【第一幕:疼く刻印、期待という名の召集】
あの、悪夢としか、あるいは、脳髄が沸騰するような狂乱としか、表現のしようのなかった三人での「夜会」から、どれだけの季節が巡っただろうか。飛鷹 左京にとって、カレンダーの日付など、もはや意味をなさなくなっていた。彼女の世界は、あの夜を境に、完全に色を変えてしまったのだから。
昼間は、葛飾署の制服に身を包み(もし、まだその職が許されているならば)、あるいは、自室の静寂の中で、抜け殻のように、息を潜めて過ごす。かつての、クールで、怜悧で、誇り高かった弓道家・飛鷹左京の面影は、もはやどこにもない。鏡に映るのは、どこか焦点の定まらない、怯えたような瞳をした、やつれた女の姿だけだ。
しかし、夜が訪れると、彼女の心と身体には、奇妙な変化が訪れる。深い絶望と、拭い去ることのできない屈辱感。それは、確かに、彼女の魂の根幹に、癒えない傷として残り続けている。だが、それと同時に、あの夜の記憶――両津勘吉と、そして、ライバルであったはずの磯鷲 早矢によって、身体の、それも、前と後ろから同時に、徹底的に蹂躙され、快楽の坩堝へと叩き落とされた、あの記憶――が、まるで疼く刻印のように、蘇ってくるのだ。
思い出すだけで、身体が熱くなり、呼吸が速くなる。そして、何よりも、あの、今までのストレスや恐怖が、限界を超えた瞬間に、脳が焼き切れるかのような快楽へと反転した、あの壮絶なアヘ顔絶頂の感覚。それは、あまりにも強烈で、倒錯的で、そして…否定しようもなく、彼女の身体の奥深くに、快感の記憶として刻み込まれてしまっていた。
(…いや…違う…あれは、快感じゃない…ただの、苦痛の果ての、身体の暴走…でも…でも……あの時の、あの痺れるような感覚は…?)
理性では否定しようとしても、身体は正直だった。夜、一人ベッドの中で、あの夜のことを思い出してしまい、気づけば、自らの手で、熱を持った自身の下腹部を慰めていることがある。思い出すのは、両津の、早矢の、容赦ない指や舌、そして、二本の楔によって貫かれた時の、あの衝撃的な感覚…。そして、その度に、彼女は、屈辱と、そして、ほんのわずかな、しかし確かな期待感の中で、身悶えするのだ。
(…また…あの感覚を…? いや、そんなはずは…でも…もし、また、呼び出されたら…?)
どこか呼び出されるのを期待している左京。それは、彼女自身にとっても、信じられない変化だった。
その日もまた、夕暮れが迫り、部屋に重たい沈黙が満ちていた頃、彼女のスマートフォンが、短い、しかし心臓を鷲掴みにするような通知音を発した。画面には、予想通りの差出人からの、そして、予想通りの内容のメッセージが表示されている。
『よう、左京ちゃん! 今夜8時、いつものアジトだ。ちったぁ女らしくなったお前の『成長』ぶりを、また、じっくり見させてもらうぜ! 遅れるなよ、この俺様の、可愛い奴隷鶴さんよぉ! ケケケ!』
文面は、以前にも増して、ふざけているようでいて、その実、絶対的な支配者からの、冷たい命令以外の何物でもなかった。「奴隷鶴」。その言葉に、左京の身体が、びくりと震える。しかし、その震えは、もはや恐怖だけではなかった。
「…………はい………ご主人様………」
声に出すことなく、彼女は、ただ、そう心の中で、条件反射のように呟き、重い身体を無理やり起こした。抵抗するという思考は、もう、完全に消え失せている。あの「記録ビデオ」、そして、早矢の存在。それらが、彼女を、この歪んだ関係から、永遠に逃れられなくしていたのだから。しかし、それ以上に、彼女自身の身体が、あの夜の「快楽」を、忘れられなくなってしまっていたのかもしれない。
彼女は、クローゼットを開け、どの服を着ていくべきか、一瞬だけ迷った。以前は、できるだけ地味で、目立たない服を選んでいた。しかし、今日は、なぜか、ほんの少しだけ、彼の、そして早矢の「目」を意識している自分がいた。結局、彼女は、シンプルなニットのワンピースを選んだ。それは、身体のラインを拾いすぎず、しかし、どことなく女性らしさを感じさせるものだった。そして、その下には…彼女は、無意識のうちに、少しだけ上質な、レースのあしらわれた下着を選んでいた。
(…何を考えてるのよ、私…!)
