リスタート:過去へ戻って孤高な女達を手駒にして現在の危機を打破する 作:霧江
次は久しぶりに岬との行為を想定しています。
人生で初めてまともに夏休みの宿題をして見て感じたことがある。
他の課題に比べて、自由研究だけ難易度が違うということだった。
ドリルとか、読書感想文みたいな他の課題については、時間さえ掛ければ何とか満足の出来る結果物を出せる。
しかし、自由研究についてはそうもいかなかった。
「自由研究だけ完全にセンスの領域なんだよな…」
そう、自由研究だけセンスの領域だった。
そして、俺にはそんなセンスは全く無かった。
元々は昨日の段階で皆で話し合って決めようということだったけど、3Pプレイで有耶無耶になったのである。
それからは皆んなで話し合いをして自由研究だけは別々でしようという結論で解散した。
「ううん、何かないかな?何か…何か…」
俺はしばらく何かないか悩んでみたけど、中々良いアイデアは出なかった。
というか、何も思い浮かばなかった。
やはり、俺にはテーマ選定のセンスがないみたいだ。
「…自由研究って別に成績とかには影響しないよな?」
しばらく、思案して見ても結論が出なかったので、俺は現実逃避を始める。
確かそうだったはず。
俺は少し不安になって、スマホで自由研究について調べて見た。
「大丈夫みたいだな…」
ネットの情報によると自由研究は成績に影響がないみたいだ。
「ということは、別にそこまで労力をかける必要もないってことかな。」
俺は自由研究で横着することを決定した。
中々不真面目な決定だったけど、自由研究を上手くやったところで俺に何も得はないからね。
それに上手くやれる自信もない。
テーマはそうだな。
定番のアサガオの観察とかにするか?
「いや、アサガオはちょっと安直すぎるかな。そうだ。雑草の研究にしよう。」
庭で適当に名もなき雑草を選び取って、詳しく調査してみよう。
お、これって何気に新鮮なテーマのような気もする。
誰も見向きもしないものを研究する、か…
これは本当に良いテーマになるのかもしれない。
「よし、これで行こう。」
そうやって、俺の夏休みの自由研究のテーマが決まった。
「じゃあ、観察方法だな…」
テーマが決まってからのこと、俺は雑草の観察日記を書くことにした。
観察日記ということ雑草を絵で描くか、写真で撮るかを悩んだけど。
俺は観察物を写真で撮ることにした。
理由としては絵里ちゃんに写真を学んでから、最近俺も写真撮影の味を覚えたからだ。
退屈な自由研究に趣味を取り入れることで、面白さも取って行こう。
「雑草について話しながら、雑草を撮った写真技法について話すのも面白そうだ。」
え、これってかなりユニークじゃないか?
次々とアイデアが思い浮かんでいく。
俺は自身がこんな思い付きを出来るとは思ってかなった。
まさか、こんなにも良いテーマが思いつくとは、先ほどはセンスがないと言ったけど。
俺のセンスも捨てたものじゃないかもしれない。
しかも、そこまで労力も掛からなさそうなのが最高だ。
「先ほどは自由研究で横着しようと思ったけど、それはなしだ。」
俄然、意欲が湧いてくる。
俺は自由観察のことを考えて普通にやる気になった。
「後はそうだな…写真は何で撮ろうか?」
今まで通りスマホでも別に良いけど、折角だから本物のカメラで撮ってみることも面白そうだ。
しかし、俺はスマホの他にカメラなんて持ってないんだよな…
美鈴に聞いてみるか?
でも、美鈴に写真の趣味が有るなんて聞いたことがないんだよな。
ダメ元で聞いてみるか…
「美鈴!」
「あら、瑛二どうしたの?」
美鈴は家の中を掃除してまわっていた。
エプロン姿で掃除機を持っている美鈴は中々様になっている。
「美鈴、もしかしてカメラ持ってない?」
俺は直ぐに美鈴にカメラのことを相談した。
美鈴はしばらく何かを考える素振りを見せた。
「カメラ…カメラね…」
「別に無いなら良いよ。ちょっと自由研究にカメラを使うだけだから!スマホでも大丈夫だから。」
俺は美鈴にそう言って、直ぐにリビングに戻ろうとした。
しかし、美鈴はそんな俺を止めてきた。
「カメラならあるわ。」
「本当?」
まあ、今の時代どの家でも一つはあるからね。
俺は適当なデジカメのことを思い浮かべながら言った。
「うん、ちょっと待ってて。」
美鈴はそう言って、書斎の方に入って行った。
というか、何で書斎?
そこって今ほとんどつかってなかったんじゃ?
