※この作品はR-18です。

【R-18】男女比1:50の貞操逆転世界で、僕は   作:オッパイダーマン

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#2 木谷 瑠璃子1

「相田くんってさ、どこから来たの?どこ住んでるの?」

 

「え……あー、新都の方のマンションに住んでるけど……」

 

「はいはい!趣味はある?趣味!」

 

「趣味……?映画鑑賞と読書、音楽を聴くのも好きだけど……あとはゲームとか?」

 

「ゲーム!?意外〜っ、どんなゲームしてるの?」

 

 

矢継ぎ早に飛んでくる質問に、僕は目を回しそうになる。

清上先生の計らいで、一限目のホームルームは自由時間となった。

結果、僕はクラスの女の子に囲われている訳で……息を休める時間すらない。

 

 

「ねーねー、質問なんだけど……相田くんって、パートナーってもう居る?居るなら何人いる?」

 

「えっと……居ない、けど?」

 

「え!?居ないの!?」

 

 

僕の言葉の周りの女の子達が黄色い声を上げた。

急に騒ぐからビックリして、肩が跳ねそうになる。

 

この世界にはパートナー制度というものがある。

普通の夫婦、結婚という制度では人口の減少が食い止められなくなったため、新たに採用された男女の関係だ。

 

男性1人に対して、複数の女性のパートナー。

妊娠しない限りは役所への届け出は不要で、彼氏彼女みたいな関係だけど……簡単に言うと一夫多妻制みたいなものだ。

 

子供ができると男性側と女性側に、国からお金が振り込まれる。

生まれた子が女児だった場合はそのまま母親が育てて、男児だった場合は国が預かって育てる事になる。

 

母親から子供を引き離すなんて、酷い政策に見えるかも知れないけれど……母親が未成年の男の子を性的搾取する事件が多発してしまったため、泣く泣く預かるようになったそうだ。

仕方ない……のか?

僕はまだ、あまり納得がいかないけど……世の中の女性は「そういうもの」と納得しているらしい。

 

 

「ねーねー、相田くん、パートナーにするなら、どんな女の子がいい?」

 

 

ニマニマと下品な笑みを浮かべながら、よく日に焼けた褐色の、ショートカットのスポーティーな美少女が話しかけてきた。

めちゃくちゃ可愛い……が、その顔に似合わぬ下心丸出しな表情を浮かべている。

鼻の下も伸びてるし。

 

……でも、あれだ。

すごい美少女だから、別に嫌じゃあない。

嫌じゃないんだけど……なんかちょっと、こう……言い表せないガッカリ感がある。

 

しかし、パートナーにするならどんな女の子がいい?って……初対面で投げる質問か?

取り敢えず、当たり障りのない返答を出しておこう。

 

 

「優しい女の子だったら良いかな」

 

 

僕としては、この世界の女の子はみんな美人だし、可愛いし、綺麗だし。

選り好みできる部分なんて、もう性格ぐらいしか思い付かない。

 

そう考えて返答したのだけれど、返答を聞いた女の子は不服そうにしていた。

 

 

「えー、それ以外で!例えば、おっぱいは大きい方がいいとか。お尻は小さな方がいいとか?そういうのを教えて!」

 

 

そう言いつつ、女の子は顔を真っ赤にして息を荒くしていた。

 

 

「え、ええと……」

 

 

ちょ、ちょっと勢いが凄い。

質問の内容も危ういし、セクハラされる女の子の気持ちが分かってしまいそうだ。

ちょっと困──

 

 

「ちょっと、茜。やめなよー、相田くん困ってんじゃん?」

 

 

横から助け舟がやってきた。

茶髪のギャルっぽい見た目をした女の子だ。

口元はマスクで隠していて、分からないけど……目鼻立ちが整っているのが分かる。

 

 

「えー、でも……」

 

「ね?」

 

「う、うん。ごめんね?相田くん」

 

 

ギャルに促され、茜さん……?に謝られる。

 

 

「あ、うん。大丈夫だよ」

 

「本当にごめんね……盛り上がっちゃって……その、嫌いにならないでね?」

 

 

茜さんが凄く申し訳なさそうな顔をしている。

……そこまで謝られると、僕の方が申し訳なくなってしまいそうだ。

 

 

「本当に大丈夫だから。嫌いになんてならないよ」

 

「……あ、ありがとう。相田くん」

 

 

安堵の顔と共に、茜さんはしょんぼりとしながら自席に戻った。

そ、そんなに落ち込まなくて良いのに。

確かに反応には困っていたけど、美少女に詰め寄られるのは……こう、嫌な気分じゃなかったし。

 

