【R-18】男女比1:50の貞操逆転世界で、僕は 作:オッパイダーマン
ありがとうございます。
僕は今、非常に困っている。
自ら蒔いた種なのは十分に理解しているが、それでも困っている事がある。
それは──
「雄介。今日、放課後暇?暇ならさ、その、一緒に──
「ちょい待ち。茜は昨日、一緒に帰ったでしょ。今日はあーしの番でしょ」
昼、学校の屋上。
僕を挟んで、瑠璃子さんと茜さんが会話している。
表面上は笑顔。
だが、その視線がぶつかる先で火花が散っている……ように見える。
それはきっと勘違いではない。
茜さんをパートナーにすると、瑠璃子さんに言った日。
瑠璃子さんは反対しなかった。
茜さんの方も嫌う素振りはなかった。
僕は安堵した。
三人で仲良く過ごせるのだと……そう、甘い考えを持ってしまった。
しかし、現実はこれだ。
「……てかさ、なんで雄介“くん”のことを呼び捨てにしてんの?」
「そ、それは別に関係ないよね?瑠璃子も呼び捨てにしたいなら、したいって言えば良いじゃん」
「べ、べべ、別にそーいうのじゃないし」
互いに互いを嫉妬しあっている。
嫌いあっている訳でもなく、個別に互いの印象を聞けば「悪い人じゃないんだけど……」なんて言っている。
小競り合いのような応酬はしているが、僕のパートナーとして認めていないという訳ではない。
互いに嫌いあっている訳ではない。
ただ、自分の立場を守るために警戒しあっている。
そんな感じだ。
だからそう、二人とも、性格は悪くないからこそ……こう、小競り合い程度で済んでいるようだが。
僕を取り合って、互いに睨み合っているような状況だ。
これは僕が悪い、というのは十分に理解している。
だが、どうすれば良いのか、困っている。
世の中の、パートナーを複数持っている男達はどうしているのだろうか。
内心、顔を歪めそうになる。
ハーレム漫画の主人公って凄かったんだな。
僕には複数の女の子に好かれるような、大きな器は無いのかも知れない。
という自己嫌悪もそこそこに、この状況を改善すべく僕は頭を働かせた。
そして、一つの作戦を思い付いた。
「瑠璃子さん、茜さん。ちょっといいかな?」
「な、なに?」
「どど、どうかした?」
僕が名前を呼ぶと、瑠璃子さんと茜さんが同時に僕の方を向いた。
僕を挟んで小競り合いしていた自覚はあるようで、少し罪悪感を感じている顔だ。
いや、別に僕は怒ってないんだけどね。
どっちかというと、自分の無力さを感じているっていうか……いや、それは置いておいて。
「今日の放課後、三人で買い物に行かない?」
ずばり『三人で遊ぶ機会を作って、交流を深めよう大作戦』である。
そうして、放課後。
今日は授業が六限まで、つまり早く終わる日だったからまだ空も青い中、近所のショッピングモールまで来ていた。
一度家に帰ってから、集まったので皆、私服な訳だが──
「雄介くんの私服、イケてるね」
「うん、それは同感」
なんて二人がニマニマと僕を見ていた。
……いや、僕の服装なんて大した事ないと思うんだけど。
普通のシャツと、チノパン履いてるだけだし。
「瑠璃子さんと茜さんの私服の方が、僕は良いと思うけどなぁ……」
ポロッと言葉が漏れる。
瑠璃子さんは、そのギャルっぽい容姿によく似合う少しダボついた服に、丈の短いスカートを履いている。
足には長めのニーソックスを履いていて、その下は可愛らしいブーツ……こう、お洒落に気を遣っているのだとよく分かる。
いつも通りマスクは付けているけど、普段使いのものではなくパステルピンクのマスクだというのも可愛いポイントだ。
対して、茜さんは半袖シャツに丈の短いズボンを身につけている。
褐色のすらりと伸びた細身の足先には、スニーカーを履いている。
活発な彼女によく似合う、動きやすそうな服装だ。
方向性は違うが、どちらも可愛い。
「そ、そーかな?」
「えへ、えへへ」
反応も可愛い。
こんな可愛い女の子に好かれて、僕は幸せだ。
……って、惚けていたらダメだな。
「それで、二人はどこか行きたい場所ある?」
「え?私は……と、特に?瑠璃子は?」
茜さんが、ちらと遠慮がちに瑠璃子さんを見た。
「じゃあ、あーし、服見に行きたいかも」
「なら、そこに行こっか。茜さんもそれでいい?」
「え?うん、いいよ」
