後日、俺はバーのバイトが終わり、帰ろうとしていた。
残業があって終電に間に合いそうになく、「ちっ、どうしようか……」と少し苛立ちながら駅のホームで電車を待っていた。
その時、「東田くん」と呼ぶ声がしたので振り返ると、そこに祝本先輩がいた。
「あれ? 祝本先輩じゃないですか?」と驚いた様子で言った。
「どうしたの? こんな時間にこんなところで」と祝本先輩が聞いてきた。
俺は事情を説明した。
「帰れないの? なら、家に泊めてあげる。私の家、この駅の近くだから」と祝本先輩が言った。
断る理由もなく、「ありがとうございます」と言ってついていった。
行く途中、祝本先輩の後ろ姿を見ながら考えた。
男嫌いの祝本先輩がなぜ俺に声をかけてきたのか? なぜ泊めようと提案したのか?
色々と疑問はあったが、とりあえずお言葉に甘えることにした。
祝本先輩は一人暮らしで、1Kの狭いワンルームに住んでいた。
俺は適当にテーブルの前に座ると、「コーヒー飲む?」と聞かれたので「はい」と即答した。
渡されたカップのコーヒーを一口飲んでから、部屋を見回した。
「随分整理整頓されてるんですね」と素直な感想を口にした。
「まぁね、あまり物を置かない主義だから……」と祝本先輩はベッドに腰掛けて答えた。
俺はコーヒーを飲みながら彼女を見た。
足を組んで座る彼女のスカートから覗く太ももが妙に艶めかしく見えてしまう。
「先輩はどこの出身ですか?」と俺は聞いた。
「私? 横浜だよ。女子校だったの。親が大学に家から通うのは遠いから一人暮らししろって言われて、今はその大学の近くに住んでるの」と祝本先輩が答えた。
「へぇ、そうなんですか。でも親御さんとか心配しないんですか?」
「まぁ、箱入り娘だしね。あっちは心配してるんじゃない? 男を部屋に連れ込んだなんて知ったら」と祝本先輩は笑いながら言った。
「シャワー浴びていいよ」と祝本先輩が言った。
「はい、ありがとうございます」と俺は風呂場に向かい、服を脱いで浴室に入った。
シャワーを浴び、体を洗ってから浴槽に浸かった。
「ふぅ……」と一息ついて考えた。
先輩の真意が全く読めない。
なぜ俺を家に誘ったのか? 偶然通りかかっただけなのか?
そんなことを考えているうちに時間が経ってしまい、急いで上がった。
着替えて部屋に戻ると、祝本先輩はベッドに腰掛けながらテレビを見ていた。
「上がりました」と言うと、彼女は振り返った。
「結構長かったね?」
「はい、ついゆっくりしちゃいました」と俺は答えた。
「まぁいいけど」と言いながら、彼女は立ち上がり、浴室へ向かった。
俺はその間テレビを見て時間を潰した。
10分ほどで祝本先輩が出てきた。
「私、中学生の頃から胸が大きかったから、よく男子にジロジロ見られたり、からかわれたりしてたの。だから男嫌いになって、高校は女子校に入ったのよ」と彼女が言った。
「男って、いつも見た目のことしか気にしないのよ。」
「……。」俺は何も言えなかった。
「ねぇ、この前の映画、やっぱりご都合主義だと思う? ほら、主人公がすぐヒロインと出会って、すぐ仲良くなって、すぐ付き合うところとかさ」と祝本先輩が聞いてきた。
「一目惚れって言葉もあるんでしょうけど、俺はあんまり好きじゃないですね。なんか、そんな簡単に人を好きになれるのかって疑問に思います」と俺は答えた。
「……私も一目惚れなんか信じない。あんなもんは絵本の世界だけよ。」
「まぁ、そうかもしれないですね。」
「……でも、性欲は別よね」と言いながら、祝本先輩が俺の手を握った。
「……先輩? 何を……」
「……エッチしたい」と彼女が上目遣いで見つめてきた。
「いや、先輩? それはちょっと……」と俺は戸惑った。
「女の部屋に上がったってことは、そういうこと期待してきたんでしょ?」と祝本先輩がジッと見てきた。