別に気にはしてないんだけどな……なんて、考えながらも、僕はギャルっぽい人に視線を戻した。

すると、その女の子は目を細めて笑った。

 

 

「ごめんねー、余計なお世話だったかな?」

 

「ううん、ありがとう。嫌ではなかったけど、ちょっと困ってはいたから……ええっと──

 

木谷(きたに) 瑠璃子(るりこ)。名字で呼ばれんのは嫌だから……あーしのことは、瑠璃子って呼んで?」

 

「うん、ありがとう。瑠璃子さん」

 

「ま、お礼されるほどの事はしてないけどね」

 

 

僕が礼を言うと、瑠璃子さんはちょっと照れるように笑った。

……めちゃくちゃ可愛いな。

顔はマスクで半分見えないけど、目鼻立ちは整ってるし、声も仕草も可愛いし。

こんなフレンドリーに話しかけられるとドキドキする。

 

緊張するけど……取り敢えず、何か話さないと。

 

 

「瑠璃子さんは、何か質問とかある?あ、いや、無かったら無いで良いんだけど……」

 

「へ?質問?……うーん?えーっと……」

 

 

瑠璃子さんは少し悩むような仕草をした。

 

……会話を広げたくて、口にした内容だったけど、自意識過剰みたいで恥ずかしいな。

困らせてるみたいだし、言わなきゃ良かったかも。

 

 

「じゃ、じゃあさー……化粧品って、何使ってる?」

 

 

そうして悩んだ後に出て来た質問に、僕は頬を引き攣らせた。

 

 

「僕が?いや、使ってないけど……」

 

「え?あ、あー……男の子って化粧しないんだっけ?」

 

「うん、そうだよ」

 

「そ、そっかー……変な質問してさ、ごめんね?」

 

「ううん、大丈夫。全然、変じゃないから」

 

 

実際、僕としては「変な質問だな」とは思うけど。

この世界の常識知らずは僕だし、世間一般的にみたら変なのかも分からないし。

この場で一番「変」なのは僕だ。

 

だから、「変」じゃないよ、なんて気遣いはしておこう。

 

 

そんな事を考えていると、チャイムの音が鳴った。

 

 

「はいはい、ホームルームは終了ですよ。2限目以降は普通に授業だから、遅れずに教室を移動してね」

 

 

清上先生の言葉に、僕の周りの席に集まっていた女の子達が自席へと帰っていった。

教科書やらを取りに行っているのだろう。

 

2限目は……えっと、生物の授業だっけ?

教室移動するにも、どこに行けば良いのか分からないんだけど──

 

 

「相田くんさー、生物室の場所分かる?」

 

 

まだ僕の席の近くに立っていた、瑠璃子さんが僕に視線を向けていた。

 

 

「あー、はは、分からないかな……」

 

「ならさー、あーしが案内してあげよっか?」

 

 

瑠璃子さんの提案に僕は頷いた。

 

 

「いいの?じゃあ、お願いしても良いかな?」

 

「もち。じゃー、行こっか?」

 

 

瑠璃子さんに連れられて、僕は教室を後に──

 

 

「……ぇー、いいなー」

 

 

って、クラス内の女の子が羨ましそうな目で僕を見ていた。

その視線に気まずさを感じながらも、僕は無視して教室を後にした。

 

そうして教科書を手に、廊下を瑠璃子さんと歩く。

 

 

「瑠璃子さんってクラスの人気者なんだね」

 

「んー?あーし、別にそんな事ないと思うけど?なんでそー思ったの?」

 

「だってさっき、クラスのみんな羨ましそうな目で見てたから」

 

 

僕の言葉に瑠璃子さんは一瞬、呆けたような顔をして……笑った。

 

 

「っぷぷ、相田くんってさ。結構、天然なの?」

 

「……え?僕、変な事言った?」

 

「変じゃないよーって言ってあげたいけどさ。やっぱ変かな」

 

 

瑠璃子さんがそう言いつつ、自分の口元に手を置いた。

嫌味な笑い方じゃないし、馬鹿にされてるって感じもしないから……嫌な気分にはならないけど。

 

僕は何が変だったのか考えて……そこでようやく、羨望の対象が瑠璃子さんだったのだと気づいた。

 

僕としては、こんな美人で優しいギャルに案内されて、人に羨ましいと思われそうなんて考えていたけれど……この世界の貞操観念は真逆だ。

しかも、男女比が歪な所為で、異性に対する感情も歪んでいる。

 

言うなれば……ちょっと軟派な男が、転校生の美少女を案内しに行く……なんて感じか?

