リスタート:過去へ戻って孤高な女達を手駒にして現在の危機を打破する 作:霧江
昨日は投稿が出来ず、申し訳ございませんでした。
「休憩とは言ったけど…まあ、今日はこれくらいにしよう。」
舞さん差し入れのおやつを全部食べた俺はこう宣言した。
絵里ちゃんは休憩に入る前から既に宿題を終わらせている。
それに俺の勉強は宿題でも何でもない個人課題だからね。
こうやって、自分で区切らないといつまで経っても勉強は終わらない。
「やった!」
俺の言葉に絵里ちゃんは両手を上げて喜びの声を上げた。
別に絵里ちゃんは勉強を苦に思う素振りはなかった。
だから、これは俺と遊べる時間が増えたから嬉しいのやったなのだろう。
その証拠に絵里ちゃんは更に俺の体に密着してきた。
「今日は俺に勉強を教えてくれてありがとう。」
俺は絵里ちゃんにお礼の言葉を伝える。
時間にするとたったの1時間くらいの勉強会だったが、その内容は中々実りのあるものだった。
今のところは絵里ちゃんには本当に感謝しかない。
「えへへ、どういたしまして!」
俺の頸に絵里ちゃんの吐息が当たった。
絵里ちゃんは現在、俺を抱き抱えたままの状態だった。
先ほどの我慢の反動なのか、絵里ちゃんは中々俺から離れようとはしない。
おやつの時さえも俺に張り付いたから、俺があーんして食べさせていたくらいであった。
俺としてはこの抱っこを解く理由もなかったから解かなかったけど、解こうとしても解けないくらいのガッツリホールドだった。
本当に好かれ過ぎていて、困っちゃう。
「じゃあ、折角だし夕食の時間までお話でもしよう。そういえば、絵里ちゃんは俺のことがもっと知りたいんだっけ?何でも聞いていいよ。」
今日の日程は元々夕食までの予定になっている。
それで元々は夕飯の時間である18時まで勉強をするつもりだったけど、かなり時間が余った。
現在っが17時だから1時間くらい。
俺はその時間を用いて、絵里ちゃんの質問に答えることにした。
これで絵里ちゃんが宮崎に俺のことを聞くことはなくなるはず。
「本当に!?本当に何でも聞いていいの?」
俺の言葉に絵里ちゃんはやっと少し離れて俺と目を合わせた。
目を爛々と輝かせて俺に顔を近づけてくる絵里ちゃん。
まるで、サファイヤみたいなその瞳に俺は少し見惚れた。
しかし、圧がすごいな。
そんなに俺のことが知りたいのか?
何を質問するかは分からないけど…
まあ、普通に質問に答えるだけだから。
そこまで問題はないだろう。
「うん、本当。今なら本当に何でも答えるよ。」
その言葉をきっかけに絵里ちゃんの怒涛の質問責めが始まった。
「瑛二くん誕生日はいつ?」
「先月だった。6月14日。」
「ええっ、そうだったの!?ものすごく残念、私も瑛二くんのこと祝ってあげたかったのに…」
絵里ちゃんは本当に残念と言った感じの表情をした。
「ありがとう。でも、仕方ないよ。絵里ちゃんに会う前だからね。また来年に頼むよ。」
「来年…!うん!絶対に祝ってあげる!」
絵里ちゃんは来年という言葉に感銘を受けたらしい。
目をまたキラキラさせる絵里ちゃん。
「逆に絵里ちゃんは誕生日はいつなの?」
今度は俺が絵里ちゃんに質問した。
「私は12月3日!」
「へえ、まだまだ先だね。メモメモっと」
俺はスマホを取り出して、12月3日に絵里ちゃんの誕生日とメモを入れた。
そんな俺の姿を絵里ちゃんは驚いたように見ている。
そういえば、絵里ちゃんの前でスマホを使ったことはなかった。
「瑛二くんもスマホ持ってたの!?」
「うん。言ってなかったけ?」
「私、今初めて知った。瑛二くん、連絡先教えて。」
そう言って絵里ちゃんは俺に連絡先交換を迫ってくる。
俺も断る理由もないから絵里ちゃんに連絡先を教えた。
これで蓮さんを経由せずに絵里ちゃんと連絡ができるようになった。
「えへへ、これで瑛二くんといつでもお話できる!」
絵里ちゃんは上機嫌になり、しばらく携帯を眺めている。
「そうだね。俺も嬉しい。でも、質問はもういいの?」
俺の言葉に絵里ちゃんはハッとなった。
「そうだった!瑛二くんはどんな色が好き?」
「好きな色?ううん…やっぱり、金色かな。」
何かエロいし。
いい女と金色はとてもよく似合う。
「えへへ」
俺の言葉に絵里ちゃんは急にデレ初めた。
「絵里ちゃんはどう?」
「私も金色!私の髪の色と同じだから!」
そういうことか。
俺は普通に好きな色を言っただけなのに、絵里ちゃんから点数を稼いだみたいだ。
「それじゃ、それじゃ、好きな食べ物は何?」
「肉料理全般かな、あと、野菜も火を通したものなら好き!」
「絵里ちゃんは?」
「私はサーモンが好き!」
こんな風に俺は絵里ちゃんとの会話を続けていった。
好きな場所や血液型とか、星座とかも聞かれた。
全部、普通の話題である。
しかし、途中で絵里ちゃんから少し変な質問が飛んできた。
「瑛二くんは眠りは深いの?」
これはどういう意図の質問なんだ?
