その結果……
バチィィーーンバチィィーーンバチィィーーン
ほらっ反省したのかしら?
バチィィーーンバチィィーーン
ごめんなさぁい!
バチィィーーン
もうしないからぁ!もうしませぇぇん!
バチィィーーンバチィィーーン
そんな音がたびたび隣の部屋から聞こえてくることがある。
亮二はまたか…と思い、聞き耳を立てる。
隣の部屋の住人は小学4年生の女の子優奈とその母親である麗奈の2人が暮らしている。
どうやら離婚したわけではないが夫が単身赴任で家にはいないらしい。
自分よりも3歳年上の優奈がお尻を叩かれて反省するまで終わらないお仕置きを受けているのは日常茶飯事であると亮二は認識していた。
亮二は小学1年生の男の子で家庭はシングルファーザーである。
父親は亮二が幼い頃離婚をしていてそれ以来母親には会っていなかった。
仕事で帰りも遅い分あまりかまってもらえていないようだった。
母親からも愛情を受けて来られなかったせいもあり隣人のわんぱく娘のお仕置きの音が少し羨ましくもあった。
それに麗奈は亮二に会うといつも笑顔で優しく対応してくれる。
この人があんなに怒ってお尻ペンペンするなんて想像出来ないやと亮二は子供ながらに思っていた。
壁がそこまで薄くないのでお仕置きの音以外は聞こえないので終わった後はどうなっているのか亮二は知らない。
一度優奈にそれとなく聞いてみたら終わった後は元の優しい麗奈に戻りお尻を撫でていたわってくれるらしい。
優奈には亮二くんもお母さんのお尻ペンペンを受けたら二度と悪さなんて出来ないよ?と言われた事もあった。
しかし、亮二は昔から良い子で悪い事なんてしたことがなかった。
もし悪い事をしたら麗奈にお尻を叩かれてしまうのかな?と思いを巡らす事もあった。
そんな事を考えているうちに優奈の泣き声が止んだ。
お尻ペンペンのお仕置きが終わったんだろうと亮二は思った。
僕もあんなふうに叩かれたら、麗奈おばさんに叩かれたら愛情を感じられるのかな…
寂しそうに1人思う亮二。
そこである事を思いついた亮二は今日は早く寝て明日学校から帰ったらある行動をしようと思った。
そして、亮二が寝ている間に父親が帰ってきて息子の寝顔を見て安心していた。
そんな事も知らず次の日の朝、朝食を2人で一緒に済ませいつも通り一緒に家を出て、それぞれ学校と会社に向かった。
その日も何気ない日常でいつも通り学校へ行き授業を受けて友達と会話をして放課後になった。
亮二の待ちに待った放課後になった。
ある事をを試すために亮二は家路を急いだ。
そして、家にランドセルを置き鍵を閉めて急いで麗奈のいる隣の部屋のインターホンを押した。
ピンポーンピンポーン…
亮二は知っていた娘の優奈がこの日は友達と遊ぶので門限である17時まで帰ってこないことを。
そして、麗奈しか家にいないことを。
「はぁ~い。誰かしら?」麗奈はこんな昼間の14時台に誰だろうと思いインターホンの画面を見た。
「おかしいな…誰も映ってないわね…いたずらかしら」麗奈は訝しげに思った。
亮二の考えでは自分は背が低いのでモニターに映らないだろうから何回かボタンを押せば直接麗奈が出てきてくれると思っていたようだ。
しかし、麗奈はおっとりして天然な一面も持っていたため、何回もインターホンを押して逃げているいわゆるピンポンダッシュをされていると思ってしまったらしい。
後にこれが亮二にとっては願ったり叶ったりな結末を生むのだが。
ピンポーンピンポーン…
「本当にしつこいイタズラね!次来たら待ち構えてとっ捕まえてやるわ」時間差で鳴らされるインターホンに麗奈は少し怒っているようだった。
何で出てこないんだろうと亮二は不思議に思い、麗奈はイタズラだと思い犯人を捕まえようとしている。お互いの勘違いが厳しいお仕置きを生むのであった。
短編なので次の話で完結です。
次から厳しいお仕置きが始まります。