悠里ちゃんは〇〇なんてみとめない!【更新はしばらく停止】 作:八束祐
◆1章 悠里ちゃんはホムンクルスなんてみとめない!
私、春日悠里は――自分の人生を不幸だと思ったことはなかった。
小さい頃から病気にならず健康優良児だと自負してるけど、自分はどこにでもいるような普通の女の子だと思っている。
まぁ、体は平均より低いし……なんなら胸の方だって平均よりは小さい。
それでも炊事洗濯はなんでもござれのエキスパートだと思っている。
両親を割と早くに亡くしたという点は、確かに不幸なのかもしれないが言うほどのモノでもない。
二人が出会った学園に自分が通わせてもらうよう手続きをしてくれたおじさんには感謝だ。
入学前日に交通事故にあって、そのまま一ヶ月近く入院。
世間はゴールデンウィークという大型の連休を楽しむ頃に退院したことだって些細なことだろう。
そう思っていた……あの瞬間まで。
「春日悠里――君は私が作ったホムンクルスだ」
高身長な体躯で威圧感を放ちながら、博士である冬坂翔子はそう告げた。
それはさっぱりとした初夏の朝。 あの飛びぬけた事実がまだ頭から離れない。
私は初登校を明日に控え、入院前からそのままになっていた引っ越しの荷物を片づけたので、寮のお隣さんに挨拶に向かっていたところだった。
オートロックを完備した10階建て。
各部屋に備え付けられたシステムキッチンにお風呂トイレまで完備という、学生の身分でこんな所に住んで罰は当たらないのかと思う。
しかも、光熱費はただという、こんな寮の魅力には逆らえない……
挨拶用に用意した引っ越しタオルを持って隣のお部屋に向かう。
(どんな人だろう……先輩かな? 同級生でもいいな。 やっぱり近所付き合いは大事だもんね)
意を決して玄関のチャイムを押す。
すると銀髪のセミロングで綺麗な顔立ちの人が静かに出てきた。
(うわぁ、すごい美人さんだなー。 街中でモデルさんとか興味ない?って声かけられたりしてそう)
美人さんはなにを考えてるのかわからない瞳でこちらをじっと見つめている。
もしかして、不審がられてるのかな?
初対面の人をこういう時にじろじろ見るのはいけないことだって親から言われてたのに。
「あの、私! 今度引っ越してきた…」
「悠里」
「え? あ、はい」
私はまだ名前を言っていないのに、どうして?
「やっと会えた。 嬉しい! 上がって!」
テンション高めの口調でそう言い終わると、私の腕をつかんで部屋に引き込んだ。
え、なに!? 急にどうしたの!?
中に入ると、そこは自分の部屋と変わりのない同じような感じの部屋があった。
(いや、まぁそうだよね。 同じ寮なんだし)
私がそんな事を思ってる間に、美人さんは自分を褒めろと言わんばかりのオーラをバンバン放ってる。
「えーと…」
顔ッ! 顔が良すぎて眩しすぎる!
まるで大海にたたずむ人魚のような彼女の素顔に圧倒されながらも私はまずは聞いておきたい言葉を返す。
「まずは君の名前を教えて欲しいなー…なんて」
すると美人さんは表情こそ変わらないが、なんだか笑った雰囲気で自己紹介した。
「来夏。 そのまま来夏でいい」
(らいか? 人の事は言えないけど珍しい名前だね)
「えっと…来夏ちゃんは……」
私の呼び方が気に入らなかったのか、不満そうな気配を出してる。
「……来夏は」
私が言い直すと嬉しいのか頭をぶんぶん縦に振る。
「なんで私の名前を知ってるの?」
「悠里…仲間。 来夏の仲間」
えっと、なんかズレてるんだけど…仲間って何!?
仲間って…え、ちょっと待って。 来夏の身体…身長は私より高いけど、胸はなさそうに見える。
確かにそれなら仲間かも! ……って、うるせーやい!
