リスタート:過去へ戻って孤高な女達を手駒にして現在の危機を打破する 作:霧江
俺は再び過去に戻った。
誰もいない一人部屋の中。
空は黄昏色に染まり、今にも沈みそうな太陽の光が俺を照らしている。
スマホを確認するに、時間は俺が岬ちゃんと同じ中学に行くと決めて意識を失くしたあの時。
つまり、世界Cが分岐したあの時点だ。
「しかし、これでは過去改変が起きないのか。覚悟だけでは過去に影響を及ぼせないということか。その逆は覚悟だけで過去改変が起きたのに…」
俺の決心だけで発生した世界C。
だから、覚悟だけで、新たに過去改変が起きるのではないかという淡い期待感があったけど、そんなことはなかった。
自分ではビシりと覚悟を決めたと思い込んでいるだけで、実際にはいつでも三日坊主になる可能性があるということだろうか?
そんなにも俺は意志が弱かったのかと自嘲する。
世界Cからの脱却のためには、俺が確実に岬ちゃんと同じ中学に入るだけの学力を備える必要があるというのか…
俺としては気が遠くなる話だった。
「勉強については地道にやっていくしかないけど、俺はどの世界でも少し大袈裟に言うと小卒レベルだった。」
世界A、Bのみならず、世界Cでも俺はダラダラと勉強をしなかった。
世界Aはまだ情状酌量の余地があるかもしれないが、他の世界に関しては言い訳の余地がない。
それどころか、世界Cでは俺のみならず、岬ちゃんの足を引っ張ってしまった。
美鈴の資産がなかったら、俺はとうの昔に路頭を迷っていたのだろう。
俺の人生を滅茶苦茶にしたのは荻野亀太郎も、妖婦美鈴でもない、俺自身だった。
どの世界でも俺がしっかりしていたのなら、また、違う道もあったのかもしれない。
それを改めて自覚して、俺は嫌気がさした。
「まあ、グズグズしてても仕方がないな。兎に角、一旦は計画を纏めよう。」
暗くなりそうな気持ちを頭をから振り払って、気持ちを整理した。
ここで暗くなったところで何の意味もない。
今は行動あるのみだった。
別に気持ちを切り替えた訳ではない。
どちらかというと自分に対する失望感が俺の背を押している感じだ。
俺はスマホを取り出して、メモアプリを起動した。
「スマホは本当にいいな。このタイミングで入手できたのは大きい。」
別にノートにまとめてもよかったけど、ノートは他人に見られる可能性がある。
その点、スマホはパスワードだけ設定すれば他の人は見れないから優秀だ。
「俺に必要なものか。金、職、社会的信用だったか。」
金が有れば、金狙いの容疑と認められることはなかった。
職が有れば、警察はもっとマシに話を聞いてくれていた。
社会的な信用があったなら、そもそも容疑線上に上がることもなかった。
「この中で一番入手難易度が低いものは…金か。」
ご存知の通り、未来の情報を知っているということは金になる。
例えば、宝くじや馬券等、金を稼ぐ手段なんて無限にあった。
未来を知っている俺としては、金を稼ぐということはそこまで難しいことではなかった。
「まあ、宝くじや馬券なんかは無理だけど。」
俺は普段競馬や宝くじは興味がなかった。
しかも、未来の俺は携帯を取り上げられている。
その二つで金を稼ぐということは無理なのである。
「まあ、それ以外にも金を稼ぐ方法なんてたくさんある。」
俺としては金に関しての心配はなかった。
未来人のアドバンテージはそれだけ大きいのだ。
そんなことよりは…
「職と社会的信用か」
これが本当に問題だった.
これに関しては未来の情報云々で何とかなる話ではない。
仕事については、本当に自分の努力次第なのだ。
「だからと言って、社会的な信用を考えると適当な職に就くわけにもいかない。」
これが本当に頭が痛くなる部分である。
社会的信用がある仕事というのは結構限られてくる。
今、思い浮かぶのは、警察とか弁護士とかそういったものだった。
そう言った職業についてはそもそもなること自体が難しい話だ。
「はあ、どうするべきか。」
俺はため息をつくしかなかった。
ほぼ、小卒の学歴の俺がそんな職業に就けるとは思えない。
気が遠くなる話だった。
だけど、上原岬弁護士が消滅した世界Cでは、勉強をやらないと刑務所行きが確定する。
俺が勉強をすることはどの道確定事項になっている。
つまり、纏めると優先順位はこうだ。
1.世界Cを脱却する
→岬ちゃんが弁護士になったきっかけがある中学校に一緒に入る。
※恐らく、世界Cからの脱却の条件は俺が中学校に入るだけの学力を得ること?
2.職に就けるように勉強する。
→社会的に信用のある職に就かないといけない。
※並の職だと社会的信用があるとは言えない。少なくとも殺人をするメリットがないと
思わせる程度の職である必要がある。
3.お金を稼ぐ。
「はあ、結局は勉強するしかないな。中学に入るにも、職に就くにも勉強が必要だ。」
俺は無意識的にため息を漏らして、机に向かった。
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「これじゃダメだ。」
俺は自分にダメ出しを出すしかなかった。
三回も人生を経験しているのに、俺という人間は勉強ということをほぼしてなかった。
だから、俺は勉強に対する要領自体がない状態だった。
なので、自習で勉強をしようにも、中々うまくいかなかった。
それに興味自体が湧かないということも大きな問題だった。
勉強が必要なのは分かっているけど、頭で理解しているけど、実際にやるとなると中々筆が進まない。
もう、詰みの状態だった。
「うう、どうしたら良いんだ?」
俺が頭を抱えていたその時だった。
ピロンとスマホに着信音がした。
「誰かからかな。」
俺はスマホを取り出してメールを確認する。
今の所、俺の番号を知っている人間は3人しかいない。
両親と美鈴の3人、今回はそのうちの美鈴からのメールだった。
[今、暇?]
