※この作品はR-18です。

こち亀   作:カイト__

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密室での「演出指導」~剥がされる制服と羞恥心~

第一幕:舞台は怪しげな「スタジオ」へ、監督(?)の珍妙な意気込み】

 

数日間にわたる、当たり障りのない屋外ロケ(という名の、両津のサボり隠れ蓑)を経て、早乙女リカは、両津勘吉に対する不信感を募らせつつも、一応の「業務」として、彼の「イメージビデオ制作」に付き合い続けていた。屋外での撮影内容は、確かに、これといって問題のあるものではなかった。(…もしかしたら、本当に、ただの、つまらないお役所仕事なのかも…? あの男にしては、妙に真面目にやってるし…)そんな、ほんの一瞬の油断が、彼女の心に生まれていたのは事実だった。

 

しかし、両津の腹の中は、もちろん真っ黒だった。屋外ロケは、あくまでリカを油断させ、この「プロジェクト」が正当なものであると信じ込ませるための布石。彼の本当の目的――リカを屈服させ、その肢体を白日の下に晒し、最終的には…――を達成するためには、どうしても密室が必要だったのだ。

 

「ようし、早乙女! 屋外での『公僕としての凛々しさ』は、バッチリ撮れた!」

ある日の撮影終わり、両津は、わざとらしく大きな声で宣言した。

「だがな! このビデオを、真の『感動作』にするには、これだけじゃ足りん! 我々は、君の『内面』に迫る必要があるのだ!」

 

「…また、それですか」リカは、うんざりした表情で返す。「具体的に、何をしろと?」

 

「うむ!」両津は、胸を張った。「これまでの撮影で、『制服の早乙女リカ』の魅力は十分に伝わった! だが、人々が本当に心を打たれるのは、その制服の下にある、君の**『熱き魂』! 『鍛え上げられた肉体』! そして、時には見せる『乙女心』(!?)なのだ! それを描かずして、真のイメージアップなどありえん!」

彼は、さも名監督のような口調で、しかし、言っている内容は支離滅裂だ。

「というわけで、明日からは、撮影場所を、私が特別に手配した『魂の表現スタジオ』**に移す! ここなら、照明も、音響も、背景も、全てを完璧にコントロールできるからな!」

 

「スタジオ…?」リカは、眉をひそめる。「そんな予算、どこにあるんですか?」

 

「まあ、それは、俺様の『裏ルート』と『人徳』の賜物よ」両津は、ニヤリと笑って、具体的な場所は明かさない。「とにかく、明日は、動きやすい格好で、指定の時間に来るように。最高の『作品』を作るぞ!」

彼は、一方的にそう告げると、さっさとその場を去っていった。リカは、強い不安を感じながらも、もはや引き返せないところまで来てしまっていることを、悟らざるを得なかった。

 

翌日、リカが、重い足取りで指定された場所――古びた雑居ビルの3階――へ向かうと、そこは、想像通り、あるいは想像以上に、怪しげな空間だった。がらんとした広い部屋には、申し訳程度の照明機材と、シミのついた白い布が背景として垂らされているだけ。壁には、申し訳程度の防音材が貼られているが、隙間だらけだ。部屋の隅には、折り畳み式のパイプ椅子と、小さなテーブルが置かれ、その上には、両津のものと思われる、競馬新聞や、食べかけのカップ麺の容器などが散乱している。これが「魂の表現スタジオ」…? 冗談も休み休み言え、とリカは思った。

 

「ようこそ、早乙女クン! 我が『アトリエ』へ!」

部屋の奥から、監督椅子(ただのパイプ椅子だが)にふんぞり返った両津が、芝居がかった口調で出迎えた。その格好は、なぜか、ベレー帽を被り、サングラスまでかけている。完全に、勘違いした映画監督気取りだ。

 

【第二幕:迷走する演出、チグハグな衣装替え】

 

「さあ、まずは衣装チェンジだ!」両津は、ハンガーにかかった服を指差す。「今日の最初のテーマは、『日々の鍛錬! 婦警の肉体は鋼の如し!』だ!」

彼が示したのは、やはり、身体のラインがくっきりと出る、ピチピチのアスレチックウェアだった。蛍光色の、やけに派手なデザイン。

 

「こ、これですか…?」リカは、その趣味の悪さに、顔を引きつらせた。「もっと、地味なトレーニングウェアは…」

 

「馬鹿者! 映像の見栄えというものを考えろ! これくらい派手じゃないと、君の鍛え上げられた肉体美が伝わらん!」

両津は、有無を言わせない。

 

リカは、深いため息をつきながら、部屋の隅で、渋々着替え始めた。(どうせ、すぐに終わらせて、さっさと帰ろう…)そう自分に言い聞かせながら。

 

着替え終わったリカの姿に、両津は(サングラス越しに)目を細めた。(ケケケ…やはり、スタイルは一級品だぜ…特に、あのケツのラインが…いやいや、今は『監督』に徹しなければ…)