「博士言った。 悠里。 今日目覚める。 それで悠里来た!」
「確かに挨拶で来たけど…博士? 目覚めるって何!?」
突然の事に頭がこんがらがりそうになる。
「来夏。 ストップ」
そんな時後ろから声がする。 声の方向に視線をやると、そこには白衣を羽織っただけの、めっちゃ大胆な下着姿の長身の女性がいつの間にか立っていた。
え、なにこの人!?
「博士!」
「いきなり答えを押し付けても、混乱させてしまうだろ? もう少しゆとりを持たせてあげるんだ。」
(え、答えって何? なんかヤバい話になってない?)
博士と呼ばれた女性は近づいてきて、上から下までじろじろ観察してくる。
「えっと…博士?」
私の声を無視して彼女は質問を投げてくる。
「今朝は何時に起床した?」
「はい?」
「何時に起きたか聞いてるんだ」
え、なにその反応? なんか超嫌そうな声で言ってるんだけど。
「えっと…7時半です」
「自分の名前と誕生日を空で言えるか?」
「春日悠里…12月30日生まれ。 年齢は――」
博士?はそれだけ聞くと、興味なさげに白衣のポケットからメモ帖を取り出して書き込んでいく。
え、なんか私、実験台みたいなんだけど?
「やはりか――」
そう呟いて、博士は来夏に命令口調で言い放った。
「来夏! 悠里を羽交い絞めにしろ!」
「えっ、ちょ…まって、うわあああ」
急に叫んだと思ったら、来夏にめっちゃ命令口調で言い出したよ!
そして、背後から腋の下を通して首の後ろで手を組まれて、完全に動けなくなった。
うわ、がっちり決まって動かせない。
「ごめん悠里」
来夏は申し訳なさそうな声で言うけど、顔は全然そんな感じしないんだけど!?
ごめんで済めば警察はいらないよ! ってか、これ完全に犯罪だろ!?
「さて、君にはいくつか話しておくべきことがある」
「え、羽交い絞めの謝罪とかですか?」
いきなり羽交い絞めとかされたところに、なになに、何話す気!?
「まずは、君は病院でしばらく入院していたと思っているようだが実は違う」
「え?」
どういうこと?
「正確には君は今日目覚めたばかりである」
流暢な英語で『ハッピーバースデー』と言って、彼女は続けた。
「それと申し訳ないのだが……」
急にテンションを落として喋り出す。
「来夏は…男性なんだ。」
「は!?」
え、ちょっと待って、来夏が男性!? って、今日目覚めたって何!?
どういうこと!?
必死に首を動かして来夏を見たら、微笑んでるのにがっちりホールドしてくるんだもん! 裏切られた気分なんだけど!
ちくしょう! ナイチチ同盟だと思ったのに! 男だったなんて!
こんなかわいい子が男の子なわけないじゃない!
「それと非常に申し訳ないのだが……」
なんだよ! これ以上何が来ても驚かないぞー!
ぷりぷり怒ってる私を見て、博士がなんか真剣な顔で話し出した え、なになに!?
「春日悠里――君は私が作ったホムンクルスだ」
は!? ホムンクルス!? って、ちょっと待って、頭整理させてよ!
ホムンクルス。
錬金術や神秘学において、人工的に作られた小さな人間や生命体を指す概念。
16世紀の錬金術師が初めて詳細に記述。 精液やその他の物質を特定の条件下で処理することで、人工的な小さな人間を作り出すことに成功。
生命の創造や魂の神秘を探る錬金術師たちの実験的・哲学的関心の対象である。
なんかゲームとかに出てきたり、漫画とかによく悪い奴に従ってるキャラとかで出る奴だよね?
それが私ってこと?
「ついでに言うと、そこにいる来夏もお前と同じホムンクルスだ。」
「仲間!」
来夏がニヤニヤしながらホールドを強めてくる。
嬉しそうに言うけど、え、来夏もホムンクルス!? 仲間ってそういう意味!? 頭パンクするって!
