※この作品はR-18です。

リリカルの崩壊   作:ヒステリア

2 / 4
第2話 二年前(2)〜現代

「ああん、式条君……もっと、もっと奥を突いて!!」

 

 

【挿絵表示】

 

 

 すずかはばっくり開いた入り口を突き出し、未成熟ながらも同年代の男子より遥かに逞しい剛直を受け入れる。

 

「陽人くんのおちんちんが私の中に入ってくる――いい、もっともっと奥にいれてーー!」

 

 初めてで、彼女の入り口からは愛液とともに処女を失った証である鮮血が垂れているにもかかわらず、痛がる様子などなく、不乱に腰を振り、侵入した剛直を自らの奥に導こうとする。

 幼くして淫魔顔負けの痴態を晒す少女に、陽人も内心驚きながら腰を打ち付けた。

 

――昨日、アリサとの情事を物欲しそうな目で覗いていたからもしやと思ったが、幼い癖してとんだ奇女じゃないか。まさか俺と同じ“記憶持ち”か、もっと別な“何か”か……。

 

 

◆ ◆ ◆

 

 

 

 アリサが陽人に堕とされた翌日、教室にいたすずかの元にアリサがやってきて昨日のことを謝ってきた。

 机に頭をぶつけるんじゃないかと思うぐらい深く、聞いている方が気の毒に思えるほど震えた声で。

 その理由を知りながらも、すずかは彼女を許し、顔を上げるように頼んだ。

 そしてアリサはまわりを窺い、迷うような間を空けてから小さな声で言った。

 

「……あのね、月村さん、今日の昼休み、校庭の奥に来てほしいんだ……絶対罠とかじゃないから――おねがい!」

 

 アリサはもう一度深く頭を下げながら頼みこんだ後、そそくさと教室から出ていく。

 まわりが怪訝そうに眺めたりぼそぼそと囁きあう中、すずかはもしかしてと期待に頬を染め、熱くなった下半身に手を添えた。

 

 

 

 そして今、すずかは半ば自ら身体を開き、陽人のものを飲み込んでいる。

 

「あぁん……陽人君のおちんちん、奥に当たるたびに気持ちいいのが頭にきて……私の奥からもあふれてきちゃいそう――」

「俺もそろそろ出したくなってきたところだ。中に出しても問題ないよな?」

 

 さすがに7歳で妊娠はしないと思うが。一応訊ねる陽人に、すずかは喘ぎ声を交えながら答えを返した。

 

「うん……私、他の人より妊娠しにくいみたいだから、妊娠しても陽人君の子供なら大事に育てるから、中――中に出してえええっ!!」

 

 その返事を聞き、陽人は遠慮なくピストンを早め、すずかの奥に己のものを打ちつける。

 そうしていくうちに下半身に射精感が集まってきた。

 

「出すぞ、本当にいいな?」

「うん、私ももう我慢できない! はるとくん、はるとくーーん!!」

 

 すずかの絶叫が呼び水となったように互いに絶頂が訪れ、すずかの奥に陽人の欲液が注がれ、すずかの奥からも噴水のような潮が噴き出す。

 

 こうしてわずか二日にして、すずかもまた陽人の“愛奴”となった。

 その後、アリサにも快楽を教え込んで従順な愛奴にしたり、この学校と月村家を完全に手中に入れるためもう一暗躍したのだが、それはまたいずれ記すとして。

 そろそろあの時から二年後――『現代』に話を戻すとしよう。

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

 

 

 そんなわけで簡単すぎる授業を聞き流し、昼休みやバスの中でアリサとすずかを可愛がったのち、陽人はマンションに戻っていた。

 

「おかえりなさいませ、陽人様。お食事になさいますか? お風呂になさいますか?」

 

 長い金髪を纏めたメイド姿の女が玄関まで出迎えながら機械的な無表情と淡白な声色で尋ねてくる。それに対し陽人はそっけなく「風呂」とだけ答えた。

 彼に仕えるメイド――イレインは表情ひとつ変えず「はい」と答え、風呂を沸かしに向かう。湯水ぐらいはすでに入れてあるはずだから20分もかからないだろう。

 

