【序章:雷雲の檻、囚われの火影】
かつて木ノ葉隠れの里の最高意思決定の場であり、歴代火影たちの熱い意志が宿っていたはずの火影執務室。その面影は、今や無惨に掻き消されていた。部屋は征服者の手によって接収され、彼の趣味に合わせてか、あるいは単なる無神経さゆえか、雲隠れの里の調度品が持ち込まれ、冷え冷えとした、よそよそしい空気が支配していた。壁に掛けられていたはずの歴代火影の肖像画は取り外され、代わりに雷の国の紋章が描かれた巨大な旗が掲げられている。窓の外に広がるのは、先の襲撃によって無残に破壊され、未だ復興の途上にある木ノ葉の里の痛ましい光景。その光景は、皮肉にも、この部屋の新たな主となった男、雲隠れの里の長にして、圧倒的な力を持つ四代目雷影エーの武威と、木ノ葉の敗北を、静かに、しかし雄弁に物語っていた。
そして、その征服者の私室と化した部屋の隅、硬く冷たい床の上に、五代目火影・綱手は、囚われの身として存在していた。彼女の全身には、チャクラの流れを根こそぎ封じ込める特殊な呪印が、まるで醜い刺青のようにびっしりと刻まれている。それは、彼女から火影としての力、伝説の三忍としての実力、そして何よりも医療忍者としての生命線であるチャクラコントロールを奪い去り、常に重い、鉛のような倦怠感と無力感をもたらしていた。手首と足首にはめられた、鈍い光を放つ金属製の枷。それは単なる拘束具ではなく、雷遁チャクラが流し込まれており、物理的な自由を奪うだけでなく、時折、彼女の意思とは無関係に迸る微弱な、しかし鋭い電流が、抵抗の無意味さと、己の無力さを、彼女の神経の末端にまで直接訴えかけてくるのだ。五代目火影としての権威も、長年培ってきた知識や経験も、そして何よりも、彼女を彼女たらしめてきた圧倒的な力も、ここでは何の役にも立たない。彼女は今、ただの、力を奪われた無力な一人の女として、この征服者の気まぐれと、底知れぬ悪意に満ちた支配に、ただひたすらに耐えるしかない状況に置かれていた。
(だが…まだだ。まだ終わってはいない…! このまま、屈するわけにはいかない…!)
床のひんやりとした冷たさを、薄い衣服越しに感じながら、綱手は内心で、自分自身に強く、強く言い聞かせた。この屈辱的な状況を、ただ甘んじて受け入れるつもりなど、毛頭ない。里の民の命と未来を守るために、自ら人質となる道を選んだのだ。ならば、この絶望的な状況の中からでも、必ず活路を見つけ出し、反撃の機会を窺わなければならない。どんなに打ちのめされようとも、どれほど汚されようとも、諦めない。それが、彼女が初代火影の孫として、伝説の三忍として、そして五代目火影として、貫いてきた揺るぎない信念だった。今はただ、耐え忍び、嵐が過ぎるのを待ち、そして反撃の機会を、鋭く、冷静に窺う時なのだ。その瞳の奥には、まだ消えぬ闘志の炎が、微かに揺らめいていた。
部屋の中央では、筋肉質な巨躯を持つ雷影エーが、かつて火影が座っていたであろう豪華な椅子に、まるで自分の玉座であるかのようにふんぞり返り、雲隠れの部下から里の状況や物資の接収に関する報告を受けていた。その声は尊大で、怒りっぽく、有無を言わせぬ絶対的な響きを持っている。報告が終わり、部下が退出すると、雷影はふう、と一つ息をつき、その鋭い視線を、ゆっくりと部屋の隅で膝を抱える綱手に向けた。その瞳には、獲物を見定めるかのような冷たい光と、征服者の持つ、底知れぬ支配欲、そして隠すことのない性的な好奇心が、ギラギラと宿っていた。
「おい、女」
低い、呼びつける声。綱手は、一瞬身を硬くしたが、ゆっくりと顔を上げた。無表情を装ってはいるが、内心では警戒心を最大限に高めていた。この男が自分に何を求めてくるのか、予測はついていたが、それでも身構えずにはいられない。
「少し退屈してきたところだ。貴様のそのふてぶてしい顔を見ているのも飽きた」雷影は、不機嫌そうに言い放った。「…こちらへ来い」
雷影が、太い指で、自身の足元をトントンと指し示す。その仕草は、まるで犬を呼びつけるかのようだ。命令は絶対だ。逆らえば、自分だけでなく、里の民に何が起こるか分からない。綱手は、奥歯を強く噛み締め、込み上げてくる屈辱感を押し殺しながら、重い枷を引きずるようにして、ゆっくりと立ち上がった。一歩、また一歩と、雷影の前へと歩み寄る。カシャン、カシャン、と、枷が床の石材を擦る、重く虚しい音だけが、静かな部屋に響き渡る。その音は、彼女の失われた自由と、現在の隷属を象徴しているかのようだった。
