A: 人名とグループ名考えてた。
「
鮫太郎を見て唯は言った。
「ユリ!?」
女の名前なのに、なんだ男か。ってカミ█ユに殴られるわな。セックスさせられる。
「いやはや、この度は助けて頂き、
「ユリアン……えーと、何ヴィチだったっけ?」
唯が紹介しようとするも、つっかえる。
「ユリアン・キジロヴィチ・ワンでござる。唯殿は拙者の命の恩人でござる。この度もでござるが、
「気紛れに助けてやっただけよ」
「その気紛れが多いのが唯殿の良い所でござるよ」
「ロ、ロシア人?」
には見えない。いや、ロシア人の実物見たことないけど。
「サハ人と満州人のハーフよ」
と唯が言うが、どこ&どこ? あ、でも、満州はどっかで聞いたような……。
「この子は伊音。私のカノジョのルームメイト」
唯はそう鮫太郎に紹介する。待って、「カノジョ」は初耳なんだけど。私の知らないところで何が?
「鮫太郎さんはなんでサメの中に入ってたんですか?」
鮫太郎に訊いてみた。
「拙者、今しがた名乗り申したばかりでござるが……。サメ? ああ、下水ワニのことでござるか。食われたでござる。」
え、あれワニ?
「それでああはならないでしょ」
と唯がツッコむ。さらに続けて
「てか何でこんなところにいるの?」
「
「ふむふむなるほど。ってわかるかー!」
「近くに隠れ家があるでござる。
鮫太郎はそう言うと、歩き出したので、唯はバイクを立たせる。
「あ、拙者が押すでござるよ」
「ありがと」
「あれは今から36万、いや、弥生のことでござる」
「どっちの弥生のことよ」
唯が言った。
「Кулун тутарの方でござるよ」
「わかるか!」
「ᡳᠯᠠᠨ ᠪᡳ᠍ᠶᠠ……」
「わかるか!」
「
「3、3なのね!?」
「そう、唯殿が月に行った後、
なんか凄そうな名前出てきたな。スカーレット・レッド・ハンドの幹部組織かな?
「そうならないように、レッド・サムを次のリーダーに指名したはずなんだけど」
「レッド・サム殿は唯殿が月に行った翌日に毒殺されたでござる。その後、戦となって、主流派は敗北。拙者と陳皮殿は何とか新宿まで逃げ仰たものの、The Namer殿も、
「まじか」
唯が呟く。
「ひめ派は唯殿を
「えぇ……」
唯は引いている。
「風の便りによると、上野の西郷隆盛をそっとどかして唯殿の像を建てて、それで都が遺憾の意を表したとか」
それを聞いて唯は頭を抱える。
「どかして置いた西郷隆盛の反対側には██████を置いたとか」
「なんで?」
「とをっ!」
鮫太郎は唯の肩を掴むと、物陰に隠れた。
「え、何!?」
ワンテンポ遅れた私に前方から赤い服を着た2人組が来て話しかけてきた。
「アナタハ、
「はい、信じています」
すぐそこの物陰にいるし。
「ソレハ、喜バシイデス。
「はい、是非とも」
「テカ、ナゼアナタ、裸ナノデス?」
「裸の何が悪いのでしょうか?」
「ナルホド。ソウイウ人、イルモノデス。アル日、ミカンノ皮一派ガ民ヲ虐ゲテイタデス。スカーレット・レッド・ハンド、連中ト開戦。勝チマシタ。
『ナゼ民、虐ゲル?』
ミカンノ皮、言イマシタ。
『ヒトハミカンノ皮、捨テル。ミカンノ皮、復讐スル。』
『ミカンノ皮、捨テルバカリ、ナイ。ミカンノ皮、スパイス。陳皮。人、様々。ミカンノ皮、イテ良シ。』
ソノ言葉ニ感銘ヲ受ケタミカンノ皮、スカーレット・レッド・ハンド、入信シマシタ。アナタモドデスカ?」
やっぱ良い人だ、
「この話、素敵ですね」
「デショ? 入信シマスカ?」
「しばらく考えさせてください」
「ワカリマシタ。アナタニハ、教会ノ住所ヲ書イタ紙ト、緋天ノ書ヲ差シ上ゲマショウ」
そう言って、1枚の紙と経典らしき本を渡してきた。私はそれを受け取った。
「オオ! アレニ見エルノハ!」
「ツイニ!」
2人が私の後ろを見て驚いたので、私は回ると、後ろに
2人が五体投地しだしたので、私もそうすると、
「確保おおおおおおおおお!」
私たちは鮫太郎に捕縛され、引き摺られていった。バイクで。
