※この作品はR-18です。

夢魔と夢の塔   作:原宮夜空

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3階

 次に入ったところは四方が10メートルほどの正方形の部屋で、床にはこれまた正方形のタイルが敷き詰められていた。

 

「絶対どっかのタイルがスイッチになってるだろこれ…」

 

 前の階よりは分かりやすそうに思えたため、つま先でタイルをそっと突きながら大丈夫かどうか確かめてから行く。

 

「っ…!」

 

 動くと揺れる胸に意識を持っていかれそうになるが、努めて気にしないようにする。

 

「ここは大丈夫そうだな……ここも、何も無さそうだ」

 

 一歩ずつ慎重に歩いていたが、まだ半分も進んでないところでそれは起こった。

 

「うわっ!?」

 

 足元に魔法陣が出現し、目の前が真っ白になるほどの光を放ったのだ。

 そのまま白い光に意識を持っていかれ、夜空はその場に倒れてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

「…はっ!?」

 

 目が覚めると、高校の教室だった。

 

「おはよう、私の授業はそんなに退屈だったかね?」

 

 日本史の先生が笑顔でありながらも完全に怒っている顔でこちらを見ている。

 

「す、すみません、ちゃんと授業聞きます…」

「はぁ…くれぐれも次のテストで赤点を取らないようにな」

 

 どうやら説教は回避できたらしい。

 

「あれは…夢だったのか…?」

 

 さっきまでの出来事を考えようとした瞬間チャイムがなった。

 

「では今日の授業はここまで、復習をしっかりすること」

「きりーつ、気を付け、礼」

『ありがとうございましたー』

 

 現実でなくて良かったと安堵していたが、日直の声に慌てて合わせながら先生に向かっておじぎをした時、胸が揺れる感覚がした。

 

「えっ?」

 

 恐る恐る下を見ると、膨らまされた胸がそこに存在していた。

 リリスは言っていた、夢であり現実であると。

 つまりあの夢のせいで現実まで改変されてしまったのか?

 

「夜空ちゃーん!」

 

 クラスの女子が話しかけてくる。

 確か名前は朝倉麗子だったか。

 

「まーた夜空ちゃんたら男子制服着ちゃってさー」

 

 あまり話したことは無いはずなのに親しげに話しかけられて夜空は困惑していた。

 

「ほらほら次は水泳でしょ、早くいこ!」

 

 また別の女子に話しかけられる。

 今度は山口美玲だった。

 この子達はカースト上位のグループに入ってたはずなのに、なぜ自分と親しいのだろうか。

 

「い、いや俺はここで着替えるから…」

「「はーっ!?」」

 

 おかしいものを見る目で驚かれる。

 

「なーに男子にサービスしようとしてんのさ」

「夜空ちゃんの裸見ようとすんな男子、散れっ!しっしっ!」

 

 そのまま2人に手を引かれる。

 

「夜空ちゃんの水着持ったよー」

「それじゃあ行くよっ」

「いやだから…」

 

 抗議しようとするが、聞く耳を持ってくれない。

 

「あー!もうこんな時間じゃん!急がなきゃ!」

 

 仕方なくついて行くしかなくて、手を引かれるままプールの女子更衣室に連れ込まれる。

 中には当然女子しかおらず、そこら中で制服を脱ぐ途中だったり、下着姿で話し合っていたり、水着を着る途中で胸が全部見えていたりと男子には刺激が強すぎる光景が目に映る。

 

「ほらっ、早く着替えよっ」

 

 防水バッグを手渡され中身を見ると、当然の如く女子用のスクール水着が入っている。

 

「美玲またおっぱい大きくなった?」

 

 声の方へ振り返って見てみると下着のみになった山口が朝倉から胸を揉まれていた。

 

「ちょっとやめてよー、私おっぱい敏感なんだって」

 

 風の噂で山口の胸はEカップあると聞いたことがあるが、生で見るとものすごく大きく見える。

 

