地獄の合宿が終わり、俺たち生徒には三日間の連休が与えられた。実家に帰る者、遊びに行く者、学園でのんびりする者など、過ごし方は人それぞれだ。
俺も最初は実家に戻ろうと考えていたのだが、とあるイベントが発生したので予定を変更した。と言うのも、撒き餌の効果が早くも発揮。
薙切アリスに、声をかけられたのだ。
「へぇ〜、中々立派な建物ね」
「ありがとう、薙切さん。褒めてもらえて嬉しいよ」
「アリスって呼んでも良くてよ? 苗字だと、えりなと区別出来ないもの」
「分かった。じゃあ、お言葉に甘えて」
車の窓から少しワクワクしたような顔を出すアリス。子供っぽいところを隠しきれておらず、声音も僅かに上擦っている。
アリスが褒めた建物、それこそが俺たちの目的地である『燦徳スイートランド』だ。
合宿で行われたホテルの朝食200食達成試験で、俺は薙切アリスに喧嘩を売った。そのまま俺の挑発にまんまと食いついたアリスは、面白いぐらいに自分から首を絞める。俺が勝ったら〝何でも言うことを聞く〟などと言い出したのだ。
結果は俺の圧勝。
これで俺は薙切アリスを手に入れた……なんて簡単な話で終わるはずもない。
なにせ相手はあの薙切家の令嬢──薙切アリスだ。
この世界に於いて、料理界で絶対的な権力を有する家の娘。
いくら俺でも、容易に攻略出来る相手じゃない。現に今だって、俺たちが乗っている車の後ろにSPを乗せた車が二、三台付いて来ているぐらいだ。下手なことをすれば、即潰されてしまう。
「さっ、着いたよ。降りようか」
「そうね。行くわよ、リョウくん」
「……うっす」
アリスの隣に座っていた男、
見張りの目が多過ぎてやり辛いどころじゃないが、この程度で諦められるほどアリスの価値は低くない。
日本人の父親とデンマーク人の母親との間に生まれた北欧ハーフの超絶美少女だ。スタイルも抜群であり、声も可愛い。更には世間知らずなお嬢様ときた。手を出さないなんて選択肢は初めから有りはしない。
だからこそ俺はこの連休と何でも一つ言うことを聞くというアリスの言葉を使い、この『燦徳スイートランド』へ彼女を招待した。オープン目前で事前予約チケットがプレミア化している、最上級のリラクゼーション施設へ。
「ようこそ、燦徳スイートランドへ。歓迎するよ。アリスさん、黒木場」
物珍しそうにキョロキョロと周りを観察するアリスと、その後ろをボケーっとした表情で付き添う黒木場。
俺はそんな二人の前を歩き、目当ての部屋まで案内していた。
「ここだよ。マッサージルーム」
赤色のカーテンを潜り、薄暗い部屋へ入室。そこには人一人分のベッドが置いてあり、近くにある机の上には様々なアロマやオイルが乗っていた。
「あら、良い雰囲気じゃない。ねっ、リョウくん」
「……はぁ、そっすね」
どうやらアリスには気に入ってもらえたようだ。
このマッサージルームこそ、俺が薙切アリスを攻略するために用意した部屋。謂わば、調理場だ。
「二人は今回、ここでマッサージを体験してもらいたい。この施設のオープンはもう目と鼻の先だ。絶対の自信は持っているけど、実際に体験したお客様の声がもっと欲しかったところなんだよ。アリスさんと黒木場なら、しっかりとした意見を貰えそうだしね」
「ふふんっ。仕方ないから受けてあげます」
「……お嬢が賭けに負けたからっすよね?」
「リョウくん! 余計なこと言わないのっ!」
むーっと頬を膨らませながらポカポカと黒木場を叩くアリス。微笑ましく見える光景だが、俺からすればどうでもいい。
大量のSPには建物の入口付近で待機してもらっているので、邪魔者は黒木場リョウただ一人だ。
俺が燦徳家の人間だからか、SPたちも強引に入ろうとはしなかった。まあそれも当然だ。俺を信用していないなんて行動は慎むべきだし、真昼間から何か起きるなんて考えもしていないんだろう。マッサージの意見が聞きたいって口実も、本当に建物が存在していれば信憑性も高まるはずだし。
──順調、順調。
この密室に連れ込むことが出来た時点で、準備は無事に完了した。
後は黒木場を引き離し、アリスをじっくりと攻略するだけだ。
「じゃあ二人は別々の部屋に行ってもらおうかな。アリスさんはこのままこの部屋で女性用のコースを。黒木場は隣の部屋で男性用のコースを受けてもらうから」
