【第一幕:繰り返される召集、麻痺した心と疼き始めた隷属の刻印】
あの、悪夢としか、あるいは、脳髄が沸騰し、理性が溶解するような狂乱としか、表現のしようのなかった三人での「夜会」から、一体どれだけの夜が過ぎ去ったというのだろうか。飛鷹 左京にとって、カレンダーをめくる行為は、もはや砂時計の砂が落ちるのを眺めるような、意味のない反復作業と化していた。昼は、陽光の下でさえ、まるで分厚いスモークガラス越しに世界を見ているかのように、感情の起伏を失った人形のように、最低限の社会生活(それがまだ辛うじて彼女に残されているならば)をこなす。しかし、夜の帳(とばり)が下り、街の灯りが彼女の孤独な部屋の窓を照らし始めると、心臓は、条件反射のように、嫌な予感を伴って速鐘を打ち始める。いつ、あの悪魔からの通知音が、スマートフォンの画面を無慈悲に照らし出すか。その恐怖に、彼女の神経は常に張り詰め、すり減っていた。
両津勘吉からの、決して拒否することのできない「呼び出し」。彼女の心は、深い絶望と、繰り返し蘇る、拭い去ることのできない屈辱感によって、厚く、そして冷たい氷に、完全に覆われてしまったかのようだった。
その日もまた、夕暮れが街を茜色に染め上げる頃、スマートフォンの短い、しかし彼女にとっては死刑宣告にも等しい通知音が、静寂を切り裂いた。『今夜8時、いつものアジトだ。少しは『お楽しみ』の準備運動でもしておくんだな? 遅れるなよ、この俺様の、可愛い可愛い、羽根をむしられた鶴さんよぉ』。差出人は、もちろん両津。文面は、以前にも増して、ふざけているようでいて、その実、絶対的な支配者からの、冷たく、そして、彼女の心を的確に抉るような、悪意に満ちた命令以外の何物でもなかった。
「……………………はい…………」
声に出すことなく、彼女は、ただ、そう心の中で、壊れたゼンマイ仕掛けの人形のように、条件反射的に呟き、重い、鉛を引きずるかのような身体を、無理やり起こした。抵抗するという思考は、もう、彼女の中には、埃ほども残っていなかった。あの、彼女の、最も惨めで、最も屈辱的な瞬間を、克明に記録した**「ビデオ」。そして、何よりも、かつて自分がライバルとして認め、その背中を追い続けてきたはずの磯鷲 早矢が、あの狂った、倒錯した関係の、積極的な「共犯者」**であるという、動かしがたい事実。それらが、彼女を、光の差さない、出口のない、永遠の檻へと閉じ込めていたのだ。
指定された「いつもの場所」――それは、両津がアジトとして使う、古びたレンタルスタジオだった。以前、ここで「芸術」と称する、屈辱的な撮影をさせられた記憶。そして、前回、三人での狂宴が繰り広げられた場所。その全てが、悪夢のように蘇り、左京の胃が、キリキリと、焼け付くように痛む。しかし、彼女の足は、まるで自分の意志とは関係なく、プログラムされたかのように、その場所へと、吸い寄せられるように向かっていた。
ガチャリ、と重い鉄のドアを開ける。鼻をつくのは、安っぽい芳香剤と、カビ臭さ、そして、男の汗と、微かに、甘く熟れたような果実(それは、早矢が持ち込んだものだろうか?)の匂いが混じり合った、不快で、しかし、既に慣れてしまった異様な空気。部屋の中央には、大きなソファが鎮座し、その上には、王様のようにふんぞり返る両津と、その隣で、まるで忠実な、そして愛情深いペットのように、しかし、その瞳の奥には、挑発的な、あるいは、これから始まる「遊び」への期待に満ちた光を宿して寄り添う早矢の姿があった。
部屋の空気は、張り詰めたような緊張感と、しかし、どこか、これから始まるであろう倒錯的な宴への、弛緩したような、奇妙な期待感に満ちている。両津は、入ってきた左京を一瞥すると、まるで飼い主が、芸を仕込んだ動物を出迎えるかのように、下卑た笑みを浮かべた。
「よう、来たか、左京ちゃん。待ちくたびれて、こっちの**『宝刀』が、疼いて疼いて仕方なかったぜ? 今日の『特別個人レッスン』**を、首を麒麟(きりん)のように長ーくして待っていたところだ、この俺様がな!」
両津の口調は、原作そのもの。軽薄で、ガサツで、しかし、その言葉の端々には、有無を言わせぬ、絶対的な支配者の圧力が、色濃く滲んでいた。
