王城の朝は、冷たい石の廊下に響く足音と、厨房から漂うスープの香りで始まった。
アリスはいつものようにメイドの仕事に励んでいた。
彼女の金髪は朝の光にキラキラと輝き、フリルのついたドレスが小さな動きに合わせて揺れる。
銀食器を磨きながら、「ふんふーん、ピカピカにするよ!」と無邪気に鼻歌を歌う姿は、まるで何事もなかったかのようだ。
だが、碧眼の奥には、昨夜の洗濯場での屈辱がまだ疼いていた。
鞭の痛み、晒された羞恥、そしてメイドたちの嘲笑が、彼女の心に重くのしかかっていた。
そんな中、廊下の向こうから複数の足音が近づいてきた。
アリスが顔を上げると、リリアを先頭に、数人のメイドがひそひそと囁きながら歩いてくる。
リリアの目は鋭く、唇にはいつもの嘲るような笑みが浮かんでいた。
アリスは「えっ、リリアさん、朝から何か用?」と首をかしげ、子どもっぽく手を振った。
だが、リリアは一瞥をくれると、甘く響く声で言った。
「アリス、ちょうどいいところにいたわ。今日は特別なお客様がいらっしゃるの。あなたにピッタリの仕事よ。」
アリスは「特別なお客様? どんな人?」と目をキラキラさせながら尋ねたが、リリアの笑みが一瞬深まるのを見て、胸がざわついた。
「う、うん、わかったよ…」と小さく頷き、彼女はリリアの後を追った。
全能の力を使えば、どんな企みも一瞬で暴ける。
だが、「普通の子でいたい」アリスは、素直に従うことを選んだ。
二人が向かったのは、王城の奥にある応接室だった。
重い木の扉を開けると、すでに数人のメイドが緊張した面持ちで立っていた。
彼女たちの視線はアリスに注がれ、くすくすと抑えた笑い声が漏れる。
アリスは「えっ、みんなどうしたの?」と戸惑いながら部屋を見回したが、リリアが鋭く手を叩き、静寂を強いた。
「アリス、今日のお客様は、バルドー・グラント様よ。」
リリアの声は甘く、しかし計算された響きを帯びていた。
「この国の交易を一手に握る大商人で、なんとも素晴らしいお方。噂では…かなりの好色で、女性を人形のように愛でるのがお好きだと。さすがの大物よね、バルドー様ならではの趣味だわ。」
彼女はわざとらしく目を輝かせ、他のメイドたちが頷きながら笑いを堪えた。
アリスは「う、うん、すごい人なんだね…」と小さく頷いたが、リリアが一歩近づき、囁くように続けた。
「そのバルドー様のお相手を、メイドの中から一人選ぶ必要があるの。私とか他の子じゃ、ちょっと…ねえ。バルドー様の品格にふさわしくないっていうか、繊細な趣味に応えられないっていうか。」
彼女は肩をすくめ、メイドたちが一斉に同意するように頷いた。
アリスは「えっ、繊細って何!?」と目を丸くしたが、リリアが彼女の肩に手を置き、冷たく微笑んだ。
「だから、アリス、あなたがバルドー様の担当になるのよ。ほら、昨夜みたいに『大人っぽく』できるでしょ? バルドー様みたいな素晴らしいお方に、きっと気に入られるわ。」
その言葉に、メイドたちの間に笑い声が広がり、アリスは「え、えっ、私!? やだよぉ、そんなの無理だよぉ!」と慌てて首を振った。
だが、リリアの目が鋭くなり、声が低く響いた。
「無理じゃないわ。アリス、目立つのが好きでしょ? バルドー様のような高貴なお方の前で輝くチャンスよ。逃すなんて、もったいないと思わない?」
他のメイドたちが口々に囁き始めた。
「そうだよ、アリスならバルドー様も大満足だよ!」「子どもっぽいのがお好きなんだって、噂で聞いたもん!」「ほら、昨夜みたいに頑張ればいいじゃん!」
