※この作品はR-18です。

角メスブレイク・ファンタジア ~身も心も角もへし折られちゃう高慢メス共のブザ末路♡~   作:こーひーまめ

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第一章【油断して煽りまくった結果、格下男に角折り分からせレイプされるメスガキ魔王の転落♡】

 この世界には、余りにもチープで絶対的な掟が存在する。

 弱肉強食――文明の欠片も感じない、実にシンプルなケダモノのルール。

 だが、それ故に。

 人間と魔族が争い合う、この世界で。

一分一秒の間に血肉が飛び散り、命が湯水のように消費されていく、混迷極まる戦場では、それだけが唯一絶対の真実だった……。

 

「ヒッ!? しまっ、助けっ――ヒギッ、ひギャあ゙あ゙あ゙ぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 仲間の一人だった女傭兵が、掴まれた両足から力任せに引き裂かれ、断末魔を上げた。

 ぶちまけた中身の返り血を浴びて、筋骨隆々の一つ目が、顔面をひじゃけさせるように歪めて喜悦を浮かべる。

 

――殺す。

 

 仇は打たねばならない。

 両手に仲間の脚を持ったままの魔物――サイクロプスは今、彼女のおかげで無防備。

 簡素な皮鎧を纏った、大柄な傭兵の青年は、側面から手にした大剣を振り回して、遠心力により勢いを付ける。

 

『ア゙ガギャ!?』

 

 横薙ぎに、青く気色悪い筋肉を――ぶら下がる彼女の下腹部ごと――一刀両断。

 斬り飛ばした上半身は見向きもせずに、地面に転がった仲間の上半身を、青年は僅かに見遣った。

 

――おぉっ、あ゙おぉぉ♡ いいっ、いいぜカタストっ♡ もっと、もっと乱暴にチンポ突け♡ カタストぉ♡

 

 嫌でも脳裏に過るのは、自分より年上で、姉御気質だった彼女と肌を重ね合った昨晩の情事。

 

――んお゙ぉ~、は、はげしっ、激しすぎるっ、子宮潰れるっ!♡ 射精せっ、カタスト射精してくれぇ♡ お前のザーメン、アタシのマンコにぃ~♡

 

 明日の戦に向けて、互いに昂る気持ちと不安を擦り付け合うように激しくまぐわい、愛を注いだ夜。

 

――へ、へへっ、孕んだ……♡ これカタストの赤ちゃん孕んぢまったぁ……♡

 

 何回も何回も射精した、彼女の熱を帯びた膣内。

 

――ん、しゃあねぇなぁ……♡ 明日は絶対アタシが護ってやるよ、アンタの背中をな……♡

 

 そうしてキスを交わし合って眠りに付き、目覚めた朝には彼女はテントに居らず……それが、最後に交わした会話だった。

 そして、これが、こんなのが、本気で愛した女の最後だった。

 

 カタストの喉が裂けるほどの絶叫が、怒号響き合う戦場になお、轟く。

 

 斬る、斬って捨てる。砕く、粉砕して撒き散らす。潰す、踏み潰した臓物を蹴り上げる。

 狂い果てた戦士のように、カタストはただ、弔いと報復の剣を振るう。

 だが、それでも尚、この世は強き者のために存在する。

 剣を振るうしか能がないカタストよりも強い奴が……、

 

「キヒヒっ、弱い、弱いのう人間どもよ」

 

 晴れ渡っていた筈の戦場に雷撃を叩き落とし、カタストの全霊を込めた獅子奮迅の猛突を、まるで紙屑のように吹き飛ばした。

 

「どうした、もっと抗うのじゃ? わらわが、直々に出向いてやったんじゃぞ」

 

 泥と血と死体に塗れ、肺の空気を全て吐き出して呻くカタストが、見上げた先――天空。

 

「あ、うあ……まさか、アレが、アイツが!?」

「くそ、クソクソふざけんな、なんで、こんな戦場に!?」

「な、なんだよ、テメェ等、あのメスガキが何だってんだよ!?」

 

 そこに浮かぶ者こそが、この世の理の体現者。

 

「おいおい、今のはほんの戯れ程度じゃぞ? 竦むな、怯むな。

 この四本角の魔王ルミナデッド様を――愉しませて見せろ」

 

 毒花を思わせる、薄紫のロングヘアーをたなびかせ。

 僅かな胸の膨らみと、むっちりとした太股をハイレグのレオタードに収めた褐色の肌。

 背には魔族の証である、蝙蝠の羽に、矢じりのような先端の尻尾。

 あどけなく幼い顔立ちには不釣り合いな吊り目に、白眼が反転して黒く、呪われた宝珠のように不気味な光を湛える黄金の瞳。

 そして、まるで王冠のように側頭部から左右対称に生えた、黒く鋭い四つ角。

 褐色肌の、おかしな恰好をしたメスガキ――などと、揶揄する者は、この世には存在しない。

 この少女こそが、四つの角を抱く魔王、ルミナデッド。

 人間と魔族の百年以上に及ぶ戦いを引き起こした、張本人であるのだ。

 

――撃て、撃て撃て撃てぇ! 魔王ルミナデッドを仕留めれば、このクソッタレな戦争、俺達の勝利だぁぁ!!!