 

いや、自分のことを美少女だなんて過大評価しすぎかも知れないけど……う、うーん?

でも、同級生達の視線的には……いや、しかし。

瑠璃子さんの横を歩きながら、僕は首を傾げた。

この世界の常識に慣れる事は、当分無理そうだ。

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

 

そうして、昼まで授業を終えて……昼食の時間になった。

弁当なんて持って来ていないし、学食でご飯を食べようなんて考えていたのだけれど──

 

 

「相田く〜ん!一緒にご飯食べよ?」

 

「ちょ、私が先に誘おうと思ってたのに!」

 

 

僕の奪い合いが始まってしまった。

人気者みたいで嬉しいけど、僕の周りで喧嘩が始まりそうで辛い。

やめて!僕のために争わないで!……なーんて、冗談でも言いたくない。

 

何とか抜け出したいのだけれど──

 

ふと、教室から出ていく瑠璃子さんの姿が見えた。

 

これは好機だ。

僕は周りの女の子達に目線を戻した。

 

 

「ご、ごめん。ちょっと用事があるから……誘ってくれるのは嬉しいんだけど、また今度ね?」

 

 

そう言いつつ、僕は女子の包囲網から抜け出した。

そうして、教室からも抜け出して……瑠璃子さんへと駆け寄った。

 

 

「る、瑠璃子さんっ」

 

「ん?……え?相田くん?なに?さっきの()たちとご飯行かないの?」

 

「え?いやぁ……初日でアレは、ちょっとハードルが高くて」

 

 

だって、みんな美少女だし。

初日に面識の薄い美少女達に囲われて、ご飯を食べるなんて……絶対に喉を通らない。

 

せめて少人数でお願いしたい。

 

そんな僕の内心を見透かしてか、瑠璃子さんがマスク越しに納得したような表情を浮かべた。

 

 

「あー、ね?ごめん、あーしが助けに行けば良かった?」

 

「あ、いや、そういう訳じゃないけど……でも、気持ちは嬉しいかな。ありがとう」

 

 

責めるつもりは全くない。

瑠璃子さんは親切心で僕を助けてくれてるみたいだし。

 

 

「……んで?相田くんはお昼、どうする感じ?」

 

「瑠璃子さんも食堂に行くんだよね?迷惑じゃなければ、ついて行きたいんだけど、いいかな?」

 

 

僕の言葉に、瑠璃子さんは眉尻を上げた。

 

 

「それはむりっしょ……あ、相田くんと行きたくないって訳じゃなくて。食堂に行ったら、さっきみたいになると思うから、無理」

 

「そ、そっか……」

 

 

確かにそうだ。

教室で揉みくちゃにされているのだから、食堂で揉みくちゃにされない理由もない。

 

 

「それと、あーしは食堂じゃなくて購買に行くつもりだったから。購買なら、一緒に行ってもいいけど?行く?」

 

 

それは渡りに船だった。

購買で昼食を買えば、適当に人目がつかない所でゆっくり食べられそうだ。

 

 

「うん、一緒に行かせてもらって良いかな?」

 

「もち。じゃあ、購買はこっちだから行こっか」

 

 

瑠璃子さんと一緒に、僕は購買へと向かい──

 

ん?

あれ、妙だな。

 

瑠璃子さんが最初に行こうとしていた方向と、購買の位置が微妙に違っている。

それってつまり、最初は購買に行く予定は無かったって事じゃないか。

 

 

「…………」

 

 

……僕が気にしないように、最初から購買に行こうとしてた、なんて嘘を吐いたのか。

 

僕は内心、瑠璃子さんに感謝した。

口にしたら、気遣いを無駄にしてしまいそうで言わなかったけれど……どこかでお返しできたら良いな、なんて考えていた。

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

僕は購買で買った昼食を手に、学校の屋上まで来ていた。

瑠璃子さんも一緒に、だ。

 

 

「ここ、穴場なんだよねー。誰も来ないし、静かに食べられると思うよ」

 

 

その言葉の頷きつつ、僕と瑠璃子さんは腰を下ろした。

コンクリートのブロックの上にレジャーシートが敷かれただけの椅子……みたいなのに腰を降ろして、手に持ったビニール袋から焼きそばパンを取り出した。

 

瑠璃子さんも、自分のビニール袋からメロンパンを取り出していた。

 

 

「それじゃ、いただきまーす」

 

 

瑠璃子さん、ギャルなのに結構、礼儀正しいな……なんて、思ってしまうのはギャルに対する偏見か。

 

 

「いただきます」

 

 

僕も食前の挨拶をして……瑠璃子さんを一瞥した。

彼女は昼食を食べるために、マスクを顎まで下ろして……その口元を晒していた。

 

ずっとマスクをしていたから見れなかった口元が、僕の目に映る。

……瑠璃子さんって、こんな顔をしてたんだ、なんて考えていると、視線があった。

 

 

「…………あ」

 

 

あ、これ僕が盗み見してた感じで……気持ち悪がられてしまうんじゃないか?