「……はい…………師よ………」
左京は、俯いたまま、床の一点を見つめながら、かろうじて、そう答えるのが精一杯だった。「師」などと、冗談ではない。しかし、そう呼ぶこと、そして、絶対的な服従を示すことが、今の彼女にできる、唯一の自己防衛だった。
「ふふ、左京さん、相変わらず暗い顔ねぇ。もっと、こう…嬉しそうな顔をしなきゃダメじゃない。これから、両ちゃんと、そしてこの私と、**とーっても楽しい『お勉強』**をするんだから♡」
早矢が、猫なで声で、しかし、その目は全く笑っておらず、まるで爬虫類のような、冷たい光を浮かべて言った。かつての、凛とした大和撫子の面影は、そこにはもう微塵もない。彼女もまた、この歪んだ、三人での関係の中で、何か大切なものを失い、そして、何か別の、恐ろしいものを「得て」しまったのかもしれない。
「さあ、ぐずぐずするな、左京!」両津の声が、命令口調で飛ぶ。「まずは、その、みっともない服を脱ぎ捨てろ! 前回のお前の『素晴らしい成長』ぶりを、そして、この数週間で、どれだけ俺様の『教え』をその身体に吸収し、『感じやすい』、『都合のいい』身体になったか、この俺様と、早矢先輩が、じーっくりと、穴が開くほど観察してやるからな!」
【第二幕:晒される裸体、観察という名の精神的陵辱】
服を脱ぐシーン。 それは、もはや、左京にとっては、息を吸うのと同じくらい、避けられない、屈辱的な「日常」の一部となりつつあった。しかし、どれだけ繰り返されようとも、「慣れる」ということは、決してなかった。指は、まだ、恐怖と、そして、ほんの少しだけ混じり始めた、自分でも認めたくない奇妙な疼きによって、微かに震える。肌は、二人の、好奇と欲望と、そして侮蔑に満ちた視線、そして、部屋の隅で、今日もまた無機質に赤いランプを灯し続けるビデオカメラのレンズに晒される度に、総毛立ち、冷たい汗がじわりと滲む。
彼女は、ゆっくりと、しかし、以前のような、絶望的な抵抗感や、完全な無気力ではなく、むしろ、どこか、諦めにも似た、あるいは、これから始まるであろう、予測不能な「何か」に対する、奇妙な予感に身を任せるかのように、衣服を一枚、また一枚と脱いでいく。ブラウスのボタンを一つ一つ外す、その指先の感触。スカートのファスナーを下ろす時の、部屋に響く、小さな、しかし決定的な金属音。ストッキングが、滑らかな脚を伝って、くしゃりと床に落ちる様…。最後に、彼女を守る最後の布切れである、シンプルなコットン地の下着…それを取り去った時、彼女の、白く、滑らかで、しかし、確かに、以前よりもほんの少しだけ、女性らしい丸みを帯びてきたかもしれない(それは、ストレスによる過食か、あるいは、繰り返される性的刺激による、身体の防御反応なのか…?)裸体が、再び、無機質な蛍光灯と、スポットライトのように当てられた撮影用ライトの下に、完全に晒された。
両津と早矢は、その裸を、 まるで解剖台の上の検体か、あるいは、これからオークションにかけられる美術品でも見るかのように、じっくりと、そして執拗に観察する。
「ほう…」両津は、顎を無精髭でざらつかせながら、値踏みするように言った。「よしよし、確かに、少しは**『女』らしくなってきたじゃねえか、左京。前は、まるで、洗濯板みてえに、色気もへったくれもない、ただ細いだけの身体だったが…この数週間で、ちゃんと俺様の『栄養』(精液のことだろうか)を吸収して、身になった証拠だな? 特に、この胸**…! 大きさは早矢(推定B88cm)には劣るが、形は悪くない。それに、この乳首…! 今日は、最初から、ビンビンじゃねえか! わっはっは!」
彼は、下品な笑い声を上げながら、カーラの時と同じように、彼女の身体を、言葉で嬲る。(乳首たつ)
「ええ、本当。肌にも、心なしか艶が出てきたみたい。それに、少しだけ、お肉がついた方が、こう…抱きしめた時に、柔らかくて気持ちよさそうだわ、左京さん♡」
早矢もまた、追い打ちをかけるように、甘い、しかし、その奥に、ライバルへの優越感と、残酷さを隠した言葉を付け加える。「それに、**下の『お手入れ』**も、ちゃんと続けているのね? えらいえらい♡」
(パイパン状態の維持を暗に示唆している)