 

 この戦の指揮官たる隊長が、傍に侍らせていた弓兵たちへと、一斉に指示を飛ばす。

 引き絞られた弦から放たれる、無数の矢。

 風を切る大量の矢じりは、たった一人を殺すには、有り余るほどの物量であったが――

 

「やれやれ、またソレか? 進歩せんのう、蛮族共が」

 

 心の底から呆れ返った様子で魔王は……何もしない。

 ただ何もしない事で、どうにでもなる。

 この場において彼女にしか持ちえない、魔の力が、物理法則を意図も容易く歪める。

 

「分からん奴等よ。また一から説明してやらねば、理解できぬか?」

 

 発射した矢は魔王に届く前に、全て自然発火したように燃え、塵となって消滅。

 茫然自失に陥った兵たちを見下しきって、ルミナデッドは嘲笑う。

 

「知っておるかのぉ? この地上において、角を持つ生物にだけ許された、至高にして究極の法則が存在することを」

 

 そうして両手を仰ぐように広げた魔王を中心として、拡がるように無数のソレは出現する。

 バチ、バチと紫電を迸らせる、光の矢が――隊長たちへと、獲物を捉えた鳥のように、向けられ。

 

「それがコレ――魔力じゃよ」

 

 小さな両手を羽ばたくように振った……たった、それだけで。

 放たれた雷の矢は、司令官たちに降り注ぎ――地獄が、産まれた。

 悲鳴や、断末魔を上げる暇すらなく、魔術の雷矢が人間を武具ごと蒸発させる。

 直撃させる必要すらない。事実、着弾点の近くに居た隊長は、その余波だけで炭の塊と化した。

 

「キャーッハッハッハッハ! 脆い、脆すぎるのじゃ! 人間はコレじゃからのぉ!」

 

 魔王の高笑いと、地上に蔓延る角の無い魔族――魔王の尖兵たちの勝鬨が、戦地を揺るがし、

 

「お、終わりだ……勝てるわけ、あんなのに勝てる訳ねぇよぉぉぉぉ!!!」

 

 あまりの絶望に、勝利と言う幻想を余すことなく打ち砕かれた人間たちは、武器を放り投げて逃げ惑い始める他ない。

 

「はぁ、呆気ない。角無し兵共よ、後は好きにせい。殺すも喰らうも犯すも、自由にせよ」

 

 こうして戦闘は残党狩りとなり、無数の兵が背中から闇に貪り食われていく。

 そんな有様を、まさに神のように天から眺める魔王は、ふと考え、

 

「むむっ? もしや、こうやって大体殺すから、人間どもは四本角のわらわに歯向かう愚かさをいつまで経っても覚えんのか?」

 

 などと思い至り、地を這う虫ケラたちを凝視する。

 

「ふぅ~む。かといって、この程度で逃げ出す腑抜け共に、わらわの偉大さなど理解でき……んんっ?」

 

 眉間にシワを寄せていたルミナデッドの黄金の双眸が、ある一点に向けられた。

 

「ほほう。いるではないか、中々、骨のある奴が」

 

 魂を振り絞るような絶叫と共に。

 刃が潰れた大剣で、浮かれた魔物どもを叩き潰し。

 身体中の傷と歯形から、大量の血を噴き流しても、なお。

 脇目も振らず、憎悪と憤怒と狂気のままに、敵を屠り続ける一人の人間――カタストの姿を。

 

「キヒヒっ、良い、良いではないか、あの人間。

 そのドス黒い闘志、殺意、精気、わらわ好みぞぉ♡」

 

 好物を前にした子供のように、舌なめずりをする魔王。

 絶望を前にしても足掻き、藻掻き、砕け散るまで愚直する。

カタストの燃え盛る炎のような生き様は、ルミナデッド好みのドストライク。

 

「じゃが、所詮は角無しの人間よ。直に死ぬな、アレは」

 

 どう見てもカタストの傷は致命傷を越えており、あと何体かの魔物を道連れにプツリと力尽きるだろう。

 

「それでは……面白くないのぉ♪」

 

 絶対的な強者である魔王ルミナデッドには、このような気紛れや酔狂も許される。世界が許す。

 忘我のまま大剣を食らわせていたカタストの、血走った視界に写っていた敵共が、

 

「邪魔じゃ、邪魔。失せろ角無し兵共」

 

 一声と共に砕け、弾け、吹き飛び――円状に広がる、只の荒野へと姿を変えた。

 ただ一人、目の前で不敵に嗤う、メスガキだけを残して。

 

「お主、喜べ。わらわは、お主のことを気に入った――」

 

