※この作品はR-18です。

ドラゴン娘と決闘者 X指定パート   作:偽りの名 ニーサン

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本編で中略されたパートになります。安全と食料を確保し、野営を行う一行であったが……


2部 Ep.38.5:野営と情事と覗き見と

「んー、よし。こんなもんかな」

 

キング・ロマノフとの一戦を終え、一先ずの休息を得た一行。野営を行う事となった彼らは、テントを張り石でかまどを作り、食事の準備を整えていた。

 

「ほんなこつこれで大丈夫かな?」

「まあ大丈夫だろう……たぶん。食材も岩もしっかりしのぶとQ.E.Deuxに清潔な水で洗って貰ったし」

「こういう風に力を使うとは思っていませんでしたよ」

 

英知と追撃の宝剣(エターナル・ソード)による爆撃の被害を免れた川自体は発見出来ていたが……川の水は飲料水や調理には適さない。どこで雑菌や寄生虫の卵が混ざっているか知れたものではないからだ。

煮沸消毒や蒸留という手もあるが、時間がかかるため……今回はしのぶとQ.E.Deuxの2人、水文明のクリーチャーの力を借りて純水を生み出して貰っていたのだ。

 

「んじゃ焼いて行くぞー」

「うわ、焼けた石の上でジュージュー言ってる……」

「なんだか良い匂いがしてきたね」

 

流石に鉄板等は今回収納していなかったため、その辺の大岩をグラッサの力で輪切りにし、それを火にかけて代用品としていた。そこに置かれた山菜や、サキトが下処理をした肉が音を立てて焼けていく。ちなみに、鉄板に引く油の代用も、現地でサキトが調達したものだ。

 

「……ちなみにコレ、なんの肉だい?」

「あー、ぶっ倒した悪いドラゴン(プラドックス)の肉を少々」

「ぶっ!?」

「た、食べたっちゃ大丈夫ね?」

「まあ、たぶん悪い事は起こらん……はずだ。念入りに下処理もしたしな。問題は臭みとかだが……臭い消しに使えそうな香草っぽいものもフルールさんが見つけてくれたし、どうにかなるだろう」

「未知数ですね……」

 

寄生虫の類が居ないか探りながら部位を切り取り、筋を切るために肉を剣の峰で叩きまくっていた様を見ていたQ.E.Deuxは少しばかり遠い目をしていた。彼女にとっても、こういった『料理』の光景は初めて見る物であり……知識のみでは知りえない様には色々な意味で驚かされる。

 

「よし、焼けたな。それじゃあこいつに盛ってと……ナイフとかは要るか?見つけた黒曜石でどうにか拵えたものはあるけど」

「それじゃあ使わせて貰うかな……あ、意外にちゃんと切れる」

「先輩どこでこげんと覚えたと?」

「漫画とかで石器時代の石器の作り方とかやってるの読んだことあってな……ほいしのぶ」

 

黒曜石の塊からナイフを作り、倒木から箸代わりの食器を即席で作り上げたサキトとタレット。出来は粗いが、使用には耐えそうであった。ちなみに皿は、Q.E.Deuxが呼び出す龍素砲の装甲板を幾つか取り外して代用している。

 

「臭いが付きそうなのですが……いえしかし、グラッサや義祖母(おばあ)ちゃんの役に立てていると思えば些細な事ですね」

「アンタ本当にそれでいいの……?」

「これも愛だよお姉ちゃん」

「なるほど、愛がありゃあこんくらい出来るんやね……!」

「しのぶ……そこは見習わんでもいいからな?さてそれじゃあ、いただきます」

 

皆で焼き上がった山菜と肉を食して行く。味は……何とも言えない。

 

「うーむ……下味を付けなければこんなものか。今度から調味料とかも持ち込んだ方が良さそうだな」

「家に帰ればそういうのもあるけど、流石に今は持ち合わせが無いね」

「ばってん、お腹いっぱいに出来りゃあそれだけでんありがたかね」

「父さんもレース中や修行中はこんな食事してたのかな……?」

 

