TS鉄騎戦記 鋼鉄の戦乙女たち、その淫らな記録 作:えぴっくにごつ
数日後。
その日は作戦出撃は無く。しかし軍人としての日々の業務は諸々に及ぶユエトとクラナは、それに従事していた。
「――うん、こっちは漏れ無し」
「こっちもオッケー、終わりだね」
駐屯地の敷地の隅にある、普段使いはされていない、やや古びた備品倉庫にて。
二人は現在にあっては、その内に押し込まれて並ぶ、本当に必要かも不明な雑品の数々のチェックを。今ちょうど終えた所だ。
一応士官であり、戦地では重要なパイロットである二人だが。
それ以外ではまだ若く業務経験も浅く、関われる仕事は限られるため。平時業務では雑用を押しつけられる傾向にあった。
「じゃぁ、戻ろうか」
その単純だが面倒な雑用がやっと一通り終わり。二人は主たる職場である事務所に戻るべく、倉庫を後にしようとした。
「!」
「っ!」
しかし。倉庫の奥底より戻って、出入り口扉まで向かい出た所で。
二人はそこで、自分等を迎え待ち構えていた、複数の人影の気配存在に気付いた。
「――よぉっ」
その二人を阻み待ち構えるようにしていた者たちの内から。
代表するように、一人の若くも体格の良い褐色肌の男が歩み出て来て。
何かニヤニヤとした怪しい笑みを見せながら、そんな声を掛けて来た。
「ッ」
対するユエトたちは、警戒の色に姿勢を作り見せる。
その歩み出て来た男を始め。待ち構えていた者たちの格好は、いずれも散兵の戦闘服。
そして男女入り交じるその者たちの内に、一人二人。先日の、捕虜のレズレイプの現場で見た女の顔がある。
そう、あの時の散兵たちだ。
その身姿は、その時々に好み気まぐれで変えているのだろう。今は男性姿と女性転換中であろう者の姿が混在しているが。
その彼等彼女等が、先日の当事者の散兵たちであることは推察に容易かった。
「お仕事は終わったご様子かな?補助少尉ドノ方?」
そして二人の前に立った褐色の男が。またニヤニヤとした表情で、嘲るようにそんな言葉を寄越す。
その男の雰囲気に態度には、嫌でも覚えがあった。
「っ……あなた、姿は違うけどグレオン兵長ね……っ?」
クラナは見抜いたそれを、すぐに言葉にして向ける。
男の正体は先日の褐色美女、グレオン。その元の性別の姿だ。
「何の用?」
次にはユエトがクラナの前に出て、庇うように立ち。そして静かだが鋭利な視線をグレオンに向け、刺すような一声を向ける。
「へへ、なぁに大層なコトじゃない。先日にお楽しみを邪魔されちまった件と、痛烈に言われちまったことへの「お礼」がまだだったんでね?お返しに伺ったワケさ」
その向けたユエトの詰問に。グレオンは隠しもしない下卑た笑みを見せて、そんな言葉を返して来た。
そう、グレオンたちが企んでいるのは明確な「お礼参り」。
「まぁただ、それだけじゃない。それとは別に――補助少尉ドノ方を「美味そう」だと思ったんでね」
だがそれだけでは無く。次に続けてグレオンが寄越したのは、何か敢えての下卑た色を作ってのそんな言葉だ。
「ッ」
「っ……!」
そんなグレオンが寄越した言葉に。二人は一層の険しい色を作って身構える。
「へへ」
その二人に向けてグレオンが降ろし寄越すは。隠す気のまるで無い、いやらしい視線だ。
元より女のクラナはもちろん。敵襲撃の際の緊急出撃に備え、女体で普段を生活することが多くなったユエトの。
その二人の、今は倉庫作業のためにツナギ姿ではあるが、それでも覗き見えるそれぞれのたまらぬ女体のラインを。