 言い終えるまえに、垂直に振り下ろされるカタストの大剣。

 だが、サイクロプスさえ両断する一刀も、魔王ルミナデッドに届く前に、

 

「これ、話は最後まで聞かぬか、狂い犬」

 

 まるで倒れたモップでも受け止めるように軽々と、小さな掌で受け止められる。

 

「わらわは、四本角のルミナデッド。これよりお主の永劫の主となる気高き魔王じゃ」

 

 魔王。ルミナデッド。

 知らない奴はいない。この戦争を起こした奴。

 俺の仲間を、愛した女も、たくさん、たくさん殺した奴。

 カタストが、その殺意を膨張させるには充分すぎる挑発に、奥歯を噛み砕いて残った力全てを大剣へと押し込めるが。

 

「ふぅん、わらわがそんなに憎いか、殺したいか、人間?」

 

 溢れ出るルミナデッドの魔力が力場となり、なんの力を入れずとも、狂戦士が振るう殺意の鉄塊を受け止める。

 

「じゃろうなぁ! 二百年と少し生きておるが、お主の同族をわらわほど殺した奴はおらんじゃろうて!」

 

 二百年以上も生きているとは思えないあどけない顔立ちを、邪悪に歪めてケラケラとあざけ嗤う。

 

「親父殿たちが何千年も大層に護り抜いてきた、人間と魔族の相互不可侵の誓い……。

 あんな退屈で窮屈なモノに縛られて生きるなど、この四本角を持って産まれたわらわには御免じゃった!」

 

 たとえ一本でも生えていれば、魔力が扱える抜きん出た実力者として、文字通り頭角を現すその角を、四本も生来持ち合わせていたルミナデッド。

 だからこそ、彼女の周囲は自重をひたすら、時には罰と共に言いつけて来た。

 お前の力は使い道を誤れば、この世界を破壊するだろう、と。

 

「だから壊したのじゃよ! 古の仕来りも、うるさい奴等も、親父殿も!」

 

 そうして、力で全てをねじ伏せた彼女に、同族達はあらゆる異議を失った。

 自由を勝ち取ったルミナデッドは、ただ有り余る魔力を使うために。生まれ持ったギフトで好き勝手に生きるために。

 

「そして、わらわは――こんな誓いを作った人間共でも、愉しく可笑しく遊ぶのじゃよ。

お主等が心の底から絶望して、壊れて、滅び去るまで……これからも、ずっと、ずっとなぁ♪」

 

 そう、この世界は魔王がひっくり返した玩具箱。

 ただ彼女の気紛れと興味と退屈のままに弄り回され、掻き回され、壊される。

 あまりにも残酷な真実を知ったカタストは、ただ茫然と打ちのめされる――

 

「ほおぅ?」

 

 訳も、無く。

 大剣から手を離し、その首をへし折るべく、野太い丸太のような右手を伸ばす。

 ただただ、目の前の許せない存在を、完膚なきまでに拒絶するために。

 

「なんじゃ、そんなにわらわに触れたいのか?」

 

 だが、それもベキリ、と骨が砕ける音と共に、魔力の壁に阻まれる。

 

「そうじゃそうじゃ♡ 目的の為ならば何が壊れても構いやしない……お主のそういう所が、『わらわの好みなのじゃよ♡』」

 

 愛の告白とも取れる魔王の言霊。

 聞くに堪えないソレをカタストが耳にした瞬間――彼を見捨てたように、自由が、失われた。

 大剣が手から滑り落ちる。先程まで、白く赤く燃え滾っていた殺意に従ってくれていた身体が、動かない。

 

「キヒヒっ、いまわらわの声に魔力を乗せて、お主の耳から流し込んだ。

 これでもう、お主の身体はルミナデッド様のモノ。何をするにも、この魔王の意思なくしては不可能♪」

 

 今まで憎悪しか湧かなかった魔王の言葉が、直接脳髄を揺さぶるように響き、流れてくる蕩けそうな心地よさ。

 つまり、吐き気がするほどに不快な感覚であり、カタストは身体を悶えさせながら抵抗する。

 

「ふぅむ、お主、名は『カタスト』と言うのか」

 

 ビクリ、と、初めて狂気に護られていた青年の意識に、戦慄が走る。

 巖の意思へと入った亀裂に口角を上げ、魔王は子供じみた外見にはアンバランス過ぎるほど欲情的にカタストへと身体を密着させ、

 

「両親は居らず……ああ、どうせわらわの軍に殺されたのじゃろ。

 村では幼馴染の家に引き取られ、ははん? 中々に手酷くイビられておったようじゃの? 胸の大火傷は、このフレアから幼少期に付けられた痕。

 それが嫌で家出。そこからは傭兵になって、各地を転戦。

 トラウマを糧に肉体づくりは絶やさず、なかなか活躍しておったみたいじゃの?

 血風のカタスト――と言えば、傭兵間では中々に有名らしいではないか?