そして、瑠璃子さんの言葉に僕と茜さんは頷いた。
◇◆◇
日村 茜は、服屋で呆れた目で瑠璃子と雄介を見ていた。
「雄介くん、これどー思う?」
「え?可愛いと思うよ」
「じゃあ、これは?」
「可愛いと思うけど」
「……これは?」
「可愛いね」
目の前で瑠璃子が何着が服を持ち、自分の身体に当てて雄介に意見を求めている。
しかし、雄介の解答は「可愛い」「似合う」だけなため、瑠璃子は少し張り合いがなさそうに見える。
きっと、雄介からすれば本心なのだろうが……。
「……じゃ、茜はどう思う?」
「え?私?」
急に呼ばれた茜は、瑠璃子の姿を見た。
自分のクローゼットには確実にない、可愛らしいレースのアクセントが付いたワンピース。
服が可愛いのは分かる。
瑠璃子が着ればきっと可愛いのだろうという事も。
「似合うんじゃない?」
「そう?ちょっと可愛らしすぎない?」
「……別に、瑠璃子は女の子らしい見た目してんだから、それで良いでしょ」
茜はゲーッとした顔で肯定した。
自分から似合うか聞いておいて、可愛らしすぎるとかどうとか、嫌味かと思ったのだ。
茜は知っている。
男ウケするのは瑠璃子のような女の子らしい可愛い女の子だ。
自分のような女の子らしさが少ない女は、男ウケが悪い。
茜にとってのコンプレックス。
それを刺激されたようで、少し嫌な気分になったが──
「そ、そう……?」
瑠璃子はマスクの上からでも分かるほど、照れていた。
そんな様子に茜は目を瞬いた。
(え?なにそれ、無自覚なの?)
困惑しながらも、「まぁ確かに瑠璃子が嫌味なんて言う訳ないか」と納得する。
茜からして、瑠璃子は面倒な相手だ。
自分より先に雄介と肉体関係を持っており、先を行っている相手だからだ。
故に警戒しているし、隙あらば蹴落としたいとも考えている。
だが、瑠璃子のことが嫌いな訳ではない。
そもそも、瑠璃子は嫌な奴ではない。
誰にでも優しいし、クラス内でもカースト上位の女の子だ。
茜からすれば……それが、余計に自分の立場の弱さを感じさせて、辛くなってしまうが。
それは自分の問題であり、瑠璃子に非がないことぐらい理解してはいるが。
それはそれ、これはこれ。
感情論は時として、理屈より優先されるのだ。
「じゃ、これにしようかな。茜も服、見る?」
「え?私?私はいいよ、別に」
瑠璃子が服を腕に抱えたまま、茜の方を伺う。
そんな様子に茜は少し目を逸らした。
茜は、自分で服を買った事がない。
母親が買ってきた服を着ているだけだ。
偶に、母親と買い物に来て服を選ぶ事があるが、それでも安物のファストファッションでしか買わない。
なのだが──
「折角だし、買いなよ。今なら、雄介くんにも見て貰えるからさ」
それは魅力的な提案だった。
自分に似合う服を着て、雄介に可愛い!と思って貰えれば……瑠璃子より有利に立てるかも知れない。
そう考えて、茜は頷いた。
「なら、見ようかな……」
茜はハンガーにかかった服を物色する。
しかし、ここは瑠璃子が選んだ服屋。
少々……いや、多分に女の子らしい、可愛い服しかない。
(……こんなの、私には似合わないって)
内心、ため息を一つ。
そうして、形だけでも見ていると……ある、一着に目が止まった。
落ち着いた色のワンピースで、少しシンプルな……それでも女の子らしい服。
(これぐらいなら……いや、いやいや、やっぱ似合わないから)
そう思い、ハンガーラックに戻そうとするが──
「なに?茜、それがいいの?」
瑠璃子に声を掛けられた。
「ち、ちが……こ、こんなの私、似合わないし……」
そう首を横に振って、服をハンガーラックに戻した。
……が、瑠璃子がその服を手に取った。
そして、雄介へと見せた。
「ね、雄介くん。これどう?」
「え?可愛いけど?」
「茜に似合うと思う?着てる所、見たい?」
そんな瑠璃子の言葉に、茜は慌てて割り込む。
「ちょっ、だから似合わな──
「似合うと思うよ。茜さんが着てる所、僕も見たいし」
しかし、それを更に雄介の言葉に割り込まれた。
茜は雄介の顔を見た。
何も疑うような顔ではなく、心の底から似合うと思っているような表情。
そこに一切の御機嫌取りはなく、本気で……似合うと思っている顔だった。
(瑠璃子のやつ〜〜〜〜っ!余計な世話、しやがって!)
