※この作品はR-18です。

勝ちヒロインにとって最高に都合のいい男子   作:愛甲ハマチ

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長かったので分割


10.調教師は二匹が交尾を行う環境を整える

「さて、華恋さん。これで最後です、温水さんと抱き合ってみましょう」

 

 急な話題転換にまたもや驚いてしまう姫宮さん。俺もノリノリの朝雲に置いてかれている。

 姫宮さんと同じ様に呆気に取られてしまいそうになっているが、朝雲さんが姫宮さんを後ろから抱き締めると、姫宮さんはまた顔を赤くしてしまった。

 多分、朝雲さんに後ろから抱き締められて、囁かれていた内容を思い出したのだろう。

 

「いいですか華恋さん。温水さんは自分が女性から受け入れられないと思っています。怖がられると思っていらっしゃるんです。『私はあなたを怖がっていませんよ』、と行動で示してあげることが大事なんです」

 

「で、でも、いいのかな……それこそ、杏「おや、それでは言いますか?温水さんの巨根のご感想を」……ええ!?」

 

 ビックリをする姫宮さんだが、逆に朝雲さんは何を言っているのかと言いたげな顔をする。

 うん、よくそんな顔ができるよね朝雲さん。

 

「その温水さんの大きな男性器が、自分の膣の中へ入ると華恋さんの身体はどうなるのか。そして、他でもない華恋さんはどう感じるのかを、鮮明に言葉にしなければなりません。温水さんの何年も積み重なった不安を取り除くには、それくらいしなければいけませんよ?」

 

 どれだけ僕にとってこのチンポは信用ならないのだろう……いや、まあ、強く否定できないのがアレなんだけどさ。

 

「そ……そんなにしっかりと言わなくちゃ、ダ、ダメ……かな……?」

 

「はい、ダメです。言葉を濁してしまったりなどしてしまえば、温水さんは華恋さんが自分の男根に、恐怖感や嫌悪感を抱いたと思うことでしょう。そうなれば今以上に自信を失くし、誰かと恋愛をするということに対して、今以上に及び腰になってしまいます」

 

 生半可な意見では意味がないと朝雲さんは言う……俺にはもう朝雲さんが詐欺師にしか見えない。

 そうか、この人そっち方面の才能もあるのか……。

 どうして神様はこの天才美女に、他人を幸せにする才能は与えてくれなかったんだろう……?

 

「姫宮さんーーあなたしか居ないんです。あなたしか温水さんの不安を取り除くことができません。だから、最初はハグでいいんです。華恋さんから抱き締め、温水さんに抱き締め返せれば第一段階は充分ですよ」

 

「そっか……そうだね…………うん、だってこれは温水君のためなんだもん」

 

 『抱き合う』から『ハグをする』という、意味は何一つ変わらないのに言い方だけで華恋さんのハードルを下げたぞあの人。

 本当に怖い。

 犯罪者として磨きがかかってる。

 あの人だけは敵にだけは回したくない。

 

「(……ふと、思い出したけど、心理学か何かで最初に無理難題を押し付けてそれを否定すると、次に提案されたことには断り辛くなるとかどこかで聞いたことがある)」

 

 最初に提案したのは『抱き合う』ことではあったけど、意味合い的には最後に受け入れさせた『ハグ』と同じだし、『言葉による羞恥プレイ』を拒否した後だと考えると、朝雲さんのやり方は通常のものより一歩先を行った変則的な使い方なのかもしれない。

 

「ほらほら、早く。今度は温水さんがベッドに座って下さい。その上に乗っかりながらハグをしましょう」

 

「えっ!?いやでも、ハグって普通は立ったままするものじゃ……」

 

 見方を変えればそれは対面座位だから、姫宮さんの動揺も分かる。

 俺も同じ気持ちだ。

 異性の友達とするのは難易度が高い。

 

 でも、その程度で朝雲さんは止まらない。

 

「考えてもみて下さい。温水さんは先ほどの私と華恋さんのやり取りで興奮しています。ギンギンになってしまった状態で直立してしまえば、その部分が大きく浮き出てしまいます。温水さんも恥ずかしいでしょう。なんと言っても19cmの男性器の膨らみですから」

 

「ゴクッ、……ふぅーっ♥️ ふぅーっ♥️」

 

 ……これは、もしかして……興奮してくれているのだろうか?

