※この作品はR-18です。

泡沫の愛歌   作:あべ模型製作所

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「アヤ」は大学四年生。就活のシーズン。
彼女もようやく、同年代の子に目を向けます。
オムニバス短編官能小説、第九話。
※純然たるファンタジィです。
※Grok3を使用。
※コンセプトをAIに入力し、出力されたものをさらに加筆修正。


梅雨の約束

 

 

 6月って、毎日雨だね。窓の外、細かい雨粒がアスファルトを叩いて、ジメジメした空気が部屋に漂ってるよ。

 

 アヤだよ。今日は月曜日、朝から体が重いよ。昨日の日曜日は出勤だったの。帰ってすぐに寝るんだけど、朝はどうしても頭がボーッとする。ベッドの中でスマホを握りしめて、目覚ましを止める手が震えたよ。

 もう四年生だから、午後のゼミに間に合えば大丈夫なんだけどね……でも、起きるの、つらいなぁ。鏡に映る自分、目が少し腫れてる。化粧で隠せるけど、心の疲れまでは隠せないや。

 

 大学に着いたのはお昼過ぎ。雨のキャンパス、傘を差す学生たちがざわざわしてる。講義棟の窓に雨粒が流れ落ちて、ガラスがキラキラ光ってるよ。

 午後のゼミ、卒論の進め方についての講義だ。先生の声が教室に響くけど、私の頭、なんだかぼんやりしてる。「テーマは自分の関心から掘り下げるもの。五十嵐さん、進捗はどう?」って聞かれて、「え、う、はい、考え中です……」って、焦って答えたよ。先生が「ゆっくりでいいよ」って笑ってくれて、ホッとしたけど、なんか、胸がモヤモヤする。

 

 卒論、なんだろうね。何をテーマにしようかな。社会学のゼミだから、人の生き方とか、関係性とか、考えることいっぱいあるけど……。

 ノートにペンを走らせて、でも、書いたのは「自由」って文字だけ。自由って、なんだろうね。

 

 講義が終わって、教室の窓に寄りかかって雨を眺めてた。雨粒がガラスを滑って、キラキラ光るの、なんだか綺麗だな。そしたら、ケンタ君が隣にやってきたよ。「五十嵐さん、なんか考え事?」って、ニコッと笑うの。

「うん、卒論のこと……かな」って、照れ笑いしちゃった。ケンタ君、ちょっと緊張した顔で、「あのさ、今度の土曜日なんだけど……合同企業説明会があるんだ。もし、よかったら、一緒に行かない?」って言うの。声がちょっと震えてる。ケンタ君の頬、ほんのり赤いよ。なんだか、ドキッとした。ケンタ君を見上げて、考える。どうしようかな……。でも、彼の目、なんか真っ直ぐで、胸がキュッとなるの。

 

「うん、いいよ」って、ポツリと言ったら、ケンタ君の顔がパッと明るくなった。「本当! じゃぁ、約束ね!」って、ニッコリ笑うの。その笑顔、雨のモヤモヤを吹き飛ばすみたいで、つい笑っちゃった。「うん、約束だよ」って、頷いたら、なんだか心が軽くなった気がする。

 

 

・・・

 

 

 土曜日、幕張の会場は人でいっぱいだよ。ガラス張りのコンベンションホール、就活スーツを着た学生たちがブースを行き交って、ざわざわした熱気が響いてる。黒の就活スーツに慣れないパンプス、髪をきっちりまとめて、でも、なんだか場違いな気がして、入り口で立ち尽くしてるよ。どこで何をすればいいんだろう……。パンフレットを握りしめる手、ちょっと汗ばんでる。スーツの襟、なんだか窮屈だな。

 周りの学生たち、みんなキラキラした目で企業ブースに並んでる。履歴書を持った子、友達と笑いながら話す子。こんな場所、初めてだよ。「横槍」のネオン街とは全然違う、明るくて、未来を描く場所。

 

「五十嵐さん、どこかお気に入りは見つかった?」って、ケンタ君の声が耳に届いた。振り向くと、彼がニコッと笑ってる。紺のスーツ、ちょっと大きめで、ネクタイがほんのり曲がってる。不器用な笑顔が、なんだかホッとさせるよ。「ううん……」って、首をフルフル振っちゃった。

 ケンタ君、ちょっと考えて、「そっかー、じゃぁさ、話聞くだけでいいから、僕に付き合ってくれない?」って、外資系企業のブースを指さすの。「うん、いいよ」って頷いて、ついていった。

 

 ブースには、ダークスーツのおじさんがいた。50代くらい、穏やかな笑顔でパンフレットを渡してくれて、会社のことを話し始めたよ。グローバルな事業展開、社員の成長支援、顧客との信頼……。言葉が頭に流れ込むけど、なんだか圧倒されちゃって、メモも取れず、ただ頷くだけ。

 ケンタ君は隣で、ノートにペンを走らせて、一生懸命メモしてる。彼の真剣な横顔、なんだか眩しいな。こんな風に、未来のこと、考えられたらいいのに……。

 

 おじさんが話し終わって、「質問はあるかな?」って尋ねてきた。私、ドキッとして、頭の中、真っ白。でも、何か言わなきゃ……。

 少し考えて、ポツリと口を開いた。「あの……企業の価値って、どうやって判断すればいいんですか?」 声、ちょっと震えたよ。ケンタ君、目を点にして私を見てた。びっくりした顔、なんだか可愛いな。

 

 おじさん、ニコッと微笑んで、「いい質問だね」と頷いてくれた。「様々な判断基準があると思う。これは私の考えだけどね」と一呼吸、「まず、自分が好きな仕事かどうか。興味のない仕事をしても、つまらないからね。次に、利益になるかどうか。お給料が安いと、暮らしていくのも大変だろう。最後に、社会に貢献できるか。自分本位で周りを顧みない企業は、いつか行き詰まるからね」って、ゆっくり話してくれた。おじさんの声、なんだかお父さんみたいで、温かいよ。