 お主はそこまで、気に入っておらんようじゃがのぉ」

 

 過去を、自分が自分である証を、覗かれている。

 悪寒が確信に変わった瞬間、狂戦士はまるで赤子のように呻き声を上げながら、涎を垂らして身悶えを繰り返す。

 

「む、カタスト~♪ お主、女を抱く時は、かなり手酷く扱うタイプじゃな~?♡

 あ~、理由はお主をイビっておった、このフレアとかいうメスガキか。

 こやつをいつか、ボッコボコにして泣き喚かせ、女として産まれたことを後悔させながら、死ぬまでブチ犯したいと思っておったんじゃのぉ~?♡

 だから他の女を抱く時も……キヒっ!♡ 嘘じゃろ、二年と一月前、街の娼館で抱いたこの女、お主に首を絞められながらハメられ、間抜けな顔でイキ死におったぞ!?♡

 んぎょぴぃぃ~~~♡ って、ぶ、ブタでも上げんぞあんな声、プッ、キヒヒっ~♡」

 

 女をそのように扱ってしまうのは、言い訳のしようもないカタストという男の性。

 だからこそ、彼は、あの仲間には必要以上に心を許して、入れ込んでしまったのだ。

 

「ほおぅ、カリーナか」

 

 ビキリ、と、まだキレていない何かが残っていたことに、カタストの意識が他人事のように驚く。

 

「向こうも人間の女だてらに、歴戦の傭兵じゃったようじゃのぉ。

 お主とは戦場で知り合って……何かと世話を焼かれて、助けてもらっておったのか。

 なぁるほど、街の娼婦よりもそりゃ頑丈じゃものなぁ。お主が本気でハメ潰しにかかっても大丈夫じゃったと♡」

 

 あぁ、それが、ありのままの自分を受け止めてくれた彼女が、どれだけ掛け替えのない存在だったかと。

 カタストという存在を、どれだけ護り、傷を癒してくれていたのかと。

 

「お~お~、昨日も激しく腰を振りおって♡

 じゃが、最後は……あ~あ、勿体ないのぉ。

 お主があれだけ注ぎ込んだ子種が入った子宮を、サイクロプスに引き裂ぎぃッっ!?!?」

 

 無惨に失ってから、こんな形で思い知らされるとは。

 あぁ、仇討ちは、まだ終わってはいなかった。

 

「ひゃ、ひゃぎっ!?!? ぎっ、きざまっ、なんで動けっ……!?」

 

 このクソガキを縊り殺すまでは、復讐は終わらない。

 カタストが伸ばした右手は、自然と握りやすそうなメスガキの左角を掴んでいた。

 

「どうぢて角掴めっ!? や、やめ、放せ、わらわの角はっ、貴様如きが易々触れて良いモノではないっ!!!」

 

 戦場では、油断した者から手痛い教訓を学ぶことになる。

 世の中の全てを舐め腐ったメスガキは、それをこれから、徹底的に分からせられるのだ。

 ミシリ……! と、カタストは残された力の全てを、角を掴んだ右手に集中させる。

 

「ピギッ!?!?」

 

 その瞬間、魔王の脳髄に、釘を打ち込まれ、引き裂かれるような衝撃が走り抜けた。

 

「オ゙ッ、お゙ぎぃぃ~……!!? オギッ、ぎ、あ゙だま、つ、角っ、がらっ、ヤバっ、ヤバイのがぐるっ、ぎでるっ……!?!?」

 

 喜悦を謳歌し、綻び続けていたルミナデッドの表情が、ガチガチに固まり、眼をひん剥いて歯をむき出しに食いしばった、苦悶に変わる。

 全身に力が入らなくなり、ガクガクと笑う膝を何とか立て直そうと足掻き、自然とガニ股のような姿勢を取ってしまう。

 

(こっ、これは、なんじゃ!? なにが、起こっておる!?

 な、なぜ角無しの人間如きが、わらわの角をっ! 角をぉぉぉ!?!?)

 

 この世界において、角は脳に直結した魔力の結晶。

 同じく魔力を持たない下等生物では、触れる事すら叶わないはずだと言うのに。

 信じていた常識に裏切られた少女の頭から、余裕と冷静さが蒸発していく。

 

(あ゙っ、ああぁ~……!? わ、わらわの大事なのが壊れる、砕けるっ!?

 そ、そんなの、そんなのダメじゃイヤじゃダメじゃ!?)

 

 メキ、メキ……! と、頭上から鳴る破砕音。

 その度に、ルミナデッドの中で、ひび割れていく決定的で致命的なナニカ。

 角だけは何をかなぐり捨てても死守せねばならないと、魔王が選んだ選択肢は……、

 

「あっ、あっ待て、待ってくれ、角っ、角はわらわの力、力の源、わらわの全て……!

