海軍中将はサボりたい〜佐伯湾泊地のおサボり提督〜 作:Night wars
それは夕刻…通信が入る。
『提督』
「大淀(おおよど)か。」
『はい。第五警戒ライン付近哨戒中の第百三十四号哨戒特務艇より入電。敵影確認。軽空母2軽巡1駆逐3、重巡2軽巡1駆逐3です。』
「わかった。プランBを実行してくれ。」
『了解しました。』
通信機を取り
「各艦に通達、プランBを実行する。いつも通りにやってくれ。」
『白露(しらつゆ)!1番!いっきま〜す!』
『航空母艦千歳(ちとせ)、出撃します!』
『航空母艦千代田(ちよだ)、出撃します!』
『龍田、了解、出撃します。死にたい船はどこかしら。。』
『了解、響、出現する。』
『わらわは初春、出撃じゃ。』
『那智艦隊!出撃するぞ!』
『は〜い♪重巡愛宕(あたご)行きま〜す♪』
『軽巡酒匂(さかわ)!抜錨します!』
『暁、水雷戦隊、行くわよ!』
『はーい!司令官。雷(いかづち)、行っきますよー!』
『電(いなづま)の本気を見るのです!』
第五警戒ライン__迎撃システムの機械音が鳴り響く
『目標ヲ確認…ロックオン敵影迎撃ヲ開始しマス。』
(ダダダダダ...パシュン...ヒューン)
「キィィィィ」
「ギィギィ」
『敵艦載機ノ発艦ヲ確認!繰返ス、敵艦載機ノ発艦ヲ確認!』
「千代田!行くわよ!第一次攻撃隊、発艦!」
「任せて!千歳お姉!さあ!艦爆隊、艦攻隊、出番よ!」
(ブゥォォォン)
「あはははっ♪砲雷撃戦、始めるね。」
「流石は龍田さん!白露も行っくよ〜」
「わらわの舞が見たいのか?仕方ないのう…とくと見るがよいわっ!」
「砲雷撃戦、用意!」
「主砲撃てぇ〜い♪」
「さぁ!片っ端からやっちゃうよ!」
「攻撃するからね!」
「て〜!」
「なのです!」
(ヒューンズドーンドーン)
「キイィィィィ」(ズドーン)
「ギギイィィィ」(ズドーン)
「ギャァァ」(ズドーン)
「ギャギャァァ」(ズドーン)
「ふ〜終わったみたいだね。千代田、どう?他に敵影は見える?」
「彩雲から敵影報告無し大丈夫みたいだよ。千歳ねぇ。」
「それじゃ帰りましょうか。」
無線を入れ...
『旗艦千歳、任務完了コレより帰還します。』
『コチラ大淀了解しました。』
「今日も順調に終わったわね!電!早く帰ってお風呂入りましょ!」
「はい!なのです!」
「2人共!帰るまで気を抜かないのが大人のレイディよ!」
「это верно(エペンギェンヌ)(その通り)暁の言う通りだよ。」
「は〜い。」
「はい!なのです!」
「よく分かってるな!暁、帰るまでが遠足とも言うからな。」
「む、今!暁を子供扱いしたでしょ!」
「そ、そんな事は...」
「そうですよ〜♪帰るまでが遠足♪気を抜いたらダメですよ〜♪」
「愛宕さんまで!暁は大人のレイディだもん!」
「ふふ、でもその通りじゃな。」
「....今日もあっという間だったな.。」(ボソリ)
(呆気なく終わって物足りなく感じるもこれも提督の采配のおかげと、この泊地に集められた艦娘達の練度の高さにより、誰1人怪我なく早く終わる事はいい事なのだと...そう心の中で思う事にした酒匂であった。)
場所は変わって執務室
「.....。」
「どうしたの?提督。」
「なぁ川内、最近増えてないか?」
「ん?夜戦?増えてなよ。と言うか私を出させてよ。夜戦どころ最近出撃してないんだけど。」
「二水戦と三水戦はいざと言う時の保険だ。特に川内...はな...」
「いざと言う時てのは?」
「...同士討ちだよ。ここに居る者達のほとんどは経験してるが、その中で多く経験してる者は限りるからな。」
「あぁ〜出来ればもう経験したくないね〜」
「それに関してはすまない。俺の立ち位置と言うか...属して派閥絡みで...」
「うん。わかってるから大丈夫。まぁ私も何も思わないて訳じゃないけどさ、ある程度は割り切ってるから。」
「...そう...か。」
「...ねぇ。」
「ん?」