「分かったわ」
「……ああ。じゃあお嬢、ちゃんと感想考えといてくださいよ。負けたんだから」
「もうっ! リョウくんの意地悪っ!」
呼び出した女性スタッフに黒木場を案内させ、部屋から連れ出す。
これで面倒な邪魔者は居なくなった。男性用のコースと言っても建前だ。睡眠薬で眠らせて、三時間ほど無力化させてもらう。流石にここまで手の込んだ嵌められ方をされているとは思っていないのか、黒木場は素直に案内に従った。
「……さて、アリスさんのマッサージだけど、担当者が少し遅れてるんだ。先に着替えてくれるかな? はい、これが着替え」
「ありがと。更衣室はどこかしら?」
「そこのカーテンの中だよ。はい、どうぞ」
俺はアリスに着替えのセットを手渡し、更衣室のカーテンを開けて入室を促した。
疑う様子もなく更衣室で着替え始めたアリス。設置している隠しカメラでその様子を眺めながら、俺はイチモツに熱い血が流れ出すのを感じた。
「着替え終わったわよ。燦徳くん」
盗撮の映像が流れるスマホから視線を外し、更衣室から出て来たアリスに向き直る。そこには純白のビキニを付けた、極上の獲物がこちらに微笑みかけていた。
……エッロ。
最早怒りすら覚えてしまいそうなエロい身体を見せられ、拳に強く力が込められる。今から俺はこの女を堕とす。そう思うと、身体の中から抑えきれない興奮が湧き上がってきた。
「布が少ないのね。これもマッサージのため?」
「うん。そうだよ。恥ずかしいかな?」
「マッサージしてくれるのが男性の方なら、流石に恥ずかしいかもね。でも、女性の方なんでしょう?」
「当然だよ。その辺は抜かりなくね」
真っ赤な嘘だ。
アリスをマッサージするのは──
「ここのマッサージはお客様に最大限の癒し与えることを目的にしてる。だから気持ち良さで声が漏れても良いように完全防音だし、部屋には鍵もかかる」
「あら、私ははしたない声なんて上げないわよ?」
「どうかな? 期待しててよ、アリスさん。……そうだ。マッサージの前に、リラックス効果のあるドリンクをどうぞ。俺が考案したんだ。味も保証するよ」
「貴方が……ふ、ふん! さぞかし美味なんでしょうね!」
俺の腕前を知っているからか、どこかそわそわした様子でドリンクを飲み干したアリス。
緋沙子の時のような媚薬は入っていない。ただ、利尿作用のある緑茶をベースに作ってあるだけだ。
「アロマの用意も出来たし、担当者ももう来るってさ」
「そう。じゃあ私はこのベッドに寝転べば良いのかしら?」
「うん、お願い。それから一つお願いなんだけど、アリスさんがマッサージを受けている間、俺もここに居て良いかな?」
「えっ? 燦徳くんが……ここに?」
流石に警戒した様子だが問題ない。
何故なら俺は、勝者なのだから。
「担当者のマッサージが正確かどうか、ドリンクやアロマによるリラックス効果はどうか、直接見て確かめたいんだ。一応、俺はこのリゾートの経営を任されてる立場だからね」
「……それは、理解出来るけど」
「何でも頼みを聞く……だったよね? アリスさん」
笑顔でそう問いかけてやれば、アリスはぐぬぬと悔しそうに黙る。少しの沈黙の後、白い肌を僅かばかり朱色に染めて、こくんと頷いたのだった。
「ありがとう、アリスさん。……担当者が来たみたいだ。じゃあ、最後にこれを付けてもらおうかな」
「これは……アイマスクとヘッドフォン? 目と耳を塞いでしまうの?」
「うん。重要な感覚である目と耳を遮断することで、他の感覚がより敏感になる。マッサージの効果や、アロマによるリラックス効果が更に高まるんだ」
「へ、へぇ……そうなのね。分かりました」
それっぽいことを言って相手を納得させるなんて、俺からすれば簡単なことだ。
よく回る口を作るのにも、それなりに苦労してきたからな。
アリスは俺に言われた通り、アイマスクとヘッドフォンを着用した状態でベッドに横になった。ハリのある巨乳が面積の少ない布に包まれ、重力に逆らいながらぷるんっと揺れる。
芸術品のような身体を前に我慢出来るはずもなく、俺は最後の確認をさっさと終えるため首元に付けたマイクに口を寄せた。
「周りの音は完全に遮断されてるけど、俺の声だけはヘッドフォンを通じて聞こえてるはずだよ。アリスさん、聞こえてる?」