「水泳は苦手なんだよねー、おっぱいの間に水が入ってくる感覚が慣れないんだよね…っていつまで揉んでるの?」

「うーん、私が満足するまで?」

「えー、早く麗子も着替えなよ」

「にしてもこのデカパイ、何を食ったらこうなるのやら」

「ひゃっ!?ちょっと!その触り方駄目!禁止!」

「よいではないか~ほれほれ~!」

 

 しばらくすると百合の空間が形成されてしまい、眼福ではあるのだが目に毒だったため、気合いで見ないようにした。

 

「あれ、夜空ちゃんまだ着替えないの?」

 

 そうこうしていると、横合いから声を掛けられた。

 

「早く着替えないと時間に遅れちゃうよ」

 

 聞き慣れた声、自分の好きな声、ずっと聞いていたい声。

 

「美羽……」

 

 自分の恋人である織紙美羽であった。

 

「2クラス合同でやるって言ってたけど夜空ちゃんと同じだったから嬉しいね」

 

 そう言ってにっこりと自分が大好きな笑顔を浮かべる。

 

「ほら、早く着替えちゃお、手伝ってあげるから」

 

 セミロングの髪も、優しい眼差しも、首筋にあるホクロも、細い指先も、口調も、ふとした仕草も。

 全てが自分の知っている美羽のままで、でも自分の知らない美羽を見ているようで、頭の中がグチャグチャになる。

 

「あーっ!?また夜空ちゃんブラ着けてこなかったの!?」

 

 いつの間にかシャツのボタンを外されており、美羽が顕になった胸を見て文句を言っている。

 

「男子のフリするのもこれで何回目かな、ねえ?」

 

 しょうがないな、と言わんばかりにそのままシャツを脱がされ、ズボンを下ろされる。

 

「下着まで男子のものにしなくていいのに…」

 

 そのままパンツまで下ろされ、先程までの光景で勃ってしまった男根が美羽の目の前で反り立ってしまう。

 

「あ…///」

 

 最悪だ、と思いながら美羽の様子を見てみると、チラチラとイチモツに視線を向けながら、たどたどしく言った。

 

「み、みんなの視線を集めちゃうから、さ、先に水着着よ、ね?」

 

 そうしてスク水を履くように足を通され、着せられていく。

 女子用のスクール水着を着せられて内心で羞恥に悶えながらも、その背徳感にゾクゾクしてしまう。

 

「ココ、つらいなら、私がしよっか…?」

 

 美羽が頬を染めたまま触ってくるため、余計に興奮してしまう。

 更にはスクール水着は股にピッタリとフィットしているため、モッコリとしているその箇所が目立っており、周囲から目線を感じる。

 

「そのままじゃつらいっしょ?私がやったげる♡」

 

 後ろから朝倉が声をかけてくる。

 

「えー、私がやろうかなって思っていたのに」

 

 便乗するかのように山口も声を上げる。

 

「私の恋人だから取っちゃやだ」

 

 そしてそこに美羽が言い返した。

 

「それじゃあ仕方ないや、美羽ちゃんよろしくね♡」

「じゃあ私と麗子で押さえとくね♡」

 

 朝倉と山口がすかさず両方の手を左右から掴むと、押し倒されて更衣室に設置されているベンチに寝かせられる。

 

「夜空ちゃん、入れるね?♡」

 

 美羽が自身の水着とこちらの水着の股下をそれぞれズラし、跨ってくる。

 

「ん…んぅ…♡」

 

 そのまま美羽の中へと肉棒が誘われ、ヌプヌプと音を立てて入っていく。

 

「わぁ!美羽ちゃんだいたーん♡」

「早くしないと授業始まっちゃうから手伝ってあげるね♡」

 

 左右から囃し立てる声が聞こえるが、下半身の感覚でそれどころでは無い。

 美羽とは何度か性行為をしているが、結論から言うと美羽のアソコとは相性が良いのだ。

 

「やぁっ…♡ナカ…いっぱい…♡」

 

