夏の暑さが本格化し、クーラーが必須の季節となった今日この頃。
夏休みという最高の時間を無駄にしないため、俺は自分の欲望に従って行動していた。
狙う相手は原作キャラ。かなり好みの顔と身体をしている女だ。
だからこそ気合は十分。絶対に抱くため、抜かりはない。
その甲斐もあってか──別荘に招き入れることに成功した。
「いらっしゃい。榊さん。今日は自分の家だと思ってゆっくりしていってよ」
「あ、ありがとう……。あはは、凄い豪邸ね」
俺が夏休み最初の獲物として攻略に動いたのは
創真が住む極星寮の一員であり、
サラサラとしたロングヘアーに、年齢詐欺の豊満ボディ。
高等部一年とは思えない色気を持った、文句無しに抱きたくなる女だ。
「今日は色々と連れ回して悪かったね。疲れたでしょ?」
「ううん! 全然! むしろ私が一人ではしゃいでたかもだし……」
涼子を攻略するため、俺は『秋の選抜』を口実に使わせてもらった。
麹の知識を学びたいからと、連絡を取ったのだ。この辺は似たような事を緋沙子でやっているので、特にミスはしなかった。
燦徳グループが大元を務める麹関係の場所を何ヶ所か一緒に回り、知識を共に深めようと誘ったら二つ返事でOKが貰えた。
創真と関わりが浅くない分、涼子の方も俺のことを知っているので、異性に対する警戒心などは感じなかった。やはり主人公と仲良くしておくと、色々と便利だ。
一日かけた麹学習体験も終わって解散する流れになった時、俺は涼子を近くにある別荘へと招待した。時刻は午後八時と遅くなっていたし、移動はウチの車を使っていたので丸め込みやすい状態ではあった。
最初はちゃんと断ろうとしていた涼子だったが、今日学んだ事を活かした新作料理を振る舞うと提案してようやく首を縦に振った。実力が認められているからこそ生まれたチャンスだ。試験で名前を売っておいて良かった。
「お帰りなさいませ。正吾様、榊様。本日はお疲れ様でした。夕食と入浴の準備が済んでおります」
「ありがとう。八重子」
別荘の玄関で俺たちを出迎えたのは俺の秘書として働いてもらっている八重子。まあ秘書だけと言うよりは、性処理担当としての役割が大きいんだが。夏休みに入ってから毎日のように抱き潰してるし。
「榊さん。この別荘で困ったことがあったら八重子に頼ってね。何でも助けてくれるからさ」
「はい、お任せください」
好印象が残せそうな笑顔を見せる八重子に、涼子も安心したような笑みを浮かべる。俺と二人きりではないことを事前に伝えてはいたが、同性の相手が居ると分かって落ち着いたのだろう。
それも織り込み済み。これで警戒心は更に剥がせた。
「じゃあ先に夕食にしようか。その後に風呂入ろう。八重子、俺も一品作るから榊さんの案内を頼む」
「かしこまりました。正吾様。……んんっ」
涼子には聞こえないぐらいの小さな喘ぎ声を漏らした八重子。秘部には極太のバイブを挿入してあるので、油断すると声が出る。
何の意味があるのかと問われれば、無いと答えるしかない。単なる俺の趣味なんだから。
「ご案内ぃ……いたします。榊様」
「はい! よろしくお願いします!」
ニコニコしながら八重子についていく涼子を見て、俺も笑みを深める。今回は趣向を変えて、薬などは使わずに攻略するつもりだ。
「……さて、取り敢えず一品用意するか」
長い夜を始めるため、俺はキッチンへと歩き出した。
「はーっ、美味しかった〜。ありがとう、燦徳くん」
「喜んでもらえて良かったよ。料理も口に合ったみたいだしね」
「本当に美味しかった。麹の特性をあそこまで活かすなんて、流石は燦徳くんね。幸平くんから聞いてた通り、只者じゃないって感じ」
入浴と食事を済ませ、俺と涼子はソファーに腰掛けながら談笑していた。時折り茶菓子や特製ドリンクを楽しみつつ、今日一日の事を話し合う。
