「お邪魔しま〜す。薙切さん、連絡ありがと」
緋沙子が大浴場から戻って来たという連絡を受け、俺はえりなたちの泊まる部屋を訪れていた。今夜は残る時間全てが自由時間、料理の試作などに励む生徒もいるので教師による就寝チェックもない。
まさに、自由な夜という訳だ。
「い、いらっしゃい。燦徳くん」
「…………」
ぎこちなく迎えてくれたえりなと、沈んだ表情を隠しきれていない緋沙子。風呂上がり女子の良い匂いに鼻を刺激されながら、俺は畳に腰を落とした。
「じゃあさっそくやろうか。トランプ」
「そうね。緋沙子、準備を。……緋沙子?」
「ッ! は、はい! えりな様!」
緋沙子はえりなからの呼びかけにビクッと肩を揺らしながら、慌ててトランプを取り出した。シャッフルしながら、右斜め前に座る俺を警戒している。
「最初は何をしようか? ババ抜き、七並べ、大富豪、神経衰弱……」
「ババ抜きにしましょう! ……じゃなくて、ババ抜きが良いと思うわ。最初だし、簡単なものから始めるべきでしょう?」
キラキラの顔でババ抜きを提案してきたえりな。余程やりたかったのだろう、可愛い。
「オッケー。じゃあババ抜きね。新戸さん、カード配ってもらえる?」
「……分かっている」
「ふふっ、三人でババ抜きなんて初めてね」
俺と緋沙子の空気を察することもなく、えりなは純粋にトランプを楽しんでいる。いつも緋沙子と二人でやっていたからか、三人でするババ抜きが新鮮なようだ。
食の魔王、神の舌を持つ女王の威厳など欠片も見えず、ただ無邪気な高校一年生がそこに座っていた。
「──はい。揃ったね。俺の一抜け」
「……私も、上がりです」
「〜〜〜っ! もう一回よっ! もう一回!」
俺が一位で上がり、それに続くようにして緋沙子も上がった。えりなの手にはジョーカーが一枚残されている。つまり、最下位だ。
三回ババ抜きをして三回ともえりながビリ。コロコロと表情が変わってどれがジョーカーなのかすぐに分かってしまう。そして言うまでもなく負けず嫌いなので、ババ抜きが連続しているという訳だ。
「え、えりな様。そんなに興奮しないでください」
「興奮なんてしてませんっ! 緋沙子、今のはたまたま……少し調子が悪かっただけです。次こそは、次こそは私が勝利します!」
白い肌を赤く染め、恥ずかしそうに再戦を提案するえりな。その度に巨乳がぶるんぶるん揺れてとてもエロい。浴衣という緩い布では、あの巨乳は抑えられない。
緋沙子もそれを分かっているので興奮しないようにと言っているのだが、ちゃっかりえりなの胸を見ているのは分かっている。真面目な顔してド変態な女だ。
「まあまあ、少し休憩しようよ。俺、茶菓子作って来たから。新戸さん、お茶淹れてもらえるかな?」
「なっ……!!」
声を押し殺しながら目を見開く緋沙子。なんてことない普通の提案も、相手が俺であればそんな反応をするのも納得だ。
なにしろ緋沙子は、それで
「燦徳正吾……。貴様……!」
「新戸さん。──お願い」
「緋沙子? どうしたの?」
緋沙子はギリギリと奥歯を噛み締めながら俺を睨むが、えりなが首を傾げたことで表情を切り替える。一つ深呼吸を挟んでから、えりなに優しい笑みを浮かべてお茶を淹れ始めた。
「貴方が作った茶菓子……興味深いわね」
「期待に応えられると嬉しいな」
それから十五分ほど、俺の持って来た茶菓子を堪能しながら、穏やかな時間が流れた。
緋沙子もえりなと同様に官能的な甘さに身体を痺れさせ、俺への警戒心が弱まっているのが見て分かった。俺は腕時計で時間を確認し、えりなの方へ視線を向けた。
