その日、薙切えりなは自室で頭を悩ませていた。悩みの種は最近仲良くなった異性の学友である──燦徳正吾。
類稀な料理センスと調理技術は圧倒的であり、『神の舌』を持つえりなから見ても〝天才〟と呼ぶしかない存在だった。
予選を一位通過した際に披露した料理はまだ脳内に焼き付いて離れない。それ程の品を作り上げたのだから、えりなは内心で今回の秋の選抜優勝者は既に決まったとさえ思っていた。
誰も勝てるはずがないと、そう思っていた。
しかし、昨日行われた準決勝にて、燦徳正吾は葉山アキラに敗戦。秋の選抜決勝戦は幸平創真と葉山アキラの二人で争われる事が決定した。
『──この勝負、自分の負けです』
目に見える差がついて敗北した訳ではない。互角、両者の料理は本当に互角だった。
故に、正吾のこの一言が勝敗を決めた。自ら負けを認め、敗者の立場を受け入れたのだ。
「……どうしてなの?」
その疑問に答えてくれる存在はいない。心の底から信じられないという、少女の純粋な疑問に。
そもそも、考えれば可笑しいと思う部分はいくつかあった。顔色は悪く、まるで
料理の試作を徹夜でしていたと言われれば納得は出来るが、それでは結果が矛盾する。徹夜してまで完成させた品が、
「……燦徳くん」
ベッドに身体を投げ出し、枕に顔を埋める。全身を包む柔らかさで、少しばかり気が安らいだ。
考えても答えは出ないが、やはり何かあったとしか思えない。電話してみようかとも考えたが、コールする手前で臆病風に吹かれて断念。どうして負けたのか、なんて昨日敗北したばかりの相手に訊ねられるほど、えりなの神経は図太くはなかった。
だからこそ、えりなは決意を固める。次に会った時、勇気を出して直接聞こうと。
その答えが──自分自身の糧になると信じて。
「──へっくしっ。……誰かに噂でもされたか?」
場所は実家の俺の部屋、掃除は行き届いているのでホコリが原因じゃ無いだろう。寒気も感じないし、誰かに悪口でも言われてるかもしれない。そんな事を考えながら部屋を見回してみるが、やはり無駄に広い。最初は天井の高さとかに全く慣れなかったものだ。色々な物を運び込めるから、今じゃその広さに感謝してるのだが。
鼻を少しばかり指で掻きながら、一つの椅子に視線を向ける。そこに座らせているのは来客ではなく、獲物。念入りな準備と運任せの勝負で勝ち取った女──木久知園果だった。
「おーい、起きろ〜」
眠らせてから椅子に座らせたので、意識を覚醒させるために頬を軽く叩く。効力が弱めの睡眠薬を使ったので、この程度の刺激でも目覚めるはずだ。
五回ほどペシペシと叩きながら声をかけると、思った通りに園果が目を開いた。
「んっ……あれ? 私……寝てしまったんですか? ──ッ!? こ、これは、なんでっ!?」
「まあまあ、そう慌てないで」
目覚めると同時に自分の状況を把握した園果が目を見開いて取り乱す。それも無理はない。座らせた椅子は普通の物ではなく特注品。
腕や脚はもちろんのこと、全ての指も一本一本隙なく固定されている。拘束箇所の痛みを抑えるために拘束具はシリコン製だし、M字開脚の状態にも変えられるぐらいに可動域が広い。まさに、女を調教するためだけに存在している椅子だ。
「正吾さんっ! これは一体……どういうことですかっ!!」
困惑しながらも強い口調の園果。スーツの上着は脱がせてあるので、上半身は白のワイシャツ姿だ。上着によって押さえ込まれていた超巨乳がぶるんっと大きく揺れながら怒る様子は、正直性欲を掻き立てられる。
「どういうこと、か。それはこっちの台詞だよ」
「えっ……?」
「アンタさ、いくらなんでも警戒心が無さ過ぎる。箱入り娘として育てられてきたんだろうなってのがよく分かるよ。大学とかに進学しなくて本当に良かったわ。アンタぐらいチョロい女なら、俺以外の男に喰われる可能性もあったと思うしさ」
園果は俺の言葉が心底理解出来ないといった具合に戸惑いを見せる。青緑色の大きな瞳が不安に揺れ、拘束されている箇所をガタガタと震えさせた。
「俺の狙いは最初からアンタだけ。判定を出さなかった事も『春果亭』の事も、俺にとってはどうでもいい。──お前という女が手に入りさえすればな」
「……ひっ!」
ワイシャツのボタンを上から順に全て外す。隠されていた白い肌と薄紫色のブラジャーが丸見えだ。スマホを取り出して正面から撮影した。まさに犯される前の女といった写真だ。