 そうだとしたら、めちゃくちゃエロいな。

 

「ほらっ、ぎゅーっとして下さい。そうです。もっと密着してくださいね」

 

 朝雲さんに背中を押されて俺に抱き付く姫宮さん。

 まるで、マリオネットのように姫宮さんは朝雲さんの言う通りに動く。

 対面座位で抱き合うことになり、姫宮さんの余りにも大きな果実が胸板に押し付けられた。

 

「(すっご!朝雲さんも無いわけじゃないけどこれはヤバい……ッ)」

 

 それだけで興奮してしまうのは男の性(さが)なんだろう。

 そんなことを思っていると、朝雲さんは俺に話し掛けてきた。

 

「それはそうと、温水さん。苦しくはありませんか?華恋さんに大きな胸を押し付けられてるんです。男性として興奮しない筈はありませんよね?」

 

 ビクッと肩が揺れる姫宮さん。

 でも、背中をポンポンと朝雲さんが叩き安心させる。

 それだけで、落ち着き何も言わずに話の流れを理解しようと聞く姿勢になった。

 調教師の朝雲さんが脳裏をよぎるが、おそらくそれは間違っていない。

 姫宮さんを俺に押し付けるように、後ろから一緒になって抱き締める朝雲さんの顔を見ればすぐに分かる。

 

「(手懐け易くて助かります♪)」

 

 と、顔に書いてある。間違いない。

 姫宮さんからは見えないのだとしてもあからさま過ぎやしないだろうか?この人。

 ……あっ、ウィンクしてきた。可愛いな。

 やってることエグいけど。

 

「男性はズボンの中で大きくなると痛いんですよね?19cmもの特大サイズの男性器だと、普通よりも痛い筈です。だから、さっきから腰回りを頻繁に動かしているんですよね?」

 

「え?……そう、なの?温水君」

 

「あっ、いや、その……はい、そうです」

 

 正直に口にする。

 窮屈感が凄くて痛みを感じている。

 

「なら……ーーっ!?」

 

 朝雲さんは離れようとする姫宮さんの背中を押して、抱き付いた状態から立ち上がれないようにする。

 そして、その顔にまた書いてあった。『させませんよ?』と。

 

「二人はそのままの体勢でいて下さいね?私がその解決策を教えますから」

 

 そう言うと、朝雲さんは俺のズボンに手を掛けて少し下ろす。

 

「ちょっ、朝雲さんッ!?」

 

「大丈夫ですよ、温水さん。高校一年生のときから袴田さんの巨根をしごいて舐めてきた華恋さんです。温水さんの男根も見慣れたものより少し大きいサイズでしかありませんーーそれに、温水さんなら無理やり華恋さんを襲うことはないでしょう?信頼していますよ温水さん」

 

 朝雲さんが俺の顔を見ながら目線で伝えてくる。

 リビングに入ってくる前に話した、『温水さんは拒まず受け入れるスタンスで居て下さい。

 華恋さんが求めてくるまで待ちの姿勢で充分です』という念押しを。

 

 ジィィィ……ッと、ズボンのファスナーを降ろされていく。

 この異質な空間の中で響くこの音は、俺の理性を少しずつ削っていった。

 

 

 

【♀️♥️♀️♥️♂️】

 

 

 

 さて、ここまでやっても華恋さんは反抗しないので、問題はないと思いますがやるのなら徹底的に、です。

 先ほどと同じ様に後ろから抱き締めた腕の中で、華恋さんが困惑していることが伝わってきます……いえ、興奮もしていますか。

 私は落ち着いた声音で華恋さんの耳元で囁く。

 

「拒絶してしまってはいけませんよ?これは正しい治療なんですから。大丈夫ですよ、文芸部のときに誰にも手を出さなかった温水さんの理性の強さはご存知でしょう?……それこそ、ここまでやってようやく、温水さんも華恋さんの言葉に真実味を感じられることでしょうね」

 

 私と温水さんに挟まれている以上は、華恋さんは私の言葉に耳を傾けるしかありません。

 

「ーーどうか肯定してあげてください。女性にこの先誰からも受け入れられることがないのだと、諦めている温水さんの背中を押してあげて下さい。華恋さん。あなたが温水さんの恐怖を拭うことができる最後の砦なんですよ。温水さんの男性器も温水さん自身も、魅力的なんだということを教えてあげてくださいね」

 

 そうですよ華恋さん。これはあなただからこそできることなんです。

 ーーだから、自ら温水さんを求めてしっかりと堕ちて下さいね?ふふふふふふふふっ。

 

