※この作品はR-18です。

Alt Key SCP-TCG-JP-J   作:Isaie

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Q: コーライニン人Cはどうなったのですか?

A: 捕まって、ワープ技術を提供させられました。まだ生きてます。


012 - Eat meな萩の月

「ロング・ディスコンタクト・インターバル・アップデート、イオン、リアクティベーション・コンファームド」

 

 この声は、あの祠だ。

 

「嘘!? あなたはあの時、爆発四散したはずじゃ」

 

「コンシークエントリー、スペクトラル・エンティティ・トランスフォーメーションをアクチュエイトしたのだ」

 

「やっぱ何言ってるかわからないです」

 

「パーペチュアル・コグニティブ・ローパフォーマンス、ステイタス・アンアルタード。ユア・ポジショナル・データ・ストリームはウェア・アット?」

 

「?」

 

 せめて英語で話してくれればなー。コテコテのカタカナで発音するんだもん。

 

「インテレクチュアル・キャパシティ・アップグレードがデフィシット。ディスカッション・ヴァリューはゼロ」

 

 そう言って、通話が切れた。何だったんだ。

 

 さらにしばらく進むと、テーブルがあり、その上の皿には1枚のクッキー。「CLICK ME」と焼き書かれている。

 

 クリック? リアルで? どうやるんだろ? とクッキーを指で叩きながら考える。硬いクッキーだ。カッチカチやぞ。

 

 クッキーが手から零れ落ちる。いつの間にかクッキーが増えていた。そして、クッキーがたまたまそこにあった小石にカチッとぶつかると、また増えた! そしてクッキー同士がカチッとぶつかって、また増える。

 

 そうこうしているうちに、私は大量のクッキーに埋まっていく。体を動かそうとするとカチカチとクッキー同士がぶつかってどんどん増えていく。つまり、身動きがとれないまま、私はクッキーの山に埋まってしまった。

 

 

 

 気がつくと、私はあの人間ぶっ殺しゾーンで寝ていた。布団なしで。

 

「伊音ちゃん!」

 

 と巫女服着たスレンダーなヨーロッパ系の女の人が泣きじゃくりながら言う。誰?

 

「起きたぞー!」

 

 と鉢巻巻いた男の人が他の方々に伝える。誰?

 

「あの、どちらさまで?」

 

「私はマドレーヌ・ローラン。マディって呼んで。この人は金物屋の山田さん」

 

 女の人が紹介する。

 

 ふと、儀式のことを思い出し、血の気が引く。

 

「あ、あの、私、やっぱり挽肉なんでしょうか?」

 

「儀式は終わったわ」

 

 ローランさんが答えた。

 

「え?」

 

「わしから話そう」

 

 足元のドライバーもとい神主さんが話し始める。まなを含む周囲の方々も口を挟み、何が起きたのかだんだんとわかってきた。

 

 どうやら、まなの「調整」というのは、性的なことで、始めようとしたら、神主さんに唯さんから対戦を申し込まれ、対戦し、神主さんは敗北。

 

 唯さんが戦っている間にまなは唯さんに「逃げろ」と言われ、奥宮へ逃走。神主さんは村人達に召集をかけ、まなを追わせる。

 

 さらに、奥宮では怨念も現れるけど、怨念は私目掛けて地下道に入り、クッキーに苦戦。あの地下道は、奥宮に繋がっていたっぽい。

 

 地上では、まなと村人たちとまなをスカウトしようとしてやってきたローランさんら、財団法人コスモス・インテグレーションなる組織のエージェント2人の三つ巴で戦い、まなが勝利。

 

 エージェントの一方は死亡、もう一方、ローランさんは村人たちに捕まったんだけど、儀式の話を聞くと、巫女に志願。巫女服着たかったらしい。

 

 で、死んだエージェントを挽肉に儀式を執行。

 

 クッキーを水でふやかすことでクッキーを増やすことなく私を救出し、今に至る。クッキーはエージェントが持っていくとのこと。

 

 鳩が監視カメラという陰謀論は知っていたけど、全部じゃないにしろ、本当だったなんて!