「薙切さん。ひょっとして──
ゆらゆらと頭を揺らし始めたえりなに、俺は優しく問いかけた。まぶたも次第に重くなってきており、目を閉じる回数もどんどん上がっていく。
「いえ……そんなことは……な、い」
「え、えりな様! 貴様ッ! えりな様に何を──んぐっ」
「しーっ。静かにしろって、緋沙子」
大声を出そうとした緋沙子の口を手で塞ぎ、畳に押し倒す。耳元に顔を近付け、小さな声で言い聞かせた。
「安心しろ、ただの睡眠薬だ。身体に害はない。……効き目も十分な高級品さ」
「んっ、んん〜っ!!」
こくりこくりと頭を揺らしていたえりなが、ついに睡魔に負けた。ゆっくりと倒れ込むえりなを受け止め、備え付けてあるベッドの上に仰向けで寝かせた。
「……はぁ、はぁ、本当に、えりな様の身体に害はないんだろうな?」
割と力を込めて押さえ付けたからか、息が荒い緋沙子。それでも自分の心配よりえりなの心配を優先している。
「これに関して嘘はつかないよ。えりなの身体は綺麗なまま俺のモノにしたいからな」
「き、貴様……! えりな様にまで……!」
「効き目が十分とは言ったけど、大声は出すなよ? 緋沙子。このホテルの防音がどんなもんか分からないし、万が一にもえりなが起きる可能性は0にしておきたい」
「ふんっ! 貴様に都合が悪いだけだろっ!」
「いや? 都合が悪いのは緋沙子の方じゃないか? ──賢い緋沙子なら、分かるよな?」
そう言うと、緋沙子は悔しそうな顔で黙り込む。唇を噛み締め、自分を抱き締めるようにして腕を交差した。
やっと虐められる状況になったことだし、思う存分追い詰めるとしよう。
「いいのかなぁ、えりなが起きちゃっても。もし起きるようなら……その前にイタズラするとしようか」
静かに寝息を立てているえりなに近付き、美しい金色の髪を掌で掬い上げる。
緋沙子に見せつけるようにして髪の匂いを嗅いでから、きめ細かい白い頬を舌で下品に舐め上げた。
「やっ、やめろ!」
「違う違う。それは、
急かすように、えりなの桃色の唇を指で撫でた。
それを見た緋沙子の表情が──更に絶望に染まる。
「ま、待ってくれ……。私は……何をすれば……」
「そんなの分かってるだろ? お前は俺の女なんだから」
「──ッ! ま、まさか……ここで……!?」
緋沙子は怯えた表情のまま、自分の状況を理解したようだ。
敬愛する主人の前で、
「さっ、始めようか。緋沙子。……それとも、代わりに眠り姫を差し出すか?」
えりなの額にキスを一つ落としてやれば、それで緋沙子は限界を迎える。
清廉潔白な真面目少女をこうやって汚すのは、本当に堪らない。
「……分かった。……お前の、言う通りにする」
新戸緋沙子は、再び俺に身体を委ねた。
時刻は午後八時。
明日の試験を乗り切るだけの体力とえりなが目覚める時間を計算すると、緋沙子の身体を楽しめるのは約二時間といったところだろう。
「んっ! ……あっ、あっ、んんっ!!」
前戯に一時間、残り一時間で本番としよう。
えりなを寝かせているベッドの隣にあるベッドの上でそう予定を組み立てつつ、後ろから抱き締めるようにして緋沙子の乳首をネチネチと弄ぶ。浴衣を着ているお陰で隙間から手を入れられるのだ。ここ一週間で施した調教により、緋沙子の感度は順調に高まっている。乳首を刺激してやるだけで、秘部から簡単に愛液が流れ出した。
「気持ち良いなら、ちゃんと言葉にしろって教えただろ?」
「う、うるっ……さい……!」
「口が悪いぞ。お仕置きな」
「──ああんっ!! ……ク、クズめ」
