※この作品はR-18です。

Alt Key SCP-TCG-JP-J   作:Isaie

27 / 40
Q: 中村って何者ですか?

A: ヒーローです。


027 - 川越城決戦

 やっぱ生きてた。なんか下半身に違和感。

 

 目を開けると、大柄の男とガチ恋距離。

 

「お、気が付いたかっ!」

 

 そう男が言うと同時に膣内に熱いものが注がれた。もしかして私、犯されてる!?

 

「え、な、なにこれ……」

 

 すると、男に通信。

 

「司郎様! 本丸門より、侵入者です!」

 

 音声には、悲鳴、断末魔、液体が弾ける音。それらがたくさん。

 

「ほう、誰だ? 正面から堂々と入ってくるとは大した度胸だ」

 

「W1320です! ここにいる者たちでは手に負えません! 時空が……歪んでいます! あーやばい!」

 

 その直後、液体が弾ける音と共に通信が切れた。

 

「私が行きましょうか?」

 

 天井から声がする。しかし、司郎様と呼ばれる男は掛け軸に視線を移す。あ、ここ、和室か。

 

 畳が捲れ、忍者が現れた。司郎様は回った。

 

「二位の黒牙、七対子2358。本名ハサン・イブン・譲治か」

 

「この、ゼノア・トップハンドルソーで、W1320のタルタルステーキを調理します!」

 

「チェーンソーを使うにしても、マキタではなく、川越企業のゼノアを選ぶその心意気や良し!。行ってこい!」

 

「はっ」

 

 そう言って、七対子2358は部屋を出て行く。まな、運動神経悪いから大丈夫かな? ちゃんと避けられるかな? 心配。

 

 すると、別の手下からの通信。

 

「こちら、天神門。五位の黒牙、カーナイアのマキが侵入しました!」

 

「あの、樺太から来たやつか。ここ1ヶ月は動きがなかったが、なぜ今頃になって……。わかった。俺が行く!」

 

 そう言って、通信を切るとペニスを抜いて私の方を向き、

 

「えっとお前は、一応、俺について来い!」

 

と、私の腕を掴む。

 

「サヨナラ!」

 

 七対子2358の断末魔。その数秒後、障子が開いて、「メーカー希望小売価格」と書かれた掛け軸の裏の穴からまなが這い出てきた。コワイ!

 

「ま、まな……?」

 

「俺は一位の黒牙、川越司郎。本名プレイヤーネーム同名。どこにでもいる普通の川越市民だ」

 

「本名は巽まな、プレイヤーネームはW1320です」

 

「お前ら、知り合いか。なら、理由はこいつの救出ってところか?」

 

 まなは起き上がって質問に答える。

 

「いいえ。私を殺せるかなって。あなた、強そうだし」

 

「殺しはしないさ。こいつやお前のような上物はな、俺専用肉便器にすんだよ。って、なぜ脱ぐ?」

 

 まなは脱ぎ始めていた。

 

「こっちも裸じゃなきゃ失礼かなと。あの、そっちが全裸だから」

 

「トロフィーは見えるところにということか」

 

「いやっ」

 

「ならば、この部屋は殺風景極まりない……」

 

「……」

 

「行くぞ! 決戦のバトルフィールドへ!」

 

 

 

 その決戦のバトルフィールドは、あの部屋より殺風景だった。というか、中央にいつもの台がある以外は何もない部屋だ。ドアもなく、どうやって入ったのかもわからない。

 

 台を挟んで2人は向かい合い、そして、寿司を構える。互いのAFがぶつかりだす。

 

「その寿司は、帝国で大流行のマムシのコンフィとチーズのタルティーヌか。帝国産の濃厚なチーズをふんだんに使っているな……」

 

 帝国ってどこ? プロイセン? アメリカ? 漢?

 

「ふん、俺のロシアン・フィラデルフィアロールで粉砕してくれるわ!」

 

「「3、2、1、へいらっしゃい!!」」

 

 寿司が回りながら射出される。

 

 まなの寿司は、シャリがパンであるため、持久力はあるが、防御力に疎い。チーズのクッション性とドレイン性能でカバーしているようだ。左回転にしてるし。

 

 対して、司郎様の寿司は、

 

「飴?」

 

 飴傘を差している。おまけにその傘からは刃も生えており、タルティーヌのチーズを切り裂いていく。

 

「ロシアのフィラデルフィアロールは、飴細工がついている! ソースにしてやるわ!」

 

 そういった瞬間、傘の軸が折れた!

 

「何!?」

 

「傘全体のトルクがその細い軸にかかる。当たり続ければ、折れるのは当然」

 

 まなはそう解説するけど、トルクって何?