「ええ、ちゃんと聞こえてるわ」
「良かった。じゃあ担当者が来たから、マッサージを始めるね。俺はこのままアリスさんが受けているマッサージの説明をするから、感想の役に立ってくれたら嬉しいな」
「ありがと。ふふっ、楽しみだわ」
楽しみなのはこっちだよ。
そう返しそうになるのをグッと堪え、俺は二人きりの密室で──アリスの身体に手を伸ばした。
マッサージ開始から一時間が経過。
ここまでは本当にただマッサージしていただけだ。アリスに信じ込ませる必要があったし、何より薙切アリスという女の身体を知る必要があった。
緋沙子のように薬を使って堕とすのは簡単だが、リスクが高い。えりなという『明確な弱点』があったからこそ、苦労する事なく緋沙子が手に入ったのだ。
しかし、アリスにはそれがない。強引な手段で犯せば、必ず跳ね返りがある。薙切家の令嬢相手なんだ、じっくり慎重に堕とすのが最善である。
「今は鎖骨の所を刺激してるよ。ここは老廃物が溜まるゴミ箱とも言われてるからね」
「そ、そうなの……。んんっ」
程良い力加減でねっとりほぐした身体は熱を持ち、たっぷりと吸い込ませたアロマの効果で発汗も順調。吸水力の高い布を使っているビキニはピタッと肌に張り付き、全裸よりも扇状的な魅力を作り上げていた。
「はい、次は
「……はぁ、はぁ」
官能的な息遣いをするアリスの口にイチモツを突っ込みたい欲望を堪えつつ、俺は見やすくなった上半身を舐め回すように観察した。
呼吸の度に揺れる二つの巨乳。張り付いたビキニの下から圧倒的な存在感を放つ勃起した乳首はとても欲情させられる。
ここからが、本当のマッサージだ。
「アリスさん。準備は終わったから、本格的なマッサージを始めるね。気持ち良くて声が出るかもしれないけど、さっきも言ったように防音は完璧。いくらでも大声を出してね」
「そ、そんなはしたないこと……しません」
お嬢様のプライドをへし折るため、宣言していた通りに脇を攻める。
無駄毛の全くない滑らかな脇だ。二本の親指で的確にツボを刺激していく。
「んっ、んっ、んっ、少し……くすぐった、いっ」
「このまま上半身を綺麗にしていくよ。恥ずかしい場所も触るけど、女性の担当者だから安心してね」
「えっ、なら燦徳くんは見ない──」
「
俺は余計な言葉を遮るため、アリスのぷくっと立ち上がっていた二つの乳首を──同時に摘み上げた。
「──ん゛んんんっっ!!!!」
腰を浮かせながら、アリスの両手両足がピーンと伸び切る。
剥き出しになった性感帯を激しく刺激されたのだ。性のことに関して疎いお嬢様には効果が有り過ぎたらしい。
「さっ、燦徳くん。今のは……」
「大丈夫だよ。ここにも老廃物が溜まってるからね。こうやって指の腹で撫でたり……爪で優しくカリカリしたり、ね?」
「あんっ! ちょっ、んんんっ!! そ、それ……だめぇ」
右手で乳首を弄りつつ、左手で胸を揉み始める。
弾力のある巨乳に手が沈み込み、思わず口角が上がってしまう幸福感に満たされた。
「付け根の方からぐーっと絞り上げると、血流が良くなって肌に艶が出るんだってさ。まあでも、アリスさんは十分綺麗な肌をしてるから必要ないかもしれないけどね」
「ひぃっ、ひゃっ、あんっ! ……んぐぅっ!」
開きっぱなしの口からお嬢様とは思えない声が次々と出てくる。
性の感覚に目覚めさせられた身体は、アリスの意思に反して更なる快楽を求めているのだ。
「続けて下半身もいくね。骨盤辺りから股をやっていくよ」
「……えっ? ……それは……少し」
待つ訳ないだろと、もう一度乳首を同時に摘み上げてから、アリスの股に手を触れる。
汗ばんだ肌からはじんわりと熱が伝わり、何をしても快楽に繋がってしまう身体であるのが分かった。
「いやっ、そんな、ところ……!!」
「リンパがねー、大事な所だから、ちゃんと施術させてもらいますね」
お決まりの文句と共に、股へ指を走らせる。痛みを感じさせないよう、絶妙な力加減で。
「んっ、あっ……ひゃんっ!」
流れ出す汗の中に、少しばかり粘り気のあるものが混ざっていた。ねちっこく与えた性的快感によって、アリスの秘部から愛液が溢れ始めたのだ。
そろそろ頃合い。俺はアリスの両足を持ち上げ、M字開脚の状態を作った。
