そんな中で
・もしもハメ撮りグループに元締めの上司がいたら?(転生者)
・原作の探偵はそれに気づかず自身も同じ目にあってしまい事態の収拾ができなかったら?
そんな感じでやっていきます。
「わかりました、ではまた来月の期日前にご連絡さしあげますのでよろしくお願いします」
男は手短に要件を伝えて乱雑に受話器を切り、
通話を終えて冷めてしまったコーヒーに口をつけた。
「あと2、3回で堕ちるな」
男は誰もいない部屋でつい独り言を漏らす。
頭に浮かんだのは今回の融資先の女のことだった。
人に迷惑をかけることに何の疑問も持たない旦那の尻拭いをパートナーである奥様に責任を取ってもらう。うちでは一番よくあるパターンだった。
今回の融資先は結婚して二年目の家族で、夫婦二人暮らしだった彼女には寝耳に水だったろうがこちらからの誠意ある説得で納得していただいた。それどころか彼女の方から何かできることはないかと申し出てきてくれたため、我が社の規則に則って利息分となる証拠を撮らせていただいた。最初はうちのルールに戸惑っていたが、こちらからの催促、何より屑旦那からの必死の頼みに承諾してくれた。
派手すぎない化粧に地味ではなく落ち着いた雰囲気の佇まい、そして何より隠し切れないほどの魅惑的な躰とそれらを用いた説得を思い浮かべ独りにやけていた。
思い出しては即座に反応する愚息のこらえ性のなさに一人苦笑し、今回の書類をまとめていた。
にやけ顔から一変して今回の詳細を余すことなく、正確に記していく。
この調子なら部下たちに任せても問題ないだろうと一人頷く。
男は大学の後輩3人と非合法な金貸しを営んでいた。ターゲットは自分たちの好みに合う女性のみ。気に入った女性を街で見つけては4人でターゲットの情報を徹底的に調べ上げ、共有された情報を元にどうアプローチするか判断していく。今回の夫婦はそんな屑どもに引っかかった哀れな二人である。法外な利息で金を貸し付けて返せないと利息分としてハメ撮りを強要し、被害者の口をふさぐ。それらを売りさばいた分を回収し、それでも返せない者は同じつてで知り合った非合法な風俗店や金と暇を持て余した変態社長の慰み者として身柄を売ったりしている。
こんなやり方がいつまでも続けられるのか甚だ疑問だが、4人の連携と行動力、社長である自分のチカラで何とか稼がせてもらっている。そんな男の部下3人は普段いろんな意味で酷使している身体を休める為に3日間の休暇を命じたところだ。
今頃3人の部下たちは男が与えた有給休暇で思いきり羽を伸ばしていることだろう。
4人しかいない小さな会社で3人に休みを与えたのは流石に無茶だったかと一人でボヤいていると一本の電話が入った。
会社用の電話ではなく、社員しか知らないプライベートのスマートフォンからだった。
お土産でも催促するかとすぐに受話器を取る。
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「もしもし、お疲れさん。どうした?今は休暇中だろ?」
【お疲れ様っす、社長!羽村です】
電話口から時間を考えないような元気な声でかけてきた3人の部下の一人、羽村の相手をする。
「うるせぇ!!電話なんだから声抑えろ!!」
【あ~すみません。今日1日で色々あって興奮しっぱなしなんすよ~】
耳が痛くなるほどのテンションの高さについ怒鳴ってしまうが羽村は意に介さずヘラヘラと話す。
【いや今日の話なんすけど、普段の疲れを癒そうと3人でいつもの旅館に行きましてね?適当にナンパでもすっかと海に行ったらとんでもない出会いを果たしたんすよ!!】
「とんでもない出会い?お前酔っぱらって電話してねぇだろうな」