 そ、そうじゃ、いま手を離せば、お主の望みを何でも叶えてやろう!」

 

 あまりに見っともない、命乞いだった。

 本当にただの幼子のように、半べそをかきながら、呼吸を引き攣らせ。

 だと言うのに未だ、立場を弁えない上から目線で。

 

「富と権力か!? 絶大な力か!?

 それとも、フレアとかいうクソガキへの復讐か!?」

 

 まくし立てるように並べられる恩賞は、何一つとしてカタストの心に響くことはなく、

 

「ああ、分かったぞ! カリーナとかいう女じゃろ!?

 任せるがいい、わらわの魔力でお主の言う事なら何でも聞く、従順なアンデッドとして蘇生してや――」

 

 ただ、このクソメスガキに沸き起こる憎悪だけを有難く頂戴して、

 

 

――ベキィッ!!!

「プギピィッ!?!?♡☆×ꐦ」

 

 

 カタストは、ルミナデッドの角を、根本から力任せにへし折った。

 豚でも上げないような間抜けな悲鳴と共に、ブシィィッ!♡ と、鼻血と潮が噴き出し、男の身体を濡らす。

 

「お゙っ、おりっ、ほんどに、お゙れっ、わ、わらわのヅノっ、おれ……!?♡☆×」

 

 よた、よたと、水滴が落ちるガニ股を開いたまま下がり、先程まであった部分を触ろうとして、空ぶる。

 大事な大事なソレは、今、パラパラと欠片を零しながら、男の手の中にあった。

 

「うえっ、ええぇ~~~……!

か、かえ、しぇ……! それ、わらわの、わらわのツノぉぉ~~~……!!!」

 

 涙と鼻血混じりの鼻水を垂らしながら、まるで玩具をひったくられた子供のように、カタストへと震える手を伸ばす。

 

――ああ、そうか、コレはまだ返せるのか。

 

 ルミナデッドの言葉に、男は思った。

 まだコイツの大事なモノは、返すことができるのか、と。

 コイツに奪われた、俺の大事なモノは、もう帰ってこないのに、と。

 それは、とても……不公平だ、と。

 

「へっ……きしゃま、なにして……?」

 

 カクタスは、手にしたルミナデッドの角を、口へと運び込む。

 そうして、ありったけの憤怒を込めて、

 

――ガリィッ!!!

「あ゙ッ、あ゙あああぁぁぁぁあ~~~~~~~!!!」

 

 奴の目の前で、噛み砕き、臓腑へと落とした。

 跡形も残らないように。腸を引き裂いても二度と戻せないように。

 細かく、徹底的に、噛み砕いて、憎い憎い敵の一部を、欠片も残さず呑み込んでいく。

 

「あ、あ゙……わらわの……つの……食べられ……」

 

 力なく俯いて、ルミナデッドはその場にへたり込む。

 これで、ようやく、奴と自分は公平になった。

 報復を果たした満足感に撓んだのか、プツン――と、カタストを突き動かしていたモノが、限界を迎え、急速に失われていく。

 

「る……さん……」

 

 代わりに、沸々と沸き起こるのは、

 

「ゆるさん、許さん、許さん許さーーん! 絶対に許さんぞ貴様ぁぁぁぁぁ!!!」

 

 四本角の魔王あらため、三本角の魔王にされた、ルミナデッドの激怒だった。

 

「決めたぞカタスト、わらわの角を奪った貴様には、死よりも重い罰を与えてやるッ!!!」

 

 立ち上がり、一本失くしてもまだなお破格な魔力を、両手にスパークさせて――左手は少々勢いに欠けるが――呆けた様子で立ち尽くす男に向けた。

 

「キヒヒヒヒヒっ! まずはその辺の死体で、貴様のケツ穴を凌辱してやる! そして次はフレアだな! アイツを模して作った人形に、貴様を徹底的に罵倒しながら痛めつけさせてやろう!」

 

 下劣で醜悪で、残虐な本性を隠そうともせず、魔王はまくし立てる。

 

「そのまま、貴様のパパとママとイリーナを作って、目の前で犯し殺させてやる!

 泣き叫び、貴様の事を呪い、絶望の呪怨を吐かせながら、もう一度死なせてやろう!

 それでもわらわの角とは、まぁぁぁぁったく釣り合わんがなぁ!!!」

 

 並大抵の魔族ならば、失禁して恐慌に陥っても可笑しくない魔力を迸らせ、思いつく限りの文句で脅しているというのに――

 

――…………。

 

 カタストはただ無言で、ルミナデッドですらない、虚空を見つめている。

 報復に燃え盛るルミナデッドにとって、その態度はこれ以上に無い挑発であった。

 

「きっ――な、に、か、言ったらどうじゃぁぁぁーーー!!!」

 

 魔王が激情のままに放ったのは、己が最も得意とする紫電の矢。

 モノの数十分前に大勢の人間を蒸発させ、かすめただけでも致命傷になる爆熱の塊が――カタストのどてっ腹へと、無抵抗に突き刺さった。

 

「は~、は~、はぁ~……! ぁ……」

 