焦らすように弱めの刺激を与えていたところに強めの刺激を受け、大きな声を上げた緋沙子。羞恥心を煽られ、顔を赤く染めながら俺を罵った。ドMの気持ちが少しだけ分かった気がする。
「ほら、もっと身体を預けて」
「も、もう良いだろう? するならさっさと……しろ」
「おねだりは嬉しいけど、まだ駄目だよ」
えりなが起きないか不安なのだろう。緋沙子はチラチラとえりなの方を気にしながら、俺に先を促した。
初めてのおねだりに応えたい気持ちはあるが、もっと前戯をして身体に快楽を刻んでおきたい。
「びちゃびちゃだな。随分と濡れやすくなったじゃん。緋沙子」
「いやっ、もう、触るの……やめてくれ」
秘部に人差し指を入れ、ゆっくりと抜き差しを繰り返す。入口がほぐれたところで中指を追加し、更に奥まで侵入させた。
「ひゃっ……! ん、んんっ!!」
抜き差しだけでなく、二本の指を上下に動かす。ねちゃねちゃと粘液が動きながら、確かな快楽が膣内に広がる。
発情した膣内を仕留めるべく、挿入している二本の指をぐいっと曲げた。
「んあぁぁぁぁああっ!!!」
えりなが起きてしまわないか心配になるほどの声が緋沙子の口から飛び出た。それも無理はない。今刺激したのはクリトリスの真下に位置する膣の弱点──所謂、Gスポットと呼ばれる場所。
じわじわと溜め込んでいた快楽が一気に解放され、全身を電流が走るような快感に襲われているはずだ。
ビクンビクンと身体を震わせ、快楽から逃げようとする緋沙子。そんな彼女の小さな身体を包み込みながら、俺は二本の指でGスポットをツンツンと刺激し続けた。
「んあっ! やっ! ……んんっ!」
やめさせようと緋沙子が俺の腕を掴んでくるが、非力過ぎて止められる訳もない。喘ぎ声を我慢しながら、ただ細い声で『やめて』と懇願することしか出来なかった。
「……〜〜〜ッ! だ、だめだ……! もう、ほんとうに、やめ──」
涙目で首を振るので、どうやら絶頂が近いらしい。先程の強気はどこへいったのやら、どこまでも虐めたくなる女だ。
そこでふと、最低なことを思いつく。秘部から指を引き抜き、開かせていた緋沙子の両足を手で支える。そうして身体ごと持ち上げ、開脚させままの緋沙子を移動させ、隣のベッドで寝ているえりなの方へ接近した。
緋沙子の秘部を、えりなの顔の正面に置いてみた。
「……なっ、なにを……?」
緋沙子は愛撫され続けたことによる疲労で、満足に抵抗も出来ないようだ。俺は下衆な笑みを見せながら、再度緋沙子の秘部へ二本の指を挿入した。
「やっ! やめろっ! ──んんっ」
何をされるのか理解したようで、声を上げた緋沙子。すぐに口を口で塞ぎ、下品に舌を絡ませる。右手で秘所を刺激しながら口内も蹂躙した。
「んっ、もう……むり……やめ、てぇ。……やだぁ」
快楽の高まりを肌で感じ取る。最大となったタイミングを狙って左手を動かし──無防備な乳首を優しく摘み潰した。
「──あ゛あぁぁぁぁああっ!!!!」
構えていなかった部分からの強烈な刺激に、緋沙子が絶頂。
ぷしゃあっと秘部から潮が飛び出し、前方にあったえりなの顔へ飛び散った。
「あ……ああ……。私は……なんてことを……」
「いっぱい出たなぁ。気持ち良かっただろ? 緋沙子」
顔に手を当てながら絶望する緋沙子に、自分が何をしたのかを分からせる。潮で汚れた主人の顔がよく見えるよう、緋沙子の頭に手を当てて無理矢理にえりなの顔へ近寄らせた。
「こんなに潮吹いたんだもんな。それも、憧れのえりなの顔に……くはっ、最っ高に気持ち良かったよなぁ?」
