他の生徒が先生の担当になるたび、俺の無能さが際立つ。
役立てる事なんて、本当に性処理だけなんだろう。
そんなことがぐるぐると頭の中で繰り返し自己嫌悪に陥ってゆく。
今日はとても頭のいい学校の生徒がシャーレに訪れて、5時間で全て仕事を片付けていった。
……僻み、妬み、嫉みが増えて、すぐに納まる。
身体が変わったって中身はそう簡単に変わらない……
そうだな、中身は変わらないんだ。今更気にしたってしょうがない。そもそもの出来が違うのだから。
だから、少しでも先生に気に入って貰えるように……好みになれるように……。
俺はカロリーの高いフラペチーノを飲み干して、先生のいる事務室に上がる。
「先生……入るぞ」
声掛けだけ済ませ、ドアを開く。
目の前にパソコンがあるのにも関わらず、手元のタブレットで何かを集中して見ているようだ。
画面の中は見ないよう、遠くから声を掛けつつ、ゆっくりと彼の隣へ。
「先生、お疲れ様……もう終わったのか?」
彼の背に抱きつきながら聞く。
男の時とは違い、女の柔らかさを彼に押し付けているのが伝わるよう、体を寄せる。
けれど私は知っている。
こんな程度ではもう動揺も無い。
所謂"慣れ"という状態。
獰猛な肉食サメという先生が、大きな大きな水槽で飼い慣らされたその結果。
他の生徒という小魚を前にしても襲うことはなくなり、今はただ、俺というご飯を待つだけだ。
"うん、ノアのお陰で一気に片付いちゃったよ"
「そりゃ良かった。私ではあまり力になれないしな……」
彼に抱きついたまま、頭に顎を乗せて話し続ける。
シャッターが切られた様な音がした。
その音の主はタブレット。
画面には俺が彼に甘えている様な写真。
……ん?甘えているつもりは無かったが……私はこんなに熱が籠った目をしているのか?全く、目は口ほどに物を言う。
"そんなことないよ、ホムラが居てくれるだけで私の精神的負担が和らぐんだ"
「……こうやって撮った写真を眺めたりして……?」
彼を抱きしめていた腕に力を込め、耳元で呟く。
"今日も可愛いし、綺麗だよ、ホムラ"
と、私の腕を撫でる。少し反射した画面越しから微笑む先生の顔が見える。
「先生はいつもそう言うな……煽ててもエッチ位しかしてやれる事も
ねぇんだがな……」
そっと首筋に口付けをすると、子供を相手するように頭を撫でられる。
「先生、頑張ったご褒美……欲しいか?」
頭を撫でられながら、甘く囁いてやると、タブレットの電源が落とされる。
"……じゃあご褒美、貰おうかな"
先生はこちらへ向き直すと、頬を撫でて、おでこに口付けをされた。
「ふっ……付き合いたてのカップルみたいだな……先生?」
頬を撫でる彼の手に触れ、その親指を食む……少しずつ力を込めながら。
唇は離れず、舌だけを使って彼の親指を弄ぶ。
少しすると、唇から離れて行く手。名残惜しく追いかけると、今度は唇が奪われる。
舌を絡め合い、唾液を交換しながら深いキスを交わす。
「ん……っふー、んっ」
互いの息を分け合いつつ、静かなオフィスに響く水音と淫靡な吐息……。
しばらく続いた後、ゆっくりと口を離す。
お互いの舌先には銀色の橋がかかる。
それは重力に負け、途中で切れてしまう。
緊張からか少し汗ばんできた……
暑い気がする……。服越しに感じる自分の体温も上がり始めた事を肌で感じる。
この間にも下腹部の疼きを感じ始め、太腿を擦り合わせて誤魔化す。
「立てよ、ほら休憩室に行こうぜ」
よっこいせと先生を椅子から引き揚げ、下の休憩室へと向かった。
"ホムラ……"
「ん?わっ、ちょ、近っ……」
休憩室について早々、壁際に追い詰められ、再び唇を塞がれる。
「っ、ん、んぷ、っぅ……」
そのまま彼の舌を受け入れ、絡め合う。