自分の行動に、自分で驚き、顔が熱くなる。しかし、もう、後戻りはできない。彼女は、深いため息をつくと、重い足取りで、しかし、その足取りには、以前にはなかった、ほんのわずかな**「期待」のようなものが混じって、「いつもの場所」――両津のアジトである、古びたレンタルスタジオ――へと向かった。嫌な顔をしている…いや、不安と屈辱に歪んではいる。しかし、その瞳の奥には、これから始まるであろう、倒錯した時間への、抗いがたい期待が、隠しきれずに揺らめいているのが、バレバレ**だった。
【第二幕:晒される裸体、観察される興奮の兆候】
アジトのドアを開けると、そこには、予想通りの光景が広がっていた。ソファに、王様のようにふんぞり返る両津と、その隣で、まるで忠実な雌豹のように、しなやかに、そして挑発的な光を瞳に宿して寄り添う早矢の姿。部屋の空気は、むせ返るような、甘ったるい香水の匂い(それは、明らかに早矢が、この「夜会」のために纏ってきたものだろう)と、男の汗の匂い、そして、これから始まるであろう、倒錯的な遊戯への、奇妙な期待感に満ちていた。
両津は、入ってきた左京を一瞥すると、下卑た、しかし、どこか満足げな笑みを浮かべた。
「よう、来たか、左京ちゃん。待ちくたびれて、こっちも身体が疼いちまってたところだぜ? 今日の『再教育レッスン』を、首を長ーくして待っていたところだ、この俺様がな!」
両津の口調は、 まるで水を得た魚のように、生き生きとしている。
「……はい………師よ…いえ、ご主人様……」
左京は、俯いたまま、かろうじて、そう答える。その声は、まだ震えていたが、以前のような、完全な絶望の色だけではなかった。
「あらあら、左京さん。今日は、なんだか、いつもより少しだけ…**『艶っぽい』**んじゃないかしら?」
早矢が、猫なで声で、しかし、その目は全く笑っておらず、鋭く左京を観察しながら言った。「もしかして…今日のレッスン、楽しみにしてきちゃったとか?」
その言葉は、意地悪く、左京の心の奥底を見透かしているかのようだった。
「そ、そんなこと…!」
左京は、反射的に否定しようとするが、自分の身体が、既に正直に反応してしまっていることに気づき、顔を真っ赤にした。そうだ、彼女は、ここに来る前から、既に股下がじわりと濡れ、そして、硬く尖った乳首が、薄いニットの下で、その存在を主張し始めていたのだ。(来た時から濡れいる,乳首が立っている)
「ケケケ! 正直な身体だな、左京ちゃんは!」両津は、大声で笑った。「さあ、ぐずぐずするな! まずは、その、女らしくなってきた身体を、俺様たちに、よーく見せるんだ! 服を全部脱ぎ捨てろ! 前回のお前の『素晴らしい成長』ぶりを、もう一度、じっくりと、舐め回すように観察してやるからな! どれだけ俺様の『愛の鞭』を吸収して、**『感じやすい』**身体になったか、な!」
服を脱ぐシーン。 それは、もはや、左京にとっては、儀式の一部となっていた。しかし、今回は、以前とは明らかに違っていた。指の震えは、恐怖だけではない。そこには、確かに、興奮の色が混じっていた。肌は、二人の、好奇と欲望に満ちた視線と、そして、相変わらず無機質に赤いランプを灯し続けるビデオカメラのレンズに晒される度に、粟立つだけでなく、カッと熱を帯びていくのを感じる。
彼女は、ゆっくりと、しかし、どこか、見られていることを意識した、滑らかな動きで、衣服を脱いでいく。ニットのワンピース、その下のキャミソール、スカート、ストッキング…。最後に、この日のために、無意識に選んでしまった、レースの下着…それを取り去った時、彼女の、白く、滑らかで、そして、確かに、以前よりもほんの少しだけ、女性らしい丸みを帯びてきた身体が、再び、無機質な照明の下に晒された。
両津と早矢は、その裸を観察する。しかし、今回は、単なる品定めや、嘲笑だけではない。そこには、彼女の変化に対する、ある種の「評価」が含まれているようだった。
「ほう…」両津は、顎を撫でながら、感心したように言った。「よしよし、見違えたじゃねえか、左京。ただのガリガリじゃなくて、ちゃんと女らしい、美味そうな身体になってきやがった。特に、この胸…大きくはないが、形がいい。それに、この尻…! 鍛えられた筋肉の上に、程よく脂肪が乗って、最高にそそるじゃねえか!」
