A: ヒーローです。
やっぱ生きてた。なんか下半身に違和感。
目を開けると、大柄の男とガチ恋距離。
「お、気が付いたかっ!」
そう男が言うと同時に膣内に熱いものが注がれた。もしかして私、犯されてる!?
「え、な、なにこれ……」
すると、男に通信。
「司郎様! 本丸門より、侵入者です!」
音声には、悲鳴、断末魔、液体が弾ける音。それらがたくさん。
「ほう、誰だ? 正面から堂々と入ってくるとは大した度胸だ」
「W1320です! ここにいる者たちでは手に負えません! 時空が……歪んでいます! あーやばい!」
その直後、液体が弾ける音と共に通信が切れた。
「私が行きましょうか?」
天井から声がする。しかし、司郎様と呼ばれる男は掛け軸に視線を移す。あ、ここ、和室か。
畳が捲れ、忍者が現れた。司郎様は回った。
「二位の黒牙、七対子2358。本名ハサン・イブン・譲治か」
「この、ゼノア・トップハンドルソーで、W1320のタルタルステーキを調理します!」
「チェーンソーを使うにしても、マキタではなく、川越企業のゼノアを選ぶその心意気や良し!。行ってこい!」
「はっ」
そう言って、七対子2358は部屋を出て行く。まな、運動神経悪いから大丈夫かな? ちゃんと避けられるかな? 心配。
すると、別の手下からの通信。
「こちら、天神門。五位の黒牙、カーナイアのマキが侵入しました!」
「あの、樺太から来たやつか。ここ1ヶ月は動きがなかったが、なぜ今頃になって……。わかった。俺が行く!」
そう言って、通信を切るとペニスを抜いて私の方を向き、
「えっとお前は、一応、俺について来い!」
と、私の腕を掴む。
「サヨナラ!」
七対子2358の断末魔。その数秒後、障子が開いて、「メーカー希望小売価格」と書かれた掛け軸の裏の穴からまなが這い出てきた。コワイ!
「ま、まな……?」
「俺は一位の黒牙、川越司郎。本名プレイヤーネーム同名。どこにでもいる普通の川越市民だ」
「本名は巽まな、プレイヤーネームはW1320です」
「お前ら、知り合いか。なら、理由はこいつの救出ってところか?」
まなは起き上がって質問に答える。
「いいえ。私を殺せるかなって。あなた、強そうだし」
「殺しはしないさ。こいつやお前のような上物はな、俺専用肉便器にすんだよ。って、なぜ脱ぐ?」
まなは脱ぎ始めていた。
「こっちも裸じゃなきゃ失礼かなと。あの、そっちが全裸だから」
「トロフィーは見えるところにということか」
「いやっ」
「ならば、この部屋は殺風景極まりない……」
「……」
「行くぞ! 決戦のバトルフィールドへ!」
その決戦のバトルフィールドは、あの部屋より殺風景だった。というか、中央にいつもの台がある以外は何もない部屋だ。ドアもなく、どうやって入ったのかもわからない。
台を挟んで2人は向かい合い、そして、寿司を構える。互いのAFがぶつかりだす。
「その寿司は、帝国で大流行のマムシのコンフィとチーズのタルティーヌか。帝国産の濃厚なチーズをふんだんに使っているな……」
帝国ってどこ? プロイセン? アメリカ? 漢?
「ふん、俺のロシアン・フィラデルフィアロールで粉砕してくれるわ!」
「「3、2、1、へいらっしゃい!!」」
寿司が回りながら射出される。
まなの寿司は、シャリがパンであるため、持久力はあるが、防御力に疎い。チーズのクッション性とドレイン性能でカバーしているようだ。左回転にしてるし。
対して、司郎様の寿司は、
「飴?」
飴傘を差している。おまけにその傘からは刃も生えており、タルティーヌのチーズを切り裂いていく。
「ロシアのフィラデルフィアロールは、飴細工がついている! ソースにしてやるわ!」
そういった瞬間、傘の軸が折れた!
「何!?」
「傘全体のトルクがその細い軸にかかる。当たり続ければ、折れるのは当然」
まなはそう解説するけど、トルクって何?