喉まで来ている悪態を、なんとか飲み込み……瑠璃子の持ってる服を奪った。
「わ、分かったから……で、でも着ないし、買わないし!」
「茜、試着してみれば?雄介くんも見たいって言ってるんだし」
「っ、〜〜っ!〜っ!」
言葉にならない唸り声をあげて、茜は雄介と瑠璃子を交互に見た。
感じているのは羞恥と不安だ。
こんな服を着て、もし似合わなかったらどうする?
雄介にもし苦笑されたら?
きっと、もう、生きていけないほどに恥ずかしい。
でも、雄介が望んでいるのなら──
「茜さん、無理はしなくていいよ」
「……へ?」
「着たくないなら着なくてもいいし。嫌なら嫌で良いんだよ」
「ゆ、雄介?」
雄介の思いやる言葉に、茜は目を瞬いた。
「でも、僕としてはきっと似合うと思うから……少しでも気になって、迷っているのなら後押ししたいな」
「…………」
顔が熱くなる。
自分は、あぁ、やっぱり、この人の事が好きなんだなって、分かってしまう。
そして、雄介もきっと自分のことが好きなのだと……茜は納得して、頷いた。
「な、なら、私っ、着てみるけど…………ちょっと瑠璃子。試着室使う時って、どうしたら良いの?」
「え、あーし?」
横で笑みを浮かべる瑠璃子を、茜はちょっと睨みながら……それでも、まぁ、少しぐらいは感謝してもいいかな、なんて、そう思った。
◇◆◇
試着室の前で、僕は立ち尽くしていた。
「ど、どうかな?大丈夫?似合う?」
試着室のカーテンを開けた先に見えた、あまりにも可愛らしい茜さんに。
普段のボーイッシュな服装もいいが、こうして可愛らしい女の子っぽいワンピースもよく似合う。
日焼けした肌と、薄いクリーム色のシンプルなワンピースがよく合う。
すらりと長い手足がよく目立ち、僕はドキドキと心臓を高鳴らせた。
「ゆ、雄介?」
心配そうな目に、僕は正気に戻った。
「す、すごく似合ってるよ」
「ほ、ほんと?」
「僕、嘘、吐かない、から」
「……なんでカタコトなの?」
「は、ははは……」
だって、すごく可愛いし。
何だか凄く緊張しちゃって。
「でも、まぁ……雄介が似合うって言うなら、買おうかな。今度また、デートする時に着てもいいし」
ん?デート?今度また?
……あ、これデートか!