その言葉は、下品ではあったが、彼女の身体を、明確に「性的対象」として肯定するものだった。
「ええ、本当に。肌にも、瑞々しい艶が出てきたみたい。それに、この、恥丘の辺りも…ちゃんと、お手入れしてあるのね? えらいえらい♡」
早矢もまた、追い打ちをかけるように、甘い、しかし、どこか粘つくような声で、彼女のパイパン(前回、あるいはその後に維持させられている)状態を褒め(?)た。
左京は、顔を真っ赤にして俯く。しかし、その反応は、もはや、純粋な羞恥心や怒りだけではない。心の奥底で、彼らの「評価」…特に、自分の身体に向けられる、その熱っぽい視線に対する、奇妙な、そして抗いがたい興奮が、確かに芽生え始めていた。それは、「もっと見てほしい」「もっと評価してほしい」という、倒錯した願望の、小さな、しかし確かな芽生えだったのだ。そして、その感情に気づいた自分自身への、激しい嫌悪感と、混乱。しかし、その混乱すら、彼女の股下を、さらにじゅわっと濡らす要因となっていた。
「さあ、こっちへ来い、左京」
両津は、手招きし、ベッドを指し示した。その目は、既に、次の「レッスン」への、そして、彼女の**「興奮」**を確かめることへの期待で、ギラギラと輝いていた。
【第三幕:意図された刺激、反転し加速する快楽】
ベッドに横たわらされた左京に対し、両津と早矢による、「レッスン」という名の、しかし、今回は明らかに快楽の追及を主目的としたかのような、濃密な時間が始まった。もはや、段階的な「開発」などという、まどろっこしい手順はない。彼らは、既に開き方を知り、そして、快楽を覚え始めてしまった扉を、より強く、より深く、そして、より効率的に、快楽の絶頂へと導こうとしていた。
両津の大きな手が、まず、彼女の胸を、まるで熟れきった果実を味わうかのように、捉える。形の良い、弾力のある乳房。それを、容赦なく、しかし、どこか、彼女の反応を楽しみ、引き出そうとするかのように、揉みしだき、弄ぶ。硬く尖った乳首を、指で強く弾き、ギリギリと捻り上げ、あるいは、彼のざらついた舌で、熱く、ねっとりと舐め上げる。
「んっ…!♡ あぅ…! りょ、両津…さま…!♡♡」
左京の口から、抑えきれない、甘く、そして熱っぽい喘ぎ声が漏れる。それは、もはや苦痛の色をほとんど含んでおらず、むしろ、快感を求める響きを帯びていた。
同時に、早矢の手が、彼女の下腹部、そして、無防備に晒されたパイパンの陰部を、優しく、しかし執拗に愛撫し始める。たっぷりとローションが塗られ、滑りを良くした指が、濡れている恥丘の上を滑り、そして、熱く脈打つ秘裂を探り当て、その入り口を、ゆっくりと、しかし確実に、広げ、そして、その奥にある、最も敏感な場所(クリトリス)を、的確に、そしてリズミカルに刺激し始める。
「ひゃっ…!♡ ああっ!♡ さ、や、せんぱ…! そこ…! だめぇ…!♡♡♡」
左京は、懇願するような声を上げるが、早矢は、ただ、妖しく、そしてどこか満足げな笑みを浮かべるだけだった。「あらあら、左京さん。正直になっていいのよ? もう、気持ちいいんでしょう?」
「どうした、左京?」 両津の声が、低く、そして甘く、耳元で囁く。「気持ちいいんだろ? なあ? 正直になれよ。お前の、その可愛い身体は、もう、俺様たちの指を、舌を、そして、**この俺様の『宝物』**を、もっと奥まで、欲しくて欲しくて、たまらないって、正直に言ってるじゃねえか?」
その言葉と、前後から、そして上から加えられる、執拗な、そして計算され尽くした刺激。そして、何よりも、今までのストレスが、彼女の身体の中で、完全に快楽へと反転してしまったという、抗いがたい現実。繰り返される恐怖、屈辱、そして、それに伴う強烈な身体的反応。それらが、彼女の脳内で、完全に快感と結びつけられ、 もはや、彼女自身が、それを望んでしまっているという、信じられない変化を生み出していたのだ。
(…いや…! 違う! これは、おかしい! でも…でも…! あつい…! 身体が、燃えちゃいそう…! とまらない…! もっと…!)
