※この作品はR-18です。

Meine Ehre heißt Treue ~遠坂家の使用人~   作:彼処舐ノ助嗅過

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第9話「告白」

ケーキを食べる前に、お互いのプレゼントを交換することになった。

「はい、どうぞ。……気に入ってくれると嬉しいわ」

奥様は少し恥ずかしそうにしながら、ラッピングされた箱を僕に差し出した。

それを受け取って開けると、そこにはネクタイピン、そして美しい生地のネクタイが入っていた。

「これは……」

僕が驚いていると、奥様は恥ずかしそうに答える。

「スヴェンくんへのプレゼント、何がいいか迷ったんだけど……私なりに調べて選んでみたの……気に入ってくれるかしら?」

僕は嬉しくて泣きそうになりながら、奥様を抱きしめた。

「ありがとうございます……!大切に使わせていただきます」

僕の返事を聞いた彼女はホッとしたような表情を浮かべた後、照れたような笑顔を浮かべたのだった……。

女性が男性にネクタイピンを贈る意味はたしか、『あなたに首ったけ』。

奥様、なんて可愛らしいことをするのだろう……。

 

さて、次は僕の番だ。

「奥様、僕の気持ちです。受け取ってください」

奥様にラッピングしたクリスマスプレゼントを手渡す僕。

僕が目覚めたころの4年前に、ちょうどこの日本ではバブルが崩壊したらしい。僕は僕の所有していた魔術に使う宝飾品の一部を売り払い、そのお金で時臣様名義で賃貸を購入してもらい、それ以降は家賃収入を得ていた。

今ではかなりの数の賃貸を持っている。

遠坂家は莫大な資産を持つけど、僕は僕で収入を得ていた。

このプレゼントは、僕が用意したお金で買ったものだ。

これだけは遠坂家のお金で買うのではなく、自分で集めたお金で買いたかったから。

 

「ありがとう、開けていい?」

僕が頷くと彼女は丁寧に包装を解き始める。

中から出てきたのはシルバーのチェーンに通されたリングが2つ入っていた。

「あ……これ……」

彼女は少し顔を赤らめる。

「……ペアリングです。1つは僕ので、もう1つは奥様のです」

奥様は驚いたように僕の顔を見つめる。

僕はそんな奥様をしっかりと見つめ返して答える。

「クリスマスに贈るのが指輪だなんて、重すぎると呆れられるかもしれませんが……これからの人生、貴方と一緒に歩んでいきたいという気持ちを込めて選びました」

僕の言葉を聞いた瞬間、彼女の目から涙が溢れ出した……。

 

そして僕は改めて彼女に告げる。

「奥様……遠坂葵さん……貴女を愛しています。受け取っていただけますか?」

僕がそう尋ねると、彼女は涙を流しながら答えたのだった……。

「はい……! 喜んで……!」

こうして僕たちはお互いの気持ちを確かめ合うことができた。僕は奥様の指に指輪をはめる。僕も同じ指に指輪をはめてもらう。

「ありがとう、スヴェンくん。私も貴方のことが大好き……。これからずっとよろしくね……」

「はい、奥様」

 

それから僕たちは見つめ合い、どちらからともなく唇を重ね合わせたのだった……。

柔らかい唇の感触と甘い吐息、そして奥様の温もりが伝わってくる。僕たちはお互いの存在を確かめ合うように何度も唇を重ね合った……。

しばらくして唇を離すと、お互いの顔が真っ赤になっていた。あまりの恥ずかしさに俯いてしまう僕たち……。

「ケ、ケーキ……食べよっか……」

「そ、そうですね……。食べましょう」

僕たちは照れ隠しをするようにケーキを食べ始めるのだった。奥様の手作りのケーキはとても甘くて美味しかった。

 

ケーキを食べ終えると、僕たちは少し落ち着きを取り戻し、ソファーに座ってワインを飲みながら話すことにした。

「それにしてもクリスマスに指輪だなんて……びっくりしちゃった。でも嬉しいわ」

そう言って微笑む奥様は、本当に幸せそうな顔をしていた。

そんな奥様を見ていると僕まで幸せな気持ちになる……。

「スヴェンくんって意外とロマンチストよね?」

「そ、そうですかね? あまり自覚はないのですが……」

僕は少し照れながら答える。すると彼女は微笑みながら言ったのだ……。

「ふふ……そういうところも好きよ」

その笑顔を見た瞬間、僕の胸は大きく高鳴ったのだった……。

そして同時に思ったのだ。ああ、この人を一生かけて守ろう、と。

 

2人で寄り添いながらワインを飲みながら映画を見る。

映画の内容も素晴らしいものだけど、僕の視界の隅でチラチラと僕の横顔を見る奥様の姿が何よりも嬉しかった。

映画を見終えた僕が奥様の方を見ると、先ほど僕がプレゼントしたペアリングを大切そうに見つめながら、ワインを飲む彼女の姿があった。

その顔は本当に幸せそうなものだった。

 

「奥様、僕は貴女の笑顔を守りたいと思っています。そして……ずっと僕の傍で笑っていて欲しいんです」

僕がそう言うと、彼女はグラスを置いて僕に向き直る。

「ありがとう。私はずっとスヴェンくんの傍にいる……」

2人の間に流れる沈黙……。見つめ合う時間が続く。そしてどちらからともなく顔を近づける。唇が触れ合う……。

柔らかい感触を確かめ合うように何度も唇を重ね合った……。

やがて離れた僕たちは、照れ笑いを浮かべて見つめ合っていた……。

 

「ふふ……なんだか恥ずかしいわね」

「奥様……もう……我慢できません……」

そう呟くと僕は奥様を抱きかかえる。

急にお姫様抱っこされた奥様は、驚いた表情を見せた。

「きゃっ!スヴェンくん!?」

僕は奥様を抱えたまま歩き出す。

向かう先は僕たちの寝室だ。

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