歯列をなぞられ上顎を舐められる度にゾワゾワと鳥肌が立つ。
両手を押さえつけられ、抵抗できない様に、されるがままになる。
足の間に膝を入れられ、私の性器を刺激するように脚を揺すられる。
「ぷあ……ぅう、ん……っ!」
ちょっとヒヤッとしてしまったぞ……まぁ良いけど……
息をする間もない程、執拗に責め立てられる。
酸素不足になりそうなところでようやく解放されるものの、すぐさま首筋を舐められ吸い付かれる。
時折痛みが走るのは噛まれているからだろう。
だが、それがまた気持ちいいのだ。
次第に思考能力が落ちていくのが分かる。
何も考えられないくらい蕩けてしまいそうだ。
それでも尚行為は続く。
彼は右手で胸を揉み始めた。
「んっ……先生、立ちっぱなしは……」
そう言い、逃れようと腰を引くと、背中にあった手が臀部に回り、強く掴まれた。
"逃げないでホムラ……"
彼の熱を帯びた声が耳元で囁かれ、身体が疼くのが分かる。
優しく乳首を摘ままれ、クリ、カリ、と捻ったり弾いたり。
「んっ、分かったってっ、ぁっ」
胸への愛撫はやめ、その手は私のズボンのボタンを外し、そっと中に侵入してきた。
そしてパンツ越しに割れ目に沿って上下に摩られる。
「はっ、んぅ……」
焦らすような動きに段々耐えられなくなってきたところで直接触られる。
既にそこは濡れて、温い蜜が1本の指を容易く受け入れた。
彼の指はゆっくり膣内をかき混ぜるように動く。
スポットを掠めると素直に身体が震えてしまい、それを見た彼は楽しむように何度も同じ場所ばかり攻め立ててくる
「ひぁ、そこ、ぁっ……いぃ……」
"ここ、腰逃げるくらい気持ちいいの?可愛いねホムラ"
そういうと、2本目の指が入り込んで、スポットが面で捉えられる。
ダメ押しも言わんばかりに陰核も親指で潰され、腰を抱き寄せ逃げられなくされた。
「はっ、ぁ♡かわいくないって♡あぁ♡ぅ、ぁ♡」
全身が熱くなる。貴方に与えられる快楽。それに耽け、彼のシャツを握りしめる姿の何処が可愛いのだろうか……嬉しいような恥ずかしいような感情がぐるぐる巡る。
それを遮るように、膣内の弱いところを責め立てられる。
息が上がって行く。
喘ぎを隠そうと肩に顔を埋め、漏れると分かれば首筋に甘く噛み付いた。
「ふーっ♡ん、んん!♡んは……はぁっ♡ひく、ひく♡せんせぇ、ひくっ♡」
"大丈夫だよ、ちゃんと支えてあげるからね"
「ぁ、ぁぁ♡♡いっ━━━♡♡」
腰を震わせ、大きい絶頂を迎えた私を労わるようにお腹をさする。
「はぁ、はぅ……ちょっ、あぁ、焦んなよっ……♡」
まだ痙攣する私の身体を支えながら、そっとズボンが降ろされる。同時にパンツも取り払われた。下半身に衣服が無くなり、開放感に包まれる。
彼は自身のベルトのバックルに手を掛けると、乱雑に引き抜き、チャックを下げ、ガチガチになった男性器を取り出した。それは反り勃ち天井を仰いでいた。
私はソレに釘付けになり、ごくりと喉を鳴らしてしまう。
"挿れるよ、ホムラ"
「っ……ゆっくりな、っあぁ……♡」
立ったまま、優しくゆっくりと膣内に入ってきた。片足を持ち上げられ、体重が結合部に集まり、より深くまで到達していく。
「あぁ、♡せんせえ……っ♡」
騎乗位よりもしっかり芯があって奥に当たる気がする……
彼は壁と私で自身の男性器を固定するかのように密着させ、私の尻を撫で回す。時に強く掴んで揉まれたりして……
"ホムラ……中の締め付け凄いよ?どうしたの?"
「はぁっ、分かってる癖に……♡」
私の弱点を彼は知悉しすぎている。
今だって、膣内を圧迫してくるこの感覚だけで達してしまいそうになっているのだ。少しでも気を抜けば意識を持って行かれてしまうかもしれない。
"もっと奥、入れたいんだけど……いいよね?"