風呂上がりなのでお互いシンプルな柄のパジャマを着ており、リラックスしているからか涼子の口調と態度も良い具合に砕けていた。
「榊さん。ドリンクのおかわりは?」
「うん、お願い。このドリンクも麹を使ってるのよね? ……んーっ、どうやったらこんな深い味になるのかしら」
別の仕事を任せている八重子の代わりに、涼子へドリンクの入ったコップを手渡す。涼子が言ったように、このドリンクには麹が使われている。その『麹』こそが、涼子を堕とすための大事な役割を担っているのだ。
「美味しい〜っ。何杯でも飲めちゃう」
「でしょ? 今日学んだことが榊さんの役に立てば嬉しいな。秋の選抜まで、もう二週間ぐらいしかないもんね」
「そうね〜、今日は本当に勉強になっちゃった〜。……頑張らないとなぁ〜」
経過した時間と涼子の様子から、そろそろ
俺は正面のソファーに座っている涼子の隣へ移動し、自然な様子で身体を密着させた。
「あれ〜? どうしたの? 燦徳くん」
「近い方が話しやすいかと思ってさ。嫌だった?」
「んーん。嫌じゃない、よ? 驚いただけ〜」
段々と呂律が回らなくなってきた口に、赤みが増してきた顔。
一時間じっくりと『アルコール』を身体に染み込ませただけあって、榊涼子は完全に──
「んふふっ、なんかふわふわする。……燦徳くんの身体、暖かいのね」
「おっと、大丈夫? 倒れると危ないから、掴まってていいよ」
「ありがと〜。優しいのね、燦徳くん」
俺の腕に抱きつき、楽しそうに笑う涼子。
ほろ酔いと言うには酔い過ぎており、思考能力の低下は一目で分かるほど。恐らくこの状態なら、多少無茶なスキンシップをしても拒まれることはないだろう。
涼子がこんな状態になったのは、もちろん俺の仕業だ。
振る舞った手料理と現在進行形で楽しんでいるドリンク。この二つには涼子にも教えてある通り『麹』を使用している。
そしてそれはただの麹ではない。それなりのアルコールを含んだ──『酒麹』だ。
アルコール度数は8〜9%。それが気にならないように調理を施し、尚且つどんどん食べ進めてしまうほどの美味にして提供した。酔っ払って当然だ。
酔わせて性行為に持ち込む。
お持ち帰りやワンナイトでよく使われる方法だ。酔いは判断能力を大幅に低下させ、気持ちを大胆にさせる。よっぽどの嫌悪感さえ持たれていなければ、ホテルに連れ込める可能性は高い。
実のところ、今まで酔わせてから女を襲ったことがなかったので、今回は俺にとっても新しい挑戦だ。やったことがないことに挑むのは普通に楽しい。
「榊さんみたいな可愛い女の子には優しくしちゃうって。男ならね」
「えーっ? そんなことないと思うけど……。もう、急に変なこと、言わないでよぉ」
どうやら褒められ慣れてはいないようで、涼子は恥ずかしそうに手で顔を隠した。
えりなやアリスとは違って、涼子は割と普通の家出身だ。身近に同世代の男が居る環境で育ってきたはずなので、こういう事に耐性が無いのは意外だった。
「いやいや、榊さんは可愛いし美人だよ。告白とかされた事あるでしょ?」
「それは、あるけど……。付き合った事とかないし、よくわからないかな〜」
交際経験は無し。ならば十中八九、処女だろう。
考えてみれば、涼子も遠月学園に中等部から在籍しているんだ。男を作る余裕なんてなかったんだろう。最近の学生は性的な事に関してお盛んだと聞くので、そういう事をする暇がないこの学園は穴場だな。
「そういう燦徳くんはどうなの〜? 絶対モテるでしょ?」
「うん。モテるよ。めっちゃ」
「うふふっ、正直すぎるわよ。でも、やっぱりね。料理も上手だし、カッコいいから」
そう言いながら涼子は、もたれかかるようにして俺の肩に頭を乗せてきた。
「眠くなってきた?」
「……少しだけ、ね」
とろんとした目をする涼子。