雷影の前に立つと、その見上げるほどの巨躯から発せられる、圧倒的な威圧感と、纏わりつくような濃密な男の匂いに、息が詰まりそうになる。見上げる形になる綱手の視界に、雷影の、嘲るような、あるいは値踏みするような、不快な笑みがはっきりと映った。
「昼間の給仕は、ずいぶんと手際が悪かったようだな。火影ともあろう者が、茶の一つもまともに淹れられんとは。お前の働きはその程度か? それとも、ワシへの当てつけのつもりか?」
先程の、監視役の忍から報告を受けていた内容だろうか。綱手は、あえて不器用なふりをしたわけではないが、この状況下で心から奉仕する気になどなれるはずもなかった。彼女は、ただ黙って、彼の言葉を聞き流そうとした。
「……」
「まあ、よい。料理や給仕の才能がないのは、もはや仕方あるまい」雷影は、つまらなそうに鼻を鳴らした。「だが、お前の『価値』は、それだけではあるまい? そうだろう、五代目火影殿?」
雷影のねっとりとした視線が、綱手の顔からゆっくりと下へと移動し、彼女の身体のラインを、まるで指でなぞるかのように、執拗に、そして時間をかけて辿り始めた。特に、深い藍色の、質素だが体のラインが出るトップスの上からでも分かる、その驚異的なまでに豊かな胸元に、彼の視線は長く、長く留まった。その視線は、まるで彼女の服を透かし見ているかのように、あるいは、その内部を想像しているかのように、下品で、侮辱的だった。
「力は封じた。チャクラも練れまい。だが、その見事な身体は、まだ健在のようだな。噂には聞いていたが…木ノ葉の至宝、いや、忍界の至宝とも言われた、その見事な『器』…」彼の声には、隠しきれない欲望の色が滲んでいた。
その言葉に含まれた、あからさまな侮蔑と、まるで物のように扱おうとする所有欲に、綱手の全身に、生理的な嫌悪感が、まるで冷たい蟲が這い上がるかのように走る。拳を固く握りしめ、爪が掌に食い込む。
「ワシの所有物となったからには、その全てを、隅々まで把握しておく必要がある。当然のことだろう?」雷影は、さも当然の権利であるかのように、尊大に言った。「どんな品物も、まずは検分し、その価値を見極めねばならんからな」
そして、彼は、まるで決定事項を告げるかのように、短く、しかし絶対的な響きで、命じた。
「…脱げ」
【第一幕:剥がされる火影の衣、晒される至宝】
「!?」
予想していたことではあった。この男が、自分に対して性的な興味を持っていることは、その視線や言葉の端々から明らかだった。しかし、実際に、これほどまでに直接的に、何の躊躇もなく命令されると、綱手の身体は、まるで凍りついたかのように硬直した。
「何を…言っている…貴様……」かろうじて、掠れた声が漏れる。
「ほう、まだワシを『貴様』と呼ぶか。その威勢の良さも、いつまで続くかな?」雷影は、面白そうに口角を上げた。「聞こえなかったのか、と言っているのだ。その身に纏っているものを、全て脱げと言ったのだ。ここで、ワシの目の前で、一枚残らずだ。それとも、何か隠しておきたい秘密でもあるのか? その見事な身体に、何か欠点でも? あるいは、この期に及んで、まだ忍びの長としての、あるいは女としての羞恥心などという、くだらないものが残っているとでも? 驚きだな」
「ふざけるなっ! 貴様、そこまでワタシを…! このワタシを、ただの女と同じように扱おうというのか!」
抑えきれない怒りが、ついに言葉となって迸る。五代目火影としての誇りが、伝説の三忍としての自負が、この屈辱的な命令に反発する。
「ほう、『ただの女と同じように』、か。面白いことを言う」雷影の声に、明確な怒りの色が混じり始めた。「では聞くが、今の貴様に、その『ただの女』以上の価値があるとでも? 力も奪われ、里も奪われ、ただ囚われの身となった貴様に? その口のきき方、すぐに後悔させてやることもできるのだぞ? それとも、ここでワシに力ずくで、そのみすぼらしい衣を剥ぎ取られたいか? どちらが良いか、選ばせてやろう」
雷影が、威嚇するように一歩前に踏み出す。その巨躯から放たれる、圧倒的な圧力と殺気。チャクラは封じられていても、この男の持つ純粋な身体能力、その暴力の恐ろしさを、綱手は嫌というほど理解させられていた。先の戦いで、その片鱗は見た。抵抗は、今は更なる屈辱と、そして無意味な身体的苦痛を招くだけだ。そして、彼の言葉の端々に滲む脅迫――抵抗すれば、里の民やシズネたちに危害が及ぶ可能性。
(…耐えろ…耐えるんだ、綱手…! 今は、耐える時だ…! 全ては、里のため…民のため…!)