羽村は特殊なうちの仕事に戸惑いながらも一番早く慣れて頭角を現し、今では3人組の実質リーダーとして動いている。信頼はしているが普段からよく話を盛る癖があるので残りの書類を片付けながら話半分に聞いていた。
【素面っすよ!?とにかく聞いてくださいよ、奇跡の爆乳親子に出会ったんすよ!!】
「奇跡の爆乳親子?」
今時AVでも見ないような言葉を聞いてついオウム返ししてしまう。
【はい!しかも母親と姉妹であっちも3人組で一番小さいおっぱいでもHカップっすよ!?】
どうもだいぶ興奮しているようだ。仕事柄女に困ってないこいつがこんなに落ち着きなく話すのだ、興味を持った私は作業の手を止めて話を聞くことに集中した。
「あーわかったわかった、取り合えず落ち着いて話してくれ」
【はいっ!まず社長こないだうちで取り立てた海辺の旅館覚えてます?】
「覚えてるよ。規模の割には意外と早く話がついて驚いてたし」
羽村が話している旅館とは以前融資で伺ったことがある確か創業100年以上の古い旅館だ。
歴史ある旅館といえば聞こえはいいが昨今の不景気のせいか業績が落ちており、前に訪れた時は客より旅館のスタッフの方が多かったほどだ。だからといって無暗に値段を下げるのは旅館としてのサービスや格を落としてしまう。そんな中で頼みの銀行にも融資を断られてしまい手も足も出なくなった状態でうちにお鉢が回ってきたというわけだ。
融資にあたって断られるであろう条件をいくつか出したにもかかわらず、それを即座に飲んで融資を受けたのだからよっぽど手が回らなかったのだろう。
その時の条件の一つに[今後うちの社員は当旅館のすべてのサービスを無償で受けることができる]という普通ならあり得ないふざけた項目がある。それを使って3人は泊りに行ったのだろう。融資後に4人で泊まりに行った時は豪勢な食事から最高級の部屋、こっちで呼んだコンパニオン代まで負担してくれて非常に楽しかったのを覚えている。
【今回もあそこに行ったんすけど、そこのビーチで運命の出会いを果たしたんすよ~】
「ふーん。それで?」
【まぁまぁ落ち着いてくださいよ。まずはこちらをご覧ください!】
進まない話に男が苛ついたのを感づいたのか、わざわざPCの方に写真を送ってきた。
ちょっとでも趣味に合わなかったらまた怒鳴るかと思いつつ、メールを開いて目に映った写真に久しぶりに度肝を抜かれた。
そこにはグラビアやAVでもお目にかかれない女神のような美女が3人も写っていた。
一人は茶髪のいかにもキャリアウーマンといったキリっとした黒い水着の女性。
一人は黒髪と赤い水着がまぶしく映る活発そうな女性。
一人はおどおどとしながらも少しうるんだような瞳でこちらを向く茶髪の女性。
しかもそのどれもが聞く必要もないくらいの巨乳、いや爆乳である。
表情を見る限り一通りヤッた後なのだろう、頬は上気して火照ったように赤い。よく見ると首筋やその大きな胸元にいくつかの跡が残っており、写真でもわかるくらいに息があがっている。乳首の辺りも水着の上から影がわかるほど大きく膨張しており、3人に散々嬲られたのだろうと容易に想像できた。股の辺りはわかりづらいが色が変わるほどに濡れており、指で触れただけで糸を引くほどになっているのだろう。そのくらいこの3人は出来上がっていた。
「これ本当に親子か?3姉妹って言われても気づかんぞ」
写真だけで興奮しきった股座を抑えながら冷静さを保ちつつこの3人の話を聞いていく。
【正真正銘マジ親子っす!身分証は確認しました】
そう言ってPCに隠し撮りしたであろう身分証の写真が送られてきた。
「橘京香、結花、小春・・・」
3人の写真を見比べながら頭の中でチラついている一つの可能性が浮かび上がるが、今は無視してさらに話を続ける。
「これは奇跡の親子だわ!いつもの薬使ったのか?」