 

 

 

 再建された祠。1680万色に光っていてなんか臭いけど。そこに手を合わせる。すると、まなが口を開く。

 

「これ、夜になると、虫がうじゃうじゃと集まってくるよ」

 

「え゛」

「クリティカル・ディスオーダード・エクスクラメーション・アラート」

 

 同時に、祠からも声。

 

「うわぁぁぁしゃべったぁぁー!?」

 

「弊社がボーカライズすることをリミットするエビデンスは存在しますか? ヒューモラス・インテンション・ディテクテッド。 ネクスト・インタラクション・セッション、ペンディング・ステータス」

 

「?」

 

「うん。さよなら」

 

 まなには何言ってるかわかるの?

 

 その後、私たちはローランさんと村を出た。

 

「じゃあ、次は、ジャパンオープンで、会いましょ」

 

 彼女とは新潟で別れ、うきすに帰ってきた。いつの間にかドゥラット・アル・バーレーン行きのゲートができていた。

 

 

 

 GW最終日、唯さんが月から帰ってきた。「月」と書かれた木刀を持って。そういや、この前は魔界のドラゴン夜光剣キーホルダーを買ってたな、この人。

 

「こっちにも来てたわ、コスモス・インテグレーション」

 

 月にも行ってたのか。

 

「何の組織なのかな?」

 

「“モアサナイト・パズル”による異常性を排除し、バラバラになった国家を統合することで、世界に秩序を取り戻す。そのために2045年に設立されました」

 

「ふーん」

 

 思ったより悪い組織じゃないのかな。

 

「って、公式サイトに書いてあった」

 

 唯さんはそのページを見せ、私はずっこけた。

 

「“モアサナイト・パズル”を持っているクミフダとしては、今のところ泳がせているそうよ。月に来た2人は爆殺したけど」

 

 物騒だな〜。

 

「そういや、こっちに来た2人は鳩を使ってまなの居場所を特定してたけど、唯はどうしてまなの状況を知ったの?」

 

「あ゛、あれねぇ……。あれは〜、ん〜っと、なんか、脳内に、フレクサトーンの音が響いて、わかったのよ」

 

「ニュータイプ」

 

「そう、そんな感じ」

 

 さすがの私でも、これが嘘だとはわかる。まあ、言えない事情があるんでしょう。

 

「いや、人のプライバシー覗いといて、言えない事情って何!?」

 

「ごめんなさい」

 

「それ、まなに言いなよ」

 

 

 

 GW開けて、翌週、運動会。この1週間が毎年忙しい。保〜高、全生徒数が22000人もいるので、2日かけて行う。組は紅白の2つ。

 

 開会式。今日は開会式のみ。場所は1階、第1グラウンド。広大なグラウンドのトラック2つ分を使用。

 

 優勝旗が返還され、校長の言葉。

 

「本日、雲一つない晴れ空の下⸺⸺」

 

 毎年思うんだけど、ここがスペースコロニーだってことお忘れで? ちなみに、雲はないけど雨は毎週水曜の夜に降る。水やりや清掃が目的だとか。

 

 校長の話が終わり、理事長の言葉。壇上に上がって話し始めたのは、ルベトゥス睦美のお面を付けた人。蔵部社長だ。今まで理事長のことはよく見てなく、なんか異様に若いぐらいにしか思わなかったけど、ここの経営母体ってクミフダ社だったの!? てか、あのお面、気に入ったの!?

 

 

 

 その日の夜、中夜祭で盛り上がっている第1グラウンド。トイレから出た私は、緑地の方に向かう唯さんを見つけた。ちなみに、あの人、お昼に幼保部の子に手を出そうとしたロリコン生徒をしばいていた。

 

「せっかくだから私はあの赤髪の娘を尾行するぜ」

 

 尾行していくと、段々と暗がりへ向かっていく。そして、唯さんは誰かと会う。たぶん男性。お面をつけてる。よく見たら、ルベトゥス睦美のお面だ。ちなみに、唯さん、尾行には気付きやすいタイプなんだけど、この時は奇跡的にバレてなかった。

 

「親子水入らず?」

 

 お面の人はお面を外す。その素顔はどっかで見たような……。いや、イベントごとに見ていたか。

 

 唯さんは

 

「こんなところで、するの?」

 

と言う。

 

「嫌?」

 

「ううん」

 

 すると、2人は抱き合い、キスする。挨拶、じゃないか。それにしては長く、濃厚だ。もしかして私、スキャンダラスなとこ見てる!?