唇を強く噛み締め、鉄の味が口の中に広がる。涙が熱く込み上げてくるのを、眦を決して、必死に押しとどめる。だが、体は正直だった。恐怖と屈辱に、全身が小刻みに震え始める。その震える指が、まるで自分の意志ではないかのように、ゆっくりと、重々しく、自身の衣服にかかった。
まずは、腰に巻かれた帯を解く。次に、上衣の合わせをゆっくりと外し、肩から滑り落とす。床に、はらりと落ちる布の音。次に、下に着ていた、動きやすい簡素な衣類。汗ばんだ肌に張り付くそれを、一枚、また一枚と脱ぎ捨てていく。指先が、震えでうまく動かない。時間が、永遠のように感じられる。そして、最後に、肌を覆っていた下着――質素だが、彼女の豊かな体を支えていた最後の砦――が、彼女の手によって床に落とされた時、五代目火影・綱手の、これまで戦場以外では決して人前に晒されることのなかったであろう、完璧なまでの裸体が、冷たい執務室の空気の中に、完全に、そして無防備に晒された。
それは、この屈辱的な状況下にあってもなお、見る者の理性を焼き尽くし、獣のような情欲を呼び覚ます、肉感的で圧倒的な美しさと、生命力に満ち溢れた光景だった。
神が、あるいは自然が、精魂込めて作り上げたかのような、奇跡的なまでのプロポーション。ファンの間で垂涎の的にされる「106cm」という数字は、単なる記号ではない。眼前に聳え立つ、今にも溢れ出しそうな豊穣さそのものだった。豊満を遥かに超え、まさに張り裂けんばかりのバストは、重力に抗うかのような驚異的な張りと、触れれば粘着くような吸い付くような弾力を保ちながら、胸を大きく膨らませ、見る者を屈服させるかのように迫りくる。その頂に位置する、息を飲むほど美しい淡い桜色の乳輪と、冷気と羞恥、そして抑えきれない怒りによって硬く硬く勃ち上がった乳首は、指先で弄ばれたいとでも言うかのように挑発的に上を向き、見る者の欲望をこれ以上ないほど煽っていた。
それとは対照的な、文字通り掴みたくなるほど細く引き締まったウエストは、男性の掌で容易に蹂躙できるであろう細さでくびれを描き、その下に続く豊満なヒップへと誘う。生命の源泉を思わせる丸みを帯びた臀部は、叩かれるのを、あるいは深く突き上げられるのを待っているかのように艶めかしい曲線を描き、あらゆる抗いを不可能にする抗いがたい魅力を放っていた。その間の神聖な領域へと至る谷間は、今は露わにされ、見る者に抗いがたい探求心を抱かせた。
全身の肌は冷気に晒され粟立っているにも関わらず、その内側には滾る血潮の熱が宿っているのが見て取れた。長年の鍛錬は無駄なものを一切排しながらも、成熟した女性ならではの、触れれば焼きつきそうな柔らかな肉付きを保っており、白い陶器のように滑らかな肌の下に、しなやかな筋肉と健康的な脂肪が、肉欲をそそる絶妙なバランスで調和していた。奇跡的な再生能力で傷跡はほぼ無いが、隠されることなく曝け出された肢体は、それ自体が性的な興奮の対象として、見る者の目を釘付けにした。すらりと伸びた長い脚は、太腿の豊かな盛り上がりから滑らかな曲線を描き、大地をしっかりと踏みしめる力強さと、太腿の内側へと視線を誘うような抗いがたい優美さを兼ね備え、その完璧なラインは腰へと繋がっていた。
そして、額の中央に輝く紫色の菱形の印――百豪の印――が、彼女の秘めたる膨大なチャクラと、高貴な血統、そして火影としての地位を、静かに、しかし力強く示していた。その高潔さと、曝け出された肉体の圧倒的な性的魅力とのコントラストは、見る者の混乱と欲望を一層掻き立てた。
