※この作品はR-18です。

歪んだTS転生者の汚話(旧題:純愛に挟まりたいTSふたなり転生者の汚話)   作:アスタロット

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晩餐会

 

「むう…近ごろは多忙が過ぎるな。身体が足りん」

 

後藤密は夜、ウイスキーの氷をカラコロと愛撫しながら、自室のソファで独り頭を抱えていた。

 

彼女の放課後における時間は、その殆どがアルバイトか部活動で占められている。

その夕方夜の何日かは、星野母娘の相手をする。

週末はアルバイトをするか、教諭の椋梨沙奈か若松琢磨に付き合う。

 

それだけなら、忙しさはまだ”まし”だ。

それらスケジュールの合間を縫うように、三年の金井ケンジによってホテルへ連れ込まれる。

 

「金はある。が、急にバイトのシフトを減らすのも店長に申し訳ない。しかも、なんだか最近は客の入りが良いし。部活動もかなり自由にさせてもらっているが、一年の下っ端が練習に不在がちなのも、あらゆる面で心象がわるい。実にまいったものだ」

 

むろん彼、彼女らの誘いを断れば良いのだが、皆ことごとく後藤へ依存するようになっていた。

「堕とした責任はとる」と妙な所で、律儀に考える後藤は、いよいよもってスケジュール管理の限界を感じていた。

 

ここまで彼らが、自身の肉体に夢中になるとは、後藤にとって存外であったのである。

はたから見れば、しごく自業自得の極みであるが、彼女にとってはとても真剣な悩みなのだ。

 

いずれにせよ、彼女の生活習慣が遠からぬ将来に破綻する事は、まさに自明の理であった。

 

そこで、きたる週末、後藤は晩餐会を催す事にした。

 

先刻ディナーに招待した客人は、星野母娘の二名であった。

今たびは、三年の先輩である金井ケンジ、担任の椋梨沙奈、二年担当の若松琢磨の計五名。

 

招待するに先立って、後藤は相手にいろいろと事を明かした。

主に肉体関係について。

 

その結果、だいたいの者が概ね納得した。

 

そのうち、金井ケンジ一人だけは”性に奔放すぎる”と後藤に不満を零した。

後藤を心配しての事だった。

そんな金井も、後藤の根気強い説得に渋々と了承した。

後藤に惚れているとは言え、金井自身だけでは、彼女を満足させられないと考えたからである。

 

話を、晩餐会に戻そう。

前回の晩餐会で後藤は、自身の体液を材料にする変態料理を星野母娘らに振る舞った。

これは古典的条件付けを活用し、星野母娘を性奴隷に仕上げるための企てである。

 

だが、今回の催しは趣旨がことなる。

晩餐会の目的は彼、彼女らの顔合わせと、スケジュール管理についてである。

よって、ディナーのメニューはいたって”まとも”だ。

 

 

晩餐会の当日。

 

招待客は過不足無く、椅子に着いた。

 

・前菜

〜レバー・オ・トルション風のカナッペ〜

 

ホストとして後藤密は、前菜にメジャーなフォアグラを用意しても良かった。

だが、普段フォアグラを食べ慣れないであろう彼らを慮って、比較的しつこくない通常のレバーをアペタイザーとして用意した。

 

鶏肝をレバーとハツに切り分ける。

血塊を取り除き、牛乳で臭みを抜く。

下処理をしたレバーをバターで炒め、器に移す。

ハツも同じフライパンで炒め、器に移す。

フライパンに残った破片を、白ワインでデグラッセし、粗熱をとったレバーと共にフードプロセッサーにかけ、筒状の容器に入れ固め半日冷蔵庫で寝かせる。

冷え固まったレバーを輪切りにし、バゲッドに載せる。

 

本格的な前菜を出され、一同はソワソワし始めた。

 

食前酒として成人組には、スパークリングワインを。

星野悠月や、金井ケンジら未成年者にはモクテルとして、トニックウォーターにライムを果汁を絞り、叩いて香りを出したミントを添えた。

 

