Battletech:Tales of Jade Falcon Remnants 作:Sykyu
Camp Jaipur ,Union Class Dropship,Jail
Alyina System, Noida
Alyina Mercantile League
10 February 3152
「結局、ボクの助言は、あまり、役に立たなかった、みたい、だね。」
自分の細かい吐息に邪魔されながらも、ヌルは言葉を紡ぎ切った。
余裕のある表情を浮かべようと、努力を重ねても、油断をすればそれはすぐに台無しになる。
彼を再び呼び出したのは、妹の様子が知りたかったからではない。
ただ単に、彼女の肢体が彼のことを忘れられなかっただけだ。
一方で、彼の用事は短い。
ヌルのWarHawkの修理が終わったこと、それだけだった。
戦えとも、従えとも彼は言わない。
伝えたいことを言い終えると、彼はそのまま帰ろうとすらした。
ヌルはまるで、19歳の少女に戻ったかのように彼を引き止める。
「...ボクのことを、食べていきなよ。」
誤解を恐れて、真っ直ぐに誘ってしまったが、彼はそれを断らない。
その結果、この独房はまたも男女の秘事に使われることとなった。
彼の指が濡れた音を立てて、ヌルの茂みをかき分ける。
なんの抵抗もなく、それは割れ目の奥に先端を沈めていく。
「あっ、はぁん...」
口から漏れた、自分の声に嗤いが込み上げる。
身体の中を彼が探るたびに、ヌルはまるで本物の恋人であるかのように吐息を漏らす。
彼が彼女のことをどう思っているかに関係なく、ヌルはもう彼に恋に落ちている。
最初は自分の感情を幻だと思ったし、2度目は自分が病気ではないかと疑った。
3度目は呼んでもすらいない彼を待ちわびて、ふと到来した彼をまるで少女のように迎え入れる。
そして、今日は理由すら言わずにただ、逢いたいと請うた。
いつどこで、この身に火が付いたのかは自分でもわからない。
小さな樹脂の散弾で撃たれる前から、運命が決まっていたとしても、今のヌルはその言葉を受け入れられた。
そんなことはどうでも良くなるくらい、彼女の胸の内は熱く滾っている。
「そんなに...焦らさないでくれ。」
彼の胸に背を預けながら、大きく振り返って、自分の頭の上にある彼の表情に、静かに口付けをした。
無防備になった腹に大きな手が這うと、胸の先端が期待に膨らむ。空気の流れがそこに当たるだけで、ヌルは背筋が震えた。
宙に浮いた手を背中に回せば、ちょうど指の腹のあたりに熱を帯びた肉の塊が当たる。
愛しいそれの形を、手のひらに納めて上下に摩れば、そこだけは豊かな表情をヌルに返してくれた。
言葉を交わすことなく、しばらくお互いの体の一番弱いところを相手に委ねるだけで時間が飛ぶように過ぎていく。
「ふうっ...んんっ...!」
ヌルはその間、幾度となく気をやり、彼の腕の中に倒れ込む。
息が絶え絶えになっても、手の動きは絶やさずに動かし続ける。その継続が実り、遂にヌルは彼女の艶やかな背中に粘り気の強い、よく絡み付く液体を浴びる。火照った肢体よりも、さらに熱いそれは、ほんの一部がヌルの手の上に垂れて落ちた。
それを溢してしまわないように、慎重に彼に向き直るとそれを丁寧に啜り上げる。全てを口に含むと喉の音を立てて、それを嚥下した。
指の股に残る残滓を丁寧に舐め取ると、ヌルはいよいよ彼に対面でしがみ付く。
彼の背を抱く腕の力を徐々に緩めるだけで、固い肉の塊は真っ直ぐに彼女の中を登る。
彼の茂みとヌルの茂みが重なれば、肉塊の頂点はちょうど彼女の胎の奥底を、柔らかく押す。
液体の湧き出す音と共に、お互いの茂みが潤いの下に沈む。
ヌルはその身を静かに上下に動かして、小さな水音を立てる。今度はその身の全てを使って、彼のことを擦った。
口から漏れ出す声を抑えたくて、彼の唇に舌を伸ばす。
「...ん、...ふ、ぅ、...っんぐ、っふ、んっ」
籠もった声を出しながら、マイのように懸命に彼を絞ろうとする。だが、その意思に反して中が擦れるたびに身体からは力が抜けていく。
力が全身から抜けてしまうと、全ての主導権は彼のものになる。
「んぅ...、すっ...、きぃっ...」
頭の中を真っ白にしながら、ヌルは神経の反射だけで、男にしがみ付いた。
ヌルは、たった2時間で力尽きてしまった自分の肢体を手の平で撫でる。
まだ欲しがる心と、限界を訴える肉体が見つけた落としどころに彼女はいた。
全身を汗で濡らしながら、荒い息を整えようと錯誤を重ねる。
仰向けの姿勢で、額の上に腕を載せて深呼吸をしている状態が、一番楽な恰好だった。
「...ねぇ、ボクのことはウーリンって呼んで欲しいってお願いしたら、笑うかい?」
ヌルはふと思い至って、大きな背中に向けてそう問いかけた。
彼はしばらく何も言わずに黙々と服を身に着け続けていたが、腰のベルトを締め終えるとヌルの方を振り返る。
「...ウーリンだな?」
その確認に、ヌルは大きな笑みを返した。