世界平和監視機構コンパス所属、最新鋭艦ミレニアム。その艦内において、アグネス・ギーベンラートの変化は、良くも悪くも、周囲の注目を集め始めていた。かつての彼女は、その高い能力とプライドに裏打ちされた、刺々しく、傲慢とも取れる言動で、しばしば同僚たちとの間に摩擦を生じさせていた。特に、シン・アスカやルナマリア・ホークに対しては、露骨なまでに見下した態度を取り、艦内の空気を悪くすることも少なくなかった。
しかし、ファウンデーション王国での一件――裏切りと敗北、そして辛うじてコンパスへの復帰を果たしてからの彼女は、どこか以前とは違っていた。もちろん、その根底にある自信家で負けず嫌いな性格が変わったわけではない。シンやルナマリアへの見下した態度は、形を変えつつも健在だった。だが、以前のような、常に他者からの評価を渇望し、満たされない承認欲求からくる苛立ちや焦燥感のようなものが、不思議なほどに影を潜めていたのだ。
代わりに、彼女の言動には、どこか妖艶なまでの落ち着きと、そして奇妙なほどの自信…それはもはや自信というよりは、何か絶対的なものに裏打ちされたかのような、揺るぎない確信に近いもの…が漂い始めていた。そして、その変化は、彼女のパイロットとしてのパフォーマンスにも、明確に現れていた。
シミュレーション訓練や、実際の哨戒任務において、彼女のギャンシュトロームが見せる動きは、以前にも増して鋭く、正確で、そして何よりも、無駄な力みが消えていた。集中力は途切れることなく、状況判断も的確。かつて彼女を悩ませていた精神的なムラがなくなり、常に安定して高いパフォーマンスを発揮するようになったのだ。その結果、彼女に対する周囲の評価も、徐々に変化し始めていた。
「最近のアグネス、何か吹っ切れたみたいだな。動きに迷いがない」
「ああ、人が変わったようだ。以前はもっと、こう…肩に力が入っていたが」
「何か、良いことでもあったのかね? まるで、恋でもしているみたいに、綺麗になった気もするし…」
整備クルーや、他の一般兵士たちの間では、そんな好意的な(あるいは、単なる噂話レベルの)声が囁かれるようになっていた。事実、任務における彼女の成績は目覚ましく向上しており、上官からの評価も、以前の「能力は高いが扱いにくい」というものから、「精神的に安定し、頼れるエースパイロットの一人」へと上方修正されつつあった。
しかし、彼女をより近くで見てきた者たち…特に、シンとルナマリアは、その変化を手放しでは喜べなかった。むしろ、どこか得体のしれない、不気味さすら感じていたのだ。確かに、アグネスは以前よりも落ち着いて見える。だが、その落ち着きは、まるで何か大きな秘密を抱え、それを守るために必死に平静を装っているかのようにも見えた。そして、時折見せる、あの恍惚としたような、あるいは全てを諦めたような、虚ろな瞳。あれは一体何なのだ?
特にルナマリアは、アグネスの変化の裏に、ある男の影を感じずにはいられなかった。アスラン・ザラ。最近、アグネスが彼と個人的に接触する機会が増えていることは、艦内でも密かな噂となっていた。そして、ルナマリア自身もまた、かつてアスランに特別な感情を抱き、そして彼との間に(歪んだ形で)特別な関係を築いてしまった過去を持つ。だからこそ、彼女にはわかるような気がしたのだ。アグネスの変化は、アスランによってもたらされたものではないか、と。そして、もしそうだとしたら、それは決して健全な変化ではないだろう、と。ルナマリアは、アグネスに対して、かつてのライバル意識とは異なる、複雑な警戒心と、そしてほんの少しの憐憫にも似た感情を抱き始めていた。
だが、当のアグネス自身は、そんな周囲の評価や視線など、もはや全く意に介していなかった。以前の彼女であれば、周囲からの賞賛や再評価は、渇望してやまないものであり、それこそが彼女の最大のモチベーションだったはずだ。しかし、今は違った。上官からの評価も、同僚からの視線も、任務での成果さえも、彼女にとっては二の次、三の次でしかなかった。