だが今、その比類なき美しさは、彼女自身の尊厳を、誇りを、徹底的に踏みにじるための、格好の道具でしかなかった。雷影エーの、冷たく、粘つくような、品定めする視線が、彼女の完璧な裸体を、頭のてっぺんから、足の爪先まで、ゆっくりと、執拗に、まるで舐め回すかのように往復する。それは、競売にかけられた美術品を鑑定する鑑定士のようであり、あるいは、捕らえた獲物を、どこから食らうか吟味する、飢えた捕食者のようでもあった。その視線に晒されるだけで、肌が粟立ち、身の毛がよだつような不快感が、綱手を襲った。
「ククク…ハハハ…! なるほどな…これは確かに…噂以上の『逸品』だ…!」
雷影は、喉の奥でくぐもった笑い声を漏らし、やがてそれは、抑えきれないといった風の、下品で満足げな哄笑へと変わった。「ただの大女ではない。戦場という泥濘の中に咲いた、毒々しいまでの華か。いや、今はワシの鳥籠の中で、羽をもがれた哀れな鳥でしかないがな。これほどの『宝』が、あの木ノ葉隠れにあったとはな。猿飛の爺も、あの好色な自来也も、実に良いものを隠していたものだ。惜しむらくは、もっと早くに手に入れるべきだったな!」
彼の言葉の一つ一つが、鋭い棘となって、綱手の心を容赦なく抉る。先代火影への侮辱、かつての仲間への言及、そして自分自身を「宝」や「鳥」といった物として扱う言葉。羞恥心、怒り、そして深い悲しみ、無力感。様々な負の感情が渦巻き、彼女の端正な顔を歪ませる。視線を固く床に落とし、ただひたすらに耐える。歯を食いしばり、唇から再び血が滲む。全身が、屈辱と寒さで震えるのを、必死に、必死に抑えようとする。
「顔を上げろ、綱手」
雷影の、再び低く、しかし威圧的な命令が飛ぶ。逆らうことはできない。ゆっくりと、重いまぶたを持ち上げると、すぐ目の前に立つ雷影の、冷酷な瞳と視線が真正面からぶつかった。その瞳には、もはや何の敬意も、人間としての最低限の尊重さえも存在しない。ただ、捕らえた獲物を完全に支配下に置いた、絶対的な支配者の、冷酷で、嗜虐的な光だけが、ギラギラと宿っていた。
【第二幕:胸元の杯、屈辱の酒宴】
「さて、その見事な身体、ただの飾りにしておくのは、あまりにも勿体ないな」雷影は、綱手の裸体を改めて値踏みするように眺め回しながら、にやりと意地の悪い笑みを浮かべた。「せっかくワシの所有物になったのだ。ワシのために、少し『働いて』もらわねば、割に合わんからな」
雷影は、傍らのテーブルに目をやり、そこに置かれていた年代物の酒が入ったらしい重厚なガラス瓶と、一つの簡素な陶器の杯を指さした。
「まずは、ワシに酒を注いでもらおうか。長旅と、その後の面倒な処理で、少し喉が渇いてな」
「……」綱手は、黙ってその指示を聞いていた。酒を注ぐこと自体は、単純な作業だ。だが、この状況で、この男の命令で、それを行うことは、彼女にとって計り知れない屈辱だった。しかし、逆らうことはできない。
「聞こえなかったか? ワシに酒を注げと言っているのだ」雷影の声に、苛立ちの色が混じる。「それとも、その『立派な飾り物』は、本当にただの飾りで、何の役にも立たんのか? 見かけ倒しというやつか?」
雷影は、再び、綱手の豊かな胸を、侮蔑的な視線で、そして今度は顎でしゃくりながら指し示した。その仕草に、綱手の胸に、どす黒い、嫌な予感が稲妻のように走った。この男は、一体何をさせようとしているのだ…? 雷影の目は、明らかに尋常ではない、ねっとりとした、悪意に満ちた光を宿していた。
「まずは、跪け。ワシの前で、傅くのだ」
命令に従い、綱手はゆっくりと、雷影の足元に両膝をついた。硬く冷たい床の感触が、裸の膝に直接伝わり、痛みと共に屈辱感を増幅させる。見上げる形になる雷影の姿は、さらに巨大で、威圧的に感じられた。
「いいか、よく聞けよ、綱手」雷影は、わざとゆっくりと、言い聞かせるように続けた。「酒を注ぐのに、その汚らわしい手を使うことは許さん。お前のその…自慢の『胸』で、杯を支え、ワシの口元まで、恭しく運んでこい。いいか、一滴でも、ほんの一滴でも酒をこぼしてみろ…その時は、お前が最もされたくないであろう罰を、たっぷりと与えてやる。例えば、お前の大事な里の民を、一人、ワシの目の前で…いや、やめておこう。とにかく、失敗は許さんぞ」