 彼とイレインの他に住んでいる者はいない。

 両親など最初からいないし、施設も月村家が引き取りを申し出た途端、あっさり陽人を引き渡した。

 その後、すずかやアリサそれぞれから自分の家に住んでほしいと頼まれたが、彼女らの両親――特に父親――の信用までは得ていないうえに、執事や侍女といった余計な目(住民)も多すぎる。

 

 そういう理由で彼女らの提案(望み)を断って別の住処を要求した際、保護者代わりとして月村家――すずかの姉が寄こしてきたのがイレインという『人形』だった。

 主人の世話以外にも“その手”のことなどにも使えるし、触り心地も抱き心地も人間の女と変わらないのは知ってるが、今さら愛玩人形(ダッチワイフ)など使う気もない。

 

 とりあえずそんなわけでイレインに風呂と食事の用意のみを命じて、陽人は部屋に戻り、風呂が沸くまでの間宿題とやらを埋めていた。

 だがそんなもの、陽人にとって思案ついでの手遊びでしかない。

 

――この魔力とどこかにある“ロストロギア”を使ってまた世界征服……っていうのも芸が無い。それにこの世界は金があればたいていの事はどうにでもなる。月村とバニングスを意のままに操れるようになった今、この街で思い通りにならないものはないだろう。

 かといって現状に耽るのも飽きた。そろそろ新しい女と刺激が欲しいところだ。次は高町とかいう娘でも落とすか……。

 

 

『――助けてください!』

 

 

 突然耳元に聞こえた声に陽人は思わずあらぬ方に顔を向ける。が、周りには何もなく物音が聞こえてくる様子もなかった。

 イレイン……いや、あれがあんな声を出せるわけがない。それに自分の脳に直接響かせてくるような感覚は……。

 

『お願いです! 力を貸してください。でないとあ(・)れ(・)がもう――』

 

 最後まで言えず思念が途切れ再び静寂が戻る。陽人は大したことじゃないとペンを走らせるが、宿題を全て埋めたところで顎に手を乗せ……。

 

 ――今のはまさか“思念通話”か? 魔の気配が欠片もなさそうなこの世界に“魔術”が使える人間がいる奴がいる……。だとしたら放っておくと面倒なことになるかもしれねえな。

 

 陽人は考えを改め、机に置いていた“黒い装飾物(アクセサリー)”を手に取り自室を出ていく。

 だがそこでイレインと出くわした。

 

「陽人様、お風呂の用意が整いましたが……お出かけですか?」

 

 先ほどと変わらず感情のない声と表情で訊ねるイレインに、陽人は舌打ちを鳴らしながら答えた。

 

「ああ、ちょいと外の空気が吸いたくなった。一・二時間で戻ってくる」

「はい。私もお供しましょうか?」

 

 そう訊ねるイレインを振り返りもせず陽人は玄関に向かって歩き……。

 

「要らん。夜遊び程度にお守りなんて必要ねえよ。お前は夕飯の準備でもしとけ」

 

 万が一月村に報告されたら面倒だしな。

 そんな本音を胸中で呟きながら陽人はドアに手をかけ、そのまま部屋を後にする。そんな主にイレインは腰元まで頭を下げ「行ってらっしゃいませ」と告げるのみだった。

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

 

 

 それから数十分、“声”の発生源に向かって陽人は歩を進める。しかし、こんなところ来た覚えはない。陽人は面倒そうにスマホを取り出し、地図アプリで位置を確かめる。

 

――『槙原動物病院』?  動物病院なんかに魔術の使い手が?

 

 首を捻りながらスマホをしまい、とりあえずそこに行ってみるかと陽人が足を踏み出した、その時――黒い毬藻(マリモ)のような物体が彼の前に現れた。

 

「――ちっ、なんだてめえは?」

 

 陽人は舌打ちと怒鳴り声を浴びせるも、物体は目を見開き陽人を睨み返す。

 次の瞬間、物体――否、『黒マリモもどきの生物』は陽人に向かって突起のようなものを打ちだす。

 陽人は即座に体をねじり、左に跳んで突起を避け懐から装飾物を取り出し、“得物”を目覚めさせる詠唱を唱えた。

 

「居眠りの時間は終わりだ。起きろ――“ギャミルグラン”!」

 

 その瞬間、装飾物は黒色の輝きを放ち――

 

『Ja. Mein Herr』

 