しまった。
二人を仲良くさせようと考えてたし、女の子二人に囲まれてデートなんて考えたことなかったら、自覚してなかった。
いやでも確かに、これはデートか……。
デートだ……。
……うん、だからといって、態度を変える訳じゃないけど。
少しドキドキしちゃうな。
そっか、デートか、デート。
「それで、値段は……っと……う、げ」
「茜さん?」
「え?あ、あはは!何でもない、なんでも……」
服に付いているタグを見て、茜さんは顔を歪めた。
……そんなに高いのかな、と視線を向ける。
少し遠目で分かりづらいけど……あ、うん、確かに高校生には大きな出費だ。
服としてはあまり高くは無いのだろうけど。
「う、うーん、でも、でも……か、買う、か……」
葛藤する顔から一変、しょぼしょぼと萎むような顔をして茜は頷いた。
そして、元の服に着替えるべく試着室のカーテンを閉めた。
その直後、布の擦れる音が耳に聞こえた。
「…………」
僕は目を逸らした。
いや、だって、この薄いカーテンの先で茜さんが着替えてるんだから。
耳を澄ますような真似は、したくないし。
そう考えていると、隣の試着室のカーテンが開いた。
「雄介くん、あーしの方はどう?」
「あ、瑠璃子さ──
そちらに視線を向けると、可愛らしい格好をした瑠璃子さんが見えた。
瑠璃子さんも、買う予定の服を試着していたのだ。
「似合う?」
そう言いつつ、口元のマスクも下げてくれた。
少し不安そうな笑みを浮かべる瑠璃子さんに、僕は頷いた。
「うん、すっごく似合うよ。めちゃくちゃ可愛い。びっくりした」
「んふ……そ、そう?ありがと」
一瞬、瑠璃子さんの服に付いているタグが見えた。
値段も……茜さんのと大して変わらない値段だ。
しかし、茜さんは普段から服を買う習慣がないから高いと感じていたのだろうけど、瑠璃子さんは普段からこうしたお洒落にお金をかけているからか高いと感じないのだろう。
「じゃ、また……あーしも、元の服に着替えるから」
「うん、分かった」
そうして、瑠璃子さんもカーテンを閉めて……布の擦れる音がする。
というかこの試着室、遮ってるのはカーテンだけだし、下の方が空いてるから……服がぱさりと落ちるのも見えちゃうし、こう、無防備過ぎる。
こういう細かい所でも、前世との差を感じてしまうな。
うん。
そうして、茜さんと瑠璃子さんが試着室から出てきた。
「じゃあ、雄介くん。あーし、会計してくるから」
「私も一緒に、会計、してくる、から……あ、あはは」
意気揚々としている瑠璃子さんに対して、乾いた目で自分の財布を握りしめてる茜さん。
そんな二人に対して、僕は首を横に振った。
「その服、僕に買わせてくれない?プレゼントしたいから」
これは当初から考えていた事だ。
二人を仲良くさせようと画策したのは僕で、こうして突き合わせたのも僕だ。
だから、これぐらいはしないと、という考えなのだが──
「え!?雄介、いいの!?買ってくれるの!?」
茜さんは目を輝かせている。
「……や、あーしはいいよ。自分で買うから」
対して、瑠璃子さんは苦笑しつつ断った。
そして、そんな瑠璃子さんの顔を見て、茜さんも慌てて笑顔を引っ込めた。
「じゃ、じゃあ、私もいいかな……うん、私だけ買って貰うのは悪いし……安い買い物じゃないし」
茜さんも、遠慮がちにそんな事を言う。
謙虚な瑠璃子さんを見て、思い止まったのだろう。
その謙虚さというか、奥ゆかしさは好きだ。
だがしかし、今は敢えて突っぱねさせて貰う。
「二人とも遠慮しなくていいよ。これは僕がしたい事だから……プレゼント、させて欲しいんだ」
「で、でも」
「ね?瑠璃子さんも、僕を助けると思ってさ」
僕の言葉に瑠璃子さんが、茜さんの方を見た。
そして少し悩んで、頷いた。
「そこまで言うなら……じゃあ……お願い、しよっかな。ありがと、雄介くん」
「あ、私もっ、私もありがとう!感謝してるからね!」
二人に感謝されつつ、僕は服を受け取った。
あ、これすごい、めちゃくちゃ気持ちいい。
可愛い女の子に囲まれて感謝されるの、脳にヤバい成分が分泌されてる。
無限にプレゼント買ってしまいそうだ。
多分、依存成分があるって、う、ゔゔ。
僕はそそくさとレジまで行き、会計を済ませに行った。
「2点で23,996円になります」
僕は財布からクレジットカードを出して、決済する。
僕が稼いだお金、という訳ではない。
国から毎月、男性に支給されるお金だ。
この世界の男性は、余程の贅沢をしなければ働かなくても生きていける程度にはお金を貰っている。
凄い不労所得だ。