左京は、顔を真っ赤にして俯く。彼らの言葉の一つ一つが、鋭い針のように、彼女の心を刺す。しかし、その反応は、もはや、以前のような、純粋な羞恥心や怒りだけではない。心の奥底で、ほんのわずかに、彼らの「評価」…特に、自分の身体の変化に対する言及に、奇妙な感情が、芽生え始めていた。それは、「見られている」という意識、そして、その視線に対する、倒錯した興奮の、小さな、小さな、しかし確実に育ちつつある芽生えだったのかもしれない。そして、その感情に気づいてしまった自分自身への、激しい嫌悪感と、混乱。しかし、その混乱すら、もはや、彼女の股下を、じわりと、そして確実に濡らし始めていることを、彼女は、否定できなかった。(濡れる股下)
「さあ、こっちへ来い、左京!」
両津は、手招きし、部屋の中央に置かれた、おそらくこの目的のために用意されたであろう、低いマッサージベッドのようなものを指し示した。その目は、既に、次の「レッスン」への期待で、ギラギラと、獣のように輝いていた。
【第三幕:意図された刺激、快楽へと反転し加速する身体】
マッサージベッドに横たわらされた左京に対し、両津と早矢による、「レッスン」という名の、しかし、もはや何の言い訳も必要としないかのような、直接的で、より深く、よりエロティックな陵辱が、再び始まった。今回は、もはや、段階的な「開発」などという、まどろっこしい手順はない。彼らは、既に開き方を知り、そして、快楽を(不本意ながらも)覚え始めてしまった扉を、より強く、より深く、そして、より効率的に、快楽の絶頂へと導こうとしていた。
両津の、大きく、そして経験豊富な(様々な意味で)手が、まず、彼女の胸を、まるで所有権を主張するかのように、鷲掴みにする。決して大きくはないが、B88cmとされる、形の良い、そして、若さゆえの弾力に満ちた乳房。それを、容赦なく、しかし、どこか、彼女の反応を楽しみ、引き出そうとするかのように、まるで粘土をこねるかのように、揉みしだき、弄ぶ。硬く尖った乳首を、指で強く弾き、ギリギリと音が鳴るかのように捻り上げ、あるいは、彼のざらついた舌で、唾液をたっぷりとつけながら、ねっとりと舐め上げる。
「んっ…!♡ あぅ…! や、やめて…! そん、な…!♡♡」
左京の口から、抑えきれない、甲高い喘ぎ声が漏れる。それは、まだ苦痛と抵抗の色を帯びてはいるが、以前とは明らかに違う、どこか熱っぽく、そして、甘い響きを含んでいた。彼女の身体が、徐々に興奮しているのは、明らかだった。
同時に、早矢の手が、彼女の下腹部、そして、パイパンにされ、無防備に晒された陰部を、優しく、しかし執拗に愛撫し始める。たっぷりとローションが塗られ、滑りを良くした指が、濡れている恥丘の上を滑り、そして、熱く脈打つ秘裂を探り当て、その入り口を、ゆっくりと、しかし確実に、広げ、そして、その奥にある、最も敏感な場所(クリトリス)を、的確に、そしてリズミカルに刺激し始める。
「ひゃっ…!♡ ああっ!♡ さ、や…せんぱ…! そこは…! ダメぇ…! んんっ…!♡♡♡」
左京は、懇願するような声を上げるが、早矢は、ただ、妖しく、そしてどこか勝ち誇ったような(ライバルを完全に屈服させたという)笑みを浮かべるだけだった。「あらあら、左京さん。正直になっていいのよ? もう、気持ちいいんでしょう? ね?」
「どうした、左京?」 両津の声が、低く、そして悪魔のように甘く、耳元で囁く。「気持ちいいんだろ? なあ? 正直になれよ。お前の、その可愛い身体は、もう、俺様たちの指を、舌を、そして、この、**俺様の『最終兵器』**を、もっと奥まで、欲しくて欲しくて、たまらないって、正直に、ビクンビクン反応してるじゃねえか?」
その言葉と、前後から、そして上から、休むことなく加えられる、執拗な、そして計算され尽くした刺激。そして、何よりも、今までの、積み重なったストレス、恐怖、屈辱、それらが、彼女の身体の中で、完全に、そして劇的に、快楽へと反転してしまったという、抗いがたい現実! 防御本能の暴走か、あるいは、完全に壊れてしまった精神の、最後の悲鳴か。それらの極度の負荷が、脳内で、神経伝達物質を異常分泌させ、快楽へと反転させてしまったのだ!
