放課後のホームルームが終わり、担任教師が教室を出ていく。それに続いて、運動系の部活動に所属する生徒たちが我先にと教室を出ていく様子を、一誠は席に座ってぼうっと眺めていた。
現在、若干の賢者タイム中だ。というのも、休み時間が訪れるたびに、オカルト研究部のグループチャットを通じてリアスと朱乃からオカズが提供されたためだ。
最後に投稿されたのはリアスからで、指で開帳されたおマンコのドアップ写真が掲載されていた。実に柔らかそうで、純粋なピンク色の女陰。皮を冠った陰核も小さな尿道口も、物欲しそうに口を開く膣穴も、モザイクなしで拝むことができる。
この穴に童貞を奪われ、初中出しも体験させてもらったのだと思うと、興奮が抑えられなかった。そのため、休み時間が訪れるとトイレへと駆け込み、個室で写真を見ながら肉棒を扱き、便器の中に精液を撒き散らした。
リアスと朱乃に絞られ、自分でも精液を絞り出した。これで何度目の射精だろうか。今までの人生で一日にこれだけ射精したのは覚えがない。女の味を知ったことが原因か、今は少し落ち着いたものの、それでもまだ射精できる絶倫に覚醒していた。
「性欲猿……」
「こんなのと同じクラスとか最悪……」
教室とトイレを往復する一誠を見て、事情を察した一部の女子から軽蔑の眼差しが向けられる。その女子たちは明らかに一誠の席を避けるように教室を出ていこうとするが、一誠は気にならない。いや、気にしている余力はなかった。
「そうだ、放課後だ……」
放課後、リアスから諸々の事情を説明してもらうことになっている。
「……あれ、でもどこで?」
どこかで待ち合わせをするという話は聞いておらず、一誠は首を捻った。
「お~い、イッセー」
「俺たちはAV鑑賞会しに松田の家に行くから、また明日な」
「あ、あぁ、また」
松田と元浜に声を掛けられ、一誠は手を上げる。二人が教室から出ていくのを見送った後、出入口の扉をぼんやりと眺めていたが、同級生たちが雑談しながら出ていくだけで、リアスや朱乃たちが現れる気配はなかった。
あ、メッセージを送ればいいのか。
グループチャットがあるのだから、そこでやり取りをすればいい。そう思い至り、授業が終わった旨をリアスたちに連絡するために、一誠が制服のポケットから携帯電話を取り出そうとしたとき、遠くの廊下から女子の悲鳴が聞こえた。
悲鳴とは言っても、それは恐怖を起因としたものではなかった。急な事態に驚愕し、咄嗟に漏れてしまった歓喜の声。この学園では割とよく耳にするその声の原因を、一誠を含む教室に残っていた生徒たち全員が察した。
「ああ、またか……」
「さすがは学園の王子……」
遠くの席で最近発売されたゲームについて話していた男子二人が呟いている。
学園の王子。その呼び名に該当するのは、この学園ではただ一人。一誠と同じ二年の生徒だ。
「ちょっと大事な用事があるから」
という少女の凛とした声が聞こえてきた後、「えー!」という残念そうな別の少女たちの声が続く。少し静かになった廊下を一人分の足音が響く。少しずつ近づいてくる何者かは一誠がいる教室前の廊下近くで歩調を緩めると、開かれた扉から顔を覗かせた。
現れたのは、一人の女子生徒。
さらりと揺れる長い金髪。中性的で、男子のみならず女子をも容易く魅了できるだろう甘い美貌。モデルのようにスラリと長い手足だが、胸元には豊かな双丘を携えており、一誠の視線は瞬時に巨乳へと引き寄せられる。
彼女こそが、生徒たちの間で密かに学園の王子と呼ばれている女子生徒、
「えっと、兵藤一誠くんはいるかな?」
祐美が教室を視線で探りながら口にしたのは、一誠の名前。まさか、自分の名前が呼ばれるとは思ってもいなかった一誠が反応に遅れるが、近くにいた男子二人が祐美の容姿に見惚れながらも、席に座る一誠へと指を差す。
「え、俺?」
自分を指で差して確認する一誠に、目線が合った祐美が頷く。
「あぁ、まだいてくれた。ごめんね、待たせてしまって」
祐美は教室へと足を踏み入れてくる。教室にいるのは数人の男子だけで、女子はいない。もしもこの場に女子がいれば、先ほど廊下から聞こえてきた悲鳴のように、黄色い歓声を上げていたことだろう。
綺麗な所作で、席の間を縫って一誠へと距離を詰めてくる。間違いなく一誠の方向を向いていて、青い瞳に一誠を映している。勘違いでなければ、その眼差しには熱がこもっていて、泣きぼくろのある顔に明確な喜びの感情が乗せられていた。
「こうして直接話したことはなかったよね?」
状況に理解が追いついていない一誠の前で立ち止まり、本日幾度も肉棒に触れた一誠の右手を握って持ち上げる祐美。いったい何を、と一誠が思いながらも抵抗できないでいると、勝手に手の平を広げさせられ、祐美の胸元へと押しつけられる。
「初めまして、僕は木場祐美。リアス・グレモリー先輩の使いできました」
むにゅっ、ぐにぃっ、ぐにっと、祐美は自分の胸を制服越しに揉ませながら平然と自己紹介を始める。突然のことに一誠はよくわからないまま、反射的に自分から祐美の胸を揉みしだいてしまい、その張りのある柔らかさと温かい人肌を手中に濃厚に感じ取る。
一誠が祐美の胸を揉んでいる様子は、祐美の背中に隠れて他の男子たちからは見えていない。もちろん、一誠に胸を揉まれて緩む口元も、段々と艶っぽい表情を見せ始める顔も、正面にいる一誠にしか見えていない。
これが、学園の王子のおっぱい……!