これに、産ませた子供の数だけ支給金額が増える仕様であり、女の子の比率が高過ぎるこの世界での少子化対策だ。
だからこう、自分で稼いだお金じゃないのに、これで女の子にプレゼントを贈って良い気になるのは、罪悪感が湧く。
何とも情けない気持ちでいっぱいだ。
店員さんに服を入れて貰った紙袋を二つ手に持ち、僕は二人の元に戻ってきた。
「ごめん、おまたせ」
「え、いや、待ってないよ」
「うんうん」
二人が頷いて、そして笑みを浮かべた。
「雄介。買ってくれてありがと……」
「あーしも、すっごく嬉しい」
あ、やっぱり感謝されると気持ちいい。
これやっぱり良くない何かが脳に分泌されてる気がする。
中毒になって依存しないようにしなきゃ。
そう下らない事を考えていると、茜さんと瑠璃子さんが紙袋に向かって手を伸ばしていた。
「……ん?どうしたの、二人とも」
不思議に思い目を向けると、茜さんが目を瞬いた。
「え、いや……持とうかな、って」
「あーしも。買って貰ったんだし……」
そこでようやく、意図に気付いた。
二人は自分の服を各々、自分で持とうとしているのだ。
「いや、いいよ……うん、良ければさ。今日、帰るまでの間、僕が二人の服を持っていても良いかな」
この世界の、男女の価値観には慣れない。
僕には、前世の『男たるもの、デート中の女の子の荷物ぐらい全部持て』という感覚がある。
世間一般の常識かどうかは知らないが、茜さんや瑠璃子さんに荷物を持たせたくない。
……服、これ結構重いしね。
そんな事を考えていると、瑠璃子さんが申し訳なさそうな顔をした。
「で、でも……雄介くん、あーし……」
「遠慮はしなくていいよ。僕がしたい事を、したいって言ってるだけだから……あ、ごめん、迷惑ならやめるけど」
いや、何だか締まらないな。
僕がやっている事は独りよがりな善行で、本当は瑠璃子さんや茜さんに嫌がられてたら……なんて思うと──
「そ、そーじゃないしっ。嬉しいのは嬉しいし、ね?茜」
「え、あ、うん!うん、うんうん、嬉しい!すっごく!」
……気を遣わせちゃったかな。
失敗だ。
もっとさりげなく、動けるようになりたい。
この辺、女の子との経験不足が原因だな……これから、少しでも改善しないと。
って、これからの事は置いておいて。
今はもう引っ込みもつかないし──
「なら、良かった」
この荷物は僕が持つとしよう。
そうして、今、僕はショッピングモール内のベンチに座っていた。
瑠璃子さんと茜さんは、クレープ屋に並んでいる。
最初は僕が並ぼうとしていたのだけれど、二人が「服を買ってくれたお礼に」と買ってきてくれる事になったのだ。
服に関して、こちらから一方的にプレゼントしてしまったし、彼女達の負い目になりかねない。
だから、ここは素直に受け取っておこうと待っている訳だ。
しかし、まぁ──
「……今日の作戦は、成功ってことで良いのかな?」
少し離れたクレープ屋の前で並んでいる茜さんと瑠璃子さん。
二人は何やら談笑しているように見える。
そこには昨日今日までの、探り合うような警戒し合うような表情は見えない。
僕としては……パートナーの二人には仲良くして欲しい。
だけどそれはきっと、僕の我儘で……押し付けに過ぎない。
だからこそ、こうして仲良くしてくれているだけで感謝する気持ちが湧いてくる。
まぁ、二人とも、そもそも性格は良いし、社交的だし。
警戒し合うような理由さえなければ、仲良く出来ると思ってたけど。
「……良かった」
僕は紙袋を持ったまま、そんな景色を眺めていて──
「ね、お兄さん。一人?」
「え?」
突然、声を掛けられた。
そこに居たのは、少し身長が高めの……ガラの悪い女の子だった。
金髪だが、根本は黒髪のショートヘア。
耳にトゲトゲしいピアス。
どこかの学校の制服だが、カッターシャツの第三ボタンまで開けており、少し大きめな胸元を見せている。
そんな格好で、目つきは悪く、口元は下品な笑みを浮かべている。
明らかな不良、ヤンキー女。
「アタシさ、
それでも、めちゃくちゃ美少女だった。
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名前:八木原 伊織
年齢:17歳
身長:171cm
バストサイズ:D
好きなもの:ギター、犬
嫌いなもの:虫、蛙
趣味:音楽鑑賞(主にロック)
特技:クレーンゲーム
経験人数:?人
平均自慰回数(週):3回
好きなタイプ:気の弱そうな男
好きなプレイ:ないけど?
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