アスレチックウェアは、確かに彼女のプロポーションを強調していた。B88の胸はスポーツブラで支えられつつも、その存在感を主張し、W57のウエスト、H82のヒップへと続くラインは、無駄なく引き締まっている。166cmの身長も相まって、健康的でありながら、非常に女性的な魅力を放っていた。

 

「よし! 早乙女! まずは、準備運動だ!」両津は、カメラを構えながら、指示を出す。「ラジオ体操第一! …ただし、俺様オリジナルの、『超高速バージョン』でだ! ついてこい!」

彼は、奇妙な掛け声と共に、通常の3倍速くらいの、意味不明な動きを始めた。

 

「は、速い! 何ですか、この動きは!?」

リカは、必死に、そのデタラメな動きについていこうとするが、当然、ついていけるはずもない。手足が絡まりそうになり、息が上がる。その、滑稽なまでに必死な姿を、両津は、嬉々としてカメラに収めていた。

 

「次は、これだ! 『婦警式ヨガ・必殺カメハメ波のポーズ』!」

「そんなポーズ、聞いたことありません!」

「いいからやれ! 『気』を高めるんだ!」

 

両津の「演出指導」は、その後も、迷走を極めた。「壁に向かって、ひたすら『私は美しい!』と叫び続けろ!」とか、「床に寝そべって、シャチホコの真似をしろ!」とか…。そのどれもが、イメージアップとは、到底思えない、馬鹿馬鹿しいものばかり。リカは、**「こんな馬鹿な撮影、やってられるか!」**と、何度も怒鳴り返し、時には、本気で撮影を放棄しようとした。しかし、その度に、両津は、「これは重要なシーンなんだ!」「君の新たな一面を引き出すためだ!」と、妙な熱意で説得(?)し、さらには、「まあまあ、そう怒るなって。終わったら、美味いもんでも奢ってやるからさ」などと、**飴と鞭(?)**を使い分けて、なんとか彼女を繋ぎ止めていた。彼女の(不本意ながらの)律儀さが、彼にとっては好都合だったのだ。

 

【第三幕:『内面』への(?)探求、剥がされるTシャツ】

 

珍妙なアスレチックウェアでの撮影が(ようやく)終わると、両津は、次の「テーマ」を発表した。

「よし、次は、『激務の合間の、婦警のささやかな休息』だ! もっと、こう、人間味あふれる、オフの表情を撮りたい!」

彼が用意したのは、どこかの古着屋で買ってきたような、少しよれたキャラクターもののTシャツと、サイズの合わない(そして、妙に短い)スウェットパンツだった。

 

「こ、今度はこれですか…?」

リカは、もはや、呆れる気力も失せかけていた。

 

「そうだ! この、絶妙な『抜け感』が、リアリティを生むんだ!」

両津は、自信満々に言う。

 

リカは、深いため息と共に、それに着替えた。そして、両津の指示通り、安物の椅子に座り、渡された少女漫画(なぜか、両津の私物らしい)を読むふりをする。

「…違う! 表情が死んでるぞ! もっと、こう、キュン!とするような顔をしろ!」

両津のダメ出しが飛ぶ。

「無理です! こんな状況で、キュンとなんてできません!」

「いいからやれ! これは、君の『乙女心』を描く、重要なシーンなんだぞ!」

「私に乙女心なんてありません!」

「嘘つけ! こないだ、少女漫画読んで泣いてたの、俺は知ってるんだぞ!」

「なっ…!?」

 

そんな、低レベルな(しかし、リカにとっては核心を突かれたような)言い合いをしながらも、撮影は、なんとか進んでいく。リカは、時折、両津の隙を見ては、カメラに向かって変な顔をしたり、漫画を逆さまに読んでみたりと、ささやかな抵抗を試みていた。

 

しかし、両津は、そんな彼女の抵抗すらも、「面白い画が撮れた」と、楽しんでいるかのようだった。そして、しばらくすると、彼は、再び、難しい顔をして腕を組み、唸り始めた。

「…うーん、確かに、面白い画にはなったが…これでも、まだ『外面』なんだよなあ…」

彼は、芝居がかった溜息をつき、切り出した。お決まりのパターンだ。

「早乙女、やはり、君の**『内面』**…その、普段は鉄の仮面の下に隠されている、本当の『魂』の輝きに、我々は迫らなければならない!」

 

「…また、それですか」リカは、冷ややかに言った。「それで、今度は、何を脱げと?」

彼女は、もはや、彼の次の言葉を、正確に予測していた。

 

「おお! さすが、話が早いな!」両津は、嬉しそうに(?)言った。「そうだ! 君を覆っている『日常』という名の殻…つまり、まずは、そのTシャツを、一枚、脱いでいくという、『象徴的』な表現が必要になる! これぞ、**『芸術』**だ!」

 

「やっぱり…」リカは、こめかみに青筋を立てた。「ふざけないでください! 何が芸術ですか! ただ、あなたが、私の裸を見たいだけでしょ!」

 

「な、なにおぅ! 人聞きの悪いことを言うな!」両津は、慌てて反論する。「これは、あくまで、作品のテーマ性を深めるための、高尚な演出なんだ! それに、言っておくが、別に、完全に裸になれと言ってるわけじゃねえぞ? Tシャツの下には、ちゃんと、キャミソールか何か、着てるんだろ?」

