※この作品はR-18です。

リリカルの崩壊   作:ヒステリア

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第1話 プロローグ+二年前(1)

 とある日の朝。

 バス停に着いた一台のバスにワンピース状の白い制服を着た少女が乗り込んでいく。栗色の髪を短いツインテールに分けた可愛らしい少女、彼女は『高町(たかまち)なのは』と言った。

 

 なのはは空いている席を探し、バスの中を見回す。そして奥に目をやった瞬間、不快そうに眉を顰めた。

 

 

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「あんっ、陽人(はると)君……こんなところじゃダメだって。見つかっちゃうよ……」

「腰をくねらせながら言っても説得力ねえよ。アリサなんか物欲しそうに尻振りっぱなしだしな」

「振ってなんかないわよ、陽人のスケベ、んっ、あはぁ……」

 

 最後部席の中央にふんぞり返る茶髪の男子生徒は、周囲の視線も気にせず左右に侍らせた二人の女子生徒の腰や胸、尻をまさぐり続ける。女子二人も口調とは裏腹に、まんざらでもなさそうな表情で体を擦り寄せていた。

 

 それを見てなのはは三人から離れようとするが、今(・)日(・)も(・)運悪くどの席も埋まっていて、二人の近くしか空いてない。

 できるだけ三人から離れた席を探しているところで――。*1。

 

 

「ねえ、あの子ずっとこっちを見てるよ」

 

 紫がかった髪の少女がこちらに気づき、そんな呟きを漏らす。それを聞いてなのはの肩がビクリと跳ねる。

 

「ほう、じゃああいつもこっちに混ぜてやろうかな」

 

 茶髪の男子は好色そうな笑みを浮かべながら、なのはの身体に視線を這わせる。それを受けた瞬間、なのはは思わず逃げ出しかける。が――

 

「ダメよ、あの子まで巻き込んじゃ。それにあんな子じゃ陽人には物足りないんじゃない」

 

 嫉妬の色を帯びた声でたしなめながら、アリサという金髪の少女は身体をこすりつける。少年は仕方なさそうな返事を返しつつ下卑た笑みを浮かべながら彼女の胸を掴み、もう一人の少女の腰に手を入れる。

 それが目に入った瞬間、なのははたまらず目を背け、手近な席に腰を下ろしてスマホに目を移し、懸命に後ろの三人を意識から追いやろうとした。

 

 

――いつからこうなっちゃったんだろう。2年前までは月村(つきむら)さんはまともで、バニングスさんも式条(しきじょう)君なんかの言いなりになるような子じゃなかったのに……。

 

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

 

 

 

 2年前。

 

「――いただいた!」

 

 すずかがカチューシャを外した一瞬の隙を突き、アリサが素早くカチューシャを掠め取り乱暴に掲げる。

 それを見て、すずかは叫んだ。

 

「バニングスさん、返して! それはお姉ちゃんに買ってもら――」

「聞こえませ~ん! 返してほしかったらここまできてみなさーい!」

 

 べ~と舌を出しながら、アリサは挑発するようにわざとカチューシャを左右に振りかざす。

 が――。

 

「いたっ――!? ちょっと、なにすんのよ?」

 

 いつの間にか現れた男子生徒に腕に掴みあげられ、アリサは声を荒げる。

 それに対し、アリサの腕を掴んだままの男子――式条陽人(しきじょうはると)は言った。

 

「返してやれ、それはあの子のだろう」

 

 冷たさと威圧感のこもった声にアリサは竦みかけるも、それを跳ね除けつんざくほどの怒鳴り声をあげた。

 

「なによ? あんたには関係ないでしょう! 早く放さないと乱暴なことされたって教師に言うわよ! パパが聞いたらあんたなんか明日には退学でしょうね!」

 

 大企業の経営者で、各方面に絶大な力を持つ父親ならばそれぐらい容易い。加えて陽人は優秀な成績を認められて学費免除でこの『聖祥学校』に入った特待生だという。その特待制度は辞退可能で、裕福な実家で育った生徒にとっては『学費も払えない貧乏人が取るもの』として忌避されているものだ。アリサも制度を利用できるだけの成績を持ちながらそれを辞退している。

