※この作品はR-18です。

Alt Key SCP-TCG-JP-J   作:Isaie

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Q: スペースコロニーについて

A: 名前は「うきす」。長さ4200kmくらいのダンベル型。オニールシリンダーやスタンフォードトーラスは建設コストが高いんよ。
で、居住区は半径500m高さ200mくらいの円柱形。これが両端にあって、一方が丸々「うきす学園」で、もう一方が、生産セクション。
「うきす学園」は中央の木のような柱から枝状に通路が伸びていて、そこに葉や実のように部屋が付いているイメージ。


004 - 混乱!謎すぎダンジョン!!

 ふわふわしながら宇宙船に乗り込む。ちなみにさっきの2分後の便じゃない。窓はなく、小部屋が一対、その向こうの扉は閉まっている。天井には掴み(ハンドル)が並んでいる。唯さんに続いて左のコンパートメントに入る。天井と床の一方の壁近くには掴み(ハンドル)が並んでて、唯さんはその内1つの掴み(ハンドル)を掴んで近くの壁に足裏を付けた。丁度、そうしろと言うポップアップが絵付きで私の前に表されていたことだし、私もそうした。壁はややふかふかしている。ちなみに、荷物入れは反対側の壁にある。

 

 安全ビデオを見た後、リフトオフ。すると、体が徐々に後方の壁に押さえつけられ、やがてその力は一定になり、後方の壁が床であり、通路の天井の掴み(ハンドル)が梯子であることに気づく。気づいたらポップアップは消えていた。

 

「唯は宇宙船は初めてじゃ、ない?」

 

「3回目。1回目は物心つく前、2回目はうきすに来た時。あんたは初めて?」

 

「うん。うきすから出たことない……」

 

「ふーん。じゃあ、本物の星空を見たこともない?」

 

「本物の、星空?」

 

「うん。まあ、月(むこう)でもあんま見えないんだけどね」

 

 

 

 飛行時間は1時間くらい。

 

「これが、本物!?」

 

 月の宇宙港でガラス越しに見る本物の星空はVRのそれとは比べ物にならない深さがあった。

 

「あの星は?」

 

 一際輝く星を指差す。

 

「太陽ね」

 

「あれが……」

 

 思ったのと違う。もっとこう……

 

「もっと明るいのかと思って」

 

「地球じゃ大気で光が拡散されるからねー。で、あれが地球」

 

 唯さんは青い星を指指した。

 

「と、こんなことしてる場合じゃないんだった。そろそろ行くわよ、伊音」

 

 動く歩道→リニアで市内に入る。ちなみに、リニアと言ったけど、タイヤ走行だったっぽい。で、入ると、唯さんは大声をあげた。

 

「なんじゃこりゃああああああああああああああ!!」

 

 そこはダンジョンだった。

 

「え、こ、こういうコンセプトじゃ?」

 

 私は唯さんに訊いた。

 

「んなわけないでしょ! どうしてこうなった!? ってかいつの間に!?」

 

 唯さんが頭を抱える。

 

「とりあえず、行こう!」

 

 私は一歩踏みだす。

 

「ま、待って」

 

 唯さんが後を追う。

 

「あ、あれは……」

 

 早速宝箱発見。私はそれに急接近し、ミミックの可能性を加味して背後に回って、そこから手を伸ばして開ける。すると、ぬるっとしたものが後ろ襟から服の中に入ってきた。

 

「あひゃっ!?」

 

 パニックになること数分、ようやくそれを取り出すことができた。

 

「魚!?」

 

 生きてる。

 

「秋刀魚ね。焼くと美味しいわよ。今は旬じゃないけど」

 

 唯さんが説明する。

 

「へえ。で、宝箱は!?」

 

「紙が一枚」

 

 書かれていたのは、

 

「なにもないだな、これが」

 

 私が読み上げると、唯さんはその紙を無言で床に叩きつけた。

 

「行くわよ!」

 

 宝箱を後にした。

 

 

 

 デルタヤンキーはステップを踏んだ。私の心に恐怖を刻んでいく。私は回った。

 

 唯さんはカードを1枚出して言う。

 

「『SCP-444-JP █████[アクセス不許可]』でクロステスト」

 

「うわー!!」

 

 デルタヤンキーは消滅しました。

 

 おめでとう!緋色の鳥!

