※この作品はR-18です。

散弾銃とスモーキング・トーク   作:スナエ

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IF。レヴュースタァライトオマージュ。


ワイルドスクリーン・バトル

 戦いの舞台。センターポジションに立つ、ふたりの男。攻撃手の貝瀬直と、銃手の諏訪洸太郎。

 スコーピオンを両手に持ち、貝瀬直は戦闘態勢に入る。

 敵は、諏訪洸太郎。彼は、散弾銃を両手に持つ。

 

「オレは、罪人だ…………」

「おまえは、何も悪くねーよ」

 

 貝瀬による、自罰のレヴュー。諏訪による、真実のレヴュー。ふたりは、相容れない。

 まず、貝瀬はカメレオンを起動して、距離を詰める。

 諏訪は、貝瀬が来るであろう方向を、自身の左側だろうと賭けて、散弾を放った。その、面での攻撃を貝瀬はギリギリ避ける。

 

「ハッ! よく分かるぜ、おまえの考えてること」

「チッ」

 

 攻撃を読まれたことに、舌打ちをした。足に何発か食らったが、まだ平気だ。

 貝瀬は、すかさずスコーピオンを投擲する。

 

「甘めー!」

「おまえがな」

 

 スコーピオンを撃ち落とそうとした諏訪に、もう一本のスコーピオンが投げられた。

 それを、片方の銃身で弾く。しかし、“三投目”のスコーピオンが、諏訪の左腕に刺さった。

 

「なっ!?」

「ははは。ざまあねぇ」

 

 貝瀬は、薄暗く笑っている。

 

「ワイヤーか、くそったれ!」

 

 ご明察。貝瀬は、二本のスコーピオンの柄に、ワイヤーを付けていた。一本目を素早く回収し、再度投げたのである。

 このチャンスは、逃さない。グラスホッパーで一気に近付く。狙うは、首。

 だが、諏訪には、貝瀬が左側に来ることは分かっていた。

 

「左腕狙ったのは、そういうことだろ!」

「うぜぇんだよ、正論とか、真実とか」

 

 向けられた銃口を、ふたつの刃で弾き飛ばす。

 そして、腕を断ち切った。

 

「俺は、ただ、おまえが心配なんだよ!」

「おまえは、オレのなんだってんだ?!」

 

 諏訪の足払いで、貝瀬は地面に転がる。

 

「ぐっ!」

「おまえのダチで、仲間だろーが!」

「やめてよ…………」

 

 腹に銃を突き付けられた貝瀬は、涙声を出した。優しくしないでくれ。ほっといてくれ。

 オレには、なんの価値もないんだから。

 

「オレみたいな出来損ないには、おまえは眩し過ぎる」

「うるせー。俺は、ただのおまえのダチだ。勝手に大それたもんにすんな」

「オレは、真実より、安息のための嘘が欲しいんだ。オレだけが悪者でいいんだ……」

「何度でも言うぜ。おまえは悪くねーんだよ」

 

 自分を騙すための嘘と、他者を解放するための真実のレヴューは、終幕した。

 諏訪は、片手で貝瀬を起こす。

 

「疲れるだろ? オレと関わると」

「バーカ。自分を悪く過大評価してんな」

 

 そう言った後に、諏訪は、貝瀬の頭をぐしゃぐしゃと撫でた。

 列車は必ず次の駅へ。では舞台は? オレたちは?

 終着駅は、まだ分からない。

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