俺はゆっくりと身体を密着させ、ベッドに運び込むために涼子を持ち上げた。
「うわっ、あはは、燦徳くん力持ち〜」
「だろ? 部屋まで案内するよ。榊さん」
「ありがと〜」
お礼を言いたいのはこっちの方だ。ベッドの用意は八重子が終わらせているはずなので、このままお楽しみタイム突入だ。
酔わせた良い女が無抵抗にベッドに運ばれる。こんなシチュエーションも悪くないと、イチモツに血が流れていくのを感じた。
「──さっ、着いたよ」
「……んんぅ〜」
電気は落とされ、光源がベッド横のランタンのみというベッドルーム。まるでラブホだなと笑いそうになりながら、置かれているキングサイズのベッドに涼子を寝かせた。
最高級の柔らかさに身体を沈め、涼子は気持ち良さそうな息を溢した。
「もう寝ちゃう? それとも、もう少し話す?」
「ん〜っ、話したいな〜。……ちょっと、暑いね」
涼子はそう言うと、酔っ払いの手つきでパジャマのボタンを上から一つずつ外し始めた。隠されていた白い肌がどんどんと露わになっていき、豊満な胸の谷間が圧倒的な存在感を放った。
そこで俺の理性にヒビが入る。完全に勃起してしまったイチモツに痛みを覚えながら、寝転がっている涼子の隣へ密着しながら添い寝した。
「あははっ、燦徳くんあったかい〜」
「榊さんの方が温かいでしょ。ていうか涼子って呼んで良い? 俺のことも正吾って呼んでほしいな」
「うん〜、わかった〜。しょうごく〜ん」
普段ハキハキした女が出す緩い声はとても性欲を煽られる。
涼子が酔うと隙だらけだな。大学生の飲み会とか行ったら絶対に持ち帰られるだろ。良かった、その前に俺が手を出せて。
「涼子、こっち向いて」
「なに〜? ……んっ」
熱を持った唇を奪い、軽い口付けを繰り返す。
何をされているのかぐらいは分かるようで、涼子は俺の胸に両手を当てて僅かばかりの抵抗を見せた。
「んっ。……んむっ」
酔いが覚めた訳ではない事を確認しつつ、舌を捩じ込ませてディープキスを楽しむ。
「あっ、ちょっ……」
「大丈夫だよ」
無防備に曝け出されている胸元に手を入れ、ブラのホックを指で外す。もうブラを付けていないも同然だ。
「……ひゃっ、ん」
ブラの上からではなく、直接胸を揉みしだく。右手に感じる確かな柔らかさを堪能しながら、頂上へ指を滑らせ乳首を摘んだ。
コリコリと乳首の側面を弄りながら、再びキスをする。涼子の息も荒くなってきており、段々と身体の方も発情してきたようだ。
「気持ち良くなってきた?」
「そんなこと……ないぃ……。んんっ、そこはぁ、だめぇぇ」
左手をパンツの中へ入れ、クリトリスを刺激。秘部を少し触ってみれば、思った通りビチャビチャに濡れていた。
「燦徳、くん。……だめっ、こんなぁ」
流石に理性が働いたのか、酔っている状態にも関わらず否定の言葉を発した。しかし、どう見ても取り敢えず言っているだけであり、押せば折れるのは明白だった。
「ほら、気持ち良いでしょ? 乳首とクリトリスを一緒に弄るの」
「んんっ! あっ、あっ、だめぇっ。そんなの……だめぇっ」
どんどん溢れてくる愛液。
俺は涼子のパンツを脱がせ、M字開脚の状態に。そして両手でクリトリスを皮から出し、舐め上げた。
「ああぁぁぁんっ!!」
大声で喘ぐ涼子。クリトリスもそこまで大きくないので、自慰行為もあまりしていなさそうだ。つまみ食いのつもりだったが、この女も結構な当たりのようだ。
そろそろ俺も我慢の限界なので、ベッドの小物置き場に用意させていたコンドームに手を伸ばす。避妊の準備も完了したので、もう一度涼子の足を開かせた。
そして血管が浮き出るイチモツを──ずぷりと秘部へ挿入した。
「──おお゛っ! ……んぎっ、はっ、あっ」
「ああ〜、まんこ熱いなぁ〜。ははっ、ちんこ溶けそうだわ。……気持ち良い〜」
