※この作品はR-18です。

デビルサバイバー2/ハッカーズメモリー   作:ボルメテウスさん

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今回の話で、無事に最終回を迎えられました。デビルサバイバー2とソウルハッカーズ2。個人的には両方共好きな作品でしたが、上手くクロスオーバーがあまり出来なかった部分がありました。それでも、こうして書く事が出来て、本当に良かったです。
ここまで、応援してくれて、ありがとうございます。


Last/未だに見ぬ未来

「終わった……のか?」

 

虚脱感に膝をつく俺の眼前で、リンゴは淡く光る空間を見つめていた。

 

アカシック・レコード――未来の全記録が改竄される瞬間だった。

 

「ああ。もう誰も死なない」

 

彼女の言葉には安堵ではなく、何かを失った痛みが混じっていた。

 

突然、リンゴの輪郭が揺らぐ。銀河の星屑のように分解し始めた。

 

「おい!何が起きてる!?」

 

「元の時代に戻る準備だよ」

 

落ち着き払った声。だがその背中は泣いているように見えた。

 

「待ってくれよ!もっと話したいことがある!」

 

慌てて手を伸ばすが、指先は粒子にすり抜ける。

 

「あのね……」

 

リンゴが振り返った。目尻に溜まった光の粒が零れる。

 

「たった七日だけど、アタシにとって一番濃密な日々だった。本当にありがとう」

 

喉の奥が詰まった。溢れる感情を言葉にできない。

 

「何時かまた会える。未来が繋がっている限り」

 

その台詞と共にリンゴが俺を抱きしめる。機械的なはずの身体が人肌みたいに暖かい。

 

「約束する……絶対に!」

 

搾り出すように答えた唇を、彼女の口づけが塞いだ。

 

甘い痺れが脳髄を駆け巡る刹那――

 

世界が崩落した。

 

目を開けると見慣れた天井。朝日に染まる壁紙。ベッドの感触。

 

「よっ、起きたね」

 

玄関で待っていたのは幼馴染のフミ。白衣に袖を通した少女がニヤリと笑う。

 

「何だその顔。まるで幽霊でも見たみたいな」

 

「ああ……ちょっと不思議なことがあってさ」

 

混乱しながらも制服に着替え、料理を作る。

 

テーブルにはトーストとコーヒー。普通すぎる風景。

 

この世界での俺とフミ。

 

その関係はどうやら幼馴染みという事になっているらしい。

 

歳が離れているが、それでも1人で生活が難しいという事で、俺と共同生活をしている。

 

「そういえば」

 

フミが突然話し出す。

 

「最近AIの研究をしてるんだけどさ」

 

「へ?」

 

「Aionっていうプロジェクト。知ってる?」

 

その一言を聞いて、俺は驚きを隠せなかった。

 

Aion。

 

それは、リンゴの言葉から聞いた彼女を生み出した物、

 

それが、フミが作る。

 

血が逆流したような衝撃。思わず彼女を凝視する。

 

「どうしたの?変な顔して」

 

「いや……何でもない。面白そうなことに挑戦してるんだな」

 

平静を装うも内心は沸騰寸前だった。

 

「うん。だっていつかあの子に会える気がするんだ」

 

「・・・あの子?」

 

俺の言葉に対して、疑問に思うようにフミは首を傾げる。

 

けれど、俺は未だに見えない未来で彼女との再会を夢見て。

 

「あぁ、俺も会いたい人がいるからね」

 

「ふぅん、それが関係しているのか?」

菅野史はヒロイン入りしますか?

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