彼女の思考は、完全に混乱していたが、しかし、その混乱は、もはや快感のスパイスでしかなかった。身体は、その混乱を置き去りにして、快楽の波に、完全に沈み始めていた。 呼吸は荒くなり、腰が、自然と、彼らの指や舌の動きに合わせて、くねり始める。その表情もまた、 苦痛から、完全に、快楽にふける顔へと、歪み、蕩けていく。徐々に興奮していく左京の姿は、もはや、誰の目にも明らかだった。
「くくく…そうだ、それでいい…! それでこそ、俺様の『弟子』だ!」両津は、満足げに笑う。「もっと感じろ、左京…! お前の全てで、この快楽を受け入れろ! 限界を超えろ!」
両津と早矢は、その確かな変化に興奮し、さらに刺激を、その強度と深度を、増していく。それは、もはや「レッスン」や「調教」というよりも、三人で共有する、倒錯した、しかし強烈な、快楽の儀式そのものであった。
【第四幕:反転の絶頂、アヘ顔と二本の楔】
そして、ついに、両津は、この、倒錯した快楽の儀式の、クライマックスへと移行することを決めた。
「さあ、左京! お待ちかねの、**『三位一体・極』**の時間だ! お前の身体に、二つの『究極の悦び』を、同時に叩き込んでやる!」
彼は、自身の、硬く熱い男根を、準備すると、まず、それを、恍惚とした表情で、この光景に興奮しきっている早矢の、潤んだ口へと咥えさせた。そして、早矢に、それを奉仕させながら、自身は、潤滑剤をたっぷりと塗った別の『道具』(それは、彼女の身体を記憶しているかのように、スムーズに受け入れられるようになった、太く、長く、そして内部で激しく振動するディルド)を手に取り、それを、もはや抵抗するどころか、むしろそれを待ち望んでいるかのように腰を震わせる左京の、後ろの入り口――尻穴――へと、ゆっくりと、しかし躊躇なく、挿入していった!
「んんんーーーーーっっっ!!!!!!!!♡♡♡♡♡♡」
左京の絶叫。しかし、それは、もはや苦痛の叫びではなかった。内側から抉られるような、強烈な圧迫感と、異物感。そして、それが、なぜか、彼女の全身の神経を、痺れるような、そして、抗いがたいほどの快感で満たしていくのだ。
「どうだ、左京!? この、新しい世界の扉が、完全に開いただろう!?」
両津は、早矢の口から自身のものを引き抜くと、今度は、それを、既に快感に震え、熱く濡れそぼっている左京の、前の入り口へと、一気に突き入れた!
「あああああっっ!!!!!!!!!!!!!」
前から、両津の熱い男根。
後ろから、早矢が巧みに操作する(あるいは、ディルド自体が自律的に)、内部で激しく振動する異物。
そして、身体の前面では、早矢が、両津の指示に従ってか、あるいは自らの意思か、左京の硬く尖った乳首を、舌で舐め、甘噛みし、あるいは、彼女自身の濡れた指で、クリトリスを、優しく、しかし執拗に刺激している。
3p。そして、二本刺し。
完全に、逃げ場のない、究極の快感の三重奏。
左京の理性は、完全に吹き飛んだ。今までのストレスが、完全に快楽へと反転し、彼女を、未知の領域へと連れ去っていく。恐怖も、屈辱も、羞恥心も、全てが、この、脳髄が焼き切れそうなほどの、そして、どこまでも続くかのような、強烈な快楽の奔流の中に、跡形もなく飲み込まれていった。
「あ…! ああああっ!♡♡♡ イク! イク! イっちゃうううううううーーーーーーーー!!!!!!!!!」
ついに、彼女は、絶頂の頂点へと達した。身体は、これまでにないほど激しく痙攣し、白鳥が最後の歌を歌うかのように、あるいは、快楽に壊れた人形のように、弓なりにしなり、そして、その顔は…!