「俺はお前の道具だ、先生。どう使おうと文句は言わないぞ……っ」
その言葉を聞くなり、ゆっくりと引き抜き、カリが膣口に引っかかると腰を打ち付け、最奥まで押し込まれた。
「ふぎゅっ!!♡」
衝撃に喉が鳴る。子宮を突き上げられる感覚と共に、暴力的な快楽が駆け巡る。
脳天から爪先まで突き抜けるような快楽。視界が明滅して星が舞った。
「はっ、っく、おく、死んじゃうっ、♡」
"……っ"
彼は何も言わない。
ただ息を乱して、抽送運動を始める。
「ぁ、せんせっ、♡はっ、♡」
膣内を蹂躙する質量に悶えるしかない。
彼のモノが出入りする度に、ぐちゅぐちゅとした水音が響き渡る。
同時に膣壁を擦り上げられて、おかしくなるくらい気持ち良くなる。
「せんせ、きもちい、よぉ……♡」
彼は答えない代わりに抽送の速度が上がっていく。
"ホムラ"
「せ、んせ……♡ぁ゛んっ!?♡」
突然名前を呼ばれたと思った次の瞬間には、強く抱きしめられていた。
そして思いっきりピストン運動が開始される。
パンッ、パンッと肌同士がぶつかり合う音と私達の荒い呼吸音だけが響いている。
膣奥を穿たれる度に強すぎる快楽の波に襲われる。
気持ち良くて、幸せで、おかしくなりそうで、狂ってしまいそうで、涙が出るくらい気持ちよかった。
先生に好き勝手に扱われる。けれど、それがどうしようもなく幸せだと思う自分がいた。
「せんせ、きもちぃ……♡せんせ、すきっ……♡」
"私もっ、だよ。ホムラ"
その言葉に、思わず嬉しくなってしまった。
もっと、もっとこの人に求められたいと思うようになってしまう。
甘く、蕩けてしまうほど、求められてしまったら、私はどうなってしまうのだろうか。
その思考すらも快楽によって塗りつぶされていく。
"んっ、はぁ、ちょっと持ち上げるよ……?"
唐突な浮遊感に呑んだ息は自身の体重によって押し出される。
不安定で縋るものを探す。
「っ♡ひぁ、ちょっ♡これ、っ、ふっかい♡っ!」
咄嗟に彼の頭を掻き抱くと、さらに密着度合いが高まった。
彼はバランスを崩さないよう支える形になり、必然的に結合部分がより深くなる。
最奥にコツコツ当たり、その振動は頭にまで届く。
「あ゛っ!!♡ひあ、♡いっ、♡」
あまりの快楽に目を剥きながら叫ぶように喘ぐ。
しかし、そんな状態でも容赦無くピストンは続く。
「おくすきっ!せんせい!♡ごめんなさい!♡ごめんなさいぃ♡」
自分でも何を言ってるかわからないくらいの譫言のような声でそう言った後、一際大きく身体が跳ね上がり果てた。
絶頂の余韻で身体の感覚が曖昧になってきており、どこからどこまでが境界線なのかもわからないほどだった。
ただわかるのは彼のものが膨張して脈打っているということくらいだ。
しっかりと、奥へ奥へ、彼の種が私の中に注がれていく。
腕を叩かれ、ようやく彼を頭を解放すると、代わりと言わんばかりに唇が触れ合った。
「っく……ふぅっ……♡っぷぁ、♡」
"ふ……っ、ホムラ……"
「ぁ……ぅん……♡♡」
持ち上げた私ごとゆっくりベッドに横たわらせる。
未だに挿入されているソレは硬さを保ったままだった。
"……ホムラ"
「んっ、なんだよ……せんせ……」
今度は優しくキスをしてきた。
啄むように繰り返される軽い接触だけで満足できずに自分から舌を差し出す。
すぐに迎え入れられ絡め取られると強く吸われたあと解放された。
どちらともつかぬ唾液が糸を引いて垂れ落ちていく様を見てドキドキしているうちに再び舌を掬い取られる。
「ふむ……♡っ……♡」
お互いの舌先が触れ合った途端に激しいディープキスが始まった。歯茎裏側などを丹念に舐めしゃぶられながら唾液腺を刺激され続けている内にどんどん分泌量が増え口いっぱいに溜まって来る。
それを喉に流し込む様に指示されるので必死に嚥下しようと試みるものの間に合わなくて口端から流れ出してしまった分を啜られた後、また注がれることになった。
最後まで飲んだか確認するために一旦口を離した後、再度覆い被さってくる。
「ん゛ぅ♡っ……♡」
キスをしながら、ゆっくりと出し入れをされる。
"ん……ホムラ……結婚しよう"
「……っふ、むっ?!」
キスの合間に伝えられた予想外の言葉に驚き、目を見開く。
息が彼に吸い込まれて行く。
頭がボーッとしてくる。
酸欠なのか、それとも別の要因によるものなのか……判断がつかない。
ただ一つ言えることがあるとするならば、今の自分は正常ではないということだ。