「わ、私が……えりな様の……お顔に……」
余程ショックを受けたのか、脱力した状態で俺に背中を預ける緋沙子。着崩れた浴衣と丸出しの下半身を見て、俺のイチモツに血液が集中した。
「……本当、興奮させてくれる女だな」
このままえりなの顔にかかった潮を緋沙子に舐めさせようかと思っていたが、俺の我慢が限界だった。放心状態となっている緋沙子をベッドに転がし、抵抗する気すら失った緋沙子の秘部にイチモツを当てて狙いを定める。
全身を密着させ、
「──お゛おっ!! 〜〜〜ッ!! ……んぎっ」
「……ふぃー、締まる締まる。気持ち良すぎるだろ」
後背位は正常位よりも更に奥を、子宮口付近を刺激することが出来る。俺のイチモツの長さを考えれば、子宮口はグリグリと押し潰されているはずだ。膣内全体に走る快楽は想像を絶するものとなっているだろう。
「んぐっ、あっ、ひゃんっ! ……かはっ」
上手く呼吸出来ないのか、緋沙子はパクパクと口を開いて酸素を求めている。上の方では口から溢れる唾液が、下の方ではイチモツと結合している秘部から飛び出す愛液がシーツを汚した。
「ほらほら、もっと擦って潰して、頭おかしくしてやるよ!」
「やぁっ! やっめって! ──んあ゛っ!!」
腰を打ちつける度に俺の全体重がイチモツへ伝わるポルチオ殺しの体位だ。絶頂してしまえば、それはクリトリスや乳首を超える快楽に襲われる。
勃起した肉棒を抜き差ししながら、上下も念入りに擦り上げる。その後にポルチオを思いっきり潰すという行為を何回も繰り返した。膣内を好き放題に蹂躙され、緋沙子はただ快楽に犯される一匹の
「お゛おっ! んぐっ! あっ、あっ、ああっ!!」
時間をかけてじっくり快楽に漬け込みたいところだが、えりなに盛った薬の効果時間と緋沙子の体力的にも、残念だがそろそろ終わらせておかなければならない。
幸い、俺も興奮しているからか射精は近い。膣内を擦るのをやめ、ポルチオを潰すことだけに集中した。
「んあっ! だ、だめ……! 頭が……おかしくなるぅ……!」
更に勃起を促しそうな声を溢す緋沙子。いい加減その可愛い声が逆効果だってことに気付いて欲しい。粘膜と粘膜が
イチモツの高まりを感じたので、俺は緋沙子の耳元へ囁いた。
「緋沙子。──中で出すぞ」
「──ッ!?!?」
言葉の意味を瞬時に理解したようで、緋沙子がビクンッと身体を揺らした。
そう、今回のセックスにコンドームは使用していない。生のイチモツを緋沙子の膣内に挿入しているのだ。
ゴム越しでは感じられなかった肉と肉の擦れ。流石の俺もドキドキしている。この状態で射精したら、どれほど気持ち良いのかと。
「ゴ、ゴムは……? し、してな……」
「してないよ。全部しっかり出すからな。ちゃんと受け止めろ」
俺は今から、緋沙子の中に精子を吐き出す。
強引に、理不尽に、身勝手に。同級生の女子生徒へ、子供が出来る種を押し付けるのだ。
……最高に、昂った。
「──ッ!! 出すぞっ!!」
「だっ、だめぇ…………ん゛んぅぅぅぅぅッ!!!」
びゅるるるるっと、亀頭の穴から勢いよく精液が飛び出した。激しく出すぎて、尿道が痺れる感覚さえあった。
五秒。いや、それ以上の長さで射精は続いた。
「……きもちいぃぃ〜」
ようやく射精が止まったので、軽く息を吐いた。
気持ち良すぎて少しばかり頭がチカチカする。ここまで満足出来る射精は久しぶりだった。
「──……あっ、赤ちゃんが……できちゃ……」
「よっと。ご馳走様でした」
秘部からイチモツを引き抜き、射精の余韻に浸る。膣内に入り切らなかった白濁の精液が秘部からごぽっと溢れ出た。何度見ても飽きない至福の光景だ。