 優しく包まれるような感触に多幸感が広がっていく。

 そしてそのまま美羽は腰を動かし始めた。

 

「えへへー…美羽ちゃんのおっぱいやーらかーい♡」

「あっ♡そこだめっ♡」

 

 いつの間にか美羽の背後に回っていた山口が胸を揉んでいる。

 

「乳首こりこり~♡おっぱいもみもみ~♡」

「あっ♡あんっ♡」

 

 美羽が感じるたびに膣内がキュッと締め付けてきて愚息が感じさせられる。

 

「夜空ちゃんも良いおっぱいしてるねぇ♡」

 

 目の前の光景に目が奪われていると、朝倉から胸を弄られ始めた。

 

「ひゃっ!?ぁっ…ぅん…!?」

 

 胸からも快感を受けてしまい、ビクッとしてしまう。

 

「ここが良いんかぁ?それともここかぁ?♡」

 

 肩の近くから水着の中に手を入れられ、直接胸を揉まれてしまう。

 自分も目の前の美羽も乳房を揉まれ、乳首を弾かれ、互いに感じている姿を見せ合っていることに興奮し、それに合わせてお互いの性器がピクピクと動く。

 

「あんっ♡ひゃぁんっ♡夜空…ちゃん♡」

「あっ…んっ…み、美羽…!」

 

 二人がイキそうなことを見た朝倉と山口が顔を見合わせると、責めを激しくした。

 

「ほら、美羽ちゃん、夜空ちゃんに感じてるとこもっと見せてあげなきゃ♡」

「あっ♡そんな激しっ♡ああんっ♡」

「夜空ちゃんも、ちゃんとあんあん喘がなきゃ美羽ちゃんが感じさせてあげられてるか不安になっちゃうよ♡」

「あっ…やめっ…ひゃうんっ///」

 

 上も下も気持ちよくて射精しそうになる。

 

「あんっ♡ああんっ♡夜空ちゃんっ♡きてっ♡」

「あっあっあっ///美羽っ///イクっ///」

 

 責められ続ける2人が同時に絶頂できるよう、朝倉と山口も調整しながら責め立てる。

 

「「あっ、あっ、あっ、あああ~~~っ!!!」」

 

 そうして同時に達した2人はそれぞれ精液と愛液を吹き出し、お互いを汚していく。

 

「美羽ちゃんも夜空ちゃんも可愛かったよ♡」

「やっぱ校内の推し2人の絡みがないとエネルギー補充できないからね♡」

 

 息も絶え絶えの自分と美羽は返事をする余裕も無く息を整えようとしていた。

 

「もうすぐチャイムなっちゃうから遅れないようにね~、ほら、美玲いくよ」

「はーい、2人ともまた後でね~」

 

 更衣室にはもう自分と美羽しか残っておらず、ふと美羽の様子を見ようとしたら目が合った。

 

「もう、大丈夫そうかな?…えへへ、夜空ちゃんのことは私がいつでもなんでもしてあげるからね♡」

 

 美羽が微笑みながら伝えてくる。

 

「ほら、そろそろ行かないとほんとに遅刻だよっ」

 

 そうして手を引かれてプールに連れられていった。

 

***

 

 プールの授業を終えた後、更衣室に戻ってきたら着ていた制服が下着ごと無くなっていた。

 

「あ、あれ…?服は…?」

 

 間違いなくロッカーに入れていたはずなのにすっかり無くなっている。

 

「夜空ちゃ~ん、観念しなさーい♡」

 

 朝倉がブラウスを持って近づいてくる。

 

「はいはい夜空ちゃんだめですよー、ちゃんとスカート履きなさ~い♡」

 

 山口がスカートを持って近づいてくる。

 

「えっ!?ちょっ!?」

 

 そこに美羽もうしろから声をかけてくる。

 

「やっぱり予備の下着持ってきて正解だったね、夜空ちゃん。ちゃんとブラも着けないとだめだし、パンツも女の子用のを使わないと」

 