「な……!?」
あまりにも屈辱的で、非人間的な命令に、綱手は言葉を完全に失った。自分の身体の、この部分を使って、酒を注げと? こんな…こんな屈辱的な行為が、この世にあっていいはずがない! 五代目火影であるこの自分が、こんな仕打ちを受けなければならないなんて! 怒りと、嫌悪感と、そして絶望感で、目の前が真っ暗になりそうだった。
「…できない、とでも言うつもりか? それとも、ワシの命令に、この期に及んで逆らうというのか?」雷影の声に、脅迫の色がさらに濃くなる。「お前のそのくだらないプライドと、里の民の安全、どちらが大事か、よく考えて返答しろ。お前の返答次第では、今すぐ部下を呼び、この部屋で、お前がどうなるか…いや、お前だけでなく、お前の大事な部下や、里の者たちがどうなるか…見せてやってもいいのだぞ?」
人質となっている里の民、そしていつも自分を支えてくれたシズネたちの顔が、脳裏をよぎる。彼らを危険に晒すわけにはいかない。ここで自分が逆らえば、彼らに危害が及ぶかもしれない。そうなれば、自分が苦渋の決断の末に降伏し、人質となった意味が、全てなくなってしまう。
(…やるしかないのか…こんな…こんな屈辱を…耐えなければならないのか…!)
熱い涙が、もはや堪えることもできずに、次から次へと頬を伝って流れ落ちた。悔しさで、唇が震える。もはや、それを隠す気力さえ、残っていなかったのかもしれない。震える身体を、残された最後の意志力で叱咤し、綱手は、傍らに置かれた陶器の杯を、自身の豊かな胸の谷間に、そっと、しかし確実に挟み込んだ。ひやりとした冷たい陶器の感触が、熱を持った素肌に直接伝わり、身がすくむような感覚が走る。そして、テーブルに置かれた酒瓶から、震える手(を使うことは許されていないので、胸を器用に動かしてか、あるいは別の方法でか)で、杯に酒を注いだ。幸い、一滴もこぼさずに注ぐことができた。
そして、本当の試練が始まった。胸の谷間に挟んだ、酒で満たされた杯を、ゆっくりと、雷影の顔の高さまで、持ち上げていかなければならないのだ。手を使わずに、ただ胸の筋肉と、体の傾きだけで。それは、想像を絶するほど難しく、そして屈辱的な行為だった。バランスを取るのが、これほど難しいことだとは思わなかった。杯の重みで、胸の柔らかく豊かな肉が僅かに形を変え、押し潰される。その生々しい感触が、彼女の羞恥心をさらに掻き立てる。杯が傾き、中の酒が揺れるたびに、心臓が凍りつくような恐怖に襲われた。一滴でもこぼせば、何をされるか分からない。全神経を、胸の谷間と杯の平衡感覚に集中させ、息を殺し、幽鬼のようにゆっくりと、慎重に、慎重に、杯を雷影の口元へと近づけていく。
雷影は、その様子を、まるで面白い見世物でも見ているかのように、愉快でたまらないといった表情で見つめていた。彼の目は、綱手の必死で、屈辱に歪んだ表情と、酒の入った杯を懸命に支える、その豊満な胸元とを、ねぶるように、交互に眺めている。その視線が、彼女の肌を焼き、心を削っていく。
ようやく、永遠とも思える時間の後、杯の縁が、雷影の分厚い唇に、こつんと触れた。綱手は、安堵と、しかしすぐに押し寄せるさらなる屈辱感に、息を詰めた。雷影は、ゆっくりと、わざとらしく音を立てるように、杯を傾け、中の酒を喉に流し込んだ。ゴクリ、という音が響く。その間も、彼の視線は、まるで吸い付くかのように、綱手の胸元に注がれたままだった。
「…ふん、なかなかどうして、存外、器用な芸当もできるではないか、綱手」