 しまった。楽に殺してしまった。

 最初に漏れた呟きは、勢い余った己の失態について。

 

「ぇっ……?」

 

 そして、次に零れた呟きが意味していたのは、

 

「な、なぜ、じゃ……? なぜ、蒸発せん……?」

 

 電撃の矢が深々と突き刺さっているというのに、原型を保ち、棒立ちしている存在が信じられない、茫然。

 そして、最後の呟きが意味していたのは、

 

「へっ? 消え」

 

 カタストが自分の眼前から消失し、

 

「たっ?」

 

 たと思えば、頭を鷲掴みにされ、

 

 

「ごベギャッ!?!?」

 

 

 後頭部から地面へと、クレーターが出来るほど思いっきり叩き付けられた、困惑と激痛の悲鳴だった。

 

「かっ、かひぇ……な、な゙に、ぎゃおご……!?」

 

 パラパラと、土埃を落して、カタストに吊り上げられ鼻血を垂らすルミナデッドには、何もわからない。

 なぜ、カタストが目視すら叶わないスピードで、自分を地面に叩き付けられたのか。

 なぜ、カタストの身体から、雷の痕どころか砕けた手や他の傷まで消え失せているのか。

 そしてなぜ、この世界の覇者、最強の魔王であるはずの自分が――

 

「ぐぴぃっッ!!?♡☆×」

 

 ポルチオを殴打され、拳がめり込んだ子宮から、本気汁を噴き散らしているのか。

 何一つとして、理解できなかった。

 ただ、純然たる事実として、

 

「ガビェ!? ごぼげっ!? んぎぇぇ~~!!?♡」

 

 横っ面を殴られ、腹にパンチを食らい、乳首をねじ切られそうになっている。

 最強の魔王なのに。四本角を持っていたのに。世界を百年以上混沌に堕としたのに。

 なぜ、こんな角無しの人間ごときに――と、明滅する視界の中、男を睨んだ、瞬間。

 

「ひ――」

 

 ルミナデッドは、一つだけ、確かな事を理解した。

 カタストの奴が今、浮かべている表情――顔面の筋肉をひじゃけさせ、眼を弧に細め、口元を心からの愉悦に歪ませている、この表情は。

 

「ひぇ……ふひぇっ!?」

 

 彼が、娼館のメス豚を、愉しく愉しくハメ殺していた時と、全く同じである、と……!

 この男が、ブチ犯して良いと判断したメスを、どう扱うかを、ルミナデッドは知っている。

 

「ま、待て、待て待て、まって!?」

 

 ガッチガチに勃起した持ち前のデカチンポを、濡れていようがいまいが、関係なくメスの大事な穴へと当てがい、

 

「わ、わらわの、ソコは、あの肉便器共と違って、貴様などが突き入れて良い場所ではンギィッ!!?♡」

 

 自分の快楽のためだけに、一気に根元までぶち込むのだ。

 膣穴を抉じ開けられ、処女膜を呆気なく突き破られ、子宮を力任せに突き上げられ、

 

 

「ひっ、ヒギイイィィィィィーーーーーーー!?!?!?♡♡♡」

 

 

 メスガキ魔王は、処女喪失アクメ絶叫を、荒野に響かせた。

 

「わ゙っ、わらわの処女が、わらわのしょじょがぁぁぁ~~~!!!♡♡♡

 こっ、こんな下衆チンポにぃぃ~~~!!?♡♡♡」

 

 二百年以上も生きて、散々下品な言動を繰り返していたのに処女だったとは。

 メスガキの割れ目に深々と刺さった逸物から鮮血が滴り、カタストの失笑が零れる。

 

「だっ、だまれぇ! 殺してやる、絶対にころしひぇ!?♡ ひぇひぃ~!?♡」

 

 どうしてこう、生意気なガキは、口だけは達者なくせにチンポをねじ込んで腰を動かすと、一瞬で情けない喘ぎ声をあげるのか。

 路地のスリだろうが、魔王だろうが一緒だなと、腰を打ち付けながら、男はせせら笑う。

 

「くっ、くふっ、な、何が、愛した女の復讐じゃ!♡ おふぅ~!♡

 さ、財布を盗ったからとっ、貧民街のガキの姉妹をっ、お゙んっ♡ なっ、縄で首を吊るしながらっ、凌辱した外道がッ、今更綺麗ごとを語るでないわっ!♡」

 

 どうやら、また記憶を覗いているらしい魔王が、随分と懐かしい事を詰ってくる。

 カタストとしては罪に罰を与えただけで、しこたま便所代わりにヤリ捨ててやったが、殺してはいないだろ、と、彼には彼の筋の通った弁明がある。

 

「ほ、ほざけぇ!♡ おごっ!♡ その後、役所に突き出して、吊るし首にしておいてかぁ!?♡ あ、哀れよのぉ!♡ 姉妹共々、お主以外にも散々輪わされて、ほぐっ!♡ ガバガバにされた穴から、精液を垂れ零しておったよなぁ!♡」