 振り向くと花の模様をあしらったピンクのブラジャーとショーツを持った美羽が近づいてきていた。

 

「3人で決めてたんだよねー、夜空ちゃんどうせ男子制服着てくるだろうから女子制服持ってきて着させよーってね♡」

 

 山口にそう言われて朝倉も同意する。

 

「私達2人だと逃げられる可能性が高いから美羽ちゃんにも協力して貰ったんだよねー♡」

「ごめんね?でもこうでもしないと夜空ちゃんは女の子の服着てくれないから…」

 

 そうして抵抗出来ないように朝倉に両手を掴まれ、水着を無理やり下ろされて脱がされると、甲斐甲斐しく美羽に全身を拭かれていく。

 そしてそのまま山口に片足ずつ持たれて、美羽に可愛らしいショーツを履かされスルスルと上に上げられていった。

 

「うん、やっぱり似合ってるよ、夜空ちゃん♡」

 

 美羽にそう言われながら今度はブラジャーを着けられていく。

 

「こうやって、おっぱいも寄せてあげて…うん、これでよし♡」

 

 若干締め付けられる感じがする胸を見ると、淡いピンク色のカップで包まれたおっぱいが綺麗な谷間を作り上げている。

 

「っ~~~///」

 

 自意識は男のままなのでそれを見て恥ずかしさが募ってきてしまう。

 

「じゃあはい、ブラウスとスカートまでちゃんと着せてあげるね♡」

 

 そのまま美羽にブラウスもスカートも着せられ、どこからどう見ても女の子になってしまう。

 それを見ていた朝倉が呟くように言う。

 

「この学校のブラウスって薄くて涼しいけどさ、ブラが浮いちゃうのが難点だよねー」

 

 知っている。

 男子が女子生徒の背中に透けるブラの紐が何色だったという話をよくしていることも知っている。

 

「まあ今日は一番可愛いブラ着けてるの夜空ちゃんだから男子の視線を独り占めだね♡」

 

 山口にそんなこと言われても嬉しくない。

 自分は男なんだ。

 

「ほら、着替えも済んだし教室戻ろ」

 

 でも、今の姿は男性器が付いてるだけの女の子なのだ。

 

「そだね、またね美羽ちゃん」

 

 そして周りもそれが元々で、当たり前のように女の子扱いをしてくる。

 

「うん、またね、麗子ちゃん、美玲ちゃん、夜空ちゃんもまた後でね」

 

 もう、このまま女の子として過ごして行くしかないのだろうか。

 

「……うん」

 

 そうして美羽と分かれて3人で教室に向かう。

 ひらひらするスカートに心もとなさを感じながら教室へと戻っていく。

 

「夜空ちゃんそんなにスカートの中見られる心配しなくても大丈夫だよ~」

 

 無意識にスカートを手で押さえていたようで、山口からからかうように言われる。

 

「えー!?夜空ちゃん実はスカートと履いてると中を見られちゃうかもしれないってソワソワするから男子制服着てたの!?えー可愛いー!!」

「ち、ちがっ!?」

 

 便乗した朝倉もこちらのスカートの裾を持ってパタパタさせてきて慌ててやめさせる。

 

「んふふー♪夜空ちゃんクールぶってるけどほんとは可愛い乙女だもんねー?」

 

 後ろから山口が抱きついてくる。

 柔らかくて暖かい感触を背中に感じる。

 

「お、俺は…!」

「だめだよー夜空ちゃん、ちゃんと私って言わないと♡」

 

 耳に山口から息をふうっと吹きかけられる。

 

「ひゃわっ!?」

「ほらー、そんな可愛い声でオレとか言っちゃだめだよ~」

 

 そのまま後ろ手に手を繋がれる。

 

「ちょっと、離して…」

「オレとか言っちゃう夜空ちゃんへのおしおきなのでだめでーす」

 

 前に回り込んだ朝倉も同意して言った。

 

