海軍中将はサボりたい〜佐伯湾泊地のおサボり提督〜 作:Night wars
これは彼(東堂辰己中将)がまだ生まれる前の頃、
そして生まれ提督になる前の頃の幼き日の記憶(記録)
コンコン(執務室に扉をノックした音が響く)
「提督、入ってもよろしいですか?」
「その声は鳳翔か、構わん。入れ。」
「失礼します。提督に嬉しいご報告が。」
「ほう、それはそれは…だが鳳翔、別に提督と呼ばずに「あなた」でも下の名前で読んでくれても構わないんだぞ?」
「ですが…」
「今は2人きりだ。構わん。」
「では、あなた…私…できたみたいです。それも2人も。」
「何だと!しかも双子か!」
「はい。双子です。」
「性別は!男の子か!女の子か!」
「あなた、落ち着いてください。まだそこまではっきりとは分かりません。ですが双子なのには間違いないそうです。」
「そうか…そう…なのか…これは…喜んで良いのか悪いのか分からないな。」
「そうですね。私は艦娘…あなたは人間…私達…艦娘は人の姿をしていても兵器…」
「…とにかく今日は素直に喜ぼう!ヨシ!お酒だ!2人で飲むぞ!」
「ふふふ、あなたは良いけど私は飲めないわ。だってお酒はお腹の子に悪いですもの。」
「す、すまん。そうだったな。」
「いいえ、謝る事ではありませんよ。代わりに私はお茶で、あなたには晩酌してあげますね。」
「あぁ、いやはや、まさか30になって親になるなんて思ってなかった。」
「ふふふ、私も艦娘として、兵器として生まれて、まさか母親になるなんて思ってませんでした。」
この日、佐伯湾泊地の提督、東堂辰哉(とうどうたつや)大将は男の子と女の子の双子の父親となり、鳳翔は艦娘でありながら双子の母親になり、
その事を提督はお酒を鳳翔はお茶を飲みながら幸せを噛み締め合うのであった…
その数年後に起きる悲劇を知らずに…
時は流れ、5歳になった双子の兄妹
「にぃに!まって!」
「ほら!はやく!ママがかえってくるよ!」
「まって!はやい!キャッ!」
段差に躓いて転ける妹
「うっうわぁぁん!いたいよぉ!」
「だ、だいじょうぶか!◾︎◾︎◾︎!」
「ぐすっぐすっにぃに、いたいよぉ」
「えーと、そうだ!◾︎◾︎◾︎、おまえのかばん!」
「ぐすっぐすっ、へ?かばん?」
「そう!ばんそーこー、それをはればすぐなおるって、ほらかばん!」
「うん、はい。」
「えーと、コレだ。コレをこーして、ヨシ!いくぞ!」
「ありがと、ねぇ、にぃに。」
「なんだ?ほらいくぞ?」
「ん!にぃに!おんぶ!」
床に座り込んだ状態から手を伸ばし兄におんぶと甘える妹。
「はぁ〜ほら!」
溜め息を吐きながらもそれに応える兄。
「ん、のった。」
「ヨシ!いくぞ!」
「うん!」
そして、港岸に着き。
「ヨシ、ついたからおろすぞ。」
「うん。」
「うーん、お、◾︎◾︎◾︎、ほら!みえるか?」
「う〜ん?あ!ままぁ〜」
「あらあら、今日も迎えに来てくれたのですね。辰己、◾︎◾︎◾︎、ありがとう。」
「ママ、おかえり。」
「ただいま。」
時は現代に戻り…
「提督〜お〜いもうすぐお昼だよ〜」
「ん?あぁ川内か…」
「ヒトフタマルマルだよ、提督。そうね、朝はスキップしちゃったし…昼は私が作ろっか?ふふっ!」
「そうだな…」
「どうしたの?変な夢でも見た?」
「いや、昔の懐かしい夢を見てな…」
「…そっか、じゃあ私お昼作ってくるね。」
「あぁ…◾︎◾︎◾︎あいつが生きてたら…さぞ美人になってただろうな。」
謎の人物、中将の妹はいつか必ず出します。
今回はワザと◾︎◾︎◾︎にしましたが名前もその時に出します。
次話は戦闘をやります。と言ってもそこまで本格的なのではないと思います。
※誤字あったらしく修正しました〜