後藤自身も、未成年者二人に気遣い平素は飲み付けないノンアルコールにした。

 

なお、妊娠中の星野由嘉里にはカフェインフリーのハーブティーが用意されている。

 

「本日は私の催しにお集まり頂き感謝致します。拙い手料理ではございますが、どうぞ楽しんで下さい。では、乾杯」

 

星野親子は既に後藤密の手料理を知っていた為、勝手知ったると言わんばかりに味わった。

各々、箸やフォークを使い前菜を口に運んでいく。

 

「むぐむぐ、んくっ…おいしいコレ。レバーって聞いたけど、全然臭わないのね。パンにも凄く合うわ。あ、そういえば、ひそかちゃん…すごいわねぇ。ここにいる皆んなと毎週エッチしてるんでしょ?」

 

由嘉里はレバーパテを味わいながら、後藤に語りかけた。

 

「まあ、ええ。恥ずかしながら、そうなりますね」

 

「あのよ、後藤サン」

 

由嘉里の発言に続いて、金井ケンジが切り出す。

 

「はい、なんでしょうか金井先輩」

 

「俺と若松先生、どっちの子供をさ、先に産んでくれんの?」

 

「あ、そうだ。それ、僕も気になってた。あの金井とデキてたのも驚いたけど。しかも、こんなに真面目になって」

 

後藤密は、金井ケンジ、若松琢磨の双方と子作りをする約束をしていた。

勿論、彼らは承知しているが、順番が焦点だった。

 

「真面目って、へへっ…そりゃ後藤サンのおかげッスよ、先生」

 

後頭部を掻き、金井は恥ずかしそうに笑みをこぼした。

 

「あ、その件はお二人にご相談があって…」

 

後藤は申し訳なさそうに、二人へ交互に目を遣りながらそう言った。

 

「「相談?」」

 

「はい。私は学園を卒業後に、避妊薬の服用をやめる予定です。なのでお二人には…その私を、ひたすら犯してもらいます。その後に産まれた乳児の遺伝子鑑定を行い、父子関係でなかった方と、次番に子作りをするという事で」

 

「ご、後藤さん凄い事言うわね。まるで自分を産む機械みたいに…」

 

椋梨沙奈は驚いた表情で、後藤を見やりそう言った。

 

「産む機械ですか…まあ概ね、私はそう言う考えですね。私が男性に差し出せるモノと言えば、ここにある卵子しかありませんから。女性は赤ちゃん産んでナンボですよ」

 

そう後藤はのたまうと、自らの下腹部を指し示した。

 

「あらあら…なら、私はひそかちゃんのご期待に応えなきゃね」

 

由嘉里はそう言いながら、これから大きくなるであろう腹を摩っている。

 

「お母さん羨ましいなぁ。私も早く後藤さんの赤ちゃん産みたいのに」

 

悠月は、妊娠している母の腹をまじまじと見ながらこぼした。

 

「悠月先輩も卒業まで我慢して下さい。そしたら好きなだけ避妊無しで、してあげますから」

 

「もう、約束よ!!」

 

「勿論、約束しますよ先輩。さてと、そろそろ次の料理を出しますね」

 

 

・メイン

〜和牛フィレ肉のロースト〜

スキレットで表面にしっかりと焼き目を付けた、和牛フィレ肉の塊。

それをワイン、ビーフストック、ローズマリーと共にアルミホイルで包みオーブンで加熱。

 

仕上げに、招待客の前でアルミホイルを切り開く。

するとテーブルには、ローズマリーと香ばしい牛肉の香りが、むわっと立ち込めた。

 

嗅覚を刺激され、胃袋が肉を食えと脳に指令を出す。

 

作業を皆が沈黙して見守る中、後藤は熱々の肉塊に刃を入れていく。

本来ならばローストビーフは粗熱を取って、肉汁を閉じ込めてから切り分けるのかセオリーだ。

しかし後藤は肉汁が溢れるのを気にもせず、次々とペティナイフで切り分ける。

ステーキと変わらぬ厚さの一枚肉が、匂い立つ湯気を放ちながら六皿分並んだ。

そこに添えるのは、鮮血のごとき真っ赤なラズベリーソース(タイミング次第では自身の経血を混ぜていた、今回は無し)。

 