「...ん...そう言う...提督は...大丈夫なの?」
「...俺よりもお前達だろ」
「...提督は?」
「...お前達の方が...」
「提督は?」(机に乗り上げ顔を近づけながら)
「...随分と食い気味だな。」
「提督のせいだよ。」
「...悪かった。さっきの話は忘れて」
「話は終わらない。言って。」
「...何を言うて」
「大丈夫て、言って嘘でも良いから言って。」
「...だからべつ」
「...ん」(ちゅ)
(何も言わずに急に唇にキスをする川内)
「.....」
「...ん」(ちゅ)
「...川内、お前何の」
「...ん」(ちゅ)
「...だからな」
「...ん」(ちゅ)
「...わかった。俺は大丈夫だ。」
「.....それでヨシ♪」(ちゅ)
「...それはもう良いだろ。」
「...何か楽しくなっちゃって♪」(ちゅ)
「じゃあ今からやるか?」
「やるって何を?」
「夜戦(意味深)」
「.....」
「どうした?」
「もうすぐ報告に来るでしょ?千歳さん達...」
「...なら仕方ない後だな。」
「...うん。」
書類整理を初めて数秒後...
「.....。」(カキカキ...)
「...ねぇ提督」(カキカキ...)
「...ん〜?」(カキカキ...)
「...ここ最近...来なかったのに来たて事は...」
「...これから本格的に侵攻再開だろうな。」(カキカキ...)
「...そっか、忙しくなりそうだね。」
「...まぁ今回のは斥候...偵察だろ...」(カキカキ...)
「.....。」
「...心配するな。ココ佐伯湾泊地...呉鎮守府を護る為に設営された...」(カキカキ...)
「...安心できる要素何処にあるの。」
「...だから防衛線は用意してる。その為の設備、武装も、それに作戦プランも予め考えた。」(カキカキ...)
「.....」
「ココに来た艦娘達、全員には戦略プランを叩き込ませてる。何が起きても問題ない。」(カキカキ...)
「...ねぇ。」
「...ん〜?」(カキカキ...)
「.....プランZとプランZαも遂行しなきゃいけないの?」
「.....あぁ、お前達には悪いが俺がそれを宣言したら何が何でもだ。」
「...プランZはともかく...Zαは嫌...絶対に...」
「.....」
「逝く時は私も一緒だよ?」
「...わかったよ。」
コンコン...(執務室の扉にノック音)
「提督...大淀です。」
「入って良いぞ。」
「失礼します。こちら、今回の戦果です。」
「...そこの未確認書類入れに入れといてくれ。」
「了解しました...。」
「...どうした?」
「...いえ...随分と貯まってるなんて事は1ミリも思ってません。」
「...これでも減った方だ。」
「...そうですか。では入れて置きますね。それでは私はこれで失礼します。」
書類を、未確認書類入れに入れて執務室を退室する。
「...提督、夕飯どうする?何か軽く作ろっか?」
「頼む。」
「ん、わかった。」
「その間に少しでも片付けるか〜」(カチッ)(タバコに火をつける)
「...。」(そんな様子を見て相変わらずやる気あるのか無いのかと思うが、いつも通りかと思いながら執務室に備え付けられたキッチンに向かう川内であった。)
まだこの時はココを中心として戦乱に巻き込まれるなんて、
後に、この日は今後起こる三派閥戦争開戦の日と呼ばれる事になると...
誰も知らなかった...思ってもいなかったのである。
話に出てきた防衛ライン(第五警戒ライン)ですが、
佐伯湾泊地のあった場所が大分県、愛媛県、高知県の間にあるので、
ココを超えると呉鎮守府のあった広島があります。
なので、佐伯湾泊地は呉鎮守府を護る砦でという事で、
ただ近海に深海棲艦が出現したから出撃すると言うよりも、架空防衛線を敷いて置いて、そこに出現(接近)した深海棲艦を迎撃しに行くと言う風にした方が面白そうと思い設定しました。
迎撃システムも同様の考えです。