雷影は、空になった杯を、彼女の胸元から乱暴にひったくるように受け取ると、嘲るように言った。「見かけ倒しではなかったようだな。その『立派な飾り物』も、多少は役に立つらしい。ククク…なかなか楽しめたぞ。その『役』、気に入った。いいか、これから、ワシが酒を飲む時は、常にそのように『奉仕』しろ。それが、お前の新たな役割だ」
「……っ!」
綱手は、言葉にならない、苦悶の呻きを漏らした。これからも、この、人間としての尊厳を踏みにじるような、屈辱的な行為を続けろというのか。絶望が、冷たく、暗い波のように、彼女の心を再び覆い尽くしていく。目の前が、真っ暗になるような感覚だった。
【第三幕:身体検査という名の査定、所有者の権利】
酒による「おもてなし」に満足した(あるいは、ひとまず飽きた)雷影エーは、しかし、それで綱手を解放するつもりは毛頭なかった。彼の歪んだ好奇心と支配欲は、まだ満たされてはいなかったのだ。彼は、椅子からゆっくりと立ち上がると、跪いたままの綱手の前に、再び仁王立ちになった。そして、まるで競りに出された高価な美術品を吟味するかのように、再び彼女の裸体を、頭のてっぺんから足の爪先まで、じろじろと、そして今度はより詳細に、観察し始めた。
「さて、次は、ワシの新たな『所有物』の、詳細な『検査』といこうか」雷影は、冷たく言い放った。「どこかに傷はないか、欠陥はないか、ワシの期待通りの品質を持っているか。所有者として、それを把握しておくのは当然の権利だからな」
彼は、そう言うと、何の躊躇もなく、その大きな、岩のように硬い手を、綱手の裸体へと伸ばした。まずは、彼女の顔。顎を掴み、左右に向けさせ、歯の状態まで確認するような仕草をする。
「ふむ、顔立ちは悪くない。歳はいくつだ? 見た目よりは随分と老けているのだろうがな。まあ、この若々しさは、その額の印の力か。大したものだ」
次に、彼の視線と手は、首筋、肩、そして腕へと移動する。
「肌は滑らかだな。忍びにしては、傷が少なすぎる。これも、あの術のおかげか。だが、筋肉の付き方は悪くない。ただ戦うだけの女ではない証拠だ」
そして、彼の視線は、再び、彼女の豊満なバストへと注がれた。今度は、視線だけでなく、その手が、直接、彼女の胸に触れてきた。
「ひっ……!」綱手が、息を呑み、反射的に身を引こうとするが、彼の力の前には無意味だった。
「ほう…! これは…想像以上だ…!」雷影は、まるで初めて触る珍しいものでも確かめるかのように、彼女の乳房を両手で鷲掴みにし、その重み、弾力、柔らかさを、念入りに確かめ始めた。「106cmとは聞いていたが、これほどのものとはな…! ただ大きいだけでなく、形も悪くない。張りもある。実に…実に、見事な『武器』だ。戦いにも使えるかもしれんな、ククク…」
彼は、嘲るように笑いながら、乳首を指先で摘み、転がすように弄んだ。硬く尖った先端が、彼の指の中で弄ばれる感覚。それは、もはや羞恥心を超えて、激しい怒りと、そして僅かながら、意に反する生理的な反応を引き起こしそうになり、綱手は唇を強く噛み締めた。
「やめ…ろ……」かろうじて、抗議の声を絞り出す。
「やめろ? なぜだ? これはワシの所有物の検分だぞ? それとも、何か不都合でもあるのか?」雷影は、わざとらしく問い返しながら、さらに執拗に胸を弄り続ける。
彼の査定は、さらに下へと続く。細く引き締まったくびれ、丸みを帯びた腹部、そして豊かなヒップ。彼は、まるで医師が触診でもするかのように、あるいは家畜の肉質でも確かめるかのように、彼女の体のあらゆる部分を、撫で、掴み、押し、その感触を確かめていく。
「ウエストは驚くほど細いな。それでいて、この尻のボリューム…バランスは悪くない。脚も長く、筋肉質だ。瞬発力もありそうだ」
そして、ついに、彼の指は、彼女の最も隠したい場所、脚の付け根、そして秘部へと伸びてきた。
