Battletech:Tales of Jade Falcon Remnants 作:Sykyu
Union class Dropship Cabin
Zanderij System,Zenith
Jade Falcon
1 September 3151
こんなに苦しそうなゾリグの姿を見たかったわけじゃない。
彼に肩を貸しながら、あたしはよちよちと歩みを進めた。
幸い、あたしの士官室は降下船の会議室から一番近くにある。
タコ部屋じゃなくて、ちゃんと自分だけの部屋。
元々の予定ではそんな部屋はなかったのだけど、ゾリグの一声で爆誕した。
「女児が男とタコ部屋?バカ言え。」
彼のぶっきらぼうな声は怖かったと思う。
でも、海賊だった頃は三段ベッドのぎゅうぎゅう部屋が当たり前だったあたしにとっては、贅沢で新鮮な響きだった。
──避けてたの、もったいなかったな。
いつも近くにいたんだから、もっと早くに話しかければ良かった。
そうしていたら、彼をこんな目に遭わせなくても良かったのかな?
部屋に辿りつくと寝台に彼を横たえる。
ズボンの留め具に手をかけた瞬間、どうしようもない熱があたしの後悔を塗りつぶした。
──え?ヤバくない?
目の前で怒張するそれに息を呑む。
両手で包んでも、まだ余った。熱くて重い。
皮膚の下で脈打つ線を指でなぞってもびくともしない。
覚悟を決めて唇を湿らせて、それを上から咥え込んだ。
舌を巻き付かせて、自分の喉まで押し込む。
口では頬張りきれないのがわかったから、上を肌けて自分の柔らかい果実の谷間で挟み込んだ。
白い房に埋もれた杭の先端を啜って、口付けを続ける。
寝台に横たわる彼のことを少しの間忘れて、あたしはただ彼だけを丹念に愛した。
彼があたしを想うだけでこうなったのかと思うと、なんか無性にこれが愛しかった。
弾けるように噴き出す熱に包まれると、身体が震える。
表情が蕩けていくのが、自分でもわかる。
──もっと欲しい。
肢体を駆け巡る熱に浮かされて、自分のズボンをほどいた。
暴れる胸を手で支えて、寝台の上に身体を踊らせる。
ゾリグの身体に覆い被さって、軽く口づけをした。
──もらっちゃうね。
本当に欲しいのはこういうのじゃない。
それはわかっていたけど、自分の中の熱が止まらない。
愛しの君を中に迎え入れようと自分の身体の下に右手を伸ばした瞬間、彼の大きな両手があたしの白桃の肉をがっしりと掴んだ。
ふいの感触に身体が勝手に脇を締める。
「......簡単に他人に身を差し出すんじゃない。」
まだ朦朧としているゾリグがあたしに待ったをかけている。
意識を取り戻して、腕の力だけであたしの体重を支えていた。
ここまで来て、まだ抵抗するゾリグにあたしは頬を膨らませる。
あたしは全体重を預けて、じりじりと腰を落とした。
彼の意識が完全に戻ったら、もう押しきれない。
それがわかってたから、脚の力も加えた。
息を大きく吸う。
「わからずや!あたしはゾリグがいいんだ!」
叫びながら、少しずつ彼を迎え入れる。
やがて、それはあたしの身体の奥に限界を超えて貫き込まれた。
圧迫感で自然に呼吸が浅くなって、今にも意識が飛びそうになる。
涙を浮かべるあたしに気がついたゾリグが身を起こした。
彼の脚が円を描くように寝台の表面をなでると2人の身体の位置が逆転する。
ゾリグが少し腰を引くと、あたしはようやく息を吸い込めた。
胸を大きく上下させながら、酸素を深く肺に送り込む。
ゾリグは全てを引き抜こうとはしなかった。
えへへ、とあたしは笑ってゾリグにキスをねだる。
唇を開かれて、舌が口の中に入り込んできた。
その瞬間に脳が痺れるような感覚がして、脚が静かに震える。
ゾリグがゆっくりと動き始めても、お互いの唇は離れない。
それでも足らなくて、腕も脚も彼の身体に絡めて、もっと肌を密着させる。
──すき。
自分の中で彼が膨らむのを感じて、あたしはうっとりと目を閉じた。
幸せとか愛とかは難しくてわからない。
でも、今の気持ちを言葉にするとこの2文字がぴったりだった。