以前、悪友二人との間で祐美について話題が上がったことがある。女子でありながら、その紳士的な対応と美貌で多くの女子を虜にし、あっという間に学園の王子としての立場を不動のものとしたイケメン女子。男として、敗北感を覚えたことは何度もあるものの、やはり祐美の女としての部分に惹かれることが多かった。
『最近、王子様系女子をチンポで雌堕ちさせるジャンルに嵌っていてな』
『いいよな。表では王子様として振る舞いながら、裏では男に敗北して雌に成り下がるシチュ』
松田の家で開催されたエロ談義の場で性癖を開示する松田と、同調する元浜。
一誠も同意を示して頷きながら妄想を働かせていた。フィクションの中では王子様系女子は多く登場するが、現実で身近に存在するのは祐美のみ。必然的に祐美を欲望の矛先として、卑猥なシチュエーションを考えたことがある。
女子たちの王子様である祐美を、男子トイレに呼び出してフェラ抜きとお掃除フェラをさせる妄想。学校の屋上に呼び出して、尻を鷲掴みにしながら立ちバックで犯す妄想。
大勢の女子を脳内で犯したことのある松田ほどではないが、一誠も女子生徒をオカズにして抜いたことは何度もある。
その妄想の対象である祐美が眼前にいて、自ら胸を揉ませてくれている。
朝から夢のような現実がずっと続いているが、夢ではないかと今さら疑うこともない。リアスの関係者であることで現実味を帯びており、祐美ともこのまま肉体関係を築けるのか、という期待が先行して股間が膨らんでしまう。
ズボンの内側で大きく屹立し、立派なテントが出来上がる。本日、同級生の女子、桐生藍華に何度も観測され、目視だけで正確にサイズを割り出されてしまったそれを、祐美にもしっかりと視認されてしまう。
「これが、チャットの写真で見た……」
チャットというのは、オカルト研究部のグループチャットだろうか。いや、それしかないか。すぐに納得し、そう言えばグループチャットに参加しているメンバーを確認し忘れていたことを思い出したが、今はそれどころではなかった。
「兵藤一誠くん。えっと、もうイッセーくんでいいよね」
もう愛称で呼ばれてしまった。この社交性の高さが、女子からモテる秘訣なのだろうか。
何てことを考えながら、一誠は続く誘惑に心を激しく揺さぶられる。
「イッセーくん。これから君をオカルト研究部の部室に連れていこうと思っていたんだけど、それ、勃起したままだとすごく歩きづらそうだね。一度しっかり処理したほうが良いと思うんだけど、どうかな? イッセーくんさえ良ければ、僕に手伝わせて欲しいんだけど」
「手伝いって……?」
当然の疑問を投げかける一誠に、祐美は目を細めて微笑み、自分の口を指差した。
「たとえば、イッセーくんのガチガチに勃起したおチンポを口でぱっくりと咥えて、精液を絞り出してあげたり。精子でパンパンになった金玉を舌で丁寧に舐めしゃぶりながら、手でシコシコ扱いて顔で精液を受け止めてあげてもいいし」
続いて、祐美は自身のスカートを指差した。
「それか、本番でもいいよ? 壁に両手を突いた僕のお尻を掴んで、おチンポを僕のおマンコに思いっきりブチ込んで、処女膜をブチブチ引き裂きながら乱暴なピストン。僕のことも考えず、ひたすら腰を振って、好きなタイミングで中出しとか」
最後に、祐美は下腹部を撫でながら、どこか陶然とした様子で告げた。
「イッセーくんのしたいことを好きなだけしてあげるけど、どうかな?」
「したいことを、好きなだけ……!」
したいことを好きなだけ。あまりにも美しい日本語に、一誠は感動を覚えつつ、胸を揉む手に力を込めてしまう。興奮を抑えきれず、つい力んでしまったのだが、祐美はそれを一誠からの了承と受け取ったのだろう。
「ここだと人目もあるから、場所を移そうか」
祐美は胸を掴む一誠の手を包むように手の平を重ね、嬉しそうに微笑んだ。
「僕の体を使って、イッセーくんの逞しい剣を、隅々まで念入りに手入れしてあげる」
そのとき、スカートから伸びる白く眩しい太股を、粘り気のある透明な液体がゆっくり伝い落ちていくのが見て取れた。一筋、二筋と線を伸ばしていくが、祐美が一誠の手を引いて立ち上がらせたことで、一誠に気がつかれることはなかった。