「(義務感ではなく使命感を抱(いだ)いて貰います。そこに性欲という自分の背中を押してくれるものまであれば……ふふふっ、今さら逃げれませんよね?)」

 

 温水さんにはギリギリ聞こえない声量で、私は再び華恋さんに囁きます。

 使命感で行動する人には見返りがあるものですからね♪

 

「そして存分に温水さんに癒されて下さいね?華恋さん。大(・)丈(・)夫(・)で(・)す(・)よ(・)、(・)だ(・)っ(・)て(・)八(・)奈(・)見(・)さ(・)ん(・)は(・)温(・)水(・)さ(・)ん(・)と(・)恋(・)人(・)同(・)士(・)で(・)も(・)何(・)で(・)も(・)無(・)い(・)ん(・)で(・)す(・)か(・)ら(・)。そんな八奈見さんでは、温水さんが抱える悩みを解決することは不可能なんです。

 だから、華恋さんが身をもって温水さんの不安を取り除き、心を癒すお手伝いをすることに、八奈見さんが何かを言う権利は何もないんですよ。そしてその報酬として、傷付いた華恋さんの心を温水さんに癒して貰うのは、当たり前の権利なんですよ……だから、華恋さんは温水さんに甘えて甘えられて下さいね♥️」

 

「…………………………うん」

 

 ーーふふっ、ようやくです。

 ようやく堕ちてくれました。

 それと同じくして、私は温水さんのパンツから大きな陰茎を引っ張り出します。

 

 ボロンッと、出てきたサイズは私の手の平から溢れ出してしまいました。

 ですが、手触りの感触からまだ全開というわけでもないようです。

 温水さんにはまだ理性が僅かにでも残っているのでしょう。ですが、問題ありません。

 これも計算の内ですので。

 

 温水さんに最後のサービスです。

 

「チュッ♥️……ふふっ」

 

 再び私は目の前に居る温水さんとキスをします。たかがキスですが、それが何より効果的なんです。

 

「(先ほどと同じ様なシチュエーションでありながらも、おチンポを硬くしてお腹に当てながら抱き締めているのは、私ではなく華恋さんです。その華恋さんに気付かれないように、隠れて私と唇を交わす背徳感……如何ですか?)」

 

「あっ、……すごい硬いのが、お腹に当たって……」

 

「(ふふっ、温水さんならもっと興奮して下さるのは分かっていましたよ♥️)」

 

 少し離れて二人が抱き締め合う光景を十分間ほど見続けたあと、私はようやくその事実に気付いたかのような演技をしつつ、スマートフォンの画面を開きます。

 

「おや、いけません。私が受ける筈の資格の案内が今日で終わってしまうようです。あと二時間も無いようですので私は一度家に帰りますね。戻ってくるにしても今が夜の十時半なので、どれだけ早く戻ってきたとしても、日を跨いだ明日の三時から四時でしょうか。

 それまでその調子のまま、温水さんの不安を取り除くコミュニケーションを続けていて下さいね?華恋さん♥️」

  

 これで締め。

 あとは二人が好きなようにするだけです。

 

「(ふふっ、私の言葉はもしかすると、華恋さんにも温水さんにも聞こえていなかったかもしれませんね)」

 

 だって、あんなに苦しくなるほどお互いのことを強く抱き締めて、「「すーっ、はあー♥️ ……すーッ、はあーっ♥️」」と、目の前に居る雄と雌の匂いをそれぞれ嗅ぎ合っていたんですから。

 私が居なくなったことで理性の方が勝(まさ)るのか、本能の方が勝(まさ)るのかなんて、わざわざ口にすることが無粋そのもの。

 合鍵を鞄から出しながら、温水さんの家の扉を閉じていく数秒の中で、私は口には出さず頭の中だけで告げます。

 

 

「(第三段階クリア……つまりはこれで全工程終了です。ふふふふふふっ、華恋さん。私達、もっといっぱい仲良くなりましょうね?)」

 

 

 ガチャンッ!と、扉が一際大きな音を立てて閉じる。

 彼女を二人の空間から締め出した音か。

 はたまた彼女が二人を檻の中に閉じ込めた音か。

 どちらであっても、関係はない。

 

 ガチャリッと鍵を回されたことで、誰にも介入することができなく密閉された空間が生まれた。

 残ったのは発情し合う二匹の雄雌だけ存在する空間のみ。

 その事実に違いはないのだからーー。

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