「やっ! そんなっ、撮らないでくださいっ!」
必死になって身体を隠そうとするが、ガチガチに拘束された状態で出来るはずもない。そしていくらシリコン製とはいえ、暴れ続けられると痛みは発生してしまう。せっかく手に入れた獲物に無駄な傷を付けないため、俺はさっさと本番に入ることにした。
「悪いな。可愛い下着だけど、邪魔だから切るね」
「……ま、待って」
近くに置いてある台の上からハサミを取り、まずはブラジャーを切って取り外す。このサイズのブラジャーを見るのは初めてだ。期待が更に引き上げられる。
「……うおっ。でっかっ」
封印から解き放たれたように超巨乳がお披露目。シミ一つない美しい肌の中で桃色の存在感を放つ乳首。これまでに抱いてきたどの女よりもサイズが大きく、乳輪も比例するように広がっていた。
そして予想外の事実が判明。木久知園果の乳首は──
「おおっ、陥没乳首じゃん。何気に初めて見たな」
陥没乳首とは、本来外に出ているはずの乳頭が胸の中に入ってしまっている状態のことを言う。見た目が悪いという理由から、この陥没乳首に悩んでいるという女性も多いらしい。
「や、やめてぇ……。み、見ないでぇ……!」
園果も同様に、陥没乳首であることを恥じている様子。確かに見た目は悪いかもしれないが、表面上のことしか評価出来ない奴は三流もいいところ。俺にとっては開発し甲斐のある良い乳首だ。どこまでもエロい身体をしている。
「大丈夫。俺がちゃんと育ててやるからな。……さて、下も剥ぎ取るか」
「えっ!? ちょ、ちょっと待ってくださいっ!! い、嫌ッ! やめてっ!!」
ズボンをハサミで切り裂き、パンツ一枚の状態に変える。謝罪に来た正装から一変し、ただの痴女にしか見えない。調教の準備は整った。
「これから三日間。よろしく、園果」
「あ、あの……りょ、料理の修行をするって……」
「……プッ。アハハッ! 頭が弱いにも程があるだろっ! どこまで天然なんだよ! やっぱお嬢様育ちはダメだな。保健体育だけじゃなくて、男と女の関係も勉強した方がいいよ。……もう手遅れだけど」
手に入れるまでが大変だった獲物だが、手に入った途端にクソ雑魚。本当に、狙い通りに事が運んで良かった。こんな最高の雌が他の男に取られるなんて考えるだけでムカついてしまう。
「料理なんてしねぇよ。するのは調理じゃなくて調教。園果の身体を隅から隅まで弄りまくって、俺の性欲を受け止める身体に作り変えるんだ。時間もたっぷりあるし……楽しもうぜ?」
「……やっ、嫌だ。……家に、帰して……」
ようやく自分の状況を理解しつつあるようで、ガタガタと震えながら涙を溢す園果。泣き顔すらもこちらの支配欲を刺激してくる。
最高の調教で最高の肉奴隷に変えてやろう。そのためには焦りは禁物。一度に全部をやるのではなく、一日中一箇所を開発するぐらいがちょうど良いと考えた。
「最初に手を出したくなるのは……やっぱこの乳首だよな」
「ひぃっ……!」
推定Hカップの超巨乳を二つ同時に揉みしだきながら、両手の人差し指を動かして大きな乳輪を円を描くようになぞる。まずは陥没している乳頭を外に出す作業だ。いきなり強い刺激を与えるのではなく、じわじわと快楽を浸透させるように優しく触る。それだけで乳頭は二つともムクムクと勃起を始め、普段見慣れている乳首が完成した。
「ハハッ、やっぱデカい乳首だな。親指の第一関節ぐらいまでありそうだ」
「見ないで、見ないで……! ──んあっ!」
「おっ、良い反応。ずっと中に入ってたから敏感なのかもな」
ピンッと指で軽く乳首を弾いてみると、園果が艶のある声を上げた。欲望に響く良い声だ。ズボンを押し上げるように、イチモツの勃起が強まった。
「
「……そ、そんなの、絶対……無理、です」
「無理かどうかを決めるのは園果じゃない。俺だ」
絶望に染まる表情の園果に微笑みながら、両手の人差し指と親指に指サックを装着。良い感じのイボイボが付いており、乳首を擦りまくれる代物だ。外に出たばかりの雑魚乳首にはオーバーキルかもしれないが。
「な、なんですか、それ」
「園果の乳首をマッサージしてやろうと思ってな。──こんな風に」
無防備な二つの乳首を根本から同時に摘み上げ、シコシコと指で扱き上げた。根本から先端まで、念入りにじっくりと。
「ん゛っ! ……んんっ! ……あんっ、う゛ッ……!」
「ほら、気持ち良いだろ? 園果の敏感ザコ乳首、ちゃんと弄ってやるからな〜」