今の彼女の心を占め、その行動原理となっているのは、ただ一つ。「いかにして、アスラン・ザラ様を満足させるか」「いかにして、彼に認められ、喜んでいただくか」「いかにして、彼にとっての一番の存在であり続けるか」。それだけだった。
あの日、あの部屋で、彼女のプライドは完全に打ち砕かれた。しかし、同時に、彼女の中に眠っていた未知の扉が開かれ、支配されることへの、痛みや屈辱の中にさえ存在する、抗いがたいほどの快楽を知ってしまった。そして、アスランは、その扉を開けた唯一の男であり、彼女をその快楽の頂きへと導くことができる、絶対的な支配者だった。
周囲からの評価など、もはや意味がない。彼女の価値は、アスラン・ザラによってのみ測られ、そして認められるのだ。彼に「良い子だ」と褒められること、彼の「役に立った」と感じられること、そして何よりも、彼によって与えられる、あの脳髄を蕩かすような快楽と、絶対的な支配。それこそが、今の彼女にとっての、唯一の存在理由であり、最高の報酬であり、そして…歪んでしまったプライドを満たす、唯一の方法となっていたのだ。
今日もまた、彼女は夜明け前の暗闇の中、人目を忍んで彼の私室へと向かう。これから始まる、彼への「朝の奉仕」のために。それは、彼女にとって最も重要で、そして最も神聖な(と彼女は信じている)時間なのだから。
(第一幕:朝の神聖な儀式:黄金杯の悦び - 約2000字)
まだ薄暗い、ミレニアム艦内の通路を、アグネスは足音を忍ばせるようにして、アスラン・ザラの私室へと向かっていた。彼女の胸は、これから始まる「朝の奉仕」への、期待と興奮で高鳴っていた。他の誰も知らない、アスラン様と私だけの、特別な時間。他の女たち…特に、あの気に食わないホーク姉妹よりも先に、朝一番に彼にお仕えできる。その事実は、彼女の歪んだプライドと独占欲を強く満たしていた。
部屋の前に着き、セキュリティを解除する(アスランは、彼女が自由に出入りできるように、アクセス権限を与えていた)。静かにドアを開け、中へと滑り込む。部屋の中は、まだ主の眠りを示すかのように、静寂に包まれていた。寝室へと続くドアへと近づき、そっと耳を澄ませる。規則正しい、穏やかな寝息が聞こえてきた。
(まだ、お休みになっているわね…)
アグネスは、口元に微かな笑みを浮かべた。彼の無防備な寝顔を、一番に目にすることができるのも、自分の特権なのだ。彼女は、音を立てないように細心の注意を払いながら寝室へと入り、ベッドサイドに静かに膝をついた。
ベッドの中では、アスランが静かな寝息を立てて眠っていた。英雄としての仮面も、冷徹な支配者の顔もそこにはなく、ただ穏やかで、どこか少年のような無垢ささえ感じさせる寝顔。そのギャップに、アグネスの胸が、きゅん、と甘く締め付けられる。普段は見ることのできない彼のこの姿を独占できることが、彼女にとってはたまらない喜びだった。
(アスラン様…あなたは、本当は、こんなにも無防備で…美しいのに…)
彼女は、そっと彼の髪に触れようとして、しかし思いとどまった。まだ、起こしてはいけない。彼が自然に目覚めるのを、静かに待つのが、忠実な僕(しもべ)としての務めなのだから。彼女は、彼の寝顔を見つめながら、彼への歪んだ愛情と、絶対的な服従心、そして彼に身も心も支配されていることへの、倒錯した幸福感を、改めて胸に刻み込んでいた。彼のためなら、どんなことでもできる。どんな屈辱的な命令にでも、喜んで従うことができる。そう、確信していた。
やがて、部屋に差し込む微かな光の変化か、あるいは彼女の熱心な視線を感じ取ったのか、アスランの瞼が微かに動き、そしてゆっくりと開かれた。アメジスト色の瞳が、まだ少し眠たげに、目の前に跪くアグネスの姿を捉えた。
「…アグネスか。…早いな」彼の声は、寝起きのためか、いつもよりも少しだけ低く、掠れていた。
「おはようございます、アスラン様」アグネスは、満面の笑みを浮かべ、甘く囁くように挨拶した。「一番にお目覚めのお世話をさせていただきたくて」