あぁ…だから来夏、仲間ってうるさく言ってたのか!って、意味わかんないよ!
このまま逃げ出して正義のヒーロー仮面バッターみたいになる展開とか想像してたら、その時だった。
閃き! その時悠里に電流走る!
「待って! ホムンクルスが本物って証拠どこにあるの!?」
私は悪あがきをしてみることにした。
「ほう……」
博士がくくっと笑いながらこっちを見てくる。 うわ、めっちゃ不気味なんだけど!?
「ドッキリって言う可能性だってあるんだから!」
頼む、ドッキリであってくれ! って心から願ってるんだけど!
来夏がデカいプラカード持って、ニヤニヤしながら『ドッキリ大成功!』とかやるかもしれないよね! 頼む、そうであって!
「よろしい。 ならばその証拠を見せようじゃないか」
そういうと博士は笑いながら近づいてくる。
「うぅ…ありえないんだから……」
そう言いながら強気な言葉で、反抗しようとするがどうしようもない。
私の両腕は、来夏の力強い腕に背中でがっちりとホールドされており。
動こうと思えば動けるかもしれないが、身体は緊張で固まり、動けなかった。
来夏の体温が背中にじんわりと伝わり、心臓を余計にドキドキさせている。
「さぁ、実験を開始しようじゃないか」
博士の声は軽やかで、まるでこの状況が日常の一コマであるかのように響く。
彼女の手には何も持っていないが、その指先が私の鎖骨のあたりにそっと触れた。
ひんやりとした感触に、私の身体が小さく震える。
うわ、冷たい! 何これ、気持ち悪いんだけど!
「ほら、リラックス。 証明のためだぞ?」
博士の指先が、胸元へと滑り込む。 軽やかで、まるでピアノの鍵盤を弾くような動き。
私の息が一瞬止まる。 博士の手は、まるで悠里の反応を一つ一つ記録するように、ゆっくりと、しかし確実に動いていく。
心臓はバクバクと鳴り、頭の中は真っ白になり始めていた。
「や…やだ、博士、ちょっと…待って…!」
声は弱々しく、ほとんど懇願のようだった。 だが、博士は微笑んだまま手を止めない。
彼女の動きはまるで計算され尽くしたかのように、敏感な部分を的確に捉えていく。
来夏の腕、なんか優しいのにめっちゃガッチリ! うわ、動けないんだけど!
「悠里深呼吸。 なれると悪くない」
来夏の声が耳元で囁く。
その声に、緊張が一瞬だけほぐれた――が、すぐに博士の次の動きでまた身体が跳ねる。
博士の指先が、まるで心拍数を計るように、一定のリズムで刺激を繰り返す。
呼吸はどんどん浅くなり、頭の中は霧がかかったようになっていく。
「悠里。 『ありえない』って言ってたけど、身体は正直だぞ?」
博士の声はどこか勝ち誇ったように響く。
私は反論したかった。 こんなのはありえない、絶対に――でも、言葉は喉の奥で詰まって出てこない。
代わりに、私の身体は熱を帯び、まるで自分の意志とは関係なく反応していく。
そして、ある瞬間――博士の指先が特に敏感な一点を捉えたとき、身体がビクンと大きく震えた。 頭の中が真っ白になり、まるで電流が全身を駆け巡るような感覚。
「イ…クッ……!!」
口から小さな、しかしはっきりとした声が漏れる。 来夏の腕の中で、私の身体は一瞬硬直し、そしてゆっくりと力が抜けていった。
「…くくっ、証明完了だな」
博士が満足げに微笑む。
彼女は白衣のポケットに手を入れ、私の反応をメモするかのようにノートを取り出した。
来夏は悠里の腕をそっと解放し、彼女の肩を軽く叩く。
「悠里。 ナイスファイト」
来夏のズレた慰めに突っ込む気力もないくらい、なんかグッタリしちゃってるんだけど……
「……一体これのどこが証明できたって言うんですか?」
息を整えながら悪態をつく。
しかしそんなことは当たり前だと言わんばかりに博士はポケットから手鏡を取り差し出した。
「え?」
そこに映ってるの、私! めっちゃかわいこちゃん!