俺は絵里ちゃんの変な質問に少し面食らった。
眠りの深さについて話の流れで話題に出ることはあるとしても、こうやってピンポイントで聞いてくることはないと思うけど。
絵里ちゃんはどうしてそんなに俺の眠りの深さなんて気にしているのだろうか?
まあ、絵里ちゃんとの約束があったから、普通に答えるけど。
「結構深いよ。隣で誰かが騒いでもわからないと思う。」
実は知らない。
そこまで人がいる環境で寝たことはなかったから。
岬と美鈴と一緒に寝る時は、二人とも俺に配慮してなるべく音を立てないし。
でも、それで起きたことはないから、眠りは深いのか?
「ところで何でこんなことを?」
「ちょっと、気になっただけだよ。私はそこまで眠りが深くないから、瑛二くんが羨ましいかな。何かあったら直ぐ起きちゃう。」
絵里ちゃんは俺の質問を自分の話で誤魔化してきた。
あたかも普通の話題のように振る舞う絵里ちゃん。
怪しすぎる…
「!?」
ふと、俺が絵里ちゃんを見ると、一瞬だけ絵里ちゃんの目が獲物を狙う猛獣のようになっていた。
こわっ、これから何が起こるというのだろうか?
いや、これは見間違い違いない。
あの純粋で人懐っこい絵里ちゃんがそんな目をする筈がない。
俺は何とか現実から目を逸らすことにした。
「後、瑛二くんはどんな音楽が好き?」
それを察知してかは分からないけど、絵里ちゃんは空気を入れ替えるように、また、しばらく普通の質問を続ける。
俺も先ほどの出来事を忘れて普通に会話を楽しんだ。
やはり楽しい時間というのは短く感じられる。
時間はあっという間に過ぎて行った。
「そろそろ夕飯の時間だね。」
壁時計を見上げると既に時間は17時50分。
あと10分は残っていたけど、そろそろ下に降りても良さそうだ。
俺はそこでそろそろ会話を切り上げようとした。
「じゃあ、最後にもう一つだけ!」
しかし、絵里ちゃんはまだ質問が残っているらしい。
「いいよ。何?」
俺は軽い気持ちで絵里ちゃんに聞き返した。
しかし、絵里ちゃんからとんでもない一発が飛んできた。
「瑛二くん、彼女さんと何かあった?」
「え?」
俺は固まった。
どうしてそんなことを聞くのだろう?
確かに岬との関係にまた一つ変化がきたのは事実である。
「どうして、そんなことを聞くの?」
俺は絵里ちゃんの質問の意図を確認した。
「だって、瑛二くん、前までは私が体に触れると少し引き気味だったのに、今日はベッタリ抱きついても全く気にしなかったから!それに私があーんして食べさせてとお願いしたのも聞いてくれたよね?それで何かあったかなと思って!」
「俺、そんな感じだったの?」
「うん!」
即答する絵里ちゃん。
自分では自覚してなかったけど、俺はかなり岬を意識していたみたいだ。
今思えば確かにそんな感じだった気もする。
岬があんなことになってからは、気にしなくなったけど、俺は自分の女を増やすことに忌避感を感じていた。
「それは…」
俺は言葉に詰まった。
俺としてはこれを何と説明したらいいか分からなかった。
最愛の恋人が寝取られ趣味にハマって、俺の浮気を自分へのプレゼントに思うようになったということをどう伝えればいいんだ?