「飴を壊した程度で勝ったつもりか? まだだ。忍法! 分身の術!」
ロシアン・フィラデルフィアロールが分身し、盤面を埋める。いくつか零れ落ちもする。
「押し潰せ! ツァーリ・インディペンデント・アンブレラ!」
そんな名前だったのか。
「ロシアン・ベア・クラッシュ!」
マムシのコンフィとチーズのタルティーヌは数多のツァーリ・インディペンデント・アンブレラに埋もれた。
しかし、
「なっ!? ま、回すだと!?」
盤上の全ての寿司が一体となり、回り出した。それと同時に司郎様のAFが逆流し、遠心力でツァーリ・インディペンデント・アンブレラが宙を舞うと共に、司郎様の身体は弾け、私は血を被った。
「きゃあああああああああ!!」
悲鳴をあげざるを得なかった。惨殺死体は群馬の峠や埼玉県北部で見たことあるけど、こんな間近じゃなかった。
まなは決戦のバトルフィールドから出る。
私は目の前の死体の上に⭐️⭐️⭐️とキラキラした雲のようなものがポップしたのを見つけた。
恐る恐るそれらを掴もうとすると、それは消えて、ウィンドウがポップアップして、私が⭐️⭐️⭐️とさっきの雲を獲得したことと、⭐️が6つあることを示した。
「なにこれ?」
目を動かすと、通知が2件あることに気づいた。その内の1件はジャパンオープンの開幕を知らせるものだった。どうやら、予選サバイバル、グループステージ、決勝トーナメントの3ステージあるようで、今行われているのは、予選サバイバル。上位64人がグループステージ進出とのことだけど、何の上位64人なのか、ルールが書かれていない。
と思ったら、「予選サバイバル_ルール.oga」と書かれた音声ファイルを見つけたので、聴くことにした。
「FUCK YOU! ぶち殺すぞ……ゴミめら……!」
以下、利根川幸雄の演説。なんかノリノリでやってそうなトーンだったから、これ、やりたいだけなのだろう。
「多分、この星を集めるのかな?」
そう思いながら私は決戦のバトルフィールドから戻った。
戻ると、唯さん、フレア、ローランさん、それと、まな、いや、まなつがいた。
「まなちゃん、『あっちの方が強そう』とか言って川越城に乗り込んでいくんだもん」
そう、ローランさんが言う。ここはお城だったのか。
「うちのまながごめんね」
ふと、気になることが。
「まなの足の遅さなら、簡単に追いつけるんじゃないですか?」
私の質問にローランさんは答える。
「この2人が決着をつけるのを見届けてたら、遅れちゃって」
「「なるほど」」
私とまなつが同時に相槌を打つ。
「てか、まなつも伊音も、なんで裸なの?」
と、唯さんが訊いた。
「え、てことは、あの、金髪クソデカアホ毛爆乳女が伊音なの、お姉様!?」
これはフレアのセリフなんだけど、何があった。
「そういえば、これは何?」
私は⭐️を見せた。
「
フレアが説明を始めたと思ったら、唯さんにパスした。
「だから、その『お姉様』って言うの、気持ち悪いから止めてって……。手段を問わず、
「なるほど……じゃ、これは?」
私は雲を見せる。すると、唯さんもフレアも顔色を変えた。
「あんた、どこでそれを!?」
「まさか、
私は頷いた。
「そっか……。それは
「はい、お姉様!」
フレアは唯さんに飛びつく。
「やめろ! 気持ち悪い!」
「それは
と、ローランさんが説明してくれた。
「あー! 取らないでよ! ローラン!」
外を見ていたまなつが
「お、パラシュートだ!」
と言う。
「
唯さんは驚きながら、なんて言うんだろ? あの、お城のベランダみたいなとこ。*1そこに出た。
「相変わらず、展開力は早いわね、お姉様」
「もう大宮まで来てるとはね……。てか、わざわざ空挺降下する意味ある?」
「あれが京号部隊?」
アホ毛のある緑髪ポニテで私ほどではないが巨乳の少女が訊き、唯さんが答える。
「十中八九そうね。自衛隊でも空挺は習志野にしかなかったはずだから、そこを乗っ取った京号部隊と考えるのが自然ね。そっか、だからわざわざ空挺降下を。てか、あんた誰?」
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| タイトル: SCP-1134-JP - 爆転ニギリ スシブレード 作者: bamboon ソース: http://scp-jp.wikidot.com/scp-1134-jp ライセンス: CC BY-SA 3.0 |