理性では断るべきだとわかっていても本能的な部分では拒否できない。
好きだとか嫌いだとか以前の問題で、すでに惚れ込んでいる以上抗えないのだ。
そしてそれがわかっていながらもなお求めてくれることが嬉しくもあるから質が悪い。
「んぁ……っ♡あぅ……せんせ……♡」
"ホムラ……"
耳元で低く囁かれるだけでゾクゾクして感じてしまうくらいには開発されていたらしい。
鼓膜を揺らすテノールに翻弄されているうちにいつの間にやら腕の中に閉じ込められており、完全に自由を奪われていることに気づくも既に遅く……あとは流されるだけとなった。
抵抗しようと思えばいくらでもできる筈なのにそれをしない時点で答えは決まっているも同然だろう。
しかし最後の一歩が踏み出せず迷っていると察してくれたようで、促すように問いかけられた。
"私と一生を共にしてほしい。"
その台詞とともに額に押し当てられた唇からは確かな愛情を感じ取り、自然と涙が溢れてきた。
けれど……私は1歩引いた。
「ごめん……先生……俺は、おれのことは気にしないでくれ……俺が幸せであっちゃいけないからっ……」
精一杯作った笑顔はきっと醜く歪んでいるだろう。
"……ホムラ"
「っ……俺は、先生のオナホールでいいんだぞ、先生。こうやって、交合ってくれるだけで……」
そっと感情を蓋するように、再びキスをした。
"っ……はぁ、ほんとに……"
先生は続きを言おうとして飲み込んだ。
"ホムラがなんと言おうと、君を妻にするよ"
「俺なんかいらないだろ……他に……んっ……♡」
今度は先生の方からキスをされ、黙殺された。
「あっ、♡ぁう、ふふ……っ♡」
彼は私の中で再び大きくなっており、それを感じると膣内が収縮して喜んでいるのが分かる。
「ぁん……っ♡あは、先生って意外と性欲強い方なんだなっ……」
彼が怒っている事が分かりながらも、茶化すように話してしまう。
普段ならこんな事はしないのだけれど、今はなぜか無性に構ってほしくなったのだ。
先生は何も言わず、私の中を再び律動し始めた。
「あっ……♡んっ、先生っ……♡」
気持ち良すぎて馬鹿になってしまうんじゃないかと思うほど気持ち良かった。
"……何があろうと私は手放さないよ、ホムラ"
歯の浮く様なセリフも、実感があるからこそ、甘くて堪らない。
彼は腰を打ち付けてくる度に子宮口に亀頭がぶつかるため強い刺激を与え続けることになり、頭が真っ白になってしまうほど強い快感を得ることができるので病みつきになっていた。
「っ、ぁ、♡せんせぇっ♡ぁっ、ぉっぁぁ♡」
彼の動きに合わせて私も体を動かすことでより一層深いところへ届くようになったらしく今まで感じたことの無いような衝撃が走ると同時に一気に上り詰めたようだ。
体が痙攣したようにビクビクしながら果てている間にも何度か続けてイカされてしまい呼吸が出来ないほどの激しい快楽を感じている。
"愛してるよ、ホムラ"
"好きだよ、ホムラ"
そんなことを言われても困ってしまう。だって本当の私はここに居てはいけない人間なのだから。
それでも嬉しいと思ってしまうのは道具としてではなく一人の女性として見られている気がするからだろうか?
あるいは単純に愛されることに飢えているだけなのか。
分からない……分からないが、とにかく心地いい。
幸せすぎて溶けてしまいそうだと思った。
「おれも、ぁぁっぅ、♡せんせっ、せんせぇっ♡」
この人が望むなら、これから先ずっと一緒にいてもいいかもしれない。こんな風に想われるなんて無かったから……
「っぅ、ぉ、ぁぁ♡っ!♡」
不意打ちみたいに、Gスポットをゴリゴリ削られるともうダメだった。
腰砕けになりながら仰け反るが、許してくれなくて更に追い討ちをかけてくる。
何度も繰り返されるうちに限界を迎えそうになっていた頃合いを見計らって抽挿が早くなった気がした。
「はっ、ぉっ♡ぐるじっ、ぅっ、いっ♡くっ、はっ、ふっ♡」
もはや暴力的なまでの悦楽に支配され、あっさりと昇り詰めさせられてしまった。
「あっあ"あ"あ"っ♡♡ひぐっ、ひぐっ♡♡」
頭の中で火花がバチンッと爆ぜて全身に電流のようなものが走ると同時にお腹の底から込み上げてきた熱が堰き止められなくなって一気に噴き出すような錯覚に陥る。
「っぉ♡んぉっ♡ぁ゛ぁ!♡……っっっ!♡」
喉奥から絞り出すような悲鳴に似た嬌声と共に大量の液体を噴出させながら盛大に絶頂を迎えた。当然それだけでは終わらずその後も幾度となく続いて訪れる強い収縮によって彼の深い深い愛が胎の中にぶちまけられた。