「アリスさん。自分で足を持ってもらえるかな?」
「ふぇ……? ……足を?」
「そうそう。はい、こうやって……良い感じ。そのまま俺がオッケーって言うまで維持してね。マッサージしやすい体勢だからさ」
アリスは疑問を持ったようだが、そんなもんはお構いなしだ。ビチャビチャに濡れた秘部へ布の上から指を当て、トントンと優しく押してクリトリスの位置を探った。
すぐにどこにあるかを見つけたので、そのままグリグリと指の腹で撫で回すようにしてクリトリスを指圧。少々乱暴な刺激によって、アリスは再度身体を震わせた。
「い゛いぃぃぃいいいっ!! そこっ! だ、だめぇぇっ!!」
「ここをマッサージすると身体の中の老廃物が出てくるからね。刺激が強いけど効果は保証するから、続けるね」
アリスの口から涎が溢れる。これまでの人生で感じたことのない快楽が、彼女の脳内を性的な欲求で埋め尽くしているはずだ。
ここまでくれば後はやりたい放題やれる。長年の経験と己の技術を信じ、俺はアリスの秘部を隠していた布を下ろし、ヒクヒクと物欲しそうに揺れる性器を丸裸にした。
「……えっ? ……こ、これって……なんか、おかしい」
「大丈夫だよ。ほら、ちゃんとマッサージに集中して。──気持ち良いでしょ?」
プクッと勃起しているクリトリスに狙いを定め、付け根の部分から指で撫で上げる。自慰行為もしたことないんだろう。ピンク色で小ぶりのクリトリスは、とても可愛らしい。
「──んぁぁぁぁぁあああっ!!」
「ここがツボなんだよ。ちゃんと足持ち上げてー?」
「無理ぃっ! これ、刺激が! つ、強過ぎてぇ……!」
「仕方ないなぁ。ちょっと失礼するよ」
ベットの下に隠しておいたM字開脚を強制する拘束具ベルトと手枷を取り出し、アリスに装着。純白の肌に似合うよう、色は黒だ。アイマスクとヘッドフォンも付いたこの贅沢な光景を見ると、自分でイチモツをしごきたくなってしまう。
「ちょっ、これ……動け、ない」
「さっきも言ったけど、爪で身体を傷つけると危ないから。ちょっと固定させてもらうね。アリスさんは安心して……気持ち良さに身を任せてね」
もうこのまま犯したいところだが、それは出来ない。
薙切アリスを堕とすには、レイプによる快楽漬けではダメだ。目指すのは
そのためにも今回は時間が許す限り性的快楽へと漬け込み、次もマッサージを受けたいと思わせなければならない。
相手は処女。そして男性経験も無ければ自慰行為すらない、性への耐性皆無の雑魚女だ。
身体を調教するだけなら、前戯だけで十分過ぎる。
「はーい。ここを優しく撫でるよ」
クリトリスを皮の中から出し、直接撫でる。皮に守られていた時に比べて刺激は倍増。処女相手でも容赦なくこね回した。
「あ゛あぁぁぁぁぁああ!! そこだめっ!! やめっ、んんぅぅぅぅっ!!」
「マッサージ機を取り付けるね」
汚く喘ぐアリスに追撃をかけるため、剥き出しとなったクリトリスにローターを当てる。芯に響くよう位置を調整し、テープで止めて完成だ。
「やぁっ! あしぃ! 足とじたいっ! これっ! はずしてぇっ!!」
「マッサージの途中だからダメだよ」
「──んぐぅっ!?」
右手の人差し指と中指を揃え、アリスの膣へと差し込む。
思った通りにほぐれており、二本の指はすんなり挿入出来た。
「ここから中をマッサージするからね」
「まっ、待って……! 刺激が……つよすぎてぇ」
クリトリスはローターに任せ、俺は指を動かしてGスポットを攻める。上から刺激されているクリトリスを挟むように、内側から圧をかけた。
「──ッ!?!? ……あっ、あぁぁぁっ」
上手くハマったことを確信し、俺は一定の力加減でGスポットを刺激し続けた。強くする必要はない。あくまでも、同じ力で同じ場所をだ。
「そっ、それぇ……やめっ、なにか、出ちゃう」
「大丈夫だよ。それは溜まっている老廃物を出そうとしているだけだから、遠慮なく出しちゃってね。それと出そうになったらこう言うんだよ。〝イク〟ってね」
「い、いく……? どうして、そんな」
「良いから。ちゃんと言うんだよ? ──ほら、これでどう?」
動きを止めている拘束具をガチャガチャと鳴らしながら、アリスが腰を左右に動かす。どうにかして襲ってくる快楽から逃げようとしているかのようだ。