 

 2人は少し離れると、お面の人(外したが)は唯さんの制服を脱がしていく。唯さんの愛らしい身体が露わになっていく。違法感のある身体をしている。

 

「可愛いよ、アカ」

 

 お面の人は再びキスすると、唯さんはなすがままに。そしてお面の人は唯さんのブラを外すと、胸を舐め始めた。唯さんは少し戸惑ってはいるものの、受け入れている。

 

「んんっ……///」

 

「感じてきた?」

 

「うん……」

 

 あの2人そういう関係だったのか。

 

「じゃあ、下も」

 

 お面の人は唯さんの下着を脱がせる。愛液が糸を引く。

 

「もうびしょびしょじゃないか」

 

と、毛の生えてない陰部を舐め始める。

 

「ああっ……///」

 

 唯さんが感じている。

 

 舐めるのをやめると、唯さんはお面の人の服を掴み、

 

「挿れて……パパの、欲しいの」

 

 とねだる。

 

「ちょっと待ってね」

 

 お面の人は服を脱ぐと、唯さんを抱きかかえ、

 

「挿れるね」

 

「うん……///」

 

 唯さんの小さな身体に大人のそれが入っていく。

 

「あああっ……///」

 

 唯さんは少し苦しそうだ。でも、その目は快楽に染まっている。お面の人はゆっくりと腰を動かし始める。

 

「すきっ……パパぁ……///」

 

 唯さん、すごく気持ち良さそう。お面の人も気持ちよさそう。2人の結合部を見ると、愛液が泡立っているのが見える。その上に視線を向けると、ペニスの形が浮き上がっていた。

 

「もっとっ、激しくっ、いつものようにっ」

 

 いつもの? いつもやってんの?

 

「リアルのアカの膣内、気持ちいいよっ。リモートよりっ」

 

 お面の人は腰の動きを早くする。普段はリモートでやってんの? すると、唯さんの顔に快楽とは違う笑みが浮かぶ。

 

「ああっ、イくっ、イっちゃう……///」

 

「ああ、僕もっ、出そうっ」

 

「出してっ、欲しいのっ、中にっ」

 

 そして2人はキスし、

 

「「⸺⸺⸺⸺///」」

 

 絶頂したようだ。

 

 パキッ

 

 しまった。枝を踏んでしまった。

 

「誰!?」

 

 お面の人が言う。気づかれた。

 

「伊音!?」

 

 唯さんも驚くが、すぐに発情期の動物のような表情(発情期の動物をみたことはないけど、なんか凶暴らしい)をし

 

「……殺すか」

 

 と言った。ちなみに、まだ繋がったまま。

 

「まあ、待ってよ」

 

 と、お面の人が制止する。

 

「いくら欲しい? と言っても、ここじゃお金の価値は低いからなぁ。何が欲しい? もしくは、何して欲しい?」

 

「じゃあ……」

 

 この人に訊きたいことはいっぱいある。突然声が聞こえなくなることとか、まなの状況を唯さんが把握していたこととか、七不思議のこととか。

 

「うーん……」

 

 悩ましい。

 

「……まなにどうやって契約を飲ませたんですか?」

 

 これにしよう。知らない私だけなんか仲間外れな気がしてたし。

 

「あ〜。それねぇ。『飲まなきゃ、てる月*1に爪楊枝を刺していくぞ』と言ったら、あっさり乗ってくれた」

 

「あーそうだったんですね〜」

 

 まなならありえるか。

*1:
月の土産物屋によく並んでいる萩の月類のお菓子。

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