(もちろん、彼は、最終的には、それすらも脱がせるつもりでいるのだが)

 

「着てますけど、それが何か!?」

「だったら、問題ないだろうが! これは、いわば、『心象風景のメタファー』なんだよ! 分かるか、この芸術性が!」

両津は、自分でも何を言っているのか分からないような、デタラメな芸術論を、熱く語り始めた。

 

リカは、その、あまりにも馬鹿馬鹿しい熱弁に、反論する気力すら失せてきた。しかし、ここで折れるわけにはいかない。

「とにかく、嫌なものは嫌です! これ以上の要求には、応じられません! 約束が違う!」

 

「…ほう? 約束ねえ…」両津の声のトーンが、再び、低く、冷たくなった。「じゃあ、聞くが、早乙女巡査。君は、この『署のイメージアップ』という、**重要な『任務』**を、ここで放棄すると、そう言うんだな?」

彼は、ポケットから、あの偽造された「業務命令書」のコピーを取り出し、ひらつかせた。

「君の『個人的な感情』で、このプロジェクトを頓挫させたとあっては…俺も、報告書に、そう書かざるを得なくなるなあ? 君の、その優秀な(?)キャリアに、傷がついちまっても、俺は知らんぞ?」

前回と同じ、しかし、確実に効果のある脅迫。

 

「………っ!!」

リカは、唇を噛み締めた。悔しい。腹立たしい。しかし、彼女は、自分の将来を、こんな男の、こんな馬鹿げた企みのために、台無しにするわけにはいかなかった。それに…心のどこかで、(Tシャツの下は、まだ着ているんだし…少しだけなら…)という、油断にも似た気持ちが、芽生え始めていたのかもしれない。

 

「……………わかりました………」

彼女は、深い、深い溜息と共にか、あるいは、怒りを押し殺した低い声でか、ついに、その要求を、再び、受け入れてしまった。

「………ただし! 本当に、Tシャツ一枚だけですからね! それ以上は、何があっても、絶対に脱ぎませんから!」

彼女は、最後の抵抗として、そう付け加えた。

 

【第四幕:晒される肌、レンズの前の攻防】

 

「へいへい、分かってますよ、主役サマ」

両津は、ほくそ笑みを隠しながら、カメラを構え直した。

「では、早速、**『象徴的な表現』**の撮影を開始する! まずは、そのTシャツの裾を、ゆっくりと、そう、まるで、古い自分を脱ぎ捨てるかのように、持ち上げていくんだ…!」

 

リカは、震える手で、言われた通り、Tシャツの裾を掴んだ。涙が、また、込み上げてきそうになるのを、必死で堪える。そして、ゆっくりと、その裾を、腹部、そして胸元へと、持ち上げていった。

 

現れたのは、白い、シンプルなキャミソールに包まれた、彼女の上半身だった。先ほどのアスレチックウェア姿とは違い、より直接的に、彼女の身体のライン、特に、B88の胸の形や、W57のウエストの細さが、強調される。露出した、滑らかな肩や腕の肌。それは、たとえ下着姿ではなくとも、十分に扇情的だった。

 

「…! くっ…!」

リカは、強い羞恥心に、顔を歪め、カメラから目を逸らそうとする。

 

「こら! カメラを見ろ! 早乙女!」両津の厳しい声が飛ぶ。「その、**葛藤! 羞恥! それこそが、『内面』**なんだろうが! しっかりと、その感情を、レンズにぶつけろ!」

彼は、容赦なく、彼女の最も見られたくないであろう部分を、ズームアップして撮影していく。

 

(…屈辱だ…! なぜ、私が、こんな…!)

リカは、心の中で叫びながらも、身体は、彼の命令に従ってしまっている。

 

両津は、その姿を、執拗に、様々な角度から撮影し続けた。彼は、わざと、彼女が最も恥ずかしがるようなアングルを探し、レンズを向ける。

「そうだ、いいぞ…その、涙を堪える表情…! 最高に『アーティスティック』だぜ…! まるで、聖母マリアの苦悩のようだ…!」

彼は、歪んだ賛辞を送りながら、シャッター音(のような効果音?)を響かせる。

 

リカは、もはや、されるがままだった。彼女の心は、羞恥と、怒りと、そして、ほんの少しだけ芽生え始めてしまったかもしれない、**奇妙な感覚(それは、決して快感ではないが、極度の緊張と、注目を浴びることによる、倒錯した興奮のようなもの)**の間で、激しく揺れ動いていた。

 

「…よし、今日のところは、これくらいにしておいてやるか」

しばらくして、両津は、ようやくカメラを下ろした。

「なかなか、いい『内面』が撮れたぜ。だがな、早乙女。真の『魂の解放』には、まだまだ、**剥がすべき『殻』**が、残っているようだな…」

彼は、意味ありげな笑みを浮かべ、リカの、まだキャミソールに覆われた胸元を、じろりと見つめていた。

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