酔いの影響で涼子の体温は高く、挿入したイチモツに焼けるような熱が伝わってきた。処女なので締まりは当然最高であり、抜き差しをする度にイチモツを溶かすような快楽が襲ってくる。
「これぇっ、なに、してる、のぉっ!?」
「セックスだよ。気持ち良いね。涼子」
「せっ、くす!? ……そんなことしちゃっ、だめ、じゃないのぉ!?」
イチモツで膣内を突くのに合わせて、Fカップ相当の巨乳が揺れる。貧乳が好みじゃないとは言わないが、こればかりは巨乳の女でなければ見られない絶景だ。犯したいという欲望が更に跳ね上がる。
「ダメじゃないんだよ。涼子も気持ち良いでしょ?」
「んっ、うんっ、きもちいいっ、けどぉっ!」
「素直で良い子だ。ご褒美にまた乳首とクリトリスを同時に弄ってあげるね」
「あ゛あ゛っ!! それっ! きもち゛いいっ! ちくび、もっとかりかりしてぇっ!!」
取り戻しかけていた理性も、強すぎる快楽の前に消し飛んだ。
イチモツでGスポットを念入りに擦り上げ、それに合わせて乳首とクリトリスも刺激し続ける。処女を失ったばかりの女にはあまり厳しい攻めだろう。
「んぐっ! ああっ! きっ、もちいっ!!」
「可愛いよ、涼子。キスもしようか」
「す、するぅっ!」
口を近づけてやれば、涼子の方から舌を出してくる。すっかりディープキスにハマったようで、舌を絡ませている間は膣の締め具合も良くなった。
「ほら、じゃあ自分で入れてみて? 涼子」
「……ん゛。おっきぃから……お゛おっ」
涼子が言う事を聞くようになったので、早速自分でイチモツを挿れさせてみる。そんな経験があるはずもないので中々上手く入っていかない。亀頭が秘部に何度も擦れて、俺のイチモツを使ったオナニーのようになってしまっている。
「……んんっ、はいり、そう……」
ようやく秘部に亀頭が定まったのを見て、悪戯心が芽生えた。
涼子の腰に手を当てて、俺の方から一気に突き上げた。
「あ゛あぁぁぁぁぁっ!!!」
「おっほ、きもちっ」
油断していたところに挿入されたからか、涼子の身体がビクビクと痙攣を起こした。身体を支えることも出来なくなったようで、俺の身体の上に倒れ込んできた。押し潰れる胸から伝わる優しい温もりと、膣内からイチモツに伝わる激しい熱。榊涼子という一人の女を、完全に独り占めしている。
「……よっと」
このまま涼子を掛け布団状態にしておいても気分は良いが、動かなければ勿体無い。腹筋を使って上体を起こし、対面座位を作った。涼子は女の子座りをしているので、より深く俺のイチモツを受け入れている。
「ちゅぱ、じゅっ、んちゅ」
パクパクと口が空いていて面白かったので、貪るようにキスをする。
互いの唾液が全て交換されてしまったのではないかと錯覚するほど、徹底的に口内を蹂躙した。
「おおっ、そろそろ……出そうだ」
イチモツの高まりを感じ取ったので、涼子の身体を寝かせて寝バックに体位を変更。フィニッシュを気持ち良く決めるためだけに、穴を貸してもらおう。
「お゛……お゛おっ! ……だっ、めぇっ! ……し、しん、じゃうぅぅぅっ!!!」
「死なない、死なない。ちょっと派手にイクだけだから」
ぐいーっとイチモツを限界まで差し込み、子宮口をブチブチと押し潰す。全体重をかけられるこの体位が一番射精を促してくれるような気がする。
「──……出るっ!」
「…………あっつ、いぃ」
十回ほど自分勝手にピストンを繰り返した後、勢いよく精液が飛び出した。ゴムをしていなければ間違いなく妊娠させてしまうほどの量が出ている。ゴムの内容量ギリギリだ。
「……ふーっ、最高」
脳が痺れるこの感覚は何度味わっても堪らない。熱すぎる膣内からイチモツをゆっくりと引き抜き、パンパンに精液が溜まったゴムを取り外した。
