※この作品はR-18です。

リスタート:過去へ戻って孤高な女達を手駒にして現在の危機を打破する   作:霧江

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牧田絵里

それから2日間は色々なことがあった。

美鈴といちゃいちゃしたり、美鈴とえっちしたり、美鈴とセックスしたりと大変だった。

最初の日は愛撫無しで、孕ませセックスに専念したことで体力の限界を迎えたものの。

2日目は愛撫とかを交えることで、無事美鈴を満足させることに成功した。

そんなことがあってから、3日目のこと。

今の俺はというと、自分の書斎にいた。

 

「ふむふむ。」

 

俺は黙々と法律関連の本を読み進めいく。

そして、それは弁護士の勉強のためだった。

いくら、俺の事務所がお客さんのない閑散とした事務所だとしても、何かの拍子でお客さんが来るかもしれない。

そう思った俺は焦って、今からでも弁護士という職に関して勉強しようという気持ちになったのである。

 

「それにしても嬉しい誤算があったものだな。」

 

最初こそ俺は弁護士の勉強を一からやり直すことになると思っていた。

しかし、それが誤算だったのである。

勉強を進めるごとに俺の中で、世界Eの俺が勉強してきた記憶が蘇ってきた。

世界Eの俺の努力は消えたりはしなかったのだ。

身を削る思いをして、勉強した数年の経験はそのまま俺の中で生きていた。

 

「良かった。本当に。」

 

俺は安堵の息を漏らした。

これなら何とか弁護士の仕事もやっていけそうだ。

そして、俺の誤算はそれだけではなかった。

 

「何というか、今思うと凄くバカな勘違いだったな。」

 

それは弁護士の職に関する誤算だった。

今までの俺はというと、弁護士は法典を丸暗記しているものだと思っていた。

しかし、俺の頭の中のイメージと違って、弁護士は別に法典を丸暗記している訳ではなかったのである。

どちらかというと、弁護士は弁舌家に近かった。

法律とか用例とかは依頼をもらってから調査をし始めるとのこと。

それに最近はAIとかを使って、その手間もかなり省けているというみたいだ。

まあ、実際にはやってみないと分からないけど、多分これなら大丈夫だろうという気持ちがする。

それに岬もあるからね。

弁護士の仕事については、そこまで心配する必要はなさそうだ。

 

「これなら俺も何とか弁護士として生きていけるかな。」

 

少し安直だけど、俺がそう結論を出したそのとき。

急に書斎の扉が開かれた。

ドアを開けたのは美鈴だった。

 

「英二、今、大丈夫?」

 

「うん、どうしたの?」

 

俺は読んでいた本を閉じて、美鈴に聞き返した。

どうやら、美鈴は俺に何か用件があるらしい。

果たしてどんな用件なんだろうか?

特に心当たりのなかった俺は、黙って美鈴の次の言葉を待った。

 

「絵里ちゃん帰ってきたわよ。今は駐車中。」

 

絵里ちゃんか......、やっと帰ってきたのか!

今までは仕事で帰ってこれなかったけど。

今日になってやっと仕事から解放されたみたいだ。

未来では絵里ちゃんと初対面ということになるけど。

はて、未来の絵里ちゃんはどんな感じなんだろうか?

絵里ちゃんに関しては、今のところ、性欲は昔と変わらず強いって情報以外は全く把握出来てないからな......

 

「分かった。俺も出るよ。」

 

俺は絵里ちゃんの出迎えのために美鈴の後について、玄関先へと移動する。

玄関先に到着して、そこに立って待つこと数分弱のこと。

玄関の扉が開いて、向こうからスーツ姿の金髪ポニーテールの碧眼の美人の姿が表れる。

何というか、幼い頃の絵里ちゃんは子狐って感じの愛嬌のある顔だったけど、大人の絵里ちゃんは頬っぺたの肉が落ちたということもあり、大人びた雰囲気が増している。

そこに疲れきった感じの無表情が加わって、今の絵里ちゃんは謎の退廃感を醸し出していて、近寄りがたい美女って感じがしていた。

絵里ちゃんも大分雰囲気が変わったなと思ったその瞬間。

 