 

 

 

 クリスタルめいた石を見つけた。

 

「なにこれ? セーブポイント?」

 

「リアルでセーブはないでしょ」

 

 そう言いながら、唯さんはその石に触れる。

 

「ふっふふふ……あはははははははははは!!」

 

 唐突に高笑い。

 

「血、血、血、血が欲しい……」

 

 うわ物騒なこと言い出した。

 

「さあ、行くわよ、混沌なる地へ」

 

 そう言って、歩き出した。

 

 30分後、唯さんは顔を隠してしゃがみ込んだ。

 

「え、え!?」

 

「み、見てないよね、伊音?」

 

「がっつり見ましたが。血が欲しいとか」

 

「うわあああああああああ!!!」

 

「えっと、何だったの?」

 

「聞かないで! クソ恥ずかしいんだから! 終わった……! 死のう……。伊音、殺して」

 

 こんなに弱ってる唯さんは配信含めて初めて見た。

 

「嫌だよ!!」

 

 唯さんの肩を揺さぶる。

 

「とりあえず、行こう?  誰にも言わないから」

 

「……あとでラーメン奢るわ」

 

 唯さんはようやく立ち上がった。

 

 

 

 再び、宝箱を見つけた。小部屋になっている。今度は上にも注意しながら背後から手を伸ばして開ける。

 

 小部屋のシャッターが降り、私たちは閉じ込められた。

 

 宝箱の中には怪レい文訁。

 

「部屋ゐ贵樣は叶っぱレない。6を持っこ」

 

「?」

 

 意味不明。

 

「こっちにも宝箱あったわよ」

 

 と言いながら唯さんはもう一つのを開ける。すると、彼女は上半身を喰われた。ミミックだった。

 

 私は顔の3倍はあるアホ毛を高速回転させてミミックを切り刻んだ。

 

「ありがと。え、それどうなってんの?」

 

 そう言う唯さんの後頭部にはヘイローめいたものが浮いている。

 

「こうなったら、力ずくで出るしかないようね」

 

 唯さんがそう言うと、ヘイローめいたものの中央に光が集まり、シャッター目掛けてビームを放った。

 

 ズゴォォォン!!

 

 穴が空いた。

 

 

 

 何階層か進むと広けた空間に出た。目の前には鱗を持った巨大な生物。

 

「ドラゴン?」

 

 私はそれっぽいものを口に出す。正直、実物は見たことがない。て言うか、いないでしょ。

 

「みたいね。伊音、地球のレギュレーションは知ってる?」

 

「なにそれ」

 

「2030年、世界は核の炎に包まれなかった」

 

「え、第三次世界大戦(そこ)から?」

 

「マリアナ海溝で発見された“モアサナイト・パズル”が引き起こしたAK-クラスシナリオから60年、世界は、なんかよくわからんレベルに分かれ、混沌を極めていた……。そんな中、暴力に代わって戦う手段となったSpeed-Card-Protectionをスムーズに行うために、暗黙の了解とノリと酒の席で決まっていった不文律のレギュレーションがあるのよ」

 

「酒の席て」

 

「破ったら良くてムラハチ」

 

「厳しい!」

 

「第一条、頭部を破壊された者は失格となる」

 

「カードゲームだよね!?」

 

「第二条、最期の1本を攻撃してはならない」

 

「?」

 

「うん。第三条、破壊されたのがたまごポケット以外であれば、何度でも湯を注ぎチキンラーメンを作ることができる」

 

「何の話!?」

 

「第四条、グロコダスは己のたまごポケットを守り抜かなくてはならない」

 

「誰!?」

 

「第五条、1対1の闘いが原則である」

 

 ああ、だから唯さん、『共同実験』は得意じゃないって言ってたんだ。

 

「第六条、は紛失しているわ」

 

「そんなことある!?」

 

「多分、どっかの財団が収容している」

 

「適当言ってない!?」

 

「第七条、俺がガ█ダムだ!」

 

「いきなり何!?」

 

「第八条」

 

「まだあるの!?」

 

「挨拶前のアンブッシュは一度だけ認められる!」

 

 そう言いながら唯さんはヘイローめいたものからドラゴンにビームを放った。爆発。

 

「第九条、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」

 

「それ絶対違うやつ」

 

 爆煙が晴れると、当たった部分の鱗がパイナップルになっただけで、ドラゴンはほぼ無傷だった。ドラゴンはこっちを向こうと体を動かし、天井に頭をぶつける。

 

「痛(いだ)っ!」

 

「喋ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 喋ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

 

「狭そうね」

 

 唯さんは冷静に言いながら対戦申し込みをする。

 

 

 

 ドラゴンは瞬殺した。あれから何階層くらい進んだかな? 

 

「……あの、唯さん」

 

「何?」

 

「私たち、下行ってない?」

 

「そうね」

 

「都市って上では?」

 

「そうね」

 

「なんで下に?」

 

「そっちにしか行けないから」

 

「ここ、どの辺?」

 

「わからん。200階くらい?」

 

「おかしくない?」

 

 そんなに階はなかったはず。

 

「そうね。火星腕と木星腕を含めてもせいぜい19階程度のはず」

 

「腕?」

 

「そういう火星と木星の重力に相当する階があるのよ。そういえば、体が重くない。通常なら、これだけ下層に来れば、遠心力の影響で重くなるはず。でも……」

 

 私は試しにその場でジャンプしてみた。まるでうきすにいるような、いや、でも、それどころじゃなくって、なんだろ? この感覚。重力じゃなくて、別の方向の何かがないような……?

