミカ!!」
「心配すんなって! あーしは大丈夫だし!」
「アイン様! ミカ様はオラが回復魔法をお掛けしますからお早く逃げてくだせえ!」
ジーベンはアインを急かすがアインは首を振る。
「それはできないわ。聖女の教え、いえ、この私、アイン・ルクレツィアの尊厳に反するもの」
なんとも麗しく気高い精神だ。その信念を貫く姿勢こそアインを一介の聖女から歴代最高の聖女とまで呼ばれる所以である。
「虫けらにしてはなんとも健気だこと。しかしそれは所詮蜘蛛の巣に囚われた憐れな蜉蝣の美しさね……ポスタル」
「ふ、ふふ……うふふ……」
「……あなた。まさか……」
ポスタルは笑っていた。嘲笑ではない。
これ程の極上の肉が気高い信念というグレービーソースで味付けされているのだ。本性を抑えろというのが無理な話だ。
ポスタルは既にドルクニフの離反者を討ち果たした時にこの世界の人肉の味を覚えてしまった。特に魔道士なるものは芳しく芳醇、血は酒よりも甘く肉は脂肪と赤身のハーモニーが堪らない。
何よりも魔力が潤沢に宿り栄養満点なのだ。その上、畏れ多くもデザイアを愚弄した輩なら討伐にかこつけて堪能しない手はないではないか。
「ポスタル! 待ちなさい!!」
「待てない!! 待てないもぉん!!」
ゴスロリ少女の姿が狼じみた何かに変わっていく。真黒き毛皮に耳まで裂けた大顎に鋭い爪を持つ身の丈は10メートルはあろうかという一際巨大な魔狼。伝承に名高き黒妖犬に類する吸血鬼ならぬ吸血鬼獣。それがポスタルの正体であった。
「食わせろ!! 食わせろぉ!!」
ポスタルは品性も何もあったものではない充血しきった多眼全ての照準をアイン達に据えるやその牙を結界に突き立てる。
いかに光束結界と言えどもあまりに強大かつ無慈悲な攻撃により徐々に侵食されていく。
「待ってくんろ! オラの身体一つで、どうかアイン様とミカ様は見逃してくれねえだか!」
もはやこれまでか、と思われた時ジーベンは自らひざまずく姿勢を取って提案する。
その美しさは容貌の是非など話にもならない位に究極にして純粋。歴代最高ではない歴代無比の聖女を前に中華娘はその荘厳さに感服の溜息を洩らす。
(お義兄様は甘い方と思っておりましたがこれは私があまりにも短慮にして軽率でしたわ。どうやら私は頑迷孤籠の発展にばかり目が行って、本当に大切なものを見失っていた様ね)
自省と共に静観の構えに入った中華娘、イモータルであったが狂乱の中にあるポスタルにすればそのジーベンの荘厳さはまさにスパイスとして機能してしまう。
「やめろ! 止まれ! 止まれと言っているのです! ポスタル!!」
イモータルは制止するがその声は届かない。もう止められない。止まらない。
「あっはははは!! 安心なさあい!! 貴方の望み通り貴方『から』食って差し上げますからねえ!!! ……げがっ!?」
舌先を器用に結界内に差し込みジーベンの皮膚をまずは擦り切ろうとしたその刹那、雷鳴、或いは雷光に等しい矢の一撃がポスタルの舌を貫いた。
「え、あの、その、えと」
現れたのは雷鳴の勇者ことタケシであったが明らかに挙動不審であった。目はキョロキョロとあちらこちらに移ろい、おろおろと狼狽えている。 明らかに人馴れしていない反応である。
(な、何がどうなってるんだ!? ポスタルが真の姿になってまで聖女を襲っているし……!?)
(お義兄様。ポスタルは狂乱状態に陥っている様です。吸血衝動と飢餓感が制御できなくなっています)
(ええ〜!? 階層守護者は食事を必要としなかった筈じゃなかったのかあ!?)
まさか世界が変化した影響で階層守護者達の有り様にも変化が生じたのか。その詳細までは解らないがポスタルの暴走は確かな事実である。このままでは聖女も聖騎士も無残に喰い散らかされてしまうだろう。
(どうなさいます? 聖女と聖騎士は見捨てるべきではないかと思いますが)
(そりゃお前……)
ある意味皮肉な事に、タケシ、いやデザイアは人間性を回復したことにより葛藤した。 以前のデザイアならばたかがNPC数体とマイアバターキャラの一体がロストした所で何だというんだ。課金して復活させりゃ何の問題もないだろう。たかがデータにムキになるなよと得意顔かつ醜悪な笑みを浮かべて嘯いたに違いない。だが、今はそうではないのだ。
彼女達はプログラムの塊のデータではない。命と尊厳を持った一人の人格として彼女達の未来は今ここで絶たれてはならないとデザイアは感じた。
そしてそれはポスタルに対しても同様である。
「ポスタル!」
「おぉぉぉぉっ!! 邪魔をするなあっ!!」
名を呼ばれたタケシ魔眼が一斉にギョロリ、と彼を捕捉する。
(おっと!? ポスタルの『13の魔眼』(Low of Bloodyruler)だ! 同時に捕捉されるとヤバい!!)