「…そうか」アスランは、特に表情を変えることなく、短く答えると、ゆっくりと上半身を起こした。シーツが滑り落ち、鍛え上げられた上半身が露わになる。そして、それと共に、彼の寝起きの証である、硬く、熱を持った男根もまた、その存在を主張し始めた。
それを見た瞬間、アグネスの瞳が、期待と興奮で輝いた。「朝の奉仕」の始まりの合図だ。彼女は、言われるまでもなく、ベッドサイドに用意されていた温かいおしぼりで、まずアスランの顔と手を丁寧に拭き清めた。そして、次に、彼の屹立したそこへと、まるで神聖な祭具に触れるかのように、敬意と熱意を込めて、手を伸ばした。
「アスラン様…今日の『目覚め』も、素晴らしいですわ…」彼女は、恍惚とした表情で呟きながら、その熱く硬い肉棒を、両手で優しく包み込んだ。そして、ゆっくりと顔を近づけ、その先端に、朝の挨拶をするかのように、自身の唇で柔らかく触れた。
「ん……」アスランの喉から、満足げな、低い声が漏れた。
そこから、アグネスの、熟練した、そして愛情(歪んだものではあるが)のこもった口淫奉仕が始まった。彼女は、もはや以前のような拙さや戸惑いを見せることはない。アスランが何を求め、どうすれば彼が最も喜ぶかを、彼女は経験を通して完全に学習していた。
**唇で先端を優しく包み込み、吸い上げる。舌を巧みに使い、亀頭の傘の部分や裏筋を、丹念に舐め、刺激する。時には、歯を立てないように細心の注意を払いながら、根本まで深く咥え込み、喉の奥でその脈動を感じながら、ゆっくりと扱き上げる。**その動きは、滑らかで、リズミカルで、そしてアスランの反応を的確に読み取りながら、絶妙に変化していく。アスランは、目を閉じたまま、彼女のその熟練した奉仕に、ただ身を委ねていた。時折漏れる、深い吐息や、微かな呻き声が、彼が快感を感じていることを示していた。
アグネスは、彼のその反応の一つ一つに、至上の喜びを感じていた。自分が、この偉大な英雄を、自分の口と舌だけで、これほどまでに喜ばせている。その事実が、彼女の心を誇らしさで満たしていく。
やがて、アスランの身体が大きく反応し始め、その時が近いことを告げた。
「アスラン様…もうすぐ…」
「ああ…頼む、アグネス…」
アスランの掠れた声に応えるように、アグネスはさらに動きを早め、そして深めた。そして、アスランが低く唸り声を上げ、その奔流を解放する瞬間、彼女はそれを待っていましたとばかりに、全てを口で受け止め、一滴残らず嚥下した。
「んく…っ…ごくん…!」
口の中に広がる、濃厚で、少ししょっぱい、生命の味。以前は屈辱でしかなかったはずのそれが、今はアスランからの「褒美」であり、「信頼の証」のように感じられた。彼女は、口の周りを舌で舐め取りながら、満足げな表情でアスランを見上げた。
「…ごちそうさまでした、アスラン様」
しかし、「朝の儀式」はこれで終わりではない。次に待っているのは、彼女がアスランへの絶対的な忠誠と服従を示す、最も重要で、そして最も「神聖」な儀式――飲尿だった。
アスランは、ゆっくりとベッドから降り立つと、バスルームへ向かうのではなく、部屋の隅に置かれた、あのクリスタル製の専用容器へと向かった。アグネスもまた、その後を追うように、恭しくその場に膝をついた。
アスランが、朝一番の濃い黄金色の尿を、容器へと排出し始める。とくとくと、心地よい音(とアグネスには聞こえる)を立てて、温かい液体が溜まっていく。独特の、しかし彼女にとってはもはや慣れ親しんだ、アンモニアの匂いが、部屋に微かに漂い始めた。
アスランが排尿を終えると、アグネスは用意されていた銀製のカップを手に取り、その黄金色の液体を、まるで貴重なワインでも注ぐかのように、丁寧にカップへと注ぎ分けた。そして、そのカップを胸の高さに捧げ持ち、アスランに向かって、厳かに、そして熱烈な信仰心を込めて、誓いの言葉を述べた。
「今日の、アスラン様への変わらぬ忠誠と、絶対の服従を、この身に誓います。この一杯を、アスラン様への愛の証として、謹んで頂戴いたします」