「む、無理……です! ……ひゃん! ……と、止めてぇ……!」
抵抗すら出来ずに乳首を弄ばれるエロい女。この光景だけで童貞は射精しそうだ。ちゃんと動画撮影はしてあるし、顔にモザイク入れて知り合いの金持ちに売り払うのも良いかもな。
「〜〜〜ッ!! ……はぁ、はぁ、んんっ!!」
五分、十分と、しつこいぐらいに乳首をこねくり回す。力加減も強弱の変化を付け、継続的な快楽を乳首に与える。
秘部の方に視線を落としてみれば、案の定大洪水。溢れ出した愛液が椅子を伝って床に小さな水溜りを作り始めていた。
「おいおい、漏らすぐらい気持ち良いのかよ。園果」
「ちっ、ちが……気持ち良くなんてぇ……」
「そうか。じゃあやめようかな」
「……ふぇ?」
十分以上動かし続けていた指を完全に停止させ、乳首から離す。言葉通りにやめてもらえるとは思っていなかったのか、園果の口から間の抜けた声が溢れる。
そして三秒ほどの空白を開け──隙を付くように二つの乳首を摘み上げた。
「──あ゛あぁぁぁぁあああッ!!!」
これまでで最も大きな声を上げながら園果が絶頂。腰をガクガクと痙攣させながら、だらしなく舌を出して余韻に浸っていた。
油断していた所への刺激は倍の威力を発揮する。ここでクリトリスやGスポットを攻めれば堕とすのは簡単だが、それは論外。手に入れるまで苦労させられたのだから、存分に楽しませてもらわなければ割に合わない。
「油断したろ? 潮まで吹いちゃって、この変態。はい、またストップ〜」
「はへっ、はぁん、はへっ……」
「はいまたスタート!!」
「んぐゔぅぅうううっ!!!」
スタートとストップを繰り返し、脳に快楽を焼き付ける。休む間もなくイカされ続けた園果の体力は底をつき、最早声を出す事もままならない状態となっていた。
だが、この程度で限界を迎えられては困る。現段階ではまだ乳首を普通に弄っていただけ。ここからは道具を追加して本格的に開発するのだから。
「よし、まずはこれ試そうか」
選んだのは『羽』。ふわふわの柔らかさは言うまでもなく、サラサラとした質感も兼ね備えている。これで撫でられたとしても、普通ならくすぐったさを感じるだけだ。しかし、発情し切っている敏感乳首には──生殺しの凶器となる。
「大分弄ったからな、休憩するか。ほら、サラサラだぞ〜?」
「……っ!? ……な、なに、これぇ……んっ、んんっ!」
声こそ出ないが、色気のある吐息が園果の口から溢れる。長時間摩擦され、熱を持った乳首にはキツい刺激だろう。絶頂を迎える程の強さもなければ、何も感じない程の弱さでもない。
徐々に蓄積されていくような、もどかしい刺激だ。
「同時に撫でるんじゃなくて、片方ずつ撫でてやるからな。右の乳首からの左〜。今度は左からの右〜」
「はうっ……! んあっ、はぁっ、ひんっ……!」
乳頭の形に沿うように羽を動かしながら、最後に母乳の出口である乳口を
このセットを──大体一時間繰り返した。
絶頂したくても出来ない生殺しを維持され、ただ微弱な快楽を蓄積され続けたのだから地獄だろう。現に園果は耳まで真っ赤になりながら、人様に見せられないようなだらしない表情を浮かべている。何も考えられない思考停止状態だ。
俺は羽での責めを中断し、次のステップへ移行。
ビンビンに育てた二つの乳首を見比べ、右の方を選択。
「んあ゛ぁぁぁぁぁァァァァッッ!!!」
一気に意識が覚醒し、涎を撒き散らしながら叫ぶ園果。お淑やかなお嬢様の面影は完全に消え去り、与えられる快楽に喘ぐ事しかできない惨めな雌に成り下がっていた。
右の乳首を吸い上げ、前歯で噛み、舌で転がす。そしてそのまま左の乳首を指で強く摘み上げた。
「んぐぅッ! あ゛あぁッ! でち゛ゃうっ!! でち゛ゃうぅぅぅぅぅッ!!」
アヘ顔を晒しながら園果がついに失禁。社会人とは思えない醜態と共に、またもプシャアッと潮を吹いた。弄れば弄るだけ何かが飛び出してきて面白いな。
「あーあ、こんなに出して。いい大人が情けねぇな。園果」
「……あぁ、ん、はへぇっ……!」
園果は情けない顔で口をパクパクと開けながら、必死に酸素を取り込んでいる。女は乳首だけでここまでグチャグチャに出来るものなんだと学ばされた。数多くの女を抱いて調教してきたが、ここまで乳首だけを攻めた経験はない。新しい経験をさせてもらえることに感謝しながら、爆発しそうなイチモツをどうにか抑え込んだ。まだ挿入はしない。まだその時ではないと。