追加のバゲットを用意しておくことも忘れない。

 

「こりゃすげぇ…めっちゃ柔らけぇ…後藤さんマジでプロじゃね?やっぱ俺の嫁になってくんねーかなぁ」

 

目を閉じて肉を味わう金井ケンジは、自然と願望が口に出ていた。

 

「美味い料理は、人の心を開かせる力がある」後藤はそう考え、大切な人と同じ空間で、同じ料理を食べる事を重視していた。

 

事実、メインが出る頃になると各々が食事を交えながら、率直に意見を交わした。

適度な酒が、招待客の会話を促した。

彼女の目論見通り、彼らは建設的に話を進めた。

後藤を独占しようと利害が対立する時もあったが、ホスト自身が取りなした。

結果、後藤があらかじめスケジュール表を提示して、空いている日時を彼らが調整し埋めていく事に決まった。

 

これにより、後藤自身の負担は大幅に軽減することになるし、余暇時間も確保できる。

一人一人を相手に、スケジュールを遣り繰りする事だけは、どうしても避けたかった後藤には十分な成果である。

 

その後、彼らはスープ、デザートと一通りのコースを堪能した。

皆、大満足のうちに晩餐を終えた。

 

「ふぅ…お腹いっぱい。密ちゃん、バイトなんだけど…ホールより、キッチンの方が良いんじゃない?あ、でも看板娘が裏で篭りっきりなのもアレかぁ」

 

悠月がそうこぼした。

 

「えぇ!?看板娘?冗談は勘弁してくださいよ、先輩。私より悠月先輩の方が、ずうっと美人じゃないですか」

 

「それアナタが言うと、スッゴイ嫌味に聞こえるわよ。あ、星野さんも十分器量が良いから。後藤さんがおかしいだけだから」

 

そう言うと、椋梨はじっとりとした視線を後藤に向けた。

 

「えぇ!?ヒドい椋梨先生。んもー、ちょー酷いんですけどー、椋梨センセーの彼ピの若松センセー助けてーお願い♡」

 

後藤は手を組んで、ぷりぷりと若松にねだる。

 

「その姿でソラの喋り方は、頼むからやめてくれ」

 

「ふふっ…琢磨君も面白いわね。あ、そうだ。もしかしたら、次にディナーやる時、メンバーが増えてたりして。例えば…クラスメイトの五十鈴さんとか。良いわよね彼女、カワイくて清楚だし」

 

椋梨が冗談めいて、後藤を茶化す。

 

「…」

 

後藤は否定もせず笑みを浮かべながら、無言で食器を下げ始めた。

ヤる気である。

 

「いや、教師陣は止めろし。特に担任」

 

金井ケンジが教師陣、主に椋梨沙奈へ向けて苦言を呈す。

 

「止めても彼女なら絶対やるから、無理ね。止めたいなら金井君がやって、どうぞ」

 

お手上げと言わんばかりに、椋梨は両の手のひらを天に向けジェスチャーした。

 

「私を止めたければ、どうぞお好きに。その場合、金井先輩とは今後一切の関係を断ちますので、ご容赦願います。はぁ…残念だなぁ、先輩(のデカチン)大好きなのに。あぁ…金井先輩の赤ちゃん産みたかったなぁ(チラッ)。先輩の代わりに、別のメンズでも引っ掛けようかなぁ。あ、若松先生の赤ちゃんを連続して産んでも良いかも!」

 

「うぐっ…」

 

金井ケンジは、後藤密の肢体を味わい足りぬ。

種付けの日も待ち遠しい。

結局は“それ”を引き換えにする程の正義感は、彼には無かった。

 

それは後藤との性的関係に依存している他のメンバーも、おおむね同じである。

招待客の中に、後藤密の凶行を止められる者は誰もいなかったのだ。

 

むしろ先輩二人や教師陣は、学園でする後藤の行動に手助けする事になる。

 

 

 

 

 

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