…って、待って、一つだけすごく変なこと除いてね!?
「それがホムンクルスの証明だ」
博士はニヤッと笑って、白衣のポケットからコーヒーカップ取り出して飲む
ありえない、ありえない、ありえない。 コーヒーカップもだけど!
だって自分の頭に淡い青色のイヌ耳のような光が付いているのだ。
写真加工とかでよく見るイヌ耳! あんな感じ。
「くくっ、頭だけではないぞ」
博士が私のお尻をゆっくり指差す。
そこを見ると同じように光の尻尾がピンピン立ってチカチカ動いてる。
噓でしょ!? 慌てて耳を隠そうとしてみるが手のひらをすり抜けていくではないか。
「ホムンクルスは、22世紀までに技術革新で製造過程にバリエーションが増えた!」」
なんかこの人急に語り出したんですけど!
「私が使うのは、21世紀に生み出されたOT論を主軸に私のアレンジを加えた技術だ!」
へぇ、めっちゃすごいじゃん!
感心したら、博士、調子に乗って続ける。
「無限の力を秘めたホムンクルスを生み出し、従来5,6年の寿命を10倍にまで延ばした!」
え、人間並みに生きられるってこと!?
「その通り! 君もそんなホムンクルスだ!」
「いや、認めないから!」
叫ぶけど、来夏が後ろで悠里の耳、きれい!って言ってくれるのはちょっとだけ嬉しい。
「ふふ、まぁ、出力が激しいせいで、少しばかり厄介なことが起きてるんだがな」
「大変って言うと?」
「辺り一面が焦土になる程度だ!」
大真面目な顔でとんでもない事を言う。
ばっかじゃねぇの!? 焦土って何!? この耳と尻尾で世界滅ぼす気!?
「来夏、お前もその力を秘めてるぞ」
「無限の力やったー!」
コーヒーをすすりながら博士はとんでもない事を言い出した。
駄目だこの二人なんとかしないと。
あれ? そういえば……
「ところで来夏?」
「なに? 悠里?」
「私みたいに来夏にも耳とか尻尾がついてるの?」
私の素朴な疑問をぶつけると来夏は困った顔で博士をチラッと見る
え? なんだろう私、変なことを言ったのかな?
「来夏も耳と尻尾ある」
やっぱりあるんだ。
「どんな奴? 同じイヌ耳?」
「くくっ、悠里よ。来夏を困らせるなんて、なかなかひどい奴だな」
「なんでさ!?」
博士がニヤッと笑って、コーヒーカップを置く。
「OT論で生み出されたホムンクルスには、必ず『性痕』って特徴が現れるのだ!」
この耳ってそういう名称なんだ。
ちょっと中二病みたいだけど悪くないむしろかっこいいじゃん。
「ふむ、性痕――強い感情や刺激で出力が暴走する、その制御の痕だ!」
マジかー!?
「お前もさっきの実験で感じただろ? 強い刺激で出力が抑えられる。 その時空中に散ったエネルギーがホムンクルスの周りにとどまりだし性痕として刻まれる」
コーヒーを飲みながらそういう博士。
「あの震えこそ性痕の反応だ。 ヤバくなったら、感情を爆発させるようなことなりしろよ!」
それで来夏の困った顔だったのか!?
そうだよね、知らなかったからとは言え他人からいきなり目の前でオナニーしてって言われたようなことだもんね。
「まぁ! 来夏はネコ耳と尻尾が生えてくるんだがな」
お前がばらすんかい!