グレオンは舐め回して嬲るような眼に視線で見てくる。
そしてそれは、他の男女の散兵も同じ。
散兵たちは「お礼参り」と兼ねて。欲望の捌け口として、ユエトとクラナを「獲物」として頂くことをお望みのようだ。
「ッぅ」
「っ……」
「首を突っ込むと禄なことにならない」。
先日にヴィレス大尉から寄越された忠告が、見事に的中してしまった。
そのことに、ユエトとクラナは同時に苦く口を鳴らし。
しかし次にはなんとか事態を打開しようと、身構え直して動こうとする。
「おっとぉ、ハンパな抵抗はオススメしないぜ?ここは駐屯地の端っこ、騒いだって人は来ない。それに――マジでやろうってんなら、加減は保証できないぜ?」
しかし次に、グレオンはそんな忠告の言葉を。その言葉尻に、ニヤニヤしたふざけた色を少し潜めて、微かだが本気が垣間見える凄味を見せて寄越した。
明確な脅迫と、本気の意志を示す言葉。
ユエトとクラナも軍人として訓練は受け、鍛錬もしているが。相手は体が資本の散兵、対人におけるの戦闘は明確に向こうに利があった。
「ッ」
それでも。ユエトは他に選択は無いと、覚悟を決めて事を構えようとした。
「!……ユエト、やめて……っ」
しかし次には、クラナがそれを止める声を上げた。
「クラナっ?」
「流石に無茶だよ……あなたが傷つく所は見たくないの……っ」
意表を突かれ、クラナを振り向き声を返したユエトに。
クラナが寄越したのは、大変に苦く悔しそうな色を作っての。しかしユエトに懇願する言葉だ。
「私の身を差し出して、交渉する――大丈夫、犬に噛まれたような物と思えば……」
そして次にクラナが示し寄越したのは、自分一人を犠牲として場をやり過ごす考え。
そしてそれを実行すべく、クラナはユエトの前に出ようとしたが。
「!――ダメ、そんなの認められないっ。だったら僕が……!」
「ユエト……そんなのそれこそダメ……っ!」
ユエトはすぐさま真剣な、少し凄味を利かせるまでの色を見せて。そのクラナの身を捕まえて押し止め、そして自身もまた訴える。
しかしそれにまた、クラナも譲らぬ旨を返す。
「おいおいっ、感動的過ぎるのは控えてくれよ。俺たちが極悪人みたいじゃないか――しかしそれなら、その素敵な想い合いを尊重して、俺たちから公平な方法を提案しようか」
そんな二人のやり取りを、しかし次にはグレオンが揶揄い嘲る声で割り。
そして続け、グレオンは何かそんな「提案」の旨を寄越す。
「っ……!」
「あ……っ!」
そして次には。二人はそれぞれ背後から伸びた腕に、その身を捕まえられた。
互いのやり取りのために意識を放した内に、散兵たちに回り込まれ近づかれてしまっていたのだ。
やはり散兵たちは、戦闘員として体術に長けるのか。
二人はそれぞれ襲った散兵に、腕をそれぞれ後ろ手に回され、身を抑えられ。
あっけなく捕らえられてしまった。
「くっ……!」
「やっ……放して……!」
二人は身じろぎで抵抗を試みるが。散兵たちとの力量に体格の差から、それも徒労に終わる。
「どうだい?二人仲良く、俺たちと楽しんでもらうってのはどうだ?除け者を作らない、ナカヨシな案だろう?」
そんな二人に、グレオンは歩み近寄りながら、またニヤニヤとした笑みでそんなことを宣う。
そんなようなことを言っているが。要は散兵たちからすれば、二人のどちらも逃がすつもりは端から無く。
二人を揃って、嬲り愉しむ企みだったのだろう。
「俺たちも少なくともの同胞を、マジで痛めつけることは避けたくてねぇ?」