無駄な悪足掻きにトドメを刺すため──俺は全く意識の向いていなかったであろう乳首を左手の指でカリカリと掻いた。
「──……イぐぅッ!!!」
処女がこれに耐えられるはずもなく、プシャッと透明な液体がアリスの秘部から飛び散った。思ったより量のある潮吹きだったので、身体に走った快楽も相当なものだろう。
「……あっ、あっ、わたし、いま、なにを……」
「偉いね。ちゃんと老廃物を出せたんだよ、アリスさん」
「ろうはい……ぶつ?」
絶頂の余韻で意識が朦朧としているアリス。
俺は血が溜まり過ぎて痛くなってきたイチモツをパンツから出し、アリスの顔の上へと持っていった。
「この臭いを嗅ぐともっとマッサージの効果が高まるからね」
「嗅いだことの……ない、臭いね」
俺に言われるがまま、アリスはイカ臭いイチモツを嗅いだ。手でしごいて顔面に精液をぶっかけたいが、鋼の理性で自分を抑え込む。
マッサージ開始から既に二時間。眠らせている黒木場のことを考えれば、安全に調教出来るのは残り一時間ほどだ。
発情する快楽を身体に刻み込むため、アリスにはもっと乱れてもらわなければならない。それこそ、マッサージという単語を聞いただけで、秘部を濡らしてしまう程度には。
「次はもう一度上半身。それが終わったら、最後にもう一度老廃物を出そうね。アリスさん」
そんな死刑宣告にも近い言葉を聞いても、アリスは鼻先に置かれているイチモツの臭いを必死になって嗅いでいる。
性欲が全く無い人間なんて存在しない。これまでに経験がなく、興味もなかったとなれば特に影響されやすいものだ。
「さっ、今やったマッサージをもう一セットだ。次からは気持ち良かったらちゃんと、大声で〝気持ち良い〟って言おうね。アリスさん」
プライドと羞恥心を取り除き、心も身体も丸裸にした。
薙切アリスへの第一段階は成功したと言って良いだろう。
「──あんっ! ひゃあんっ! だめぇっ! イクッ! いぐイグッ!! きもちいぃぃっ!! きもちいいのぉぉぉっ!!」
三時間にも及んだ調教は──勢いよく飛び散ったアリスの放尿によって幕を閉じた。
「今日はありがとう。アリスさん、黒木場」
予定の時刻から一時間遅れで、二人のマッサージは終了した。薬が効きやすい体質だったのか、黒木場が全然起きなかったのだ。その分アリスの調教も長引かせることが出来たので、俺としては幸運だった。
まあ、最後にアリスが思いっきり漏らしながら気絶したせいで、片付けに余計な手間がかかったんだけどな。
「黒木場はどうだった? マッサージ」
「……ほとんど寝てたから覚えてねぇ。……けどまあ、身体は楽になったな」
そりゃそうだ。一応お前にもマッサージはしとけって命令してあるんだから。
「アリスさんはどうだった? 満足してもらえたかな?」
「…………」
俺の問いかけに言葉を返さず、アリスはただ赤い顔で俺を見詰めていた。まず間違いなく、マッサージのことを思い出している。
「お嬢? ボーッとしてどうしたんです?」
「……なっ、何でもありません。そうね、まあまあだったわ。……機会があれば、またマッサージしてもらうかもしれませんね」
恥ずかしそうに顔を背けながら、アリスは感想を告げた。
気絶したことで記憶は不確かなものとなり、子供のように漏らしたことは完全に忘れているようだ。こちらとしても好都合なので、そのままにしておくが。
「へぇ、高評価じゃないっすか。料理以外に興味が持てないお嬢にしては」
「もーっ! リョウくん! 主人に対してもっと尊敬の姿勢を見せなさいよっ!」
「あははっ、楽しんでもらえて良かった。じゃあそろそろ遠月に戻ろうか。車を呼んであるから、一緒に乗って行きなよ」
「ああ、悪いな。……お嬢、俺はSPの人たちに伝えてきますんで」
「分かったわ。よろしくね、リョウくん」
ポンッと背中を押した黒木場がある程度離れたのを確認すると、アリスは俺に向き直ってから上目遣いで顔を覗き込んできた。
「……ねぇ、燦徳くん。……連絡先を教えてもらえるかしら?」
「もちろん、喜んで」
どこか興奮したような表情で頬を赤らめるアリス。
そんな彼女からの提案に、俺は成功を確信した。
アリス可愛いですよね……。ショートに目覚めたのはアリスがきっかけだった気がします。可愛く書けてたらいいなぁ。