そして、彼女はゆっくりと、しかし一切の躊躇なく、その黄金色の液体を飲み干した。強い塩気と、独特の苦味。そして、鼻腔を刺激するアンモニア臭。常人ならば到底受け入れられないであろうそれを、彼女はもはや、何の抵抗もなく、むしろ恍惚とした表情で、味わうかのように飲み下した。これが、アスラン様の一部。これを飲むことで、私は彼と一体になれる。彼に、より深く受け入れられる。そう、彼女は本気で信じ込んでいたのだ。飲み干した後、カップを置き、満足げな表情でアスランを見上げる。その瞳には、絶対的な服従と、そして狂信的なまでの愛が宿っていた。
「…よろしい」アスランは、その様子に満足げに頷いた。「君の忠誠心、確かに受け取った。アグネス、君はやはり、私の期待に応えてくれる、最高の『女神』だ」
その言葉に、アグネスは至上の喜びを感じ、感極まって涙ぐんだ。
(第二幕:女王蜂の競争:ライバルとの遭遇 - 約1500字)
アスランからの賛辞を受け、幸福感に満たされていたアグネスは、続いて彼の身支度を手伝い始めた。軍服を選び、丁寧にアイロンがけされたシャツを着せ、ネクタイを結んでやる。その一つ一つの動作に、彼女は愛情と献身を込めていた。まるで、新婚の妻が夫の世話を焼くかのように。アスランもまた、その甲斐甲斐しい奉仕を、当然のように受け入れていた。
しかし、その穏やかな(そして歪んだ)時間は、突然の来訪者によって破られた。部屋のドアが、ノックと共に勢いよく開けられたのだ。そこに立っていたのは、赤いパイロットスーツに身を包んだ、ルナマリア・ホークだった。その手には、淹れたてのコーヒーカップが二つ乗ったトレイが握られていた。
「おはようございまーす! アスラン様! コーヒーお持ちしま…って、あれ? アグネス!? あんた、なんでこんな朝早くからアスラン様の部屋にいるのよ!?」
ルナマリアは、部屋の中にアグネスがいるのを発見し、驚きと、そしてすぐに露骨な敵意と嫉妬の色を目に浮かべた。アグネスもまた、予期せぬライバルの登場に、一瞬にして表情を凍りつかせ、戦闘モードへと切り替わった。
「あら、ルナマリア。あなたこそ、こんな朝早くからどうしたのかしら? まさかとは思うけど、アスラン様に色目を使おうなんて考えてないでしょうね?」アグネスは、わざとらしく嘲るような笑みを浮かべて言い返した。
「なっ…! なによ、その言い方! 私はただ、アスラン様がいつもお疲れだから、コーヒーを淹れて差し上げようと思っただけよ!」ルナマリアも負けじと反論する。「それより、あんたこそ、何してたのよ!?」
「あら、決まってるじゃない」アグネスは、勝ち誇ったように胸を張った(もちろん、服の上からだが)。「私は、アスラン様の『特別』な存在として、毎朝こうして、一番に彼のお目覚めのお世話をさせていただいているのよ。あなたのような、その他大勢とは違うの」
「なんですって!? その他大勢ですって!?」ルナマリアはカッとなり、トレイをテーブルに叩きつけるように置くと、アグネスに掴みかからんばかりの勢いで詰め寄った。「あんたなんかに、アスラン様の何がわかるっていうのよ! アスラン様が本当に信頼しているのは、私なんだから!」
「あらあら、言ってくれるじゃない。じゃあ、あなたもアスラン様に『あれ』をして差し上げてるのかしら? あの、特別な『儀式』を」アグネスは、意味ありげに、そして侮蔑を込めて囁いた。
「『あれ』…って…?」ルナマリアは、一瞬、言葉の意味がわからず戸惑ったが、すぐにアグネスが何を言っているのかを察し、顔を真っ赤にした。「なっ…! あんた、まさか…!」
「ふふ、ご想像にお任せしますわ」アグネスは、余裕の笑みを浮かべて肩をすくめた。
二人の女の、アスランを巡る醜い争い。アスランは、その様子を、面白そうに、しかしどこか冷ややかに眺めていた。彼は、わざとどちらにも肩入れするような素振りは見せず、むしろ二人の競争心を煽るかのように、静観していた。
「まあまあ、二人とも、落ち着きたまえ」ようやく、アスランが割って入った。「朝からそんなに熱くならなくてもいいだろう? 君たちが、私のために競い合ってくれるのは嬉しいがね」彼の言葉は、火に油を注ぐようなものだった。