バイクを動かした割にはあまりにもすぐに着いた。1分もしなかったんじゃないかな。主流派残党の隠れ家には「新宿区役所」と書いてあった。全然隠れてないと思うのは私だけじゃないはず。
「七味唐辛子」
見張り2人の内のヤクザめいた見た目の方が言ってきた。ちなみにもう一方はチンピラめいた見た目をしている。
「………………」
鮫太郎は焦っている。
「どうしたの?」
と
「合言葉が変わっているでござる。とりあえず、『ウナギがバズーカで月に行ったくらいだ』」
と鮫太郎が言うと、鮫太郎の鳩尾に拳骨が飛んできた。
「ごおっぷ!?」
「それは1時間半前までの合言葉、だ!」
鮫太郎の頭を掴み、顔面に蹴りを入れる。
「があっふ!? 拙者、鮫に喰われていた故、今の合言葉を知らないでござるよ」
「問答無用!」
さらに、見張りはオルテガハンマーを喰らわせようと組んだ手を振り上げた。その時、
「ん? 赤原、唯!? あの赤原唯か!?」
「そうよ」
「通そうぜ」
もう一方がそう提案した。
「……そうですね、兄貴」
あ、チンピラの方が兄貴なんだ。
すると弟の方は少し下がって、膝をつく。
「この度は、旦那を見分けられず、ましてや傷を与えてしまうなど、大層迷惑をおかけしやした。いかなる処罰も受ける所存でありやす!」
「謝ることはないでござるよ。真面目に見張った結果でござるから。今後も励むでござる」
「身に余るお言葉、ありがとうございます。このご恩、必ずや必ずやお返しいたしやす」
「では通らせてもらうでござるよ」
私たちが通過しようとすると、
「あ、新しい合言葉は陳皮の旦那に聞いてください」
と、声をかけられた。
「わかったでござるよ!」
と鮫太郎は返し、
「でも、おそらく今日中には変わると思うでござる」
と言った。
私たちはそのまま5階、議場に入る。
「皆の衆、唯殿が戻ってきたでござるよ〜!」
「おおおおお!」
「唯殿、歌舞伎町の至る所から集めたならず者達が、貴女の従僕として待っていたでござるよ」
「歌舞伎町の至る所って……よく集めたわね」
「拙者達、5月に新宿まで逃げて来たでござるが、その時、倒れていた老婆を見つけたので、介抱したでござるよ。そしたら、お礼に100連ガチャを頂いたでござる」
「ん?」
「100連ガチャを回したら、⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️高級車、⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️秘書、100億資金など、それと爆炎神龍セ█トを手に入れたでござるよ。で、それらを使って掻き集めたでござる」
「そ、そうなんだ……」
「サー久しぶりサー」
みかんの皮が話だした! 前と後ろに「サー」をつけているけど、和やかに話すから、どっかの方言のようにしか聞こえない。ん? みかんの皮? どっかで聞いたような……。
「おー、陳皮ー!」
陳皮? ……はっ!
「まさかあのみかんの皮!?」
「うん。プレイヤーネームの『陳皮』で呼んでるけどね」
「「
回ると、2人組は恍惚な表情で
「ところで
私がそう訊くと、
「一応ね。呼び方も
と、答えなさった。
突然、議場の別のドアが開き、見張りとは別のヤクザ風の男が入ってきた。
「申し上げます! オオウツロに火星人が現れました!」
「ダニィ!?」
今の「ダニィ!?」は私の発言。火星について、少し説明しよう。20年代後半、戦中にも関わらず、あるベンチャー企業が火星に降り立った。社長自ら先導して火星に移住し、20年かけてある程度の居住環境が整ったところで、移民を大々的に募集、本社も火星に移し、共和国の樹立を宣言した。共和国と言いつつ、実際は社長の独裁政権だったらしい。それから2、30年くらい経った2080年、火星との通信と交易が突如として途絶えた。事故や反乱などさまざまな憶測や噂が立ったが、その中で、火星人の存在説がオカルト界隈では再浮上した。火星人の襲撃を受けて共和国は滅亡したという風にね。
「早速その火星人を確認しに出かけるよ! ご同行願います、
「何であんたが仕切ってんのよ、伊音」