 

「飴を壊した程度で勝ったつもりか? まだだ。忍法! 分身の術!」

 

 ロシアン・フィラデルフィアロールが分身し、盤面を埋める。いくつか零れ落ちもする。

 

「押し潰せ! ツァーリ・インディペンデント・アンブレラ!」

 

 そんな名前だったのか。

 

「ロシアン・ベア・クラッシュ!」

 

 マムシのコンフィとチーズのタルティーヌは数多のツァーリ・インディペンデント・アンブレラに埋もれた。

 

 しかし、

 

「なっ!? ま、回すだと!?」

 

 盤上の全ての寿司が一体となり、回り出した。それと同時に司郎様のAFが逆流し、遠心力でツァーリ・インディペンデント・アンブレラが宙を舞うと共に、司郎様の身体は弾け、私は血を被った。

 

「きゃあああああああああ!!」

 

 悲鳴をあげざるを得なかった。惨殺死体は群馬の峠や埼玉県北部で見たことあるけど、こんな間近じゃなかった。

 

 まなは決戦のバトルフィールドから出る。

 

 私は目の前の死体の上に⭐️⭐️⭐️とキラキラした雲のようなものがポップしたのを見つけた。

 

 恐る恐るそれらを掴もうとすると、それは消えて、ウィンドウがポップアップして、私が⭐️⭐️⭐️とさっきの雲を獲得したことと、⭐️が6つあることを示した。

 

「なにこれ?」

 

 目を動かすと、通知が2件あることに気づいた。その内の1件はジャパンオープンの開幕を知らせるものだった。どうやら、予選サバイバル、グループステージ、決勝トーナメントの3ステージあるようで、今行われているのは、予選サバイバル。上位64人がグループステージ進出とのことだけど、何の上位64人なのか、ルールが書かれていない。

 

 と思ったら、「予選サバイバル_ルール.oga」と書かれた音声ファイルを見つけたので、聴くことにした。

 

「FUCK YOU! ぶち殺すぞ……ゴミめら……!」

 

 以下、利根川幸雄の演説。なんかノリノリでやってそうなトーンだったから、これ、やりたいだけなのだろう。

 

「多分、この星を集めるのかな?」

 

 そう思いながら私は決戦のバトルフィールドから戻った。

 

 

 

 戻ると、唯さん、フレア、ローランさん、それと、まな、いや、まなつがいた。

 

「まなちゃん、『あっちの方が強そう』とか言って川越城に乗り込んでいくんだもん」

 

 そう、ローランさんが言う。ここはお城だったのか。

 

「うちのまながごめんね」

 

 ふと、気になることが。

 

「まなの足の遅さなら、簡単に追いつけるんじゃないですか?」

 

 私の質問にローランさんは答える。

 

「この2人が決着をつけるのを見届けてたら、遅れちゃって」

 

「「なるほど」」

 

 私とまなつが同時に相槌を打つ。

 

「てか、まなつも伊音も、なんで裸なの?」

 

と、唯さんが訊いた。

 

「え、てことは、あの、金髪クソデカアホ毛爆乳女が伊音なの、お姉様!?」

 

 これはフレアのセリフなんだけど、何があった。

 

「そういえば、これは何?」

 

 私は⭐️を見せた。

 

「星(スター)ね。1stステージ、予選サバイバルはこれを奪い合うステージよ。はい、お姉様」

 

 フレアが説明を始めたと思ったら、唯さんにパスした。

 

「だから、その『お姉様』って言うの、気持ち悪いから止めてって……。手段を問わず、星(スター)を奪い合って、1週間後、多く持ってる奴、上位64人が2ndステージに進出するわ」

 

「なるほど……じゃ、これは?」

 

 私は雲を見せる。すると、唯さんもフレアも顔色を変えた。

 

「あんた、どこでそれを!?」

 

「まさか、川越司郎(こいつ)の!?」

 

 私は頷いた。

 

「そっか……。それは星雲(ネビュラ)。あとは任せるわ、フレア」

 

「はい、お姉様!」

 

 フレアは唯さんに飛びつく。

 

「やめろ! 気持ち悪い!」

 

「それは星雲(ネビュラ)。1時間に1個、星(スター)を生成するアイテムで、開幕時に、前回の決勝トーナメント進出者を始めとした強力な16人のプレイヤーに送られるわ。ここにいる中では、赤原唯も持ってるんじゃないかしら」

 

と、ローランさんが説明してくれた。

 

「あー! 取らないでよ! ローラン!」

 

 外を見ていたまなつが

 

「お、パラシュートだ!」

 

と言う。

 

「落下傘(パラシュート)!?」

 

 唯さんは驚きながら、なんて言うんだろ? あの、お城のベランダみたいなとこ。*1そこに出た。

 

「相変わらず、展開力は早いわね、お姉様」

 

「もう大宮まで来てるとはね……。てか、わざわざ空挺降下する意味ある?」

 

「あれが京号部隊?」

 

 アホ毛のある緑髪ポニテで私ほどではないが巨乳の少女が訊き、唯さんが答える。

 

「十中八九そうね。自衛隊でも空挺は習志野にしかなかったはずだから、そこを乗っ取った京号部隊と考えるのが自然ね。そっか、だからわざわざ空挺降下を。てか、あんた誰?」

*1:
廻縁




クレジット
タイトル: SCP-1134-JP - 爆転ニギリ スシブレード
作者: bamboon
ソース: http://scp-jp.wikidot.com/scp-1134-jp
ライセンス: CC BY-SA 3.0
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。