短い文章と一緒に写真が送られていた。
普段の賢母のような普段着は脱ぎ捨てて、前みたいに美しくドレスで着飾っている姿。
美鈴はドレスを横にずらして、タワワに実ったおっぱいを見せながら、舌を出してフェラ素振りをしていた。
美鈴の、のほほんとした普段の表情からは連想できないとてもえっちな姿だ。
最近の美鈴はスマホを使って、自身の淫らな写真をとって俺に送る趣味ができていた。
前に自分の土下座の写真で人生を破滅しかけられてから、新しい何かにときめいたとのこと。
俺に自身の人生を握られているようで、ドキドキすると言うことだった.
そのおかげで、ここ1週間だけで俺の写真アプリは美鈴の淫らな写真でいっぱいになった。
俺は少し悩んだけど、美鈴を呼ぶことにした。
良いことを思いついたのである。
[うん、来ていいよ。]
俺は美鈴にメールを送った。
そう時間がかからないうちに、美鈴は俺の部屋にきた。
同時に室内にムワッと広がる甘ったるい雌の匂いに頭がくらくらすることを堪える。
美鈴は完全に発情している。
「瑛二❤️来たよ❤️」
「美鈴待ってたよ。」
お尻をフリフリと揺らしながら、媚びるような甘い声で俺の名前を呼ぶ美鈴。
美鈴は本当に可愛いなという感想が浮かんだ。
危うく、そのままおっ始めるところだったが、俺はグッと堪えた。
俺は美鈴を部屋に迎え入れる。
完全にセックスをする気満々で発情している美鈴だったけど、残念ながら俺は別の思惑があった。
「美鈴って結構良い大学出てるよね?」
「うん?瑛二、急にどうしたの?それはそうだけど…」
俺の問いに対して、美鈴は戸惑いながら返答する。
美鈴はいいところのお嬢さんだけあって、学歴も結構高い。
小学生の勉強などはを朝飯前のレベルのはずだった。
「美鈴、俺、お願いがある。俺に勉強を教えて!」
俺は真剣な眼差しで美鈴にお願いをした。
「ええ?瑛二、急にどうしたの?」
美鈴はそんな俺の剣幕に驚いて、俺に理由を聞いてきた。
しかし、俺は素直に理由を告げることができなかった。
美鈴は嫉妬深い女だ。
岬ちゃんと同じ学校に行くために勉強するなんて、美鈴が許すはずもない。
「それは…」
俺は一回言葉を詰まらせた。
ここで回答を間違えたら、妖婦美鈴が降臨するかも知れない。
嫉妬している美鈴は本当にとんでもない女だ。
一歩間違えば、普通に監禁エンドもあり得る。
少なくとも世界Bの美鈴は実際にそうしていた。
ここの美鈴は俺と恋人関係ということもあり、少し俺に甘々なところはあるけれど、少しでも不安材料は消したい。
俺は即座に理由を作り出すことにした。
「すべては美鈴のためだ。俺は美鈴の恋人として、立派な大人になって美鈴に恥ずかしくない人間になりたい。」
「あら❤️瑛二ったらそんなことを考えていたの?そんなことしなくてもいいのに。私は瑛二さえあればいいわ。」
嬉しいそうにしている美鈴。
美鈴は感動したみたいだったが、それでもやんわりと俺が勉強することを辞めさせようとしてきた。
俺はそんな美鈴を壁際に追い込んだ。
所謂、壁ドンという状態で美鈴の耳元に囁く。
ここ一週間で分かったことだけど、美鈴は恋人らしい行為に興奮する傾向があった。
俺はそんな美鈴の癖を利用することにした。
「美鈴、お願い。」
俺はお互いの息が届く距離まで顔を近づける。
今にも唇が届きそうな状態。
美鈴は目にハートが浮かべて、今にもキスしたそうな顔をしている。
そんな美鈴に応えて、俺は軽めのキスをしてやる。
「「チュッ、ちゅる、ちゅるる」」
しばらく、恋人の甘いキスをしてから離れる。
俺たちの口と口の間に銀色の端が出来て消える。
顔に当たる熱い吐息で美鈴が興奮していることが分かった。
「美鈴、俺に勉強を教えて。」
「そんなにも、勉強を教えて欲しいの?いいのよ?そんなことしなくても、瑛二くんは私が一生養って上げるわ。
そんなことなんかより、私のおマンコでパコパコしよう?気持ちいいわ。」
恋人として切な願いをしたにも関わらず、ガニ股になり、おマンコを開いて腰をヘコヘコとする美鈴。
結局、美鈴は俺に勉強を教えることを拒んだ。
とても子供に言うべきことではないこと、勉強しなくてもいいわを美鈴は軽く言い出した。
そんなことよりも、まずはセックスと言いたげな美鈴の姿。
俺は美鈴を説得することを諦めた。
「美鈴、何を勘違いしているか分からないけど、美鈴は俺のものだ。」
俺は改めて美鈴の立場を知らしめる。
「瑛二?」
美鈴は怒った俺を見て不安そうにしていた。
それもそうだろう。
俺は普通に美鈴を破滅させることができるのである。
だけど、今回はそんな手を使うつもりはなかった。
まあ、これからもそんなつもりはないけど。
「美鈴が普通に勉強を教えないなら。その知識を奪ってやる。」
俺はそう宣言した。
「知識を、奪う?」
美鈴はそんな俺の言葉に頭を傾げていた。
知識を奪うとは?
次話はエロ