彼女たちの声には、隠し切れない嘲笑と安堵が混じっていた。
自分たちがバルドーの相手になるのを避け、アリスを身代わりに押し出すための企みだった。
アリスは「ううっ、でも、私、商人の相手とか知らないよぉ…」と唇を震わせ、碧眼に涙が滲んだ。
リリアが最後に畳みかけるように言った。
「アリス、バルドー様の機嫌を損ねたら、王城全体が困るのよ。交易が止まれば、みんなの生活が苦しくなる。そんな責任、取れる? でも、安心して。バルドー様は寛大なお方よ。アリスが素直に奉仕すれば、きっとご満足なさるわ。」
その言葉に、アリスの小さな体が震えた。
彼女は全能の力で全てを解決できるが、そんなことをすれば「普通の子」でいられなくなる。
「う、うん…頑張るよ…」と小さく呟き、彼女は目を伏せた。
リリアは満足げに頷き、「いい子ね。じゃあ、準備して。バルドー様は昼前に到着するわ。私が直々に連れてくから、逃げないでね。」
正午が近づくにつれ、王城の正面広場に豪奢な馬車が到着した。
金と赤で装飾された馬車は、まるで動く宝箱のようだった。
扉が開き、バルドー・グラントが姿を現す。
五十代半ばの男は、太った体を黒と金のローブで包み、指には宝石の指輪がいくつも輝いている。
脂ぎった顔には不遜な笑みが浮かび、目は獲物を値踏みするように鋭い。
彼の周りには、数人の従者が荷物を運び、城の使用人たちが慌ただしく出迎える。
アリスはリリアに連れられ、広場の端で待っていた。
彼女の小さな体は緊張で震え、フリルのドレスが風に揺れる。
「ううっ、なんか怖いよぉ…」と呟くアリスに、リリアが耳元で囁いた。
「怖がらないの。アリス、バルドー様は素晴らしいお方よ。昨夜みたいに素直にすれば、きっと気に入られるわ。」
その言葉に、アリスは「う、うん…」と小さく頷いたが、胸のざわめきは収まらなかった。
バルドーが広場に足を踏み入れると、リリアが一歩進み出し、優雅に頭を下げた。
「バルドー様、ようこそお越しくださいました。この王城のメイドを代表し、心より歓迎申し上げます。さすがは交易を一手に握るお方、こうしてお会いできて光栄ですわ。」
彼女の声は甘く、計算された響きを帯びていた。
バルドーは満足げに頷き、「ふむ、丁寧な出迎えだな。で、私の相手はどこだ?」と低く尋ねた。
不遜な態度が、彼の太った体から滲み出ている。
リリアがアリスの背中を軽く押し、彼女を前に出した。
「こちらのアリスでございます。まだ慣れていない子ですが、バルドー様の繊細なお好みに合うかと存じます。」
彼女はアリスの肩に手を置き、意味深に微笑んだ。
アリスの碧眼がバルドーに向けられると、彼の唇が大きく歪んだ。
「ほう、これは可愛らしい人形だな。まるで作り物のように華奢だ。」
彼の声はねっとりとしており、アリスは反射的に体を縮こまらせた。
「え、えっと、こんにちは! アリスだよ!」と手を振ったが、バルドーの視線が彼女の全身を舐めるように這うのを感じ、背筋がぞくりとした。
リリアがバルドーの横に立ち、甘い声で話し始めた。
「バルドー様、アリスはね、まだ蕾が咲いたばかりの純粋な子なんですよ。他の男の手には触れていない、まるで真っ白なキャンバス。素直でね、しつければすぐに言うことを聞く良い子なんです。昨夜、私が少し手ほどきしてあげたんですけど…ねえ、アリス、バルドー様にちゃんと教えてあげなさい。昨夜のことを、全部。」
彼女はアリスの耳元で囁き、意地悪く笑った。