緋沙子にしたように精液を口に流しこもうかとも考えたが、せっかくなら違う方法で楽しみたい。なので、口に流し込むのではなく、身体全体にそのままぶっかけた。
「……あっ。……んっ……」
髪、顔、身体と、涼子の全身が白濁とした精液に覆われる。
中々悪くないので、しっかりスマホで撮影もしておいた。
「──八重子。涼子の身体を拭いてやれ」
「……んんっ、かしこ、まり、ましたぁ……!」
「あ、忘れてたわ。すまん」
一通りやって満足したので、部屋の外で待機させていた八重子に指示を出す。
入って来た八重子の顔はどうしようもないほどに発情しており、秘部にバイブを突っ込んだままだった事を俺に思い出させたのだった。
目覚めた瞬間、榊涼子は悟った。
──ヤってしまったことを。
ベッドに裸で眠る自分。服どころか下着も身に付けていない正真正銘の全裸だ。寝る時に全裸になる習慣はないので、まず間違いなく『そういうこと』をしてしまっている。
自身の隣で気持ち良さそうに眠る同級生を見て、涼子は事の重大さに頭を抱えた。
「……ん? ……おはよ、涼子」
「りょっ、涼子……!?」
いきなりの名前呼びに戸惑ったが、昨夜自分がそう呼んでも良いと言ってしまった事を思い出した。涼子は深く酔っ払っても記憶が残る方だった。
いっそのこと全てを忘れてくれていれば。そんな思いも虚しく、涼子は眠りに落ちる前のベッドで何をしていたのかハッキリと覚えていた。自身の身体に刻まれた──消せることのない快楽も。
「……わっ、私……うっ、ううっ」
酒に酔っていたとは言え、学生の身でありながらとんでもないことをしてしまった。
学園にこの事が知られれば、まず間違いなく退学だ。そんな考えに囚われ、涼子は思わず涙を溢した。
「大丈夫だよ。大丈夫」
震えながら涙を流す涼子を、隣で見ていた正吾が抱き締める。相手を落ち着かせる声音と、優しい手つきで。
「
「……誰も、悪くない、の?」
「そう、誰も悪くない。何も悪い事はしてないんだから、心配する事なんて何もないんだよ」
頭を撫でられ、背中を支えられ、涼子の呼吸が安定し始める。
甘い蜜のような言葉を聞いて、胸に渦巻いていた恐怖は薄れ始めていた。
「これで何かが変わる訳じゃない。俺と涼子が付き合う訳でもないし、不仲になる訳でもない。ただ少し、距離が近くなっただけなんだよ」
「距離が……近く?」
「そう。──俺は涼子のこと好きだけど、今はお互いに恋愛をしている場合じゃない。気を抜けば退学する、そんな学園で卒業を目指してるんだからね」
自然に首を縦に振る。涼子もそれは痛いほど理解しているつもりだった。
「だから、何も重く考えなくて良い。俺たちの関係は変わらない。ただ少しだけ、仲良くなっただけなんだ。前よりもっと気楽に話せるし、笑い合える。涼子の力になりたいって思うし、頼って欲しいとも思うよ」
「頼る……?」
「うん、頼る。料理のことで悩んだ時でも良いし、全然関係無いことでも良い。……そうだな。例えばストレスが溜まったりしたら、俺に会いに来れば良い。その時は──」
──昨日よりも激しく抱いてやる。
ただの言葉が涼子の脳を痺れさせる。
最低の告白を受けたにも関わらず、胸には喜びの感情が湧き上がっていた。何も悪い事はしていない、何も怒られる事はない、何も心配する事はない。目の前の男の言葉を、全て受け入れれば良いのだ。
そうすれば、素直に信じる事が出来た。
自分は決して──
先程までの黒い感情は完全に消え去り、涼子の視線は正吾の方へ釘付けとなっていた。とろんとしたその瞳は少女が持つものではなく、性の悦びを知った大人の女そのもの。
実感する安堵と共に、下腹部がどうにも疼いた。
「これからもよろしくな。涼子」
「──……うん。正吾くん」
見つめ合った二人の男女は再び身体を重ねると──若き肉欲を満たすまで、深く互いを求め合った。