「さてと、じゃあ次は……これだな」
羽を使ってこれ以上ほどに勃起させた乳首を更に責め立てるため、新たな道具を用意する。洗濯バサミのような形状をした二つの『乳首クリップ』だ。
快楽より痛みが上回らないよう挟む力を調節し、右と左両方の乳首へ装着。黒色のクリップが白い胸に映え、官能的な魅力を作り出した。
「…………んぎっ!」
「痛くないな? 凄いんだぞ、これ。ローターみたいにバイブレーション機能も付いてるんだ。こんな感じにな」
スイッチをオンにするとクリップが小刻みに振動。逃げる事も出来ない状態で容赦なく乳首を襲った。
「んぐっ! んあっ! ああんっ!! ……もうっ! やだぁッ! はぁぁんっ!!」
「よしよし、良い感じだな。じゃあ休憩がてら飯でも作ってくるよ。ずっとイキッぱなしで腹減ったろ? 手の込んだもの作ってやるから待ってろ。……一時間ぐらいな」
「──ッ!? ちょ、ちょっと待っ……ん゛んっ! こ、これぇ、と、止め、てぇぇっ……!」
宣言通り一時間。
俺は園果をそのままの状態で放置した。
料理を持って来て食べさせ終えれば、また指サックでシコシコと扱きまくる。
どんなに許しを請われても、やめてと叫ばれても、無視して乳首を虐め続けた。調教を始めてから既に七時間は経過している。もう感覚すら残ってはいないだろう。
水分をこまめに補給させながら、補給させた分の体液を出させる。座らせている椅子も、真下の床も、園果の体液で濡れていない部分は無いに等しい。
「んあっ……ひゃん、んんっ、へはっ……」
「……よし。今日はこの辺で終わるか」
この辺が限界ギリギリのラインと見極め、刺激するのをやめる。これ以上やると取り返しがつかないレベルで壊れてしまいそうだ。園果は他の女たちよりも性奴隷寄りの扱いをするつもりではあるが、廃人にしてしまっては意味が無い。
俺は椅子に縛り付けていた拘束を解除し、園果の身体をタオルで拭いてから抱え上げてベッドに寝かせる。
椅子に座らせていた時のようなガチガチの拘束はしないが、手だけは頭の上で手枷を嵌めておいた。完全な自由とは言えないが、寝る分には問題ないはずだ。
余程疲労していたのか、手の拘束をした途端に園果は気絶するように眠った。先程まで淫乱女と言われても仕方ない表情をしていたにも関わらず、寝顔はまるでおとぎ話のお姫様。股の付近に綺麗に整えられた陰毛も、芸術品のような魅力を放っている。
これからの調教でどんな風に乱れていくか楽しみだ。
「──……そうだ。せっかく外に出したんだから、
忘れないように取り出したのは漆黒の『ニップルリング』。乳首に装着する小さなリングであり、性的刺激だけでなくファッション目的で身に付ける者も多い。ピアスのように穴を開けるタイプもあるが、俺が使うのは穴を開けないタイプだ。自分の意思でするならまだしも、俺自ら自分の女の身体に穴を開けさせるようなことはしない。首締めのような危険なプレイも、俺の主義に反するのだ。与えるのは絶望的なまでの快楽だけで良い。
リングを嵌めるには専門の吸引機で乳首を最大まで勃起させてからの方がやりやすいが、その必要がないぐらい園果の乳首はビンビンに勃っている。リングを付けるのもスムーズに終わった。
「……んぁっ。……んんぅっ」
リングが乳首を締め上げ、勃起状態を無理矢理に維持させる。これで感度は更に上がり、どんどん乳首でイキやすくなるだろう。目標は乳首を弄ってやるだけで潮を吹いて絶頂するぐらいの感度だ。想像するだけでエロい。
「次は、どうするかな」
美しい裸体を眺めながら、明日はどこを調教しようかと思考する。乳首は今日虐め続けたことで完全に開花した。明日からは箸休めに責めるぐらいがちょうど良い。
「……やっぱり、上から順番が良いか」
目を付けたのは──クリトリス。
性的な快感を得るためだけに存在する唯一の器官。ここも乳首のように責め立てられれば、与えられる快楽は比較にならない程に大きい。
「可愛がってやるからな。園果」
眠り姫の姿に満足しながら、部屋を出る。
楽しい楽しい調教は──始まったばかりだ。
長くなりそうだったので次回に続きます。
なんでメインキャラどころかサブキャラですらない園果が一話で終わらないんだ……(溢れ出る欲望)。キャラデザが良いからね、仕方ないね。
園果の数少ない登場シーンを見て顔をイメージして書くので、皆さんもそうしてもらえると助かります。