しかし、反応が一瞬遅れたせいで効果が発動してしまったらしい。
(う、動けん!? ゲームの中じゃターンを終了させるって効果だったが……!!
この世界じゃこういう仕組みになるのか!?)
指一本動かす事もかなわない中で土石流の様な勢いで複数の尾がタケシを薙ぎ払った。
(うげっ……!?)
耐性貫通に備えて身につけた大ダメージ軽減が無ければ即ショック死であったろう凄まじい激痛が一瞬、タケシの全身を襲った。痛覚遮断と同時に恐怖無効が発動しなければ見苦しいまでに取り乱し、泣き叫んで逃げ出していたかもしれない。
吹き飛ばされつつもタケシは霊薬を一息で飲み干しながら回復する。アイン達の前で迂闊に超再生やこの世界に伝わる系統のものではない回復魔法を行使する訳にはいかない。
「大丈夫だすか!?」
「あ、はい」
タケシはジーベンにそう声を掛けられるがなんとも間の抜けた声で応えることしか出来なかった。
「あ、はいじゃないし! めっちゃ血ぃ出てんじゃん!! もー! ほら! ジーちゃんに治してもらうし!」
「あ、いや、それは」
ミカに急かされるもののタケシはとっさに下策だと判断した。そんな悠長な真似を狂乱状態のポスタルが許す筈もない。
更に言えば先程からイモータルが動かないのは明らかに不自然だ。
なんと言ってごまかすべきか。タケシの思考はぐるぐると渦を巻く。
「タケシ殿。私の質問に答えなさい」
「あっ、はい」
(こ、これがアイン・ルクレツィアか。カリスマ女社長にパシられるヘボ社員みたいになっちまったなあ)
しかしブラック企業に酷使されていた前世の悲しみか。あるいはエロソシャゲといえどもJRPG的なシステムである【インフィニット・プリズム】の影響か。アインの気迫に飲まれたタケシは思わず頷いた。
「貴方はあのバケモノ共と旧知の様だけどどういう事なの?」
「あ、う、えー……い、今はこの場を切り抜ける事が先決ではないか、と……」
「質問に答えなさい」
咄嗟にマジックアイテムでポスタルからの第二撃は防いだものの吹雪の様な声色と霊峰の如き白眼で睨まれてはタケシも敵わなかった。
「ふふ、相変わらずですねお義兄……タケシ。貴方が聖王と崇め立てられた時以来ですか」
そんなタケシにイモータルはさながら悪神に仕える大悪魔じみた芝居を始めた。
(聖王……? 何言ってんだイモータルは……? ああ! 俺は聖王の生まれ変わりですプランで行くのか!! 確かこの世界は俺達がいた世界より未来って話だもんな。
しかし聖王ってどんなキャラなんだ!? 邪神ロールプレイなら芸歴10年のでぇベテランなんだけどなー!!)
タケシはなるべく聖王のイメージが想像しつつ様に神妙かつ深刻な面持ちを作る。
「貴様らはまるで変わらんな。あの頃とちっとも変わらない」
「それは重畳。貴方により奈落よりも深い地の獄に押し込められたとはいえ、私達があの程度で滅びたとでもお思いですか?」
「思わんな。だから私が転生したのだろう」
(即興だけどこれでどうよ。流石に無理筋かなあ?)
(寧ろ彼女達にはなまじ真実よりも都合の良い幻想の方が良いのでは。
宗教とは蜜にして鎖、そういうものですから)
(お前は相変わらずものの見方が厳しいなあ……)
イモータルの読みは当たった。
タケシの即興演技はアイン達を納得させるに十分な効果があった。アインの目つきは厳しいが疑念は晴れかけている。
「え!? タケちゃんって聖王の生まれ変わりなん!? マジやばくない!?」
「こ、これはとんだご無礼をばいだすまして……」
ミカは目をキラキラ光らせ、ジーベンはペコペコとタケシの方が恐縮してしまう位に頭を下げて平身低頭に謝罪の言葉を述べた。聖王とは一体どの様な人物であったのか。気にはなるが今この状況では後回しとするしかない。
「それは我等が至高の御方とて同じ事……」
『フハハハハ!! 久しいな! 聖王よ! 今生では随分とけち臭い男に成り下がった様だが!!』
イモータルの背後にドス黒く禍々しいオーラが凝集したかと思えば世間一般でイメージされる多腕の大悪魔の姿が現れた。
(バクシーシか……。魔王に扮するのはいいけど課金を渋るからって俺をディスるなよなー)
「単にこの世界の者達が私達よりも進歩しただけのこと。不変であることを普遍であると嘯いたお前達には解る筈もないだろうが」
(これは俺にもブーメランが刺さってるんだよなあ……)
若干自嘲気味にタケシは言い返すと大悪魔の姿は霧散し、イモータルとポスタルも転移魔法によって帰還した。
「では、私は去るとしよう」
「待ちなさい。貴方にはまだ聞きたい事が山程あるの」
「フッ、私のような老人がしゃしゃり出ては君たちの成長の妨げとなるだ……」
「そんな話はしていないわ」
「……あっはい」
アインの眼力と威圧感にはディスペルの効果でもあるのか、そう思わずにはいられないタケシなのであった。