アリスは顔を真っ赤にして、「えっ、う、ううっ…そんなの恥ずかしいよぉ…!」と叫びかけたが、リリアの鋭い視線に言葉を飲み込んだ。
彼女は唇を震わせ、碧眼を潤ませながら小さな声で呟いた。
「う、うん…昨夜、リリアさんに…その…鞭で叩かれて…それから、鞭の柄を…あそこに…入れられて…」
彼女の声は途切れ途切れで、涙が頬を伝う。
「それで…それで…初めてだったから…痛くて…でも、リリアさんが大人になるって…そうやってなるって…」
彼女は言葉を詰まらせ、目を伏せた。
バルドーはアリスの話を聞きながら、満足げに唸った。
「ふむ、初物か。いいな、そのぎこちなさが人形らしい。リリア、よくやったな。」
彼の太い指がアリスの顎を軽く持ち上げ、彼女の顔を値踏みするように眺めた。
アリスは「ひっ!」と小さく声を漏らし、反射的に体を縮こまらせた。
リリアがすかさず付け加えた。
「バルドー様、アリスの蕾はまだほんの少し開いたばかり。色づく前ですから、どんな風に染め上げるのもお好きにできますよ。素直な子だから、バルドー様の手に渡れば、すぐに最高の人形になるわ。気に入っていただけたら、専属にだって…ねえ、ずっとバルドー様のおそばで遊んでいただけるんじゃないかしら。」
彼女は意味深に微笑み、隠語を織り交ぜて続けた。
「ほら、蕾がどす黒くなるまでは、たっぷり楽しめるはず。もし、品質が落ちてきたら…まあ、最悪、首輪つけて別の遊び場に放ってもいいですしね。」
バルドーはリリアの言葉に目を細め、太った顔に不遜な笑みを浮かべた。
「ふむ、首輪付きか。悪くない考えだな。だが、私は品質にこだわる。人形は新品の輝きが命だ。もしこのアリスが私の期待を満たすなら、しばらくは私の手元で遊ばせてやる。だが、色あせたら…まあ、リリアの言う通り、別の用途を考えてもいい。」
彼はアリスの金髪を指で摘まみ、値踏みするように眺めた。
リリアがアリスの背中を軽く叩き、囁いた。
「ほら、アリス、バルドー様にちゃんとご挨拶しなさい。『どうぞ好きに使ってください』って、ちゃんとね。」
アリスは「えっ、ううっ…そんなの…!」と涙目で訴えたが、リリアの冷たい視線に耐えきれず、震える声で呟いた。
「バ、バルドー様…どうぞ…好きに…使ってください…」
彼女の声は小さく、顔は真っ赤に染まっていた。
バルドーは満足げに笑い、「いい子だ。素直な人形は好きだぞ。よし、リリア、早速部屋に案内しろ。この人形をじっくり味わいたい。」
彼の手がアリスの腕を掴み、強引に引き寄せる。
アリスは「う、ううっ、待ってよぉ…!」と小さな声を漏らしたが、リリアが背後で冷たく囁いた。
「アリス、バルドー様の素晴らしい趣味に応えなさい。逃げたらどうなるか、わかってるよね?」
彼女の声には、嘲笑と脅しが混じっていた。
バルドーが案内されたのは、王城の最上階にある豪華な客室だった。
赤い絨毯が敷かれ、金の装飾が施された家具が並ぶ部屋は、まるで王侯貴族の寝室のようだった。
大きな天蓋付きのベッドには、シルクのシーツが滑らかに広がり、部屋の隅には葡萄酒や果物が盛られたテーブルが置かれている。
窓からは王都の街並みが一望でき、昼間の光が部屋を明るく照らしていた。
アリスはリリアとバルドーの後ろを小さく歩きながら、部屋の豪華さに目を丸くした。
「わぁ、すごいキレイな部屋…!」と無邪気に呟くが、バルドーが振り返り、彼女をじろりと見つめた。
「感心してる暇はないぞ、人形。さあ、こちらへおいで。」
彼はソファにどっかと腰を下ろし、太い指でアリスを手招きした。