「女の子なんだから私って言わなきゃだめなんだよー、だから、夜空ちゃんが私って言うようにしてあげるね?」

 

 そのまま胸へと手を伸ばしてくる。

 

「ちゃんと私って言うまでおっぱい揉み揉みの刑~♡」

「それ麗子が揉みたいだけでしょ」

「そうとも言う」

 

 そして胸を掴んだ朝倉がその手で味わうように動かしてきた。

 

「あっ…ふぅんっ…!?」

 

 服と下着越しで胸を揉まれる初めての感覚に戸惑いながら感じてしまう。

 

「やっぱ夜空ちゃんっておっぱい敏感だよねー♡顔も真っ赤にさせて可愛い♡」

 

 気持ちよさで身体に上手く力が入らないまま胸を弄られ続けてしまう。

 

「こらこら暴れなーい」

 

 身を捩って振り払おうとしても、山口にしっかりと抑えられてしまい、胸を無防備にされてしまう。

 

「ほれほれ~なんとか言ってはどうだね?♡」

「あっ…あっ…あっ………ぁん///」

 

 そして遂に胸を揉まれるたびに出そうになっていた女の子の声が漏れてしまう。

 

「んぁ…ちょっとその声反則っ…!♡」

「ね、可愛すぎ♡」

 

 その声を聞いた二人はもっと女の子の声を引き出そうと責めをエスカレートさせる。

 

「あんっ///ひゃぁあん///だめぇ…///」

 

 自分でも驚くほど甘い声が自身の口から出ていく。

 

「やめて欲しかったら『私のおっぱい揉むのやめてください』って言わないと♡」

 

 胸がドキドキして下腹部がキュンとする感覚に襲われながら、その言葉を言う。

 

「わ、私の…おっぱい…あぁん///揉むの…あふぅんっ///やめてくだっ…あんっ///」

「んー、まあ今回はこれでいいかな♡」

「夜空ちゃん、今度からちゃんと私って言わないと、こ(・)う(・)だよ?」

 

 そうして二人から解放されたお…私は、息を整えて教室へと戻った。

 ガラリと開けられたドアをくぐると、目線がこちらに集中しているのに気が付いた。

 

「ちょっと男子!夜空ちゃんのスカート姿が珍しいからってジロジロ見ない!」

 

 朝倉が庇うように前に立つ。

 

「大丈夫、お…私は気にならないから」

 

 肩をポンと叩いて退いてもらう。

 慌ててそっぽを向いた男子達であるが、チラチラとこちらを見ていることには気づいており、目線がスカートではなく胸の方を向いていることにも気が付いた。

 視線が胸に、ブラジャーによって形を整えられたおっぱいに突き刺さる。

 

「やっぱみんな夜空ちゃんの胸ガン見してるねー♡」

「ピンクのブラなんて可愛いの着けてるの夜空ちゃんだけだからね♡」

 

 両側から腕に抱きつかれてヒソヒソと囁かれて恥ずかしくなってしまい、ブラウスに透けるブラジャーを腕で隠そうとするが、腕を離して貰えない。

 

「んふふっ♡かーわいい♡」

 

 それどころかお腹に腕を回されてしまい、ブラウスが身体にピッタリと張り付いてブラの模様まで透けて見えてしまう。

 

「ちょっと、二人とも…!」

 

 普段は眺める側であったが、実際にされると女の子同士では過激になるのがよく分かった。

 

「ほらほら席着こ~」

 

 二人に解放されて席に着き、時間割を確認して数学の教科書とノートを準備する。

 

 キーンコーンカーンコーンというチャイムと共に教室のドアが開けられ、いつもパンツスーツでいる女性の先生が入って…

 

「はーい、授業を始めるわよ~♡」

「っ!?」

 

 しかし教室に来たのはリリスだった。

 

「夜空ちゃんもちゃんと女の子の服を着てて偉いね♡それじゃあの場所に戻りましょ♡」

 

