本シリーズにおけるクラウディアの立ち位置の説明と次回以降への前振り。
うっすらクラウディア視点。
「――――ってことがあってさぁ、身体洗ってたら結局家に帰るのが遅くなっちゃって。お母さんにご飯抜きだー! って怒られちゃった」
「そうなんだ……大変だったね……?」
「まぁ、次の日の朝ごはん、沢山食べたから平気。お父さん笑ってた」
夏の朝――七色葡萄の梢から漏れる日の光の下、海に向かって坂を下るふたつの人影がある。
一人は、ショートカットに整えた栗色の髪に大きな帽子がトレードマークの錬金術師の少女――ライザリン=シュタウト。
もう一人は――そのライザと同じぐらいの年頃の少女だ。
きらきらと輝く腰までの長さの金髪に、
夏にもかかわらず、仕立ての良い衣装を爪先まできっちりと着こなし、前に揃えた両手に楽器ケース――母からもらったフルートが収められている――を提げて楚々と歩く姿は育ちの良さを感じさせる。
ライザとは全てが対照的で、まさに令嬢といった風情の彼女は、少し前にクーケン島へとやってきた商家の一人娘で――名をクラウディア=バレンツという。
彼女の父親ルベルトは旅暮らす目利きの商人で、経営するバレンツ商会は地方の特産品を王都へ届けては新たな流行を生み出すことで知られる
そんなやり手の旅商の一人娘であるクラウディアと、田舎農家の一人娘であるライザは本来であれば文字通り「住む世界が違う」のだが、いくつかの出来事を共に乗り越えた今では友人――否、親友同士と言ってもいい関係。
そんな二人はライザの家で合流し、
「……うーん、多分だけど。その男の子はライザのこと、好きだったんじゃない?」
歩きながら少女たちが交わすのは他愛のない
つい先日ラーゼン地区の浴場で、ライザが近所に住む少年から
「えー? ないよ、ないない!」
顎に指を当てて考え込むクラウディアの確認に、あっけらかんと笑いながらバタバタと手を振るライザで――そこに深刻な雰囲気はない。
「そうかなぁ……そういうことだって思うけど」
「あいつ、どっちかっていうとクラウディアの方が好みらしいから。……あたしみたいに、無理矢理おちんちん挿れられないよう気をつけてね?」
一転、心配そうな顔になったライザに、楚々とした微笑みで応えるクラウディアだが、最後に頭から
「私は大丈夫……だと思う、かな」
クラウディアも少年からの憧憬を含んだ視線を感じることはある――だが
(私はあくまで
そう、感じる。
旅暮らしの中、隊商から離れて――フルート練習のためだ――行動していれば危ないことは多くあって、
逆に、迷子の男の子を見つけて、慰めるついでに
(……女の子なんてみんな、
つまり、その令嬢然とした見た目に反して男の性についての知識と経験が豊富なのがクラウディア=バレンツという人物で――学校の授業や母親に教わるような観念的で曖昧な性知識しか持っていなかった
加えて、
(男の子の気持ちに全然気が付いてないライザ、鈍感すぎて可愛い♡ お話聞いてるだけでもわかるのに♡ はぁ♡ 私もライザにおしっこマーキングしたい♡)
友人のレイプ体験談を聞いて内心興奮する程度には同性の
(だいたいライザがえっちすぎるんだよ♡ おっぱいもお尻も太ももも歩くたびにムチムチ♡ムチムチ♡ 無自覚おちんぽ煽りするから♡ すれ違う男の子たちみーんなお股イライラさせて前屈み♡ 私におちんぽ付いてたら問答無用でレイプしてる♡ この島の男の子我慢強すぎでしょ♡)
「――――クラウディア?」
内心でそんなことを考えていると、ライザの呼び掛けでクラウディアは我に還る。
怪訝そうな顔でこちらを見ているライザはクラウディアの劣情に勘付いた――わけではなく、単純に突然押し黙った友人のことを心配しただけである。
周りを見渡せば、いつの間にか小船――ライザたちがクーケン島の外へ向かう際に使っている古びたものだ――を泊めている、寂れた入り江である。
コホンと、咳払い。
「……ごめんね、ちょっと考え事しちゃってて――まぁ、その男の子のことだったら私は大丈夫」
「そう? でも、何かあったら遠慮なく言ってね?」
「うん――心配してくれてありがとう、ライザ」
「えへへ……」
感謝を伝えれば、ライザは照れ臭そうに笑いながら、小舟から伸びるもやい綱を解き、舟へと投げ入れる。家は農家でも、島の娘である。舟やロープの扱いには慣れていて、その手付きは鮮やかである。
そんなライザの準備を見守っていると、
「――で、その、話は変わるんだけど……クラウディア」
もじもじ、と――コロコロと素直に変わるライザの表情は内気なクラウディアにとってとても羨ましい――ライザが切り出してくるのは、
「今日……
あっち――つまりは普通の錬金素材ではなく、
(レントくんもタオくんもいないからそうじゃないかと思ってたけど……)
普段ライザは島の男たち相手に必要な量を集めることが多いが、それだけでは足りない――より沢山の
いずれにせよ――
「その……」
「いいよ、
ライザのお願いを断る理由もないクラウディアは、重ねて何か言おうとするのを遮りニッコリ微笑む。パァ、とライザも笑顔になって――
「ありがとう、クラウディア! 助かる!」
「どういたしまして、だよ」
ああ、この裏表も、屈託もない笑顔が好きだなと、クラウディアは思う。
ライザの
「ええとね、護り手の人たちが話してるの、こっそり聞いたんだけど……このあたりに
漕ぎ出した舟に揺られながらそんなことを話すライザとクラウディアが、見たこともない魔物の群れに囲まれ、襲われ、たっぷりと
※ちょっと最後のところ修正しました。シンプルに魔物にしたほうが話楽だなって……
クラウディアを紹介しようとして、こんな話の流れになる。一番戸惑ってるのは作者なんだよね。
原作ゲームでもクラウディアはこっそりフルートの練習をするため、たびたび父の隊商を離れていたことが語られてましたが。あんな危険な世界で美少女が一人彷徨いてて無事なわけがありませんからね……公式非処女です(断言)。
本作のクラウディアは両刀使いで普通にセックス好き。ライザの精液集めを手伝って二人で旅人を相手に売春したり、魔物に負けて輪姦されたりしてます。同じちんぽに犯されることで、間接的にライザとえっちしてる気分になれるので興奮するそうな。変態じゃないか。
クラウディアはおっぱい大きいんですかねえ、ちょっと迷ってますんでそのあたりの描写は後で修正するかも。