確かに全くないと言えば嘘になるが、いきなりすぎて頭が追いつかない。
「まぁ、正直言えば期待はしてましたけど、その……」と俺は正直に言った。
「なら、お願い」と祝本先輩が迫ってきた。
俺は彼女の顔をじっと見つめた。
体に目が行きがちだが、顔も非常に整っている。
目はパッチリと大きく、鼻筋が通っていて、肌は白く透き通るようで陶磁器のようだ。
唇は小さく控えめでピンク色をしている。
美人と言って差し支えないだろう。
その唇に目が釘付けになってしまった。
祝本先輩もそれに気づいたようだった。
目を閉じ、唇を突き出してきた。
俺はそのままゆっくり顔を近づけ、触れるだけの軽いキスをした。
唇の柔らかい感触が伝わってくる。
唇を離すと、祝本先輩はトロンとした表情を浮かべていた。頬が少し赤くなっている。
「東田くん」と言いながら再び唇を重ねてきた。
今度は舌を入れようとしてきたので、俺もそれに応じた。
お互いの舌が絡み合い、クチュクチュという音が部屋に響く。
息が苦しくなり、口を離して大きく呼吸すると、また唇を重ねてきた。
何度もキスを繰り返し、ようやく口を離した祝本先輩の顔は上気し、頬が赤く染まっていた。
「ねぇ、東田くん、もう我慢できない」と彼女が言った。
俺は何も言わず、その様子を黙って見ていた。
すると祝本先輩は服を脱ぎ始めた。
淡いピンクの下着姿になると、俺は思わず唾を飲み込んだ。
さらにスカートとタイツを脱ぎ、下着だけになった。
大きな胸がブラジャーに包まれ、それがまたエロティックに見えた。
「ジロジロ見すぎよ」と彼女が言った。
「すみません、つい……」と俺が言うと、祝本先輩はクスッと笑った。
「別にいいわよ。それより……触ってみる?」と言ってきたので、恐る恐る手を伸ばしたが、そこで躊躇してしまった。
すると彼女は俺の手を掴み、自分の胸に押し当てた。
柔らかい感触と共に心臓の鼓動が伝わってきた。
「どう?」と聞かれたので素直に答えた。
「すごく柔らかいです」と言うと、彼女は照れたような表情を浮かべた。
俺は祝本先輩を優しく抱き寄せた。
彼女は抵抗せず、俺の胸に顔を埋めた。
そのまましばらく抱き合っていると、彼女の体温を感じながら幸せを感じた。
「先輩」と呼びかけると、彼女は顔を上げてこちらを見た。
その瞳は潤んでいて、とても綺麗だった。
再び唇にキスをした後、ゆっくり体に触れていった。
祝本先輩は何も言わずじっとしていたが、その表情には期待の色が見て取れた。
胸に手を当てると、柔らかい感触が伝わってきた。
祝本先輩は恥ずかしそうに顔を背けたが、俺の手を払いのけようとはしなかった。
そのままゆっくり揉んでいくと、徐々に呼吸が荒くなっていくのが分かった。
俺は彼女の背中に手を回し、ブラのホックを外した。
その瞬間、解放された乳房が大きく揺れ、その光景に目が奪われた。
祝本先輩は抵抗しなかったが、その瞳には不安の色が浮かんでいた。
「東田くん」と俺を見つめる彼女の顔には、恐怖心も感じられた。
その様子に気づいた俺は、再び優しく彼女を抱きしめた。
祝本先輩は安心したような表情を見せ、またキスをしてきた。
俺が舌を入れると、彼女もそれに応えるように絡ませてきた。
息が苦しくなり口を離すと、互いに見つめ合う形になった。
「東田くん」と彼女が俺の胸に顔を埋めてきたので、優しく髪を撫でた。
そのままベッドに押し倒す形で覆いかぶさった。
祝本先輩は抵抗せず、俺に身を委ねていた。
「先輩、いいですか?」と聞くと、彼女は小さくコクッと頷いた。
俺は彼女の胸にしゃぶりついた。
一瞬ビクッとしたが、すぐに大人しくなった。
夢中で吸ったり甘噛みしたりを繰り返した後、舌で転がすように舐め回した。
そのたびに彼女は体を震わせていた。
我慢できなくなったのか、俺の頭を押さえ込んできたので、一旦中断した。
すると彼女は物足りなさそうな表情を浮かべていた。