「英二くん!」

 

俺は絵里ちゃんによって、急にタックルをかまされた。

俺は一瞬驚いたけど、絵里ちゃんが怪我しないようにそのまま受け止める。

どうやら、変わったのは見た目の雰囲気だけで、中身はそこまで変わってないらしい。

やはり、大人になっても絵里ちゃんは絵里ちゃんだったようだ。

俺は過去のように抱きついて甘えてくる絵里ちゃんを見て、なんだか安心感を覚えた。

 

「ううう......お帰り......本当に会いたかったよ......私、英二くんがいなくて凄く寂しかった......」

 

少し泣き声混じりの絵里ちゃん。

そこは俺がお帰りと言うべきだけどね。

 

「ただいま。俺のことを待ってくれてありがとう。」

 

俺は絵里ちゃんの気持ちに答えるべく、ただいまの挨拶を返した。

しかし、こんなにも喜んでくれるとは、俺も嬉しいな。

俺は今の気持ちに身を任せて、絵里ちゃんの頭に手を伸ばして撫でた。

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

それから絵里ちゃんが落ち着きを取り戻したのは大分先のことだった。

その途中でも絵里ちゃんは俺から離れずにずっとくっついたまま。

俺はその間もずっと絵里ちゃんの頭をなで続けた。

しかも、かなりの時間をである。

体感だけでいうと、おおよそ、30分を越える時間だった。

正確な時間については、携帯とかも見れなかったので割愛する。

少なくとも美鈴が途中でごゆっくりを言って席をはずしたくらいは時間が掛かっていたくらいは確かだ。

 

「絵里ちゃんそろそろ一旦離れて、場所移さない?」

 

「いや!もっとこのままでいる!」

 

俺の申し出にも関わらず、そのままくっついて離れてはくれない絵里ちゃん。

先ほどは昔とそう変わってないとか言ったけど、その言葉は前言撤回する。

絵里ちゃんはかなり変わっていた。

それも俺が思っていたのとは逆方向へと。

絵里ちゃんは子供の頃よりも、さらにわがままになっていたのである。

 

「じゃあ、別に離れなくてもいいから、場所だけ移そう?」

 

「いや!私はもっとこの瞬間を味わいたいから!」

 

そう言って駄々を捏ねる絵里ちゃん。

絵里ちゃんはもっとこの再開の瞬間を感じていたいらしい。

しかし、スーツ姿の金髪美女の検察さんが駄々を捏ねるその光景は、本当に何とも言えないな光景だった。

大人びた感じの整った顔でこんなに駄々を捏ねられる姿を見せられると何だか頭がバグる。

俺は何だか見てはいけないものを見させられている気持ちになった。

だけど、一方では、嬉しいという気持ちも確かにあった。

だって、これって絵里ちゃんが宮崎の影響から完全に外れたということになるからね。

 

「分かったよ。」

 

俺は玄関から離れることを諦めた。

こうなった以上は絵里ちゃんが満足するまでは付き合おう。

そう決心して、再び絵里ちゃんのことをなでることを再開する。

そのまま立っているのもあれだし、少し行儀悪いけど俺は玄関先で座ることにした。

絵里ちゃんもこれは許してくれて、俺たちはそのまま玄関先で抱きついたまま座り込むんだ。

これって凄くシュールな光景だろうな......

 

「えへへへ、もっとなでなでして」

 

絵里ちゃんはそんな俺の内心は知らないように、まるでおもちゃを勝ち取った子供のような笑みをこぼした。

何なのこの嫁さん......