(…いや…! 違う! これは、快感じゃない! 屈辱だ! 嫌だ! 気持ちよくなんかない!! でも…でも…! あつい…! 身体の奥が…! ジンジンする…! とまらない…! もっと…!!)
彼女の思考は、完全に混乱し、麻痺していた。しかし、身体は、 もはや、その混乱を置き去りにして、快楽の波に、完全に、そして喜んで(?)沈み始めていた。 呼吸は、激しく荒くなり、腰が、自然と、彼らの指や舌の動きに合わせて、淫らにくねり始める。その表情もまた、 苦痛から、完全に、快楽にふける顔へと、歪み、蕩けていく。徐々に興奮していく左京の姿は、もはや、誰の目にも明らかであり、そして、それは、両津と早矢にとって、最高の「成果」だった。
「くくく…そうだ、それでいい…! もっと感じろ、左京…! お前の全てで、この快楽を受け入れろ! 理性なんて、捨てちまえ!」
両津と早矢は、その確かな変化に、興奮を隠さず、さらに刺激を、その強度と深度を、容赦なく増していく。もはや、それは「レッスン」や「調教」というよりも、三人で共有する、倒錯した、しかし、強烈な、快楽の儀式そのものであった。
【第四幕:三重奏の狂乱、反転した感情と絶頂アヘ顔】
そして、ついに、両津は、この倒錯した快楽の儀式の、真のクライマックスへと移行することを決めた。
「さあ、左京! 早矢! お待ちかねの、**『三位一体・極楽浄土』**の時間だ! お前たちの、二つの美しい『花園』に、この俺様の『究極の杵』を、同時に、あるいは、交互に、たっぷりと打ち込んでやる!」
彼は、自身の、硬く熱い男根を、準備すると、まず、それを、恍惚とした表情で、この光景に興奮しきっている早矢の、潤んだ口へと咥えさせた。そして、早矢に、それを奉仕させながら、自身は、潤滑剤をたっぷりと塗った別の『道具』(それは、左京の身体を記憶し、彼女を確実に快楽の淵へと突き落とすであろう、太く、長く、そして内部で激しく蠢く、最新式のバイブ付きディルド)を手に取り、それを、もはや抵抗するどころか、むしろそれを待ち望んでいるかのように腰を震わせる左京の、後ろの入り口――尻穴――へと、ゆっくりと、しかし容赦なく、挿入していった!
「んぎゃあああああっっっ!!!!!!♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
左京の絶叫。しかし、それは、もはや純粋な苦痛の叫びではなかった。内側から抉られるような、強烈な圧迫感と、異物感。そして、それが、なぜか、彼女の全身の神経を、痺れるような、そして、抗いがたいほどの快感で満たしていくのだ。
「どうだ、左京!? この、新しい世界の扉が、完全に開いただろう!? 早矢、お前も、こいつに負けずに、しっかり奉仕しろよ!」
両津は、早矢の口から自身のものを引き抜くと、今度は、それを、既に快感に震え、熱く濡れそぼっている左京の、前の入り口へと、一気に突き入れた!
「あああああっっ!!!!!!!!!!!!!」
前から、両津の熱い男根。
後ろから、早矢が巧みに操作する(あるいは、ディルド自体が自律的に)、内部で激しく蠢き、最も感じやすい場所を刺激する異物。
そして、身体の前面では、早矢が、両津の指示に従ってか、あるいは自らの意思か、左京の硬く尖った乳首を、舌で舐め、甘噛みし、あるいは、彼女自身の濡れた指で、クリトリスを、優しく、しかし執拗に刺激している。
3p。そして、二本刺し。
完全に、逃げ場のない、究極の快感の三重奏。
左京の理性は、完全に吹き飛んでいた。今までのストレスが、完全に快楽へと反転し、彼女を、未知の領域へと連れ去っていく。恐怖も、屈辱も、羞恥心も、全てが、この、脳髄が焼き切れそうなほどの、そして、どこまでも続くかのような、強烈な快楽の奔流の中に、跡形もなく飲み込まれていった。
「あ…! ああああっ!♡♡♡ イク! イク! イッちゃう! 何度も! イっちゃうううううううーーーーーーーー!!!!!!!!!」
ついに、彼女は、絶頂の頂点へと達した。身体は、これまでにないほど激しく痙攣し、白鳥が最後の歌を歌うかのように、あるいは、快楽に壊れた人形のように、弓なりにしなり、そして、その顔は…!