瞳は完全に裏返り白目を剥き、口はだらしなく大きく半開きになり、舌がだらりと垂れ、涎が止めどなく溢れ出す。苦悶と恍惚が極限で入り混じった、人間離れした、壮絶なアヘ顔。 それは、彼女の、最後の理性が、そして、これまでの自分自身が、快楽によって完全に破壊され、そして、新たな存在へと**「反転」**してしまったことを示す、紛れもない証だった。
その瞬間、両津もまた、絶叫と共に、自身の白濁した精液を、彼女の内部へと(あるいは、その壮絶なアヘ顔の上に、まるで勝利の証を刻むかのように)注ぎ込んだ。早矢もまた、その異様な、しかし強烈な光景に、自らも興奮の極みに達し、甲高い声を上げて、絶頂を迎えていた。
【第五幕:レッスン終了? 白濁に濡れ、次に期待する瞳】
どれほどの時間が流れたのか。ようやく、狂乱の宴が終わり、部屋には、濃厚な体液の匂いと、三者の、疲労しきった、しかし、どこか、奇妙な一体感と、そして、倦怠感にも似た充足感に満ちた呼吸だけが残されていた。
左京は、ベッドの上に、ぐったりと横たわっていた。意識は、まだ完全には戻っていない。しかし、不思議なことに、以前のような、絶対的な絶望感や、自己嫌悪は、薄れていた。代わりに、身体の奥底に、まだ熱く残る、強烈な快感の痺れと、そして、奇妙なほどの、虚脱感にも似た、穏やかな感覚があった。
(…私…どうしちゃったんだろう…? あんなに、あんなに嫌だったはずなのに…最後は…すごく…すごく…気持ち、よかった……なんて……認めざるを得ない…)
両津は、そんな彼女の様子を、満足げに眺めていた。彼は、もはや、脅迫や、精神論を持ち出す必要はないのかもしれない、と感じていた。この女は、もう、快楽によって、完全に「堕ちた」のだ、と。彼は、自身が最後に放った白濁液が、まだ彼女の肌や、シーツの上に残っているのを見ると、それを指で掬い取り、そして、あろうことか、まだ朦朧としている左京の唇へと、そっと近づけた。
「…ん…?」
左京は、無意識のうちに、その指先を、舌でぺろりと舐めた。そして、その、濃厚で、少し塩辛い味に、彼女の瞳が、ほんのわずかに、開かれた。そして、彼女は、指先に残った白濁液を、もっと欲しいというかのように、潤んだ瞳で、じっと見つめたのだ。(白濁液を舐めて欲しそうにする左京) その視線には、もはや嫌悪感はなく、むしろ、未知の味への、純粋な好奇心と、そして、それを与えてくれた「主人」への、倒錯した甘えのようなものが、含まれていた。
両津は、その反応を見て、勝利の笑みを浮かべた。
「…へへ。どうやら、今日の『レッスン』は、大成功だったようだな。お前も、ようやく、『素直』になることを覚えたらしい」
彼は、立ち上がると、帰り支度を始めた。「さて、今日のところは、これでお開きだ」
彼は、もはや、ビデオの存在をちらつかせる必要もなかった。その必要がないほど、彼女は、変わってしまったのだから。
「………」
左京は、ゆっくりと起き上がった。身体はまだ怠く、震えている。しかし、その表情には、以前のような絶望はない。ただ、どこかぼんやりとした、そして、ほんの少しだけ、次の「レッスン」を期待しているかのような、複雑な光が宿っていた。彼女は、この状況を、この関係を、そして、この、自分でも理解できない感情を、受け入れ始めていたのだ。むっつりとした、普段の彼女からは想像もつかない変化だった。彼女の身体には、まだ、両津の白濁の痕跡が、生々しく残っていた。(最後に受け入れ,次に期待するむっつりな白濁の左京)
両津は、そんな彼女に、にやりと笑いかけると、隣で、同じように満足げに、そして、どこか新しい「妹」を見るような目で微笑んでいる早矢と共に、部屋を出て行った。
一人残された部屋で、左京は何を思うのか。失われたプライド、壊れた心、そして、その代わりに手に入れてしまった(あるいは、植え付けられてしまった)、抗いがたい快楽への渇望。
彼女の、歪んだ飛翔は、まだ始まったばかりなのかもしれない…。いや、あるいは、これは「飛翔」ではなく、快楽という名の、甘美な泥濘へと、永遠に堕ちていくことの、始まりなのかもしれないが。