 その制度を使っているということは、彼自身は大企業の跡取りでも資産家の御曹司でもない、ちょっと勉強ができるだけのただの庶民。

 つまり陽人など自身の気分一つで簡単に追い出せる木っ端にすぎない。

 

 にもかかわらず、そんなこと知るかと言わんばかりに陽人はアリサを引っ張り上げ、校庭の隅まで連れて行った。

 その拍子にカチューシャは地面に落ち、すずかはそれを拾い上げながら二人が去った方を呆然と見ていた。

 

 

 

 

 

「なにすんのよ! いい加減にしないとただじゃ済まさないわよ!!」

 

 アリサはなおも罵声を飛ばしながら陽人から逃れようと必死に抵抗する。校庭の奥まで来たところで陽人は立ち止まる。

 ここで説教の真似でもしようと言うのか、とアリサは顔をしかめながら口をすぼめ、唾を飛ばす準備を飛ばす。

 だが、それを見透かしたように……

 

「まずはその喧(やかま)しい口から塞いでやるか」

「えっ――きゃあっ!」

 

 突然地面に引き落とされ、アリサは地面に這いつくばるような形になる。いよいよほんとに乱暴されたと叫んでやろうかと口を開けた瞬間、陽人はアリサの頭を掴み、自身の股に押し当てた。

 

「んんんっ~~!?」

 

 突然のことにアリサは股間に顔を押し付けられながらくぐもった声を漏らす。ズボン越しにだが、父親から生えている“あれ”の感触が直に伝わってくる。

 しばらく股間を押し付けた後、陽人はアリサの頭を掴み上げ自身の下半身から離す。それと同時にアリサは地面に唾を吐き捨て、嫌悪に染まった表情を向けてきた。

 

「おえっ――汚いじゃない!! あんた、一体なに考えてるの――えっ!?」

 

 陽人は左手でアリサを掴んだまま、もう片方の手でズボンのチャックを下ろし、屹立した逸物を露わにする。それを見た瞬間、アリサは本能的な恐怖を覚えた。

 

「だれか、たすけ――んむううううっ!!」

 

 助けを呼ぼうと口を開けた一瞬の隙に、アリサの頭を引っ張り込み再び自身の下半身に押し当てる。そして今度は露わになった逸物を直接咥えさせられた。

 

「んんんっ!! んぐっ、むうぅぅ!!」

 

 亀頭にこびりついた苦くて不味い味が口の中に広がり、咥えきれなかった陰茎から放たれるむせかえるような匂いが鼻から入ってくる。

 それだけで目から涙が溢れ、なりふりかまわず許しを乞いたくなる。しかし、口を塞がれた彼女にはそれさえすることもできず、彼の気が済むまで逸物を口に含み続けることしかできなかった。

 

「んん――もほ、むむひへ!!」

「なんて言いたいかわからねえな。もっと深く入れてほしいのか?」

 

 必死の懇願もむなしく、陽人はさらに強く腰を振るい、アリサの喉にまで陰茎を侵入させていく。

 

「じゅぷ、んむ、はぁ、はくっ、じゅるる!」

 

 これ以上中を冒されないように必死に陰茎を加え亀頭を舐め上げる。そうしていくうちに陰茎はさらに膨らみを増し、どんどん熱くなっていった。

 

「久しぶりだとペースがはえーや。そろそろ出すぞ」

「――んんっ!?」

 

 出すって何を? もしかして――。

 最悪の想像が頭に浮かび、アリサは逸物を吐き出そうとする。だが、それがストロークとなり口内の陰茎をさらに刺激した。

 

「じゅぷ、んんん、まめへええ――んむうううううっ!!」

 

 

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 懇願した瞬間、逸物から苦い何かが口内に放射される。それでもなお頭を強く掴まれたまま逸物を押し込まれ、そこから溢れる苦い液を全て飲み終えるまでアリサが口を離すことは許されなかった。

 

 

 

「はぁっ……はぁ……はぁ……うえぇっ」

 

 ようやく解放され、アリサは地面に座り込んだまま荒い息と口に残った白い液を吐き出す。そして荒々しく袖で口を拭い、きっと陽人を睨みつけた。

 

「あんた、ただじゃ済まさないわよ。警察とパパを呼んで一生牢屋暮らしにしてもらうんだから。出られたとしても二度とまともな生活を送れなくしてやるわ!」

 