「アスラン様!」
「アスラン様は、どっちが本当の『特別』なんですか!?」
二人は、同時にアスランに詰め寄り、答えを迫った。アスランは、困ったような、しかしその実、この状況を心の底から楽しんでいるような表情で、言った。
「それは…今後の君たちの『奉仕』ぶりを見て、決めさせてもらうとしようかな」
その言葉は、彼女たちの間の競争を、さらに激化させることを意味していた。アグネスとルナマリアは、互いを強く睨みつけ、バチバチと火花を散らした。アスランという名の支配者を巡る、歪んだ女王蜂たちの戦いは、まだ始まったばかりだった。
(第三幕:新たな調教:支配者の飽くなき欲望 - 約1500字)
ルナマリアとの遭遇と競争は、アグネスのアスランへの執着と、彼にとっての「一番」でありたいという欲求を、さらに強固なものにした。彼女は、ルナマリア(そして、おそらくはメイリンも)よりも優れた「奉仕」をし、アスランからの寵愛を独占しなければならない、と強く思うようになった。そのためなら、どんなことでもする覚悟があった。
そんな彼女の心理を、アスランが見抜かないはずがなかった。彼は、アグネスのその歪んだ向上心(?)を利用し、彼女に対する「指導」を、さらに新たな、そして倒錯的な段階へと進めようとしていた。
ある夜、いつものようにアスランの部屋に呼び出されたアグネスに対し、彼は穏やかな、しかし有無を言わせぬ口調で告げた。
「アグネス、君への『指導』も、次のステップへ進む時が来たようだ」
「次の…ステップ…?」アグネスは、期待と、そしてほんの少しの不安を胸に、聞き返した。
「ああ」アスランは頷いた。「君には、これまでの奉仕に加え、常に私との繋がりを意識し、そして私への服従を示すための、新たな『証』を身につけてもらいたい」
彼は、小さな箱を取り出し、アグネスの前に差し出した。中に入っていたのは、以前アビーに与えたものと似た、しかしより洗練されたデザインの、黒曜石のような輝きを持つ、比較的小さなアナルプラグだった。
「こ、これは…!?」アグネスは息を呑んだ。アナルプラグ。その存在と用途を、彼女は知っていた。
「これを、君の後ろの『扉』に、常に装着しておいてもらいたい」アスランは、淡々と告げた。「任務中も、休息中も、そして眠っている間でさえも。私が特別に許可する時以外は、決して外してはならない」
「そ、そんな…! 常になんて…! 無理ですわ!」アグネスは、さすがに強い抵抗感を示した。これは、剃毛や飲尿とは比較にならないほどの、常時的な身体への束縛と屈辱を意味する。
「無理ではない。君ならできるはずだ」アスランは、彼女の瞳を真っ直ぐに見つめて言った。「これは、君が私への絶対的な忠誠を誓い、そして私の完全なる所有物であることを、常に自覚するための、重要な儀式だ。そして…これを身につけることで、君は常に私との繋がりを感じ、より深いレベルでの一体感を得ることができるだろう。それは、君が望んでいたことではないのか?」
彼の言葉は、またしても彼女の心の最も弱い部分、アスランとの繋がりを渇望し、彼に認められたいという欲求を突いてきた。常に、彼を感じていられる? 彼との一体感? それは、恐ろしくもあるが、同時に抗いがたいほど甘美な響きを持っていた。
「それに」アスランは続けた。「これを装着し、日常生活や任務を問題なくこなせるようになれば、それは君の精神力が並外れて高いことの証明にもなる。それこそ、真のエースパイロット、そして私の隣に立つにふさわしい『女神』の証となるだろう。…どうだ、アグネス? この試練、受けてみる気はないか?」
挑戦的な言葉。彼女のプライドと、そしてM気質を同時に刺激する。アグネスは、しばらくの間、プラグとアスランの顔を交互に見つめ、激しく葛藤した。しかし、最終的に、彼女の選択は決まっていた。