そう考えている僕に、瑠璃子さんは少し恥ずかしそうな顔をした。

 

 

「……え?あ、ちょ、あんま見ないで。今日、化粧してないし……あんま可愛くないから」

 

 

幸い、僕に対しての嫌悪感はなかった。

けれど、そんな卑下するような事を言われて……僕は首を傾げた。

 

だって──

 

 

「可愛いと思うけど……」

 

 

めちゃくちゃ可愛かったからだ。

前世なら、大人気アイドルになれるんじゃないかってぐらいの美少女だ。

すっごく可愛い。

 

……って。

 

 

「…………へ?」

 

 

僕、今、めちゃくちゃ小っ恥ずかしくて、気持ち悪い事を言ってしまった?

 

困惑した顔をする瑠璃子さんを見て、僕の頬に冷や汗が流れた。

 

 

「ご、ごめん、瑠璃子さん。今、僕……変な事、言ったよね?ごめん……」

 

 

慌てて謝罪を口にする。

 

化粧をしなくても可愛いのは事実だけど、化粧の必要がないとか、そんな事を言いたい訳ではない。

化粧がなくても可愛いなってだけの、純粋な感想で。

 

ただ、無神経な発言をしたのは事実で、これで瑠璃子さんが不快な思いをしてしまったら……本当に申し訳ない気持ちだ。

 

そんな慌てている僕に対して……瑠璃子さんは急に顔を赤くした。

僕の口にしていた言葉を先程まで理解できていなかったようで……今、その言葉を理解して恥ずかしくなったみたいだ。

 

 

「へー、えへ、えへへ……相田くんってさー、お、お世辞上手いね?」

 

「は、はは……」

 

 

お世辞ではないけど……なんて口にしたら、またややこしい事になりそうだ。

 

ちら、と僕は瑠璃子さんの様子を伺う。

嫌な思いをしている様子はない……僕は安堵の息を吐いた。

 

そうして、少しぎこちない様子で瑠璃子さんはメロンパンを口にした。

それに合わせて僕も焼きそばパンを口にする。

 

……あ、これ、めっちゃ美味しい。

 

口に焼きそばパンを含んでいると、瑠璃子さんの視線が僕へ向いた。

 

 

「あ、相田くんさー、放課後予定ある?」

 

「放課後?特にないけど」

 

 

学校が終わる時間も分かってなかったし、送迎の車の手配もしていない。

帰る前になったら連絡しようかな、と思ってたから……待たせる人も居ない。

どうせ、自宅のアパートに帰っても1人だし。

 

予定がない事を瑠璃子さんに伝えると、少し緊張した顔になった。

 

 

「じゃ、じゃあさー……放課後、学校の案内してあげよっか?特別室とか、場所まだ分かんないっしょ?」

 

 

その提案は凄くありがたい物だった。

 

 

「いいの?」

 

「いいの、いいの……あーしも暇してるからね」

 

「なら……お願いしてもいいかな?」

 

「うん、もち。いいよ」

 

 

僕の返答に、瑠璃子さんは笑みを浮かべた。

……なんか片手で小さくガッツポーズしてる……いや、気のせいか。

 

しかし、借りがいっぱい出来ちゃうな。

瑠璃子さん、凄く優しいし、転校したての僕に色々と教えてくれるし……凄く良い人なんだなぁ。

 

凄く可愛いし、役得……なんて、ちょっと考えちゃうぐらいだ。

でも良かった。

 

瑠璃子さんと仲良くなれて。

 

 




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名前:木谷 瑠璃子
年齢:17歳
身長:158cm
バストサイズ:C
好きなもの:甘いもの(特にシュークリーム)
嫌いなもの:自分の口元、傲慢な人
趣味:SNSを見ること、カフェ巡り
特技:セルフネイル
経験人数:0人
平均自慰回数(週):5回
好きなタイプ:とくになし
好きなプレイ:よくわかんない
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