 無機質な声を吐き出しながら装飾物は黒く染まり、自身と主を包みこむ。

 その直後、制服姿とは真逆の黒い装束を纏った陽人と、柄ばかりか刃まで黒く染まった黒剣『ギャミルグラン』が現れた。

 それに対して、黒マリモは左右に身を震わせながら前の敵に向かって突起状に伸ばした体の一部を打ち出す。

 だが、陽人は「けっ」と吐き捨て――

 

「しゃああっ!」

 

 奇声じみた声を上げながら右腕とともに剣を振り下ろし、突起を切り裂く。それを受けてマリモの口から悲鳴のような声が漏れた。

 その隙を突くように陽人は駆け出し、マリモとの距離を詰めながら剣を振りかぶる。

 それを見て、マリモは体から新たな突起を飛ばしてくる。だが陽人は容易くそれを斬り捨て、魔力を掛けた脚による跳躍でマリモの前まで迫り、その体に一太刀入れた。

 

「――‡Å‰◯Å!!」

 

 マリモは声にならぬ声を漏らしながら後ろに跳ね、ついに背中を向け、逃げ出そうとする。

 しかし、陽人が剣を垂直に構えた瞬間――

 

『Fragarach(フラガラッハ)』

 

 剣から再び無機質な声が上がり、それとともに数発の黒色の魔力弾が放たれた。

 

「――Å%仝」

 

 何発もの弾を受けて、マリモは悲痛そうな声を遺し、“蒼い光”を零しながら霧散した。

 陽人は剣を持ったまま歩き、マリモもどきから零れた光のもとに向かい、それを見下ろす。それは蒼い菱形の結晶体で、表面には“ⅩⅧ(18)”の古代数字が刻まれていた。

 

「――こいつは魔力結晶。なんでこんなもんがこの街に?」

 

 疑問に思いながら結晶を掴み上げたその瞬間――

 

「こっち!」

 

 ふと声がして、陽人は思わず身を隠す。

 その直後、聞き覚えのある声とともに陽人と同い年ぐらいの少女が走ってくる。二つに分けた栗色の髪を揺らしながら現れた少女は彼もよく知る人物だった。

 

――高町! なんであいつが? しかも奴が持ってる“武器”と“防具”は――。

 

 先端に赤い球状の本体を据えた砲撃用の杖、聖祥制服に似た白いロングドレス状の防具。そのどちらからも尋常ではないほどの魔力が溢れていた。

 

「なのはさん、待ってください!」

 

 その声とともに薄茶色の生物が現れる。『なんだあれは?』と怪訝に思いながらも、陽人は手に入れた結晶から放たれる魔力素を自身の魔力で覆い隠しながら懐にしまう。

 そうとも知らず高町はあちこち探し回って……。

 

「……どこにもない。確かにこの辺に逃げたはずなのに」

 

 諦めたように項垂れながら高町は足元の生物に向かって報告する。そんな彼女に生物は陽人や高町が使っているのと同(・)じ(・)言(・)葉(・)で答えた。

 

「きっとどこかに落ちたんだと思います。気配が消えた以上もう収まったはずですから、今日はもう諦めましょう。誰かに見つかったら大変なことになりますし……」

 

 懸念の色を含めつつも撤収を勧める生物に高町は『もう少しだけ探そう』と言いかける。

 だが、近くからけたたましいサイレンの音が響いてきた瞬間、二人(?)はそちらを向き、生物はそのまま四本脚で駆け、高町は元の服に戻りながらあらぬ方へ逃げていった。蒼い輝きを放つ石を二つ握りながら。

 

 

 陽人は慌てた様子もなく二人の背中を見送る。警察に捕まっても月村かバニングスに連絡すればすぐ解放されるし、何人か程度なら魔術でどうにでもできる。

 それより今はあの二人と“結晶体”についてだ。

 

「まさか、この世界で魔術使いと魔術遺宝(ロストロギア)が現れるとはねぇ。しかも片方は俺に反抗している同級生ときた……くくっ、中々面白い展開になってきたじゃねえの。俺の敵としては力不足だがな」

 

 上機嫌そうな笑い声を漏らしながら陽人は手に入れた結晶体を軽く宙に放り掴む。

 その近くでは何も知らない公僕どもがパトカーから降り、呆気にとられた顔で現場を眺めていた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。