 

 そこは役所がやった仕事で、受けた処遇までは知った事ではない。

 流石に泥棒の姉だけでなく、病弱な妹まで輪わして吊るすのは予想外だったが、カタストにとっては同情よりも、役所の連中への共感が勝った。

 なぜならば、こんな風に――

 

「ごぺげぇっ!!?♡♡♡」

 

 クソったれなメスの首を絞めながらハメ潰して処刑するのは、この世のどんな大義や正義よりも心地よく胸を打ち、素晴らしいのだから。

 

「ごひゅっ、ごぶっ、ポゴオォッ!?!?♡☆×」

 

 魔族をこうしてハメ〆るのはカタストも初めてであったが、矢で射った鳥のように羽をバタつかせ、吊り上げた魚のようにビチビチと尻尾を踊り狂わせる無様な姿は、彼を興奮させ、睾丸を沸々と煮えたぎらせる。

 

「ぐっ、ぐるぢっ、ぢぬっ、ぢぬうぅぅ~~~~~……!!!♡♡☆×ꐦ」

 

 それでいて、顔面は真っ赤に染まり、食い縛った歯の隙間から泡を吹きながら、ガンギマったアヘ顔を晒すところは、人間とさして変わりない。

 命の危機なのにチンポで突いてやれば、ギュウゥゥ♡ と膣穴を絞め付けて、精液を搾り取ろうとする所も同じだ。

 そこは少し退屈に思い、カタストは更に強く、ルミナデッドの首を締め上げる。

 

「ポぎょおおぉぉぉぉ~~~~~~~~……!?!♡×ꐦ」

 

 血走った眼球を昇天寸前にアヘらせ、掠れそうな裏声を上げ、ビン!♡ とレオタード越しの慎ましい乳首を、いっちょ前にフル勃起させるメスガキ魔王。

 どうやらここも虐めて貰わなければ、死にきれないらしい、と、男のゴツゴツした指が万力の如く勃起乳首を押し潰す。

 

「お゙ぎ゙っ!♡ やめ、や゙べでぇ!♡ ぢぐびっ、ちぐびちぎれるっ!♡

 よ゙のぢぐび引き千切れぢゃううぅぅ~~~~~!!!♡ꐦ♡」

 

 今まで散々、残虐な方法で人間を殺して来た奴が、いまさら乳首の一つや二つ千切れる事になぜそこまで泣き喚くのか。

 これはもう更生の余地ナシとして、キッチリ処刑しておかねばならないだろう。

 

「ふぇ――グベェッ!!?♡」

 

 首や手首から手を離したカタストは、チンポをルミナデッドに突っ込んだまま、仰向けに倒れ込む。

 文字通り、大人と子供の体格差があるルミナデッドは、カタストの大胸筋に押し潰される形となり、横っ面を潰され不細工に変形。

 まるでそんな、靴に踏み潰された蛙のような体勢のまま、

 

「げびっ、ぐげえ゙ぇえぇぇぇぇ~~~~~~!!!♡♡♡」

 

 ピストンを再開、マン穴を犯し尽くされる。

 地面に背中を擦り付けられ、磨り潰されるような痛みと屈辱。

 それに加え、圧迫感で呼吸すらマトモに出来ない状態のまま、膣穴を凌辱されるルミナデッド。

 男に好き放題レイプされるこの少女が、恐るべき魔王だとは、もはや誰も信じないであろう、あまりに無様で情けない姿。

 

「ごっ、ごのままだと、ほんど、ほんどにごりょざれ、ハメごりょざれる~~~!?♡♡♡

だずげっ、だれがだずげでぇぇ~~~!!!♡☆ꐦ

 ぱっ、パバぁぁぁ~~~~!!!♡♡♡」

 

 戯言ガン無視で膣穴を突きまくるカタストの下腹部に、ジョロロ~……♡ と、熱い液体が浴びせかけられる。

 酸欠状態でハメられ、恐怖と快楽のあまり失禁したのだろう。

 ここまでバキバキに心をへし折ってやったならば、頃合いだと、

 

「ほぎょ!?!?♡♡ おんっ、お゙ほっ、ほんぎょおおおぉぉぉ~~~~~~~!!!♡☆ꐦ」

 

 ラストスパートに向けて、全力で腰を動かし、メスガキマンコを打ちのめし始める。

 

「ん゙お゙お゙ぉ~~~!?♡ ばがにゃ、ごんなっ、わらわが、わらわがレイプでっ、お゙っほ♡☆

 いぐっ、イがざれるっ、ごんな下衆ヂンポにっ、ん゙あ゙あ゙あ゙~~~!♡♡♡

 い゙や゙ぁぁぁ!♡ マンゴにヂンポっ、ヂンポ汁射精されるぅぅぅぅ~~~~!!?♡☆ꐦ」

 