そんな緋沙子の姿を逃すまいとスマホで撮影し、記録に残しておく。別に脅迫の材料という訳じゃない。個人的な趣味だ。
「……さて、片付けするか。えりなもそろそろ起きるだろうし」
意識を切り替え、後片付けを開始。
疲れ切った緋沙子の身体をタオルで拭いてから浴衣を着せ、近くにあった座椅子に座らせておく。
お互いの体液でびちゃびちゃになったシーツにはすっかり冷めてしまったお茶をぶっかけ、ある程度の言い訳としておく。ホテルのフロントに内線で連絡を取り、新しいシーツを持って来るように依頼も完了した。
「よし、こんなもんか」
部屋を一通り確認してから、片付け終了。赤い顔のまま呆然としている緋沙子以外、元通りになったと言っていいだろう。
「緋沙子。おーい、緋沙子」
「……子供が。……子供ぉ」
「これ、アフターピルだ。口開けて」
「……?」
俺としても緋沙子を妊娠させるつもりはない。アフターピルを飲んだことを確認してから、ディープキスで緋沙子の意識を覚醒させた。
「んぷっ……ッ!? き、きさまぁ……」
「いいか緋沙子。そろそろえりなが起きる。それを見届けたらもう一回風呂に入って、身体を洗ってきな」
「はぁ、はぁ……」
息を整えながら、緋沙子はこくんと頷いた。
中出しされたのが相当堪えたようで、反抗する気配はない。これならもう俺は自室に戻っても平気だろう。ハッスルして疲れたし、今日はよく眠れそうだ。
「愛してるよ、緋沙子。おやすみ」
「…………おやすみ」
虚な目をしている緋沙子にもう一度キスをしてから、ホクホク顔で部屋を出る。合宿先で湯上がりの女子高生に中出しを決めるという最高の経験が出来た。緋沙子の調教もまた一つ進んだことだし、とても順調だ。
こうして、俺の合宿一日目は終わりを迎えた。
「……んっ。……私、寝てたの?」
怠さの残る眠気を払い、目を開ける。自分がいつの間にか眠ってしまっていたのだと、えりなは欠伸をしながら理解した。
合宿の試験は容易なものばかりだったので、日頃からこなしている書類仕事での疲れが溜まっていたのだろうと結論付けた。
「緋沙子……?」
えりなは起き上がってすぐに、自身の近くに座っていた人物に声をかけた。体育座りをしながらこちらに微笑む、新戸緋沙子に。
「……おはようございます。えりな様」
「え、ええ。おはよう。私、どのぐらい寝ていたの?」
「およそ二時間ほど……ですね。疲れていらっしゃったのでしょう。ぐっすりでしたよ」
「……そう。ごめんなさい、トランプの途中で寝てしまって。……そういえば、燦徳くんは? 姿が見当たらないようだけど」
「しょう──燦徳正吾なら、自室に戻りました。えりな様が眠ってしまったので、今回は解散にしよう……と」
自分のせいでトランプが流れてしまったと知り、えりなは少しばかり胸を痛めた。誘っておいて勝手に寝るなど、失礼以外の何物でもない。
「今度会った時にお詫びしないといけないわね。緋沙子もごめんなさい」
「そんな! え、えりな様が謝るようなことは何もありません! ……申し訳ありませんが、私はもう一度大浴場に行ってきます。汗をかいてしまったので」
止める理由もないので、了承の意味で頷きを返したえりな。
何故か目を合わせようとしない緋沙子を不思議に思いながら、固まった身体をほぐそうと伸びをした。
「……では、行ってまいります」
「ええ。温まりなさいね」
内股になりながら、
自身の秘書が何をされたのかも知らずに、えりなは未だ残る眠気に目を細めた。