「東田くんのエッチ」と彼女が言ってきたので、「すみません」と謝るしかなかった。
再び胸を揉み始めると、彼女は甘い吐息を漏らし始めた。
俺は彼女のパンツの中に手を入れた。
抵抗せず、むしろ俺の手を大事な部分に誘導するように腰を動かしてきた。
指先が割れ目に触れると、彼女は大きく体を仰け反らせた。
「あん」という可愛らしい声を上げ、俺の股間も大きくなっていくのを感じた。
ゆっくり指を挿入していくと、彼女は目を閉じ、歯を食いしばっていた。
最初は苦痛に耐えているように見えたが、次第に慣れてきたのか力を抜き、最終的には受け入れてくれたようだった。
指を動かす速度を上げていった。
最初はゆっくりだったが、徐々に速くすると、彼女は絶頂を迎えたようだった。
体をビクビクと震わせた後、ぐったりしている様子を見ると、なんだか申し訳ない気持ちになった。
俺はズボンを下ろし、陰茎を取り出すと、祝本先輩はそれをじっと見つめていた。
「東田くん、大きいね」と言ってきた。
コンドームを付け、彼女の足を広げてその間に割って入った。
ゆっくり挿入していくと、彼女は少し苦しそうな表情を見せたが、すぐに落ち着いたようだった。
「私、初めてだから優しくして」と祝本先輩が言った。
「はい、わかってます」と俺は答え、優しくキスをした。
胸や腰回りをゆっくり撫で回すように愛撫していくと、緊張が解けてきたのか息遣いが激しくなった。
その様子を見て、俺はさらに興奮していった。
いよいよ挿入の時が来たが、予想通り痛いらしく、彼女は顔を歪めていた。
「先輩、大丈夫ですか?」と聞くと、小さく頷くだけだったが、それでも頑張ると言った様子だったので、再びゆっくり押し進めた。
途中で引っかかってしまったが、「先輩、力を抜いてください」と言うと、彼女は深呼吸を始めた。
力が抜けた瞬間、一気に奥まで突き入れると、彼女は悲鳴を上げた。
構わずピストン運動を続けると、次第に慣れてきたのか感じ始めたようだった。
最初はぎこちなかったが、徐々にスムーズに動けるようになった。
「東田くん」と彼女が俺の首に手を回してきたので、それに応えるようにキスをした。
舌を絡めながらピストン運動を繰り返すうちに、気持ちよくなってきたようだ。
彼女の大きな乳房が上下するたびに揺れるのを見ながら、俺はさらに興奮していった。
限界が近づき、一旦動きを止めると、彼女は物足りなさそうな表情を浮かべた。
「先輩、そろそろ……」と言うと、彼女も小さく頷いた。
ラストスパートをかけるように激しく動いた後、ついにその時が来た。
祝本先輩が再び絶頂を迎えたのを見て、俺も果てた。
お互い荒い呼吸を繰り返した後、俺はゆっくり引き抜き、コンドームを外してティッシュにくるんで捨てた。
祝本先輩はぐったりしていた。
「はぁ……セックスって疲れるのね」と汗まみれの彼女が言った。
俺たちは疲れてそのまま寝てしまった。
朝起きると、祝本先輩はまだ寝ていた。全裸のままだった。
俺は服を着て台所へ行き、水を飲んでから家を出た。
そして「泊めていただきありがとうございます」とメールを送り、大学に向かった。
その間、考えた。
祝本先輩とのセックスは確かに気持ちよかったが、同時に虚しさも感じていた。
ただの快楽に過ぎなかった。
祝本先輩を欲求不満解消の道具としか見ていないように感じた。
でも、仕方ない。俺だって同じだった。
彼女が好きだからセックスしたわけじゃない。
ただ性欲を満たしたかっただけだ。
このことを知ったら、俺を怒る人もいるかもしれない。
「お前、最低だな。ただセックスしたかっただけじゃないか」と言うかもしれない。
でも、俺としては愛を求めていたのだ。
セックスすれば愛が手に入ると思っていた。
それは間違いだった。
体を求め合うだけでは、そこに愛はない。
祝本先輩には感謝している。でも、それだけだ。