 

「どう?」

 

 唯さんが声をかける。

 

「跳んだ時、なんか変な感じが」

 

「変な感じ? 重力?」

 

「違う。横の」

 

「まさか」

 

 唯さんはそう言うと、四角い物体を真上に投げる。すると、手元に戻ってきた。

 

「ここ、ほんとにざくろ市?」

 

「どういうこと? あとそれは何?」

 

 唯さんの疑問の意味を問う。

 

「ざくろ市も回っているから、投げた物はコリオリの力でズレるはずなのよ。これはVAPE。フレーバー付きの蒸気を起こして、それを吸って楽しむという物」

 

「コリオリ……?」

 

「習ったはずよ。ここが回転してると、投げた物はまっすぐ進もうとするけど、私達が回ってるせいで、普通はズレるのよ」

 

「?」

 

「帰ったら復習しなさい」

 

 突如、前方の壁から壁と同じレンガ模様の人型の何かが走り出し、私達の間を通り抜け、反対の壁にぶつかって、倒れた。

 

「え? 何? 今のって」

 

「さあ」

 

 唯さんはそう言うとVAPEを吸う。

 

 瞬間だった。前方の壁から、今度は3体の人型。すると、後方から、音楽と共に光が。

 

「バ〜█ラ、█ニラ、バ〜ニ█、求人、バ〜█ラ、バニ█、高収入!!」

 

 光の正体はアドトラックであり、そのフロントガラスが開いたかと思うと、中からネギが出てきて人型を掃いていった。

 

「なんでざくろにバ█ラトラックがあんだよ。条例はどうなってんだ条例は」

 

 と唯さんは言った。

 

「█ニラ?」

 

「とにかく戻るわよ」

 

「なんで?」

 

「この看板がそうしろと言っている」

 

 唯さんが指差した先には、黄地の看板に「0」と書かれていた。

 

「わ、わかった……」

 

 よくわからないけど、そうしておこう。

 

 で、戻ると、黄地の看板には創英角ポップ体で「国防人民委員令第227号 一歩も下がるな!」と書かれていたので、看板に近寄ると、背後を、何かが猛スピードで通り過ぎて、壁にぶつかった。それはプリウスだった。

 

 ぶつかったことで壁に開いた穴から扉が見える。「社長室」と書かれた木の扉。隙間からそこへ向かうと、唯さんは扉を蹴破った。




クレジット
タイトル: 恐怖!怖すぎ屋敷!!
著者: ©︎Genryu
作成年: 2024
URL: http://scp-jp.wikidot.com/deleted:this-is-creepy-pasta
ライセンス: CC BY-SA 3.0
SCP-444-JP █████[アクセス不許可]

タイトル: SCP-444-JP - █████[アクセス不許可]
作者: ©locker
ソース: http://scp-jp.wikidot.com/scp-444-jp
作成年: 2014
ライセンス: CC BY-SA 3.0

画像出典
タイトル: 意識、認識、阿頼耶識を飛べ
作者: koikoi_Rainy4L
ソース: http://scp-jp.wikidot.com/arayashiki
公開年: 2016
ライセンス: CC BY-SA 3.0

カード出典
制作者: @ksk_accel_
2017: https://twitter.com/ksk_accel_/status/876872040417853441
タイトル: SCP-CN-048-J
原語版タイトル: SCP-CN-048-J
訳者: BenjaminChong
原語版作者: JustinTrenchcoat
ソース: http://scp-jp.wikidot.com/scp-cn-048-j
原語版ソース: http://scp-wiki-cn.wikidot.com/scp-cn-048-j
ライセンス: CC BY-SA 3.0
タイトル: SCP-2079 - グロコダスの掟
原語版タイトル: SCP-2079 - The Law of the Grokodus
訳者: C-Dives
原語版作者: Anaxagoras
ソース: http://scp-jp.wikidot.com/scp-2079
原語版ソース: http://scp-wiki.wikidot.com/scp-2079
ライセンス: CC BY-SA 3.0
共同実験

Author: Aelanna
Title: SCP-Logo-2400.png
Source: https://scp-wiki.wikidot.com/dr-mackenzie-s-sketchbook
公開年: 2014

Card designer: 1311_eastwood
Source: 19.07.31: https://twitter.com/1311_eastwood/status/1156218711881084928
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