デビルサバイバー2/ハッカーズメモリー 作:ボルメテウスさん
「・・・んっ」
あの場所での戦いから数時間後。
リンゴが連れ帰ってきた人物が起き上がる。
この人を連れてきた際、どのような目的があるのか疑問に思っていた。
けれど、その人は起き上がると共に、特に緊張した様子もなく欠伸をしながら俺の方を見る。
「あれ、ここは知らない場所だけど?ふぅん、もしかして誘拐された感じ」
そうしながら、自分の状況を正確に判断した彼女は特に気にした様子もなく俺達の方を見る。
かなりマイペースな言動が見られる彼女だが、リンゴはなぜこんな事をしたのかよく分からない。
「それで君が誘拐犯っていう事で良いのかな?」
「まぁ、誘拐したのは俺といったら俺だけど、少し違くて?」
『まぁ、それは私から説明するよ』
「んっ?」
そうしていると、パソコンに繋げていた画面でリンゴが彼女に話しかける。
『どうも初めまして、菅野史さん。私はリンゴ。Aionからの使者だよ』
「Aion?聞いた事のない組織だけど、私に一体、何の用な訳?」
『用っていう程じゃないけど、ちょっとお願いしたい事があってね。そちらの組織にあるポータブルの使用権限を私達にもくれないかなと思って』
「なんで、それを知っているのか分からないけど、そんな事をしたら私が殺されちゃうに決まっているでしょ」
リンゴからの提案を聞きながらも、目の前にいる女性、菅野さんは特に気にした様子もなく笑みを浮かべる。
だが。
『別に悪事をするつもりはないよ。ただ、これからの戦いにおいて、あの未知の存在に対抗する為には場所の移動が必要だろ。それだったら、転移システムを使わせて貰う方が効率的だと思ってね』
「未知の?」
すると、近くにあるパソコンを起動させる。
菅野さんは、それに対して、特に警戒心もなく触り始めると。
「・・・へぇ、局長が言っていたセプテントリオンがもう来ているんだ。それにこれ、私が見ていない奴じゃないの」
「セプテントリオン?」
「目的も謎。どこから来るのかも謎。でも少なくとも悪魔とは別の存在だよ。けれど、こいつと戦うんだったら、なんでシプスに入らないの?」
『そうだね、まぁ極端に言えば、あまりにも怪しいからね、君達の組織は』
「まぁ、否定は出来ないけどね。けど、私をこんなに無防備にして警戒心が少なすぎない」
『少なくとも、あなたが興味が出そうなのを用意していたからね』
それと共に、リンゴがパソコンに表示されたデータ。
それを見て、菅野は目を見開く。
「へぇ、マジでヤバいな」
情報の意味が分からない俺は首を傾げるが。
『これもほんの一部だ。けれど、協力してくれるのだったら、残りも渡そう。あぁ、私達の事を捕まえようとしたら、その時点でデータは消えるから』
「ふぅん、そっか、まぁ以外と利害は一致しているから良いけど」
そう軽く呟きながら、承諾した。
「けど、もぅ次のセプテントリオンが出てきたけど、どうするつもり?」
『・・・そうだね、さすがにこのままでは見逃せないからね、行ってくるよ』
その言葉と共に、俺は頷きながら構える。
同時に、俺は、その身体にリンゴを憑依させる。
「これは、悪魔合体、いや、人間の身体に憑依させている」
「それじゃ、またね、菅野博士」
菅野史はヒロイン入りしますか?
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はい
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いいえ