何でも答えると言ったけど、流石にこれをそのまま答えるのは色んな意味で気が引ける。
「それは?」
絵里ちゃんはそのまま俺の言葉の続きを催促してきた。
しかし、俺は中々口が開けなかった。
岬の名誉のためにもそのままはなしだ。
だけど、これを何て言えばいいんだ?
ぐうう、岬、恨むよ。
「ちょっとね…色々あって…」
結局、俺は誤魔化しを選択した。
何でも答えると言ったけど、流石にこれは言えない。
俺の頭では、恋人があるからと理由で身体接触を避けていた奴が、
急に身体接触を気にしなくなった理由を寝取られの話なしで説明することはできなかった。
「本当に色々あった…」
うわ言のように呟く俺。
きっと俺は遠い目をしているのだろう。
しかし、これは何でも答えるという絵里ちゃんとの約束を破ったようなものだ。
絵里ちゃんが俺に怒って不満を言ってきても仕方がない。
俺は少し身構えて絵里ちゃんの反応を待った。
だが、俺が考えていた展開は起きなかった。
「えへへ、そっか。元気出してよ。私がギュッとしてあげるから。」
それどころか、絵里ちゃんは何故か俺を慰めながら、頭を撫でてギュッと抱きしめてくれた。
俺の顔に絵里ちゃんのそこそこ大きいおっぱいが触れる。
柔らかくて気持ちいい。
え?今何が起きているの?
一体絵里ちゃんの中で何が起きているのだろうか?
「ありがとう?」
俺は一旦感謝の言葉を述べたけど、自分が何に対して感謝しているのか全く分からなかった。
というか、この状況の全てが理解できなかった。
「どういたしまして。」
そう言っている絵里ちゃんは何故か上機嫌に見えた。
俺はいよいよ自身が頭がおかしくなったのかなと思った。
俺はそこで考えることを諦めて絵里ちゃんのおっぱいを堪能した。
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あれから10分くらい俺は絵里ちゃんのおっぱいを堪能した。
そして、18時ちょうどの時、俺たちはダイニングに向かった。
「牧田くん一週間ぶりだね。」
「蓮さん!一週間ぶりです!今日は早いんですね!」
「ちょうど、今日は仕事が少なくてね。牧田くんも家に居るし、定時できたよ。」
そこには蓮さんがいた。
今の所、絵里ちゃん攻略において二番目の障壁であるが、俺個人としては蓮さんに好感を持っている。
彼は中々しっかりとした大人だ。
俺もあんな風になりたいと思えるくらいは立派な人だ。
「じゃあ、座って。」
そう言って蓮さんは俺たちに席を薦めた。
俺は蓮さんのいう通り席に座った。
「「「「いただきます。」」」」
いただきますを言ってから、食事を始める。
舞さんは美鈴ほどではないけど、料理がうまい。
食事をしながら俺たちはあれこれ談笑を交わした。
「これ美味しいです!」
「そう?たくさんあるからいっぱい食べてね。おかわりもあるから!」
俺の言葉に舞さんは上機嫌に答える。
舞さんはかなりちょろいタイプだから相手がしやすい。
その一方で蓮さんは娘の絵里ちゃんと話をしていた。
「絵里、今日はどうだった?」
落ち着いた感じで娘の日課を確認する蓮さん。
「えっと、とても楽しかった!今日は学校で剛太と話して…それで、今日は瑛二くんが家にくるから、寄り道しないですぐに家にきたの。家に帰ってから瑛二くんと勉強したの!それに…」
慣れた感じで今日の出来事を述べていく絵里ちゃん。
蓮さんも楽しそうにそれを聞いていた。
しかし、この感じ…恐らく、顔を合わせる日は毎日聞いているな…
本当に油断も隙もないおじさんだ。
絵里ちゃんがキスをしたとかになると悪鬼羅刹になることが容易に想像できた。
そして、純粋な絵里ちゃんはそれをそのまま言っちゃうんだろうな。
どうやってこの鉄の防御を掻い潜るのか見当もつかない。
絵里ちゃんによれば、あの宮崎も絵里ちゃんの家で泊まったことはないらしい。
「そうか。よかったな、絵里。」
楽しそうにお話をする娘を笑顔を見せる蓮さん。
「牧田くん、君もありがとう。」
それが俺のおかげだと知っている蓮さんは、俺にも心からの礼を述べてきた。
彼の顔を見ていると絵里ちゃんを攻略するとか考えていた自身が恥ずかしいもののように感じられる。
これは…今度は違う意味で絵里ちゃんを攻略しづらくなった…
本当にどうしたら良いんだ?
娘煩悩のおじさんの防御(良心の呵責)