かつてのグレンモルトの戦い、その合間の生活について思いを馳せるグラッサ。そんなこんなで、食事を終えると日も落ちて来て、一行は火の始末をすると寝る準備に取り掛かったのであった。

 

 

* * *

 

 

その晩、グラッサは夜中にふと目が覚めた。

 

(んん……?なんだろ)

 

何かテントの近くから妙な空気を感じる。というか……寝る前には感じていた、サキトとしのぶの“気配”のようなものを感じない。

それが気になって、テントから出ると……彼女は異様なものを見た。

 

「な、何これ……?」

 

サキトとしのぶが眠るテントを、光の壁のようなものが覆っている。赤い立方体状のそれは、物音や気配を完全に遮断しているようだった。

 

「まさか2人に何か──────」

「(Q、グラッサも気が付いたのですか?)」

「ひょぁ!?」

「(静かに、義弟(タレット)と義祖母(おばあ)ちゃんが起きてしまいますよ)」

 

慌てて口を抑えるグラッサ。振り向くとそこにはQ.E.Deuxがいた。

 

「(Q.E.Deuxは、これ何か分かるの?)」

「(防壁というか、“結界”と呼べばよいでしょうか。解析してみたところ、サキトのマナでこれは作られています。彼自身が張った物と思ってよいでしょう)」

「(なるほどね……)」

 

そう、グラッサは知らなかったが、これはサキトが展開したデュエルフィールドだ。普通の人間にはフィールドの壁を感知する事は出来ないが、彼女達クリーチャーであれば、真のデュエリスト候補と同様に見ることが出来る。

 

「(何かあったのかな。Q.E.Deux、この中に入れない?)」

「(私には造作もありません。何事も無かったかのように静かに侵入できます)」

「(じゃあ入って様子を見てみよう!)」

 

そうして、こっそりとフィールド内部へ入り込む事を決めた2人。Q.E.Deuxが龍素を操り、2人の接触部のみ障壁を馴染ませるかのような反応を起こし、反発も抵抗も無く内部へ入り込む。すると──────。

 

「ん゛んぅぅうぅぅうっ♡」

「(っ!?)」

「(こ、この声は……?)」

 

テントの中から、しのぶのくぐもった声が聞こえて来た。同時に、何かをかき混ぜるような水音も聞こえて来た。

 

「(な、何この音……それに、しのぶの変な声……)」

「(テントの、中からですね……もしや、とは思いますが……っ)」

 

2人は、恐る恐るテントへと近付いてゆく。サキト達のテントは今、風通しを良くするため一部が網状になっており……そこから、中を覗き見る。

 

「あ゛、ぁああぁあっ!♡せん、ぱ、せんぱいっ♡そこいっしょは、いけんばいっ♡」

「しのぶ、しのぶ……っ!締まって、気持ちいい……っ」

「「((──────っ!!))」」

 

……そう、2人は情事の真っ最中であった。グラッサとQ.E.Deuxは思わず叫びそうになったが、どうにか口を抑えて堪えきる。

 

「きこえ、きこえっ♡あっちのテントにきかれてしまうからぁ♡」

「大丈夫だ、フィールドで防音はしてあるし、ゼッちゃんが見張りもしているからな……っ」

「んひぃぃい♡お、っくぅぅう♡」

 

デュエルフィールドを展開していたのは、このためだった。防音と一応の侵入者の遮断、それを施すことで一応の配慮をしていたのだが……。

 

「(ふ、2人共なにやってんの!?)」

「(グラッサ。彼らも恋人同士のようですから、口を出すのは野暮に思えますし……彼らが気を遣って隠れてしていた所に侵入したのはわたしたちです)」

「(それはそうかもしれないけど……2人はなんで盛ってるんだ!)」

 

しれっと『彼らも』と言い、自分達が恋人同士かのように言うQ.E.Deuxの言葉に突っ込めないほど、生々しい交わりの様子に動揺するグラッサ。一方のQ.E.Deuxは、こうなった要因を分析する。

 

「(恐らく、プラドックスの肉が原因かもしれません。一部ジュラシック・コマンド・ドラゴンの肉には、滋養強壮の効力と興奮剤的な成分があるそうです。しかし、基本的には加熱調理によって効力が弱まり影響が無くなるのですが……)」