ニヤッと笑いながらカップの中を飲み干すのだが、気がついたらコーヒーが注がれているようでなんなのだあれ……
「ごめんね来夏?」
素直に謝る。 私の方が酷い事やってしまったのだから謝るのが筋ってもんだ。
「ううん悠里。 来夏こそごめんなさい」
大きい子供のような雰囲気を漂わせ瞳をうるうるさせてくる。
「なんで来夏が謝るのさ~」
「それは仕方ないだろ?」
まーた始まったよ。
「博士、なんですか? まだ何かあるって言うんですか?」
私は腕をぶんぶん回しながら捲し立てる。 頭はパンク寸前なのだ!
くくっおちつけって言いながら、博士は語り始める。
「来夏はな、お前が事故にあったときに近くにいたんだよ」
え? じゃあ、私は本当は人間だったってこと?
「そうだぞ? 春日悠里、お前は4月から学園に通う普通の生徒だった」
思わず真顔になる。 ちょっと待って、情報過多!
「どうした? さっきまでは自分がホムンクルスなんて認めないと言っていたのに」
「いや、待って! 人間だったのなら、なんでこんな耳と尻尾!? ホムンクルスにされたってこと!?」
博士が指をパチンと鳴らすと、テレビやテーブルがスッと壁に収納され、部屋の中央からズズッと巨大なカプセルが現れ。
来夏がシリアス顔で固まり不穏さが増している。
「くくっ、これが答えだ。」
博士がカプセルのガラスに手を這わせ、どや顔でニヤつく。
メロンソーダのような緑の液体が詰まったカプセル。
中に何か…ヤバいのが浮いてる?
目をよく凝らしたら、目が飛び出るかと思った!
「そうだそれで意味が分かったろ?」
なるほど、私がホムンクルスだというわけだ。
だってカプセルの中には私の……いや、待て、よく見ると!
「全裸やないかーい!」
中に入っていたのは瓜二つの私! ただし全裸!
人様に見せられる身体でもないがこれはあんまりだ!
あまりの事に呆然としている私に博士が語りかける。
「コピーではないぞ?」
ということは、これが本物の私ってわけ!?
隣にいた来夏が叫ぶ。
「裸の悠里!」
「来夏は見ちゃダメ!」
慌てて来夏の目をふさぐけど、頭ぐちゃぐちゃ。
自分の身体をまじまじと男性に見られるのは、体だけとはいえ恥ずかしくなる。
それにしても――
「本体が死んじゃったから、代わりに私を作ったってこと!?」
自嘲気味に吐き捨てる。 もう頭がぐちゃぐちゃ。
「くくっ、違うぞ? ハズレだ」
真顔で答える博士。
はい!? こういうのってそういうことじゃないの?
「このカプセルは修復装置で、傷ついたお前の本体を必死に修復している最中だ」
ぱーどん?
「意識だけ移すために、ホムンクルスの体を作ってあげた。 だから、しばらくはそのイヌ耳で我慢しろよ」
はああああああああ!? 何!? じゃあ私は身体さえ治れば元の人間に戻れるってことなのね!?
「ついでに言えば、週明けから学校に行けるように手続きは済ませてあるから安心したまえ」
よかったぁ……このままダークな展開になるのかってビビってたんだから。
じゃあ、さっきの「焦土」発言も冗談……
「くくっそれは冗談ではないぞ?」
あ、はい。 そこはマジなんですね。
博士がガラスをトントン叩きながらいい反応だとニヤニヤ。
「悠里 仲間 悠里守る!」
来夏は嬉しそうなオーラを出しながらぴょんぴょん跳ねている。
そんなことを考えてると、耳と尻尾がだんだん薄くなっていくのがピリピリとわかる。
良かったこれから耳が生えた生活を送るのかと勘違いしたわ。
「ありがとうね来夏!」
「うん」
来夏がキラキラと笑ったような……
こうして私のホムンクルスとしての生活が始まったのだった。
でも、頭の片隅で、博士のニヤニヤと「焦土」って言葉がチラつく。
(マジで何!? 学園生活、平和にいけるよね……よね!?)
コピペしたのが古いデータの奴でした。