【最初だけ使いました。写真を撮った時には切れてますけどね♪】
羽村は興奮を抑えきれずに話しかけてくる。薬が抜けた後も同じようにSEXできたことに男として優越感を覚えているようである。
部下の3人には仕事を円滑に進める為に私だけが所有している特製の薬を渡してある。いわゆるセックスドラッグの類だが、男が自分の能力で造った特注品であり、検査などにも引っかからない自慢の逸品である。効果が出るのは速いが、精々2時間程度の薬であり、効果が切れた後もこんな表情をしているということはこの薬のもう一つの効果がでている様だ。
「この表情を見るに、バッチリ《依存》し始めてるな」
【でしょ!?あーやっぱ俺の運命の相手なんすよ京香さんって】
与太話はさておき、渡した薬には2つの効果があった。
1つは投与した相手の性的興奮を高めたり、思考に靄がかかって正常な判断ができなくなるような所謂媚薬の効果である。
もう一つは先程話した依存の効果である。この薬を投与してSEXしてしまうと身体の相性にもよるが性的な接触や愛撫、果てには普段の会話やその時のことを思い出すだけで抱かれたときの事を思い出してしまい興奮を覚えるようになるのだ。仕事の取り立ての際に非協力的なお客様に用いることが多く使ったら最後、どんな命令でも悦んで従うほど強力な薬である。
「よっぽど相性がよかったんだなぁ~よかったじゃねぇか!ボロはだしてねぇだろうな?俺にも味見させてくれるんだろうな?」
あまりの興奮でついつい矢継ぎ早に質問してしまう。まぁ昔から見てきた3人だから仕方がないか。
【勿論っすよ!旅館も全面協力で動画もバッチリっす!】
流石、抜かりのない男だ。そうと決まれば話は早い、PCを閉じて戸締りをして車のカギを持って事務所代わりのマンションから飛び出た。
「よっしゃ!!今から行くから準備しとけ!」
【え?今からっすか!?俺らで楽しみすぎて3人ともヘタってますよ?】
「心配すんな、抱きに行くわけじゃねぇよ。他の個人情報は抑えたか?」
【免許証と保険証、あとはスマホの番号ぐらいすかね?】
「ノートPCで情報全部すいあげるからスマホのロック解除しとけ!あと家の鍵も探しておいてくれ!合鍵をつくらせる!」
【り、了解!あいつ等たたき起こして準備しときます!】
後ろの方が少し騒がしくなった。他の奴らは一緒になって寝ていたらしい。
そんな中でこの吉報を知らせてくれた羽村には後でボーナスをくれてやろう。
「羽村!よく知らせてくれた。今から行って全て用意できてたらお前には特別ボーナス支給してやるから頼むぞ!」
【わっかりました!!お待ちしてます!織田先輩!】
まだ興奮が抜けてないのか、昔の呼び方で叫びながら通話を切る。今ので起きたりしないよな?そう思いながらすぐに車のエンジンをかけ、法廷速度等知ったことかと猛スピード車を奔らせていく。まずい、興奮が抑えられない。いったん深呼吸して気持ちを落ち着かせて夜の道を進んでいく。しかし写真を見てから興奮しきった愚息はどうしようもない。
「まだだ、まだだ、落ち着け」
気持ちを落ち着かせるように、自分に言い聞かせるように独り言が増えていく。
頭の中で浮かんでいたワードがパズルのようにカチャカチャと嵌り、一つの答えを確信する。
奇跡の爆乳母娘、3人組、橘家。
「まさか橘さんの世界とはな、ありがとう、神様ァァァァ!!!!」
自分の中の疑問が確信に変わり、無意識に口から自分をこの世界に転生させてくれた神様への感謝が零れる。
そうしてひとしきり社内で叫んで落ち着いた後、男はこの世界に転生した時の事を思い出していた。
初投稿です。
橘さんの二次創作は色々ありますが、100%いいな~と思った作品がなかったので自分で書いてみた次第
初めてなので誤字、脱字は報告お願いします。