そして続けグレオンは、いけしゃあしゃあとそんなことを宣う。しかしそれは逆を言えば、やる気ならばそれも可能と言う宣告。
「……っ」
「……くっ」
その、グレオンを揃って鋭い視線で刺し。
しかし次には。ユエトとクラナは互いに、苦くそして憂いを帯びた視線を合わせ。
結局、どちらかを見捨てるくらいならばと。
諦め覚悟し、二人揃って「犬に噛まれる事」を選んだ――
散兵たちに捕まえられ、連れられ。
ユエトとクラナは、倉庫の奥の空間にまた連れ戻された。
「……んっ♡」
「……くぅっ♡」
そしてそこで。二つの悩ましく苦し気ながらも、同時に甘さを含む声が聞こえた。
そこにあったのは、ユエトとクラナの二人の――裸体を荒縄で亀甲縛りに緊縛されてしまった、背徳的で艶やかな姿だ。
ユエトとクラナは連れ込まれて早速、煩わしい手順段階は不要と言うように。
散兵たちに纏っていたツナギを脱がされ、それぞれの魅惑の裸体に剥かれてしまい。
そしてそればかりか。
散兵たちが「お楽しみ」のためにわざわざ用意したらしい、「過激な性遊戯」用の荒縄にて。
それぞれの産まれたままの姿の魅惑のボディを。亀甲縛りで縛り上げられ、合わせて後ろ手に縛り拘束され。
晒し辱める背徳の形で、飾られてしまったのだ。
「くぅ……こんな……っ」
「ヘンタイ……」
自分たちのさせられた恥辱の緊縛姿に。
クラナは恥ずかしさのあまり、頬を染め上げて悩ましい顔で唸り。
ユエトは視線で散兵たちを刺し、静かに罵るが。毅然と取り繕おうと努めるその顔は、しかし恥辱が隠せず悩ましさが浮かび、頬も染まっている。
そしてしかし。そんな様子はグレオンたち散兵をより面白がらせ。
散兵たちはニヤニヤとした好奇の視線を二人に集め、舐め回すように見て楽しんでいた。
「……っ♡」
「……ぁ♡」
そんな散兵たちの下卑た視線から逃げようとして。しかし同時に目を逸らした二人は、その影響で互いに視線を合わせてしまい。
愛しい人の、互いのその背徳的で魅惑の痴態をはっきりと見てしまった。
「ユエト……見ないで……♡」
「っ、クラナこそ……♡」
次には互いにそう求めながらも。しかし二人は共に互いの痴態が気になってしまい、恥ずかしそうにしながらも、チラチラと盗み見合ってしまう。
「おやおやぁ、お熱いねぇお二人さんw」
「ムッツリスケベ同士の、お似合いカップルだなw」
そんないじらしく悩ましい姿を見せる二人に。次には囲う散兵たちから、揶揄い嘲る言葉が飛び来る。
「へへ……そんなスケベでいけない二人を見えたら、我慢できなくなっちまったなぁ?」
そしてまた次には、グレオンが言葉を寄越し。
「……!」
「ぅぁ……!」
それに睨み返し少しでも抵抗しようとした二人は。しかし次には、それを挫く状況に光景を見せつけられてしまう。
いつの間にか、男性体で居た散兵たちは服を脱ぎ去り、それぞれの鍛えられた恵体を主張し。
そして、グレオン始め散兵の男たちが。その股間で主張、そそり立たせていたのは――立派な勃起チンポだ。
これより自分たちを餌食として喰らおうとする、凶暴なまでのそれら。
それに抗わなければならない、負けてはならない――というのに。
「……っ♡」
「……こくっ♡」
ユエトとクラナの視線は共に、その立派な勃起チンポたちに釘付けになり。生唾を飲み。
元よりスケベな所があるクラナに。最近では「女」、「雌」としてのスケベ心が芽生えつつあったユエトも。
その心に下腹部を、おまんこを。
キュン♡と疼かせ、ときめかせてしまっていた――