 何としてもソレだけは避けねばと、渾身の力を込めて引き剥がそうとする魔王だったが、出てくるのはオスを悦ばせる間抜けな悲鳴ばかり。

 

「なっ、なじぇじゃ!?♡ なじぇぢがらが、出んのじゃぁぁぁ~~~!?!?♡♡♡」

 

 力が出ない事を嘆くメスと対照的に、オスの方はいくらでも力が湧いてくる感覚に見舞われる。

 竿を駆け上っていく熱い感覚に、これ以上ない征服欲を満たされながら、

 

「わ゙っ、わらわ゙は~~~……っ、ま゙おう!♡ ま゙お゙うであ――お゙ホッ♡」

 

 最も勢いを付けたトドメの一撃が、無慈悲にルミナデッドの最奥へとぶちまけられた……!

 

 

「ぼぷぎょお゙お゙ぉぉぉぉ~~~~~~~~~!!!♡♡♡」

 

 

 脳味噌が弾け飛ぶようなアクメと共に、ビュルビュルビュ~♡ と、メスガキに流し込まれる外道精液……。

 

「お゙~~~!♡ お゙ぉぉ~~~~~!♡ ん゙お゙ぉぉぉ~~~~!!!♡

 射精てるっ……わ、わらわの膣内に、角無しザーメン射精てるぅぅ~~~~……!!?♡」

 

 アヘ狂った目ん玉や、伸び切った鼻、潰れ窄めた口から、汁を垂れ流し、なすがままに荒れ狂う濁流のような精子を流し込まれるルミナデッド……。

 そのまま、何秒が経過しただろうか。

 ひとしきり射精し終えたカタストが、チンポを引き抜いた下敷きは、見るも無残な姿となっていた。

 

「へ~……♡ へぇ~……♡ おへぇ~……♡」

 

 首を仰け反らせたまま舌を突き出し、だらしない呼吸を繰り返し。

 火照り切った肉から、ムワッと鼻を突くメス臭を撒き散らし。

 閉じなくなったガバマンからは、嘔吐するように子種をゴプ、ゴプっ♡ と吐き出している……。

 

「お゙ッ……ほお゙ぉぉ~~~…………♡♡♡」

 

 圧倒的な魔力を誇り、人魔共に恐れられてきた四本角の魔王、ルミナデッドが。

 その内の一本をへし折られ、只の人間にヤリ捨てられオホ声を上げ余韻アクメ痙攣する姿など、誰が想像しえただろうか。

 それは、普段よりも遥かに大量かつ、長く射精したカタスト自身も同じであった。

 

「へお゙ぉ~……ごん、ごんにゃ、ば……ばが、がば……にゃ……♡♪」

 

 さすが魔王と言うべきか。これで逝ったまま戻って来なかったメスも居たというのに、まだ正気が残っているらしい。

 上等だと、その片足を掴んで、イキ呆けながらザーメンを漏らす戦利品をズルズルズル♡ と、引きずっていくカタスト。

 だったら、まだまだ済まさない。

 陣地のテントに連れ帰り、このメスガキには本人のリクエスト通り、死よりも重い制裁をたっぷりと受けて貰わねばと、向かおうとした足が、

 

――カッ……ハッ!?

 

 ドクン、と、胸を打つ感覚と共に、止まる。

 視界が真紅に染まり、音が吹き飛び、感覚が消える。

 嫌でも思い当たる理由、可能性は――死の予兆。

 あれだけ無茶をしたのだから、ある意味では当然。

 だが、それでも死とは、こうも不意打ちで、無慈悲に、いきなりなのだろうか?

 カタストの急速に遠のいていく意識が、妙な冷静さを発揮して、そんな事を考えた。

 

――空が……赤い。

 

 仰向けに倒れた――感覚も痛みもないが、空があるので自分は倒れたのだろうと思ったカタストの前に広がるのは、反吐が出そうなほどに赤く染まった空。

 最後によく分からない事ばかりが起きたが、ああ、そうか、これが俺の最後か、と、カタストは独りごちた。

 心残りも後悔も、言うほどは無い。だが、この幕引きに不満はあった。

 

――嫌な……赤だ……ちくしょう……。

 

 カタストには、好きな赤と、嫌いな赤がある。

 好きな赤は、敵やメスから噴き出す、鮮血の赤。

 そして嫌いなのは、目の前に映っているような――

 

 

「……ハァ? やめてよね、なに勝手に死にかけてんのよ。カタストの癖に」

 

 

 あのクソ幼馴染の髪を思い出す、鮮やかなヴァーミリオンレッド。

 それが、カタストは虫唾が奔るほど、大嫌いであった……。




本編のアフターストーリー。
角メスブレイク・ファンタジア外伝 ~魔王に囚われた女傭兵、触手NTR処刑~
が、ただいまCi-enにて4月末までフォロワー様向けに無料公開しております。

https://ci-en.dlsite.com/creator/29969/article/1413389

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