娘が生まれた。
混沌とした私の中から。
先生は泣いて喜んでいた。
けれど、他の人の目は侮蔑や嫉妬、怒りに染っていた。
シロコちゃんやホシノさんまで……
ベビーベット置いたはずの娘を見ると、肉塊に変わっていた。
鳥につつかれたような、穴だらけの皮膚、その小さな心臓にまで達していて、私は……再び重力に頼った。
「っ!!」
身体が震える。足はある。ベットの上……夢か……。
隣には先生。
"ホムラ……?"
起こしてしまったのか寝ぼけ眼でこちらを見ている。
「……恐ろしい夢を見てしまった……」
"うん……おいで……"
ふにゃふにゃとした口調で私を抱きしめ、再びその目を閉じた。
震えは収まっていた。
暖かい。
あぁ……本当にあなたは……
……先生を好きになってしまった……
唯のホールとしての存在で良かったのに、彼が……彼が私に囁く度、私の中に何かが芽生えた。
その芽生えは、どんどんと大きくなって、気付いた時には私に絡み付いて離れなくなっていた。
男だった事を
……私は、彼のことを愛してしまったんだ。
きっと……
彼の元にいたい。ずっと彼と一緒にいたい……この時間がずっと続けばいいと願いながら目を閉じた。
願いながら……願いながら……
◇◇◇
目が覚めると目の前はホムラの顔で埋め尽くされていた。
……なんというか、相変わらず顔が良い。
寝ていてもわかる整った鼻筋。長いまつ毛に包まれた伏せた瞼からは鋭利な目尻のラインが伸びている。薄い唇は少しだけ開いていて、そこから息が漏れているのがわかる。
ナイトブラから溢れんばかりの胸は寝息と共に上下していて……
私の意識は自然とその二つの果実へと吸い込まれていった。
顔を近づけていくと石鹸とタバコの煙が混ざった香りがする。
その匂いを嗅ぐと体の芯が熱くなる感覚があって……
我慢できずにそこに顔を押し付けた。柔らかくて温かくて気持ちいい……頭がふわっとなるような快感を覚える。このまま溶けてしまいそうだ。
そう思った矢先、むぎゅうと頭をしっかりと抑えられた。
「おはよう先生。……やっぱりおっぱいは良いよな……俺もつい自分のを触ってしまうんだが……」
"むむむむ……"
声が通らない……
「……よしよし……いっぱい甘えて良いからな……先生」
"ふーっ、む、むう……"
呼吸が難しい。これは窒息死してしまうのではないか?という不安すら出てくる……。
"ぷは!"
窒息してしまいそうになる寸前で解放された。
"ハァ……ハァ……"
息を切らせながらホムラの方を見る。
彼女は笑みを浮かべていた。
「大丈夫か?先生?」
ニヤリとした表情をしながら聞いてくるあたり確信犯だろう。
"ちょっとだけね……"
そんな私を見てなのかどうなのか分からないけど今度は優しく撫でてきたあとこう言った。
「俺のおっぱいならいつでも揉ませてあげるさ……」
"うん……ありがとう、ホムラ"
私はその胸元に赤い花を咲かせ、ベッドから起き上がった。
"……今日はKAITEN FX Mk.1の限定プラモデルが出る日だったかな……早めに買いに行かなきゃ"
「着いてこうか?限定品だったら2人いる方が良いだろう?」
"……確かにそうかも!一緒に来てくれる?ホムラ"
「あぁ」
ホムラが着替えを持ってお風呂場に向かう所を見送った。
書く暇も書く構想も練れないわァ〜!