「……わかりましたわ、アスラン様。その試練、お受けいたします」彼女は、震える声で、しかし決意を込めて答えた。「私が、あなた様にとって最高の『女神』であることを、証明してみせますわ」
「よろしい」アスランは満足げに頷くと、アグネスにプラグを装着するように命じた。アグネスは、屈辱と、しかし新たな挑戦への奇妙な高揚感を感じながら、自らの手で、その冷たく硬い異物を、自身の後孔へとゆっくりと挿入していった。その瞬間から、彼女の身体と日常は、アスランによる更なる、そして永遠に続くかもしれない支配の証によって、完全に束縛されることになったのだ。
(終章:隷属のプライドと歪んだ幸福 - 約1000字)
それからのアグネスの日々は、一変した。常に体内に存在するアナルプラグの異物感と、時折襲う微かな疼き。それは、絶えず彼女に、自分がアスラン・ザラの所有物であり、彼の支配下にあるという事実を思い出させた。最初は、その感覚に戸惑い、苦痛を感じることもあった。任務中に集中力を欠きそうになったり、日常生活で不意に襲われる羞恥心に苛まれたりすることもあった。
しかし、人間とは(あるいは、アスランによって歪められた彼女の精神は)、恐ろしいほどに順応性が高いものだったのかもしれない。次第に、彼女はその異物感を、不快なものとしてではなく、むしろアスランとの「繋がり」を示す、安心感のようなものとして捉えるようになっていった。そして、時折襲う疼きは、彼女の隠されたMな部分を刺激し、次のアスランによる「指導」への期待感を煽る、甘美な予兆へと変わっていった。
周囲からの彼女への評価は、依然として「変わった」「成長した」というものが多かった。任務でのパフォーマンスは安定し、以前のような刺々しい態度は影を潜め、どこか達観したような、あるいは全てを受け入れたような、不思議な落ち着きを漂わせるようになったからだ。もちろん、シンやルナマリアに対する見下した態度は相変わらずだったが、それすらも以前のような苛立ちからくるものではなく、絶対的な(歪んだ)自信に裏打ちされた、女王のような余裕からくるものへと変化していた。
彼女のプライドは、もはや世間的な評価や地位によって満たされるものではなくなっていた。彼女の価値は、アスラン・ザラという絶対的な支配者に認められ、彼にとっての「一番の奴隷」であり、そして「最高の女神」であること。それこそが、彼女の新たなプライドであり、存在意義であり、そして歪んだ幸福の源泉となっていたのだ。
「今日の奉仕も、実に見事だったぞ、アグネス」
夜、アスランの部屋で、いつものように激しい「指導」を受けた後、彼から与えられるその一言が、彼女にとっては他のどんな賞賛よりも価値のあるものだった。彼の精液で汚され、身体の至る所に彼の支配の痕跡を刻まれながらも、彼女は恍惚とした表情で、その言葉を胸に刻み込む。
「ありがとうございます、アスラン様…。全ては、あなた様のために…」
彼女は、もはやアスランなしでは生きていけない。彼の支配と、彼が与える快楽(それは痛みや屈辱と表裏一体なのだが)の中にしか、自分の居場所を見いだせない。その歪んだ関係性は、彼女に一時的な安定(に見えるもの)と、強烈な高揚感を与えていた。
しかし、その先に待つものが、真の幸福であるはずがないことを、彼女は心のどこかで理解しているのかもしれない。アスランの気まぐれ、彼の飽くなき支配欲、そしていつか必ず訪れるであろう、この歪んだ関係性の破綻。彼女の「隷属のプライド」は、硝子細工のように脆く、いつか必ず崩壊する時が来るだろう。
だが、今の彼女には、そんな未来を憂う余裕も、そしておそらくは、それを変えようとする意思さえも、もはや残されていないのかもしれない。彼女はただ、今日も、そして明日も、アスランという名の支配者に仕え、彼の望むままにその身を捧げ、そしてその中でしか得られない、歪んだ幸福を求め続けるのだろう。月光の下で輝いていたはずのワルキューレは、今や自ら進んで、主人の足元に跪く、快楽の奴隷となっていたのだから。その瞳に宿る、暗く、しかし熱っぽい光は、永遠に続く隷属の夜を、静かに映し出していた。