 勇気を出して、ポツポツ言葉を紡いだ。「あの、私、日曜日にバイトをしています。お客さんが喜ぶと、私も……嬉しいです……」 声、小さくなっちゃったけど、ちゃんと伝えられた。おじさん、ニコニコして、「そうか、そうだね。おじさんの会社も、お客さんに喜ばれる仕事をしたいよ。もし興味があったら、またおいで」って、名刺を渡してくれた。名刺の紙、つるつるしてて、なんだか未来の欠片みたい。

 

 ブースを出て、ケンタ君が「五十嵐さん、スゴイね」って、目をキラキラさせて言った。私、照れちゃって、「そうかなぁ……」って呟いたけど、心、ちょっとポカポカしてるよ。会場のにぎわい、パンフレットの山、学生たちの笑顔。あたしにピッタリなお仕事って、なんだろうね。

 ケンタ君が「次、別のブース行ってみる?」って笑う。私、頷いて、「うん、行こう」って答えた。パンプスの足音、会場にカツカツ響く。心の奥、閉ざされた個室のドアが、また少し、開いた気がしたよ……。

 

 

・・・

 

 

 次の日、日曜日。私は「アヤ」として、いつものように「横槍」の個室にいるよ。外ではネオンがキラキラしていて、大学や説明会とは別世界。ベッドのシーツが少しひんやりしてる。お客さんの肌の熱、アソコがヌルヌルになる感触、荒い息遣いが部屋に響く。私はお客さんが気持ちよくなるように、体を動かすの。ヌチュヌチュって音、耳に残るよ。

 

 お客さんの息遣いが激しくなってきた。私の腰をがっしり掴んで「うっ、射精すよ」って。私は「うん、きてぇ」と甘えた声でおねだりするの。すぐに私の中に、お客さんの精が注がれた。結合部からは精と蜜の混合が垂れてきた……。

 

 情事が終わって、お客さんがハァハァしながら「ありがとう、アヤちゃん」って笑ってくれる。汗で濡れた髪、満足そうな目。私、微笑んで「うん、ありがとう」って返すの。その瞬間、なんだか嬉しいよ。

 お客さんが喜ぶと、私の心も、ほんの少し温かくなる。ソープの仕事、疲れるけど、こういう笑顔が見れるなら、悪くない……かなぁ?

 

 お客さんを見送って、シャワーで汗と匂いを流す。水が肌を叩く音、ポタポタって響いて、なんだか寂しいよ。鏡に映る自分、化粧が落ちて、素の顔が覗く。あのトイレの私、制服のリボンを握りしめた私。今の私、どっちなんだろうね。タオルで体を拭いて、ジーンズとTシャツに着替える。髪をポニーテールに束ねて、帰り支度をするよ。

 

 事務所で、ナオトさんが「お疲れ様」って封筒を渡してくれた。お給料の紙、いつもより少し重い気がする。「アヤ、最近、顔色いいな」って、ニヤッと笑うの。思わず照れちゃって、「そ、そうですか……?」って、つい目を逸らしちゃった。

 ナオトさん、いつも優しいけど、なんか、距離があるんだよね。今は「アヤ」としてここにいるけど、「五十嵐」としては……まだ、わかんないや。

 

 

 いつものココイチ。カレーのスパイスの匂いが店内に漂って、雨のジメジメを吹き飛ばすみたい。リエちゃん、チキンカレー大盛りをガツガツ頬張ってる。金髪が揺れて、ギャルメイクの目がキラキラしてるよ。マオちゃんはカレーにチーズをトッピングしてニコニコ笑ってる。私も、いつものカレーを前に、ゆっくりスプーンを動かす。

 

「リエちゃん、マオちゃん、昨日、企業説明会に行ってきたよ」って、ポツリと言ってみた。リエちゃん、口にカレー含んだまま、「おぉ、マジか! 前に来た同級生とか?」って、目を丸くする。私、頷いて、「うん、ケンタ君と……」って応えた。ケンタ君の「五十嵐さん、スゴイね」の笑顔、頭に浮かぶよ。

 リエちゃん、スプーンを咥えたまま、じーっと私を見て、「ふーん」って、真面目な顔になった。いつも豪快なリエちゃんが、こんな顔するの、珍しいな。

「アヤ、お前、就職した方がいいかもな」って、リエちゃん、ポツリと言うの。声、なんだか静かで、心に響いたよ。マオちゃんが「えー、アヤさんがいなくなるの、寂しいよ!」って、頬を膨らませる。マオちゃんの笑顔、キラキラしてて、なんだか眩しい。

 二人を見てると、胸がポカポカするの。「どうしようかなぁ……迷っちゃうなぁ」って呟いたけど、心の中で叫んでた。リエちゃん、マオちゃん、ほんとに大好きだよ。

 

 リエちゃんが「アヤ、お前、ケンタってやつに火つけられたろ? あたしも負けねぇぜ!」って、カレーを豪快に食べる。マオちゃんが「アヤさんの透明感、絶対キラキラな未来だよ!」って、拳を上げる。私、笑っちゃって、「うん、ありがとう、二人とも」って、つい頬が緩んだ。ココイチの蛍光灯、テーブルのカレーの湯気、なんだか温かいよ。

 

 

 企業説明会のおじさんの「好きな仕事」の言葉、ケンタ君の「五十嵐さん」の呼び方、リエちゃんとマオちゃんの笑顔。私、ゆっくり、でも、ちゃんと、自分の道を見つけたいな。

 

 

 

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