「!!」綱手は、最後の抵抗として、固く脚を閉じようとした。しかし、それも虚しく、雷影は力ずくで彼女の脚をこじ開けると、その中心部を、まるで検分するように指でなぞり始めた。
「ふむ…ここも、まだ十分に『使える』ようだな。まあ、当然か。お前も女だからな」
その言葉と、粘膜に触れる指先の感触に、綱手の精神は限界に達しそうだった。涙が再び溢れ出し、視界が滲む。もはや、自分が誰なのか、どこにいるのかさえ、曖昧になっていくような感覚だった。
「よし、検分は終わりだ」しばらくして、雷影は満足したのか、ようやく彼女の体から手を離した。「概ね、合格点と言っていいだろう。多少の傷や欠陥があったとしても、ワシの所有物であることに変わりはないがな。せいぜい、この身体を維持し、ワシの役に立つように努めることだな」
彼は、そう言い放つと、まるで汚れた手を払うかのように、自身の指先を見つめた。その仕草が、綱手の心をさらに深く傷つけた。彼女は、もはや物以下の存在として扱われているのだ。
【第四幕:汚濁の床磨き、踏みにじられる誇り】
身体検査という名の、屈辱的な査定が終わった後、雷影エーは、しかしそれで満足するわけではなかった。彼のサディスティックな嗜好は、まだ始まったばかりだったのだ。彼は、先ほどまで綱手が酒を注いでいたテーブルに、わざと残っていた酒をこぼし、さらに床に置いてあった書類を無造作に散らかした。
「おっと、いかんな。少し部屋が散らかってしまったようだ」彼は、わざとらしく言いながら、部屋の隅に置かれていた雑巾と、水の入ったバケツを指さした。「綱手、お前、火影になる前は、医療忍者だったそうだな? 衛生観念は人一倍あるのだろう? この汚れた部屋を、綺麗にしてもらおうか。もちろん、その格好のままでな。ワシの部屋を汚すとは、許し難いことだからな」
裸のまま、床掃除をしろと? 先ほどの命令も酷かったが、これもまた、人間の尊厳を踏みにじる行為だった。綱手は、もはや反論する気力も失いかけていた。疲労と、空腹と、そして何よりも、繰り返される屈辱によって、精神は限界まで摩耗していた。彼女は、ただ、言われるがままに、重い体を引きずるようにして雑巾を手に取り、冷たい床に、再び四つん這いになった。
床を拭き始めると、ひんやりとした床の感触と共に、床に付着していたであろう埃や、先程こぼされた酒の匂い、そして散らばった紙のインクなどが、容赦なく彼女の汗ばんだ裸体に付着していく。白い肌が、みるみるうちに黒ずみ、汚れていく。特に、床に押し付けられる形になる、あの豊満な胸や、柔らかな腹部、そして太ももの内側は、見るも無残な状態になっていった。床の冷たさが、体の熱を奪っていく。枷が、床を擦るたびに、カシャリ、カシャリと虚しい音を立てる。
(汚い…汚れていく…ワタシの身体が…心が…尊厳が…全てが…)
物理的な汚れ以上に、精神的な汚染が、まるで毒のように彼女の心を蝕んでいく。雷影の、椅子に座ったまま、酒を飲みながら(もちろん、綱手が胸で注いだものではない、別の酒だ)悠然と自分を見下ろす、満足げな視線。時折聞こえる、扉の外にいるであろう監視役の雲隠れの忍たちの、潜めた、しかし明らかに嘲笑を含んだ話し声。そして、床に映る(かもしれない)、自分のこの惨めで、汚れた姿。全てが、彼女の心を、誇りを、徹底的に穢し、深い絶望の淵へと突き落としていく。
雷影は、そんな綱手の姿を、まるで面白い演劇でも観るかのように、あるいは、調教中の動物の様子でも観察するかのように、楽しげに眺めていた。時折、わざと足元の床をさらに汚したり、「おい、そこはもっと丁寧に磨け。ワシの部屋だぞ」「その胸が邪魔なら、もっと体を低くしろ」「動きが鈍いぞ、火影ともあろう者が」などと、侮辱的な言葉を投げかけ、命令を下す。それは、彼女の体力を奪い、精神力を削ぎ落とし、徹底的に彼女の尊厳を破壊し、完全な服従を強いるための、計算され尽くした、陰湿な「調教」だった。