「(それじゃ2人はどうしてあんなコトに!?)」

「(クリーチャーではない、別の世界から来た生物であるが故かもしれません。我々には効果の薄い成分も、彼らには効いてしまう、という事ではないかと推察します)」

 

言わばすっぽん鍋レベル100と言ったところか、彼らが食したプラドックスの肉がサキトとしのぶを別な意味で元気にしてしまい、このような状況下でありながら性交を我慢出来なくさせてしまっていた。

 

「せんぱ、いっ♡もっ、もうくる、くるぅっ♡」

「しのぶ、こんな時くらい、先輩じゃなくて……っれろ」

「ひゃひぃっ♡みみ、みみねぶらんとってっ♡さ、さきと、しゃんっ♡さきとしゃ、ぁああぁあぁっ♡♡」

 

背面座位でしのぶの胸と陰核を責め立て、耳に舌を這わせながら突き上げるサキト。彼の要望にしのぶも応え、彼を名で呼びながら絶頂を迎える。

 

「しのぶ、いくぞ……っ」

「だし、てぇっ♡らひてぇっ♡♡さきとしゃんの、ナカにいっぱい♡いっぱいっ♡」

「っぐぅ…………っ!!」

「あ゛ぁああぁあぁぁああぁぁっ♡♡」

 

サキトがしのぶの腰を抱え、深く密着したまま動きが止まる。しのぶが嬌声と共に身体を震わせ、強く締め付ける膣内へと彼の精が注がれてゆく。

 

「あ、あつかぁ…………っ♡♡」

「しのぶ、大丈夫か……っ」

「らい、じょうぶ……っ♡きょうは、だいじょうぶなひやけん……っ、もっと……♡」

「ああ……っ」

 

興奮により軽く箍が外れている2人は、避妊無しで交わっていた。再び交歓を始める前に、ナカから抜き取ったモノをサキトは彼女の目の前に晒す。しのぶはそれを、蕩けた目で舐め始めた。

 

「(う、うそ、あんなでっか……っ)」

「(こ、これがヒューマノイド型の生物の……人間の交接……っ)」

 

グラッサは、幼少期に見た家族のものを除けば初めて見る逸物に目を奪われ、Q.E.Deuxは目を見開きながら2人の様子を見続け……。

 

「(きゅ、Q.E.Deux!どこ弄ってんの!!)」

「(っ!?す、すみませんグラッサ、いろいろと当てられたようで……っ)」

「(どういうこと!?)」

「(彼はどうやら、人間ではありますが、強大なドラゴン……ランド大陸の、火の国の王と融合している存在のようです。そのせいか、強いドラゴンの、フェロモンのような物が……っ)」

 

普段は抑えられているが、サキトは興奮状態になると、融合したドギラゴンの体質が身体に現れる。その1つとして……しのぶと性交している間には、雄龍としてのフェロモンが放出されてしまうようだ。

普段はしのぶと部屋で2人きりの時くらいにしかこの状態にならないため、問題は無いのだが……今回はこうして影響が出てしまったようだ。

余談だが彼のカードに宿ったラフルル・ラブが強く惹かれたのも、これが要因の1つである可能性はあった。

 

「……?」

「(っ!やばい、気付かれるかも……っ。Q.E.Deux、戻るよ!)」

「(え、ええグラッサ……っ)」

 

そういうグラッサも若干足取りを乱しながら、Q.E.Deuxを連れフィールドの外へ出て、テントへと戻るのであった。

 

 

 

「(…………うぅ、寝れない…………っ)」

「(頭から離れませんね…………っ)」

 

 

 

そうして寝床に入ったものの、サキトとしのぶの交わりの光景が頭から離れず…………2人は悶々としながら眠れぬ夜を過ごすのであった。




以上、2部38話の中略パートでございました。覗き見てしまうシチュエーションとかも良いですよね。

次回本編更新は少々遅れそうです。日曜は近所のショップでバトライ刃争奪戦に参加してくるため執筆時間が取れそうにない!
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