※この作品はR-18です。

Battletech:Tales of Jade Falcon Remnants   作:Sykyu

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祈祷
Ep.16_01


Fort Chastre

Krievci System,Chastre

Jade Falcon

29 November 3151

 

 背筋を駆け抜ける感覚にゾリグの全身がブルッと震える。

 彼の肉体を襲っているのは放出の感覚だけではない。

 うねって締め付ける肉壁はトヤーが意識して己の肢体をそう動かしているわけではない。

 彼女の身体がゾリグの動きに反応して自然とそういう応答になっていることは理屈ではわかっている。

 ひょっとしたら、耳元に吹きかけられる叫びのような声も柔らかな腕を彼の肩に回しているのすらも彼女の意思ではないのかもしれない。

 それでもゾリグは自分を包み込むトヤーが、まるで彼の体内を流れる全ての液体を全身で吸い出そうとしているかように思えた。

 お互いの脈動が重なり合い、吐き出されたものが彼女の奥底に飲み込まれていく。

 僅かに溢れ出した余韻がすでにびっしょりと湿った寝台の上に新たな染みを作った。

 

 もしもこれを快感と呼ぶのなら、ゾリグが今までに経験していた感情は全て偽物だと言い切れる。

 ズハイの町でひっかけた若い女も、どこかで知り合った受付嬢ももう顔も声も思い出せない。

 彼女たちで味わった感触でゾリグが満たされたのはもう過去の話だ。

 

 放出が収まっても身体中の興奮が収まる様子はない。

 両肩の上下が収まらないほどに呼吸が荒く激しくなっている。

 それはトヤーも同じようで、二人がお互いの唇を重ねようとしても、まるでうまくいかなかった。

 

 もたついている間に彼女の身体の中の振動と細やかな刺激に反応した己自身が再び力を手にする。

 図太さと再びトヤーの抱擁を押し分ける気概を取り戻したそれは中に進んでいかずにお互いの繋がった部分から僅かに姿を覗かせた。

 脚の短い寝台の上でトヤーを四つん這いにさせると、再び欲望の塊を彼女の中に押し入れる。

 これが己の欲望なのか、それともトヤーの欲望なのかは区別がつかない。

 最初は膝を付いていた健康な両脚が徐々に伸びて、よく実った白桃の果肉がゾリグの腰に押し付けられる。

 トヤーの腰の高さが上がれば上がるほどに突き込みは深く、彼女の奥底にまで届くようになっていく。

 その証左のようにトヤーの声がどんどん切なさを増す。

 

 以前は戸惑いすら感じていたのに、ゾリグは彼女を突くたびに新しい発見をしていた。

 トヤーの肢体は大人の男との体格の差をほとんど感じさせずに彼の剛直を受け入れる。

 限界を超えるような張り詰めを感じていても、蕩けるような柔らかい割れ目に包まれるだけで痛みは消えて、ゾリグをその虜にした。

 本人は彼と向き合って抱き合うのを好んでいる。

 だが、トヤーが強く満たされたと感じるのは真逆の姿勢だった。

 どちらの意思を尊重するべきか、それはその時々で変わる。

 今日のゾリグは自分を強く彼女に刻みたがった。

「いいよ、奥までちょうだい。」

 と囁かれるだけで、理性が粉々に吹き飛ぶ。

 

 彼女の囁き声を思い出しただけで、女の望みを叶えようと血流が肉体の一点に集中した。

 前触れなく体の中で猛々しさを増すそこにトヤーの腰がビクンを反応して、彼女の背が大きく反る。

 ゾリグは彼女の腰を支えていた手の片方を使って、大きく跳ねて身を起こした上半身をそれで支えた。

 お互いの体の形はもう身体が覚えている。彼女の胸の丸みは自然と彼の掌の上に収まった。

 ゾリグの片手に収まりきらない乳丘は潰れて、指と指の間をみっちりと満たす。

 指が埋もれていく感覚を確かめながら、トヤーの腰の痙攣が弱くなるのを待つ。

 もう片方の手も上にずらして、両方の手で双丘の両方をいじり始めると、彼女の両手がゾリグの両手に重なる。

 ゾリグはねだる様に振り返る彼女の唇に顔を寄せてを啜り、指に込める力を増した。

 

 トヤーの喉から絞り出された声が「すき」と一言だけ言葉を紡ぐ。

「俺もだ。」

 一言だけ、返事をして左の手をトヤーの腰に戻す。

 戻すとは言っても、今度はもう少し先まで指先を伸ばして、彼女の茂みの下を探った。

 大きく開いた部分の真ん中の突起を指で突いたり転がしたりしながら、大きく腰を動かす。

 

 トヤーが短く強く吐く息の音を聞きながら、ゾリグは彼女の中にもう一度欲望の中身を放った。

 幸せの叫びと共に、感極まった表情を浮かべた彼女がそれをしかと受け止める。

 男の支配欲や征服欲をトヤーの独占欲が絞り上げようと強く摩擦した。

 月の光を彼女の汗が反射する。

 艶やかな背を流れるそれを見ていると、ゾリグは彼女とこうなる前の口論の続きを再開する気にならなかった。

 トヤーにもそんな気はないようで、肢体を支えていた拘束を解くと慣れた体つきで次の行動をとり始める。

 力を放ち切ったそれを彼女が口に含み、先端を舌で撫でると、ゾリグは迷いを忘れるしかなかった。

 トヤーとの口論は後でもできる。

 今この瞬間のゾリグは、トヤーが一番大事だった。

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