どれほどの時間が経っただろうか。綱手の体力は、もはや限界に近づいていた。チャクラを封じられた身体は、鉛のように重く、思うように動かない。枷は、動くたびに皮膚に食い込み、擦れて血が滲んでいるかもしれない。全身の筋肉が、悲鳴を上げ、痛みと疲労で感覚が麻痺し始めている。そして、精神的にも、もはや限界寸前だった。意識が朦朧とし始め、思考がまとまらない。ただ、機械的に、雑巾を動かすだけ。涙は、もうとっくに枯れ果てていた。
「…まあ、もうよかろう。これ以上やらせても、壊れてしまうかもしれんな」
不意に、雷影の、どこか飽いたような声がした。綱手が、力なく顔を上げると、雷影は満足げな、しかし同時に、もう興味を失いかけたような表情で立っていた。
「今日の『奉仕』は、そこまでにしておいてやる。存外、楽しめたぞ。存分に、ワシを楽しませてくれた」
雷影は、汚れて疲れ果て、床に座り込んだまま動けない綱手の前に立つと、その汗と埃と、床の汚れにまみれた彼女の頬に、先ほどと同じように、無造作に手を伸ばした。
「ひっ…!」
綱手が、反射的に身を竦ませるが、雷影の手がそれを許さない。彼のザラついた、しかし力強い指先が、綱手の汚れた肌の上を、ゆっくりと、確認するように撫でる。それは、労わるような優しい仕草では決してなく、やはり、所有物についた汚れを確認するかのような、冷たく、無機質な感触だった。
「この汚れ…無様な姿…実に、お前によく似合っているぞ、綱手。地に堕ち、泥にまみれた元火影には、これくらいがお似合いだ。その方が、ワシの所有物としては、しっくりくる」
その言葉は、まるで最後のとどめを刺すかのように、綱手の打ち砕かれた心に、さらに深く突き刺さった。
雷影は、もう用はないとばかりに、汚れた彼女から手を離すと、踵を返し、部屋の奥にあるであろう自身の寝室へと向かった。「明日は、もっと『楽しい』ことを思いついた。せいぜい、体力を回復させて、楽しみにしておくがいい」という、不吉な言葉を残して。
【終章:泥中の蓮、消えぬ闘志】
一人、広すぎる執務室の、冷たく汚れた床の上に残された綱手。彼女は、汚れた裸体のまま、力なく崩れ落ちるように横たわった。涙は、もう出なかった。ただ、深い、深い虚無感と、全身を襲う激しい疲労感、そして骨身に染みるような屈辱感だけが、そこにあった。声を殺して嗚咽する力さえ、もはや残ってはいない。悔しさ、悲しさ、怒り、絶望…あらゆる感情が、一度燃え尽きてしまったかのように、今はただ、冷たい灰のように心に降り積もっている。
(負けるものか…こんなところで…こんな屈辱で…ワタシの魂まで、折らせてなるものか…!)
しかし、その灰の下で、まだ消えていない、小さな火種が、確かに燻っていた。どれほど汚されようとも、どれほど屈辱を受けようとも、彼女の魂の最も深い部分までは、まだ完全には折れていない。この状況を打開する。必ず。雷影エーに、この借りは、何倍にも、何十倍にもして返してやる。その決意だけが、かろうじて彼女の意識を繋ぎとめていた。
壁に、汚れた指先が、わずかに動いた。床に、爪が食い込む。そこから、微かに血が滲む。その小さな痛みが、彼女がまだ生きていること、まだ戦う意志を失っていないことの、唯一の証だった。
綱手の、長く、暗く、そして過酷な戦いは、まだ始まったばかりだった。この、雷雲に覆われた、冷たい檻の中で、彼女は一人、泥にまみれながらも、水面へと顔を上げようとする蓮のように、反撃の牙を、静かに、しかし確実に、研ぎ澄ませ始めていた。その瞳の奥には、今はまだ弱い光だが、決して消えることのない、不屈の闘志の炎が、確かに宿り続けていたのだ。