 口を犯された直後にもかかわらず、アリサは気丈さを取り戻しそんな脅し文句を浴びせてくる。だが、陽人は勢いを失った逸物をしまいながらはっと笑いを漏らした。

 

「何言ってやがる。まともな生活を送れなくなるのはお前の方だ」

「はっ? 自分がさっき何をやったか忘れたとでも言うの? 今のは明らかな婦女暴行よ。さっきのことを警察に言ったら、あんたなんかすぐ逮捕されるんだから」

 

 鼻息荒くまくしたてるアリサに、齢の割に難しい言葉知ってやがるなと思いながらも陽人は訊ねた。

 

「お前がカチューシャを取り上げたあの女の子のこと、知ってるか?」

「……? 知らないわよ。真面目ぶってるところを見るに貧しい特待生か、どっか小企業の子でしょ」

 

 怪訝そうに眉を吊り上げながら答えるアリサに、陽人は意地の悪そうな笑みを向けながら言う。

 

「あの子は月村すずか。お前の親父の会社と組む予定の『月村グループ』の社長の娘だ。そいつに手を出したとお前の親父や向こうの親が知ったらどうなるだろうなぁ?」

「えっ……」

 

 それを告げられた瞬間、アリサはたちまち顔を青ざめさせる。それを見て“しめた”と思いながら陽人は続けた。

 

「バニングスグループと月村グループの提携の話は御破談。それどころかバニングス家は莫大な慰謝料を請求されて大打撃を喰らう。そうなったらお前たち一家は“貧乏人”の仲間入りだ。学費も払えなくなってこの学校にはいられなくなるだろう。向こうの怒りを鎮めるためにお前を奴隷メイドとして差し出すって展開もあり得るかもなぁ」

「あっ、あぁっ……」

 

 それを想像し、アリサは歯をがたがた振るわせる。

 まぁぶっちゃけ、アリサの親とすずかの親があの程度の騒ぎを知っても、アリサの親が向こうに謝罪するだけで終わりなのだが。勉強以(・)外(・)の知識がないアリサを騙すにはこれで十分らしい。

 

「それが嫌ならどうするべきか、わかるよな?」

「…………」

 

 アリサは蒼白な顔でこくこく頷く。陽人はニヤリと嗤い、彼女に“命じた”。

 

「これから俺の命令にはなんでも従え。素直にしていればもう少し優しく『調教』してやるよ」

「わ、わかりました……」

 

 さっきまでの威勢が嘘のようにアリサは丁寧な口調を返す。それに対し陽人は首を横に振った。

 

「言葉遣いは今までと同じでいい。敬語は前(・)の(・)世(・)界(・)で飽きるほど聞いたし、あっちの方がお前らしい」

「……わかったわ」

 

 アリサは口調を戻しながら答える。が、それが彼に屈服した証だった。

 

 

 

 ここまで読めばわかると思うが、彼――式条陽人(しきじょうはると)はただの子供ではない。

 彼はかつて古代ベルカを破滅寸前に追いやった『悪辣王』または『淫蕩王』と呼ばれた男の生まれ変わりだった。

 しかし、何の因果か彼には前世の記憶と知識と魔力、そして精力がそ(・)の(・)ま(・)ま(・)の形で残っている状態だった。

 彼を転生させた『神』とやらのミスなのか、この世に再び混乱を齎(もたら)そうとする『邪神』の謀なのか、どちらにせよこの機会を活かさない手はない。

 

 この『海鳴市』を牛耳る二つの大企業、その令嬢の一人を堕とすことに成功した。後は……。

 

 

 

 一方、すずかは物陰に隠れながら呆然と二人を眺める。

 ほくそ笑む陽人と震えるアリサ。

 今、自分が出ていけばアリサを助けることができる。

 だが……。

 

 

 

「はぁはぁ……式条君……アリサちゃん……」

 

 “先ほどの行為”を思い出し、すずかはスカートをまくり上げ、熱を持った股間を外気にさらす。

 こんな時に限ってアレがきてしまったみたいだ。

 

 

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「式条君のおちんちん……あれをここに入れたらどれだけ気持ちいいんだろう……」

*1:
吊り革を持てない生徒も多いため、スクールバスは原則立ち乗りが禁止されているところが多い。




今回は原作からして話が長いのでエッチシーンはあえて短めにします。
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