あまりにも純粋過ぎるその笑みに俺のハートは撃墜された。

そうやって、絵里ちゃんを撫でること10分後のこと。

 

「すうすう......」

 

マジか、この子寝ちゃったよ。

完全に安心しきった顔で寝ている絵里ちゃん。

俺は園さまを見て完全に懐いた狐みたいだなと不覚にも思った。

 

「そういや、絵里ちゃんはずっと出勤しっぱなしだったよな。」

 

絵里ちゃんは俺が留置所から出てからもずっと働いていたからな。

こうなることも無理もない話しかもな。

だとしても、玄関先で寝るのはちょっとあれだけど。

 

「このままだと風引くよ?」

 

「ううう......」

 

疲れた身体で冷たい大理石の床で寝るとか、風を引かない方がおかしいくらいだ。

俺は仕方がないので、絵里ちゃんをお姫様抱っこで持ち上げようとした。

しかし、絵里ちゃんが俺を強くギュットハグしているため、それは叶わなかった。

 

「思ったよりもずっと力強いな。流石検察官だ。」

 

絵里ちゃんが俺を離してはくれなかったのである。

これだとお姫様抱っこは無理かな。

そう思った俺は絵里ちゃんのことをコアラのように持ち上げた。

 

「よいしょ。」

 

幸い絵里ちゃんの身体は軽かったので、そこまで力をいれることなく軽々と持ち上げられた。

お陰さまで絵里ちゃんを起こすことなく持ち上げることに成功した。

俺はそのままの状態で家の中を移動した。

途中、美鈴に見られて少し恥ずかしかったけど、美鈴は特に何も言わなかった。

美鈴の反応からすると、これもいつものことらしい。

 

「本当に困ったお嫁さんだな。」

 

もしかして、絵里ちゃんって、外でもこんな感じなんだろうか?

別にいやじゃないけど、外でもこんな感じだと少し恥ずかしいかもな。

絵里ちゃんとは外向きの正式な夫婦同士だから、尚更恥ずかしい。

でも、悪い気分は全くしないから良いか。

俺はそんなことを考えながら、そのまま2階へと上がった。

幸い絵里ちゃんは軽かったのでそこまで労力は掛からない。

 

「確か絵里ちゃんの部屋はと......俺の左側だったはず。」

 

ふむ、他の恋人の部屋に入るのはこれが始めてか。

何だかドキドキする。

俺はそのまま絵里ちゃんの部屋の扉を開いた。

 

「思ったより、簡素な部屋だな。」

 

俺は絵里ちゃんの部屋に入って、感想をのべる。

絵里ちゃんの部屋は全体的にベージュ色で装飾されて、とても暖かい感じの部屋だった。

兎に角、居心地のよさそうな部屋である。

おっと、あちらにカメラがあることを見ると、絵里ちゃんはまだ写真撮影が好みたいだ。

後に写真とかを見せてもらうこともありかもしれない。

それはさておき、今は絵里ちゃんを寝かせるか。

そう思った俺は絵里ちゃんのベッドに近づいた。

そして、絵里ちゃんのことを一旦起こした。

 

「絵里ちゃんベッドに着いたよ。」

 

「ううう、ベッド......?」

 

寝ぼけた感じの絵里ちゃん。

本当に子供じみていて可愛いな。

俺はほのぼのとした気持ちのなかで絵里ちゃんに質問した。

 

「絵里ちゃん、ベッドに寝かせるから、手離してくれない?」

 

「いやあだ」

 

ダメだったか。

絵里ちゃんはまだ俺に甘えたりないようだった。

ふむ、でも、このままだと絵里ちゃんを寝かせられないけどな。

着替えとかは論外として。

これはどうしたら良いだろうか?

俺は少しばかり悩んだでからすぐに結論を出した。

 

「おっと、失礼」

 

俺はそのまま絵里ちゃんのベッドで横になった。

これだと絵里ちゃんもちゃんと休められるだろう。

その間、俺が動けないことが少しネックだけどね。

それでも絵里ちゃんを起こしたくない一心で、俺は大人しく絵里ちゃんの抱き枕を演じていた。

 

「えへへ、英二くん、だいしゅき......」

 

そんな状況でポツリとこぼされた絵里ちゃんの寝言。

それを聞いた俺はたまにはこんな時間もあっても良いのではないかと思った。

暖かい太陽の中、絵里ちゃんの寝息の音だけが室内に流れていく。

そんな絵里ちゃんのすやすやと言う音を聞いている内に、いつしか俺は意識を失くした。




基本的に世界Eは英二に対するご褒美って感じです。
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