 そうしてリリスが手を叩くとクラスメイトや教室の風景は消え、あの塔の部屋に戻っていた。

 服も元の男子制服に戻っている。

 

「夜空ちゃん可愛かったわよ~♡」

「お、俺は」

「あら、ダメよ私(・)って言わないと、こ(・)う(・)だよ♡」

 

 リリスが指を鳴らすと先程まで着ていた女子制服姿になっていた。

 

「んぐっ…!」

 

 慌てて口を噤み、余計なことを言わないようにする。

 

「その姿本当に良いわ♡可愛らしいブラジャーが透けて見えてて、ひらひらのスカートから伸びる脚も艶めかしいわね♡」

 

 そのままリリスを睨みつけていると、不満そうな顔をしていった。

 

「少しぐらい恥ずかしがってくれた方が嬉しかったんだけどな……そうだわ、次の罰はこれにしましょう♡」

 

 嫌な予感がして動こうとするが、例の如く金縛りにあったように動くことができない。

 リリスは右手でピストルの形を作ると、こちらに向けて撃った。

 

「バァン♡」

 

 桃色の光線が胸の中心に直撃する。

 一瞬だけ体がビクッとしてしまったが、何か変化があるようには思えない。

 

「うふふっ♡」

「何をしたんだ…!?」

「そうねえ…先に私の質問に答えてくれたら教えてあげる♡」

 

 リリスはニヤリと笑うと質問を口にした。

 

「夜空ちゃんが今履いてるショーツの色、教えて?♡」

「そんなの答(・)え(・)ら(・)れ(・)る(・)わ(・)け(・)な(・)い(・)だろ!?」

「へぇ~…そっかぁ…じゃあ直接見せて貰おっかなぁ♡」

 

 リリスが近づいてくる。

 ス(・)カ(・)ー(・)ト(・)を(・)め(・)く(・)ら(・)れ(・)る(・)と(・)思(・)う(・)と(・)顔(・)が(・)熱(・)く(・)な(・)り(・)、(・)真(・)っ(・)赤(・)に(・)な(・)っ(・)て(・)い(・)く(・)。

 

「やっ、やめっ…!」

 

 リリスの手がスカートの端を掴むと羞(・)恥(・)で(・)涙(・)が(・)零(・)れ(・)そ(・)う(・)に(・)な(・)る(・)。

 

「なぁんて♡」

 

 パッとリリスが手を離し、顔を両手で挟んでくる。

 

「スカートの中見られるのそんなに恥(・)ず(・)か(・)し(・)い(・)?♡」

「そ、そんなの当たり…まえ?」

 

 そこで自分に何が起きたか気づいた。

 

「あら、気づいちゃった?さっきので夜空ちゃんの羞恥心を大きくしてあげたの♡」

 

 通りで普段ならそこまでないことにかなりの恥ずかしさを感じるわけである。

 

「それだけじゃないわよ」

「…?」

 

 おもむろに胸を手で掴まれる。

 

「きゃっ!?」

 

 その瞬間、自分の口から女(・)の(・)子(・)が(・)出(・)す(・)悲(・)鳴(・)が飛び出してきた。

 

「恥ずかしさを感じれば感じるほど、男の子だった記憶が消えていって、心も女の子になっていっちゃうようにしてあるの♡」

 

 胸をにぎにぎされながらリリスに告げられる。

 

「そ、そんな…それじゃあ私(・)は…!?」

「あら、さっきので自意識が女(・)の(・)子(・)に結構進んじゃったみたいね♡それじゃあ、残りの階層も頑張って♡」

 

 リリスはそう言うと離れ、そのまま姿を消していった。

 

「もういや…!」

 

 自分が男である記憶はまだまだあるが、口調がどうしても女の子のものになってしまう。

 

「早く帰してよぉ…!」

 

 自分の体を抱きしめながら懇願するように呟くが、それが聞き届けられるはずもなく、進んで行くしかない。

 まだまだ塔は先があるのだから……

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