アリスは「う、うん…」と小さく頷き、恐る恐る近づいた。
彼女の金髪が光に揺れ、フリルのドレスが小さな動きに合わせてひらりと舞う。
リリアがバルドーの横に立ち、甘い声で言った。
「バルドー様、アリスのその可愛らしいドレス、まるで子どものお人形みたいでしょ? でも、中身はもっと…ねえ、楽しめるんですよ。ほら、アリス、バルドー様にちゃんと見せてあげなさい。全部、脱いで。」
彼女はアリスの肩を軽く押し、意地悪く微笑んだ。
アリスは「えっ、う、ううっ…やだよぉ! 恥ずかしいよぉ!」と叫び、両手でドレスをぎゅっと握った。
だが、リリアの目が鋭くなり、冷たく言い放った。
「アリス、バルドー様は品質にこだわるお方よ。隠してたら、ちゃんと値踏みしてもらえないわ。ほら、早く。」
彼女の手がアリスのドレスの襟元に伸び、フリルの布を強引に引っ張った。
布が引きちぎれる音が部屋に響き、アリスのドレスが裂けて白い肌が露わになる。
「うわっ、私のドレス!」と叫ぶアリスに、バルドーが低く笑った。
「ふむ、いい音だ。服など、人形には不要だ。」
リリアがさらにドレスを剥ぎ取り、かぼちゃパンツも無造作に引き下ろす。
アリスの華奢な体が完全に晒され、彼女は両手で胸を隠して「見ないでよぉ! 恥ずかしいよぉ!」と泣き叫んだ。
バルドーはソファに座ったまま、アリスの体をじっくりと眺めた。
「ふむ、確かに新品だな。肌は傷一つなく、まるで陶器のようだ。」
彼の目はアリスの白い肌に残る昨夜の鞭痕に留まり、唇が歪んだ。
「だが、この赤い線…リリア、昨夜の遊びの跡か? 悪くないアクセントだ。」
リリアがアリスの横に立ち、彼女の肩を軽く撫でながら言った。
「ええ、バルドー様、昨夜は少しだけ手ほどきしてあげたんです。この子の蕾、ほら、こんなに小さくて…まだ色づく前でしょう? ここ、ちょっと触れるだけでビクビクするんですよ。」
彼女はアリスの胸に手を這わせ、乳首を軽く摘まんだ。
アリスは「ひゃあっ! や、やめてぇ!」と体をよじり、碧眼に涙を浮かべた。
バルドーはアリスの両足を掴み、無理やり広げた。
アリスの白い太ももが震え、彼女の最も秘められた部分が晒される。
「ううっ、見ないでよぉ! 恥ずかしいよぉ!」と泣き叫ぶアリスだが、バルドーの目は冷たく、彼女の懇願を無視した。
彼は屈み込み、アリスの秘部をじっくりと観察した。
「ふむ、確かに蕾はまだ固いな。リリアの言う通り、咲いたばかりか。」
彼の太い指がアリスの秘部に触れ、軽く撫でると、アリスは「ぎゃあっ! やだっ! そこは…!」と体を跳ねさせた。
バルドーはさらに指を進め、アリスの内側にゆっくりと押し込んだ。
アリスの小さな体が硬直し、鋭い痛みが彼女を襲う。
「ひゃあっ! 痛いっ! やめてぇ…!」と叫ぶ声が部屋に響き、彼女の碧眼から大粒の涙が溢れた。
バルドーは指を動かし、締まりを確認するように探った。
「ふむ、狭いな。さすがは新品だ。男を知らん体は、こういう締まりがある。」
彼の声は満足げで、商人らしい計算高さが滲み出ていた。
リリアがバルドーの横に立ち、甘く囁いた。
「ねえ、バルドー様、この子の蕾、ほら、こんなに小さくて敏感でしょう? まだ誰にも開かれてない、純粋なまま。バルドー様の手で染め上げれば、きっと最高の遊び相手になりますよ。」
彼女はアリスの髪を軽く撫で、意地悪く微笑んだ。
アリスは「ううっ、やめて…お願い…」と嗚咽を漏らしたが、バルドーの指がさらに深く押し込まれ、彼女の声は途切れ途切れの悲鳴に変わった。