瞳は完全に裏返り白目を剥き、口はだらしなく大きく半開きになり、舌がだらりと垂れ、涎が止めどなく溢れ出す。苦悶と恍惚が極限で入り混じった、人間離れした、壮絶なアヘ顔。 それは、彼女の、最後の理性が、そして、これまでの自分自身が、快楽によって完全に破壊され、そして、新たな存在へと**「反転」**してしまったことを示す、紛れもない証だった。(今までのストレスが快楽に反転し,絶頂,アヘ顔)
その瞬間、両津もまた、絶叫と共に、自身の白濁した精液を、彼女の内部へと(あるいは、その壮絶なアヘ顔の上に、まるで勝利の証を刻むかのように)注ぎ込んだ。早矢もまた、その異様な、しかし強烈な光景に興奮し、甲高い声を上げて、絶頂を迎えていたのかもしれない。
【第五幕:レッスン終了? 白濁に濡れ、次に期待する瞳】
どれほどの時間が流れたのか。ようやく、狂乱の宴が終わり、部屋には、濃厚な体液の匂いと、三者の、疲労しきった、しかし、どこか、奇妙な一体感と、そして、倦怠感にも似た充足感に満ちた呼吸だけが残されていた。
左京は、ベッドの上に、ぐったりと横たわっていた。意識は、まだ完全には戻っていない。アヘ顔の余韻が、まだその表情に残っている。しかし、不思議なことに、以前のような、絶対的な絶望感や、自己嫌悪は、薄れていた。代わりに、身体の奥底に、まだ熱く残る、強烈な快感の痺れと、そして、奇妙なほどの、虚脱感にも似た、穏やかな感覚があった。
(…私…どうしちゃったんだろう…? あんなに、あんなに嫌だったはずなのに…最後は…すごく…すごく…気持ち、よかった……なんて……認めるしかないの…?)
両津は、そんな彼女の様子を、満足げに眺めていた。彼は、もはや、脅迫や、精神論を持ち出す必要はないのかもしれない、と感じていた。この女は、もう、快楽によって、完全に「堕ちた」のだ、と。彼は、自身が最後に放った白濁液が、まだ彼女の肌や、シーツの上に残っているのを見ると、それを指で掬い取り、そして、あろうことか、まだ朦朧としている左京の唇へと、そっと近づけた。
「…ん…?」
左京は、無意識のうちに、その指先を、舌でぺろりと舐めた。そして、その、濃厚で、少し塩辛い味に、彼女の瞳が、ほんのわずかに、開かれた。そして、彼女は、指先に残った白濁液を、もっと欲しいというかのように、潤んだ瞳で、じっと見つめたのだ。(白濁液を舐めて欲しそうにする左京) その視線には、もはや嫌悪感はなく、むしろ、未知の味への、純粋な好奇心と、そして、それを与えてくれた「主人」への、倒錯した甘えのようなものが、含まれていた。
両津は、その反応を見て、勝利の笑みを浮かべた。
「…へへ。どうやら、今日の『レッスン』は、大成功だったようだな。お前も、ようやく、『素直』になることを覚えたらしい」
彼は、立ち上がると、帰り支度を始めた。「さて、今日のところは、これでお開きだ」
彼は、もはや、ビデオの存在をちらつかせる必要もなかった。その必要がないほど、彼女は、変わってしまったのだから。
「………」
左京は、ゆっくりと起き上がった。身体はまだ怠く、震えている。しかし、その表情には、以前のような絶望はない。ただ、どこかぼんやりとした、そして、ほんの少しだけ、次の「レッスン」を期待しているかのような、複雑な光が宿っていた。彼女は、この状況を、この関係を、そして、この、自分でも理解できない感情を、受け入れ始めていたのだ。むっつりとした、普段の彼女からは想像もつかない変化だった。彼女の身体には、まだ、両津の白濁の痕跡が、生々しく残っていた。(最後に受け入れ,次に期待するむっつりな白濁の左京)
両津は、そんな彼女に、にやりと笑いかけると、隣で満足げに微笑む早矢と共に、部屋を出て行った。
一人残された部屋で、左京は何を思うのか。失われたプライド、壊れた心、そして、その代わりに手に入れてしまった(あるいは、植え付けられてしまった)、抗いがたい快楽への渇望。
彼女の、歪んだ飛翔は、まだ始まったばかりなのかもしれない…。いや、あるいは、これは「飛翔」ではなく、快楽という名の、甘美な泥濘へと、永遠に堕ちていくことの、始まりなのかもしれないが。