ツンなOL上司の彼女とイチャラブ温泉旅行する官能小説 作:sakamotsu
マンション前の通りで古めのセダンが停車する。
運転席に座る彼は、時計をチラリと見やる。
7時ちょうど。
予定どおり。
彼は周囲を見回す。
人通りはまばらで、その誰もがすっかり冬の寒さに備えた出で立ちで、吐息も白い。
1月も半ば。
まだまだ寒いこの時期に温泉旅行はぴったりだ。
「涼子さん、電話してみようかな…」
周囲に目的の人物が待っていないことを確認して、マンションを見上げた。
彼はそわそわした風につぶやいて、緊張と期待で胸を高鳴らせる。
今日から彼は、恋人である涼子と一泊二日の温泉旅行に出かける。
マンションのエントランスの自動ドアが開き、涼子が姿を現した。
彼の職場の上司であり恋人。
少し年上の彼女は、クールで知的な完璧主義者だ。
ショートカットの黒髪、釣り目気味のシャープな目元がいかにもという雰囲気で、厚めで艶やかな下唇が和らいだ印象を与える。
ダークグレーのロングコートが、朝の光に映えて揺れる。
膝下丈のウールコートの柔らかい生地が、彼女の長身と曲線美をほのかに浮かび上がらせ、フェイクファーの襟が知的な顔立ちに優雅さを添える。
アンクルブーツのヒールがカツカツと響き、彼女の存在感が朝の凛とした空気に似合っている。
「涼子さん、やっぱりかっこいいな…」
職場で見る普段のスーツ姿とは異なるコーディネートだけど、知的な雰囲気はそのままだ。
涼子は職場で彼を鍛えた上司だ。
仕事で彼がトラブルを起こしてしまい、涼子が連日深夜までフォローして事態を収束させた出来事があった。
あのときの涼子の有能さへの憧れ、そしてまた、彼を叱咤激励する彼女の気遣いに、彼は惹かれた。
だから、彼にとって涼子とは、まずカッコイイ事が大事であるし、今日の出で立ちはぴったりで見惚れてしまう。
涼子が彼の車を見つけて近づいてくる。
彼女は車に乗り込むことを考えてか、旅行鞄を持ち換えながら、コートを脱ぐ。
彼はちょっと固唾をのんでしまう。
コートの下は、深紅のタートルネックと、黒のタイトスカート姿だった。
タートルネックはリブニットの薄手の生地が身体にぴったりと貼り付いていて、くびれたウエストから唐突に膨らんだボリューム感あるバストのラインを強調し、タイトなウールスカートが張りのあるお尻を包み込む。
膝上丈のスカートには、サイドに短いスリットが刻まれ、歩くたびに白い太ももがチラリと覗く。
彼は感想を改める。
『今日の涼子さんはかっこいいし、セクシーだ』
涼子はいわゆるスレンダー巨乳のスタイルの持ち主で、バストはHカップやJカップくらいでは、と社内の若い社員の間で話題になるくらいだ。
などと見惚れていると、涼子は助手席のドアを開けた。
「キミ、時間通りね。さすが」
と彼女は言う。
声はクールだが、釣り目気味の目元が軽く緩み、厚めの下唇が艶やかに光る。
彼は彼女の視線を感じ、ドキリとする。
「う、うん…おはよう、涼子さん」
と掠れた声で返すが、頭は彼女の姿でいっぱいだ。
ニット越しでもわかる巨乳の谷間と、スカートのスリットから覗く太ももが、視界の端で誘惑的に揺れる。
「手荷物は後ろの席に置いていい?」
涼子が席に乗り込まずに聞いてきたので、彼は「あ、はい! それで大丈夫です」と、つい仕事の時のような口調で返事してしまう。
涼子は苦笑気味に「今日は仕事じゃないよ?」と言って、後部座席のドアを開けて、カバンとコートを乗せる。
彼も、自分が浮足立ってる感じに気づいていて、彼なりに身を引き締めようとする。
なにしろ今回の旅行は、旅程の検討や旅館選びに予約など、すべて彼の仕切りだから、恋人をスマートにエスコートしようと心に決めていたのだった。
こういう浮ついたときは――と、彼は仕事で涼子に指導してもらった時を思い出す。
『まずは、目の前の課題を丁寧にこなして、時間をかけてもいいので前に進む』
そうだ。
自分がまずやるべきは、安全な運転で恋人を無事に旅館にたどり着かせることだ。
などと考えているうちに、涼子は助手席に乗り込む。
涼子は彼を見つめて「今日はよろしくね」と声をかけ、彼は「じゃあ、車出しますね」と挨拶もそこそこに車を走らせた。