バルドーは指を引き抜き、ソファに座り直してアリスを見据えた。
「ふむ、悪くない素材だ。商人として値踏みさせてもらうなら…そうだな、この人形には金貨五百枚の価値はある。新品の輝き、素直な性格、締まりの良さ…これだけ揃えば、市場でも高値がつく。」
彼の目はアリスの体を舐めるように這い、太った顔に不遜な笑みが広がった。
「だが、私はただの商人じゃない。人形は使ってこそ価値が出る。このアリス、じっくり味わってやる価値はあるな。」
アリスはベッドの端で震え、両手で顔を覆っていた。
彼女の金髪は乱れ、汗と涙で額に張り付いている。
碧眼は虚ろに揺れ、羞恥と痛みで満たされていた。
「ううっ、痛いよぉ…怖いよぉ…」と呟く声は弱々しく、バルドーの耳には届かなかった。
バルドーはアリスの横に近づき、彼女の耳元に顔を寄せた。
脂ぎった息がアリスの頬を撫で、彼女の小さな体がさらに縮こまる。
「お前、いい人形だ。気に入ったぞ。」
彼の声は低く、ねっとりとした響きを帯びていた。
「人生を諦めるほど男の味を味わわせてやる。蕾がどす黒くなるまで、じっくり使い潰してやるからな。もう逃げられんぞ、人形。」
彼の太い手がアリスの顎を掴み、強引に顔を自分の方に引き寄せた。
アリスの碧眼が恐怖で揺れ、唇が震えた。
「や、やだよぉ…そんなの…!」と叫びかけたが、バルドーの不遜な笑みに言葉を飲み込んだ。
リリアがバルドーの言葉を聞き、満足げに微笑んだ。
「さすがバルドー様、素晴らしいお言葉ですわ。アリス、ちゃんと感謝しなさい。こんな高値をつけてもらえるなんて、光栄なことよ。」
彼女はアリスの肩を軽く叩き、冷たく囁いた。
「ほら、バルドー様にしっかり奉仕しなさい。逃げたらどうなるか、わかってるよね?」
アリスは「う、ううっ…わかったよぉ…」と小さく呟き、目を伏せた。
彼女の心は混乱していた。
「怖い…汚される…でも、これが普通の子の感じること?」
全能の力を使えば、この全てを終わらせられる。
だが、彼女は使わなかった。
痛みも、屈辱も、彼女を「人間」に近づける唯一の方法だったからだ。
リリアは優雅にバルドーに頭を下げ、甘い声で言った。
「バルドー様、それではアリスをよろしくお願いいたします。この子、素直で従順ですから、きっとご満足いただけるはず。もし何かご不満があれば、いつでも私におっしゃってくださいね。バルドー様の繊細な趣味に合わせて、もっとしつけておきますわ。」
彼女はアリスの髪を軽く撫で、「アリス、バルドー様の素晴らしいお言葉を忘れないでね。ちゃんと応えなさい。」と冷たく囁いた。
アリスは「ううっ…う、うん…」と震える声で答え、涙で濡れた碧眼をバルドーに向けた。
リリアは最後にバルドーに微笑みかけ、「それでは、バルドー様、ゆっくりお楽しみください。」と言い残して部屋を出て行った。
重い扉が閉まる音が響き、アリスとバルドーだけが部屋に残された。
アリスはベッドの端に座ったまま、両手で体を隠して震えていた。
彼女の金髪は乱れ、碧眼は涙で濡れている。
バルドーはソファに座ったまま、彼女をじっと見つめ、不遜な笑みを浮かべた。
「さて、人形、値踏みは終わった。これからが本番だ。私の期待を裏切るなよ。」
彼の声は低く、部屋に重く響いた。
アリスの小さな体は、バルドーの視線の下で震え続けていた。
彼女の心は、恐怖と屈辱、そして奇妙な期待で満たされていた。
「これが…普通の子の感じること?」
彼女は自分に問いかけながら、ゆっくりと目を閉じた。