俺の疑問を裏腹に、美鈴は書斎からカメラを持ってきた。
それも3台も…
「え、何でこんなにカメラがあるの?」
俺は驚いて美鈴に質問した。
美鈴が持ってきたカメラは、一目見ただけで高そうと思えるくらいには高級そうなものだった。
「このカメラは岬のお父さんのものよ。」
美鈴は何でも無さそうに言った。
つまり、美鈴の夫のものなのか…
え、これって美鈴の夫の遺品ってこと?
「これって遺品ってことなの?じゃあ、これは美鈴の思い出の品ってこと?」
俺は美鈴に確認した。
美鈴が差し出してきたカメラはかなり年季が入っているデザインをしていたものの、中々状態が良好だった。
今まで後生大事に保管されていることは目に見えてわかる。
しかし、美鈴は俺の質問に頭を横に振って答えた。
「ううん、そのカメラに思い出といえるくらいのものでもないわ…。私が使っているカメラは別にあるし。そのカメラは岬のお父さんの所持物って感じしかしないわね。それにカメラを残していた理由も、遺品整理している時に、これは価値がありそうだからという理由だけで捨てなかっただけよ。」
美鈴のカメラに対する反応は中々ドライだった。
そういえば、夫のことは政略結婚でお互いを知る前に亡くなったと言ったっけ。
それにしてもこれは余りにもドライ過ぎるのではないかと思うけどな。
「でも、美鈴、大切だから、こんなに綺麗な状態で保管してたでしょう?」
俺はカメラの状態のことを指摘した。
「違うわ、正確に言うと保管場所がしっかりしていただけで、私は手入れらしい手入れなんてしてないわ。」
これも違っていたみたいだ。
美鈴は俺の言葉をきっぱり否定した。
美鈴の説明によるとカメラの保存状態が良かったのは、美鈴の夫が高額を掛けて作った保管庫が理由だったらしい。
「どうせ、これからも使わないだろうし、場所だけとっていたから。瑛二が受け取ってくれたら私は嬉しいわ。」
「え?俺にくれるの?俺は借りるだけでいいよ。」
美鈴はそう言って、夫が大事に大事に保管していたカメラを俺に手渡してきた。
俺としてはカメラを借りるつもりだっただけだったから驚いて聞いた。
「ええ、全部瑛二にあげる。だって、欲しいでしょう?カメラ。」
美鈴はあっさりとそう言った。
美鈴の夫のものっていうことは、岬に取っても父の遺品なのに…
俺が必要と言っただけで、1台じゃなくて3台を全部渡すとか‘俺の’美鈴は本当にアホで可愛いらしい。
「本当にいいの?」
俺は再度美鈴に確認した。
「ええ、もちろんよ。私の愛しい瑛二のためだからね。」
美鈴の意思は変わらないみたいだ。
愛おしい瑛二とか…嬉しい。
俺は美鈴の言葉に甘えることにした。
「美鈴の旦那さんの大切な宝物で、岬のお父さんの遺品であるカメラを俺にくれてありがとう。」
俺は態とらしく美鈴がした行為を述べて感謝の挨拶をした。
俺の言葉に美鈴は自身がやったことを自覚して興奮を覚えているようだ。
本当にとんでもない奥様である。
「ふふ、どういたしまして。私、瑛二が欲しい物なら何でもあげられるからね。」
美鈴はそう言って妖艶に笑った。
普通の人なら怒りそうな物言いをしたのに、美鈴は俺の言葉嬉しそうにしている。
俺は下半身に血が集まることを感じた。
「美鈴は本当におバカなメスだね。」
俺は敢えて美鈴のことを罵倒した。
しかし、美鈴は俺の罵倒に全く動じなかった。
「瑛二は好きでしょう?こういうおバカなメス。」
それどころか、自身を卑下しながら俺を誘惑してきた。
「大好き!」
俺は岬の言葉に即答した。
「ふふ、瑛二のためなら、私は幾らでもおバカなメスになるわ。」
美鈴はまた色気のある笑みを浮かべて俺を眺めていた。
やばい、このままだとまた自由研究どころでは無くなりそうだ。
「ところで、先から美鈴は旦那さんのことを岬のお父さんと呼んでいるけど、それどうしたの?」
俺としてはここでそのまま行為に至ることは避けたい。
まだ、お昼だからね。
俺は空気を入れ替えるために、先ほどからずっと気になった点を質問した。
岬のお父さんなんて呼び方、美鈴は今までしたことがなかったのにどうしたんだろう?
確か以前までの美鈴は自身の夫のことをあの人とか夫とかで呼んでいたのである。
だけど、今日の美鈴は頑なにそれを避けていた。
「あら、気に入らなかったの?」
美鈴は意外そうに俺に聞いてきた。
何だろうこの反応?
俺が気にいるとか気に入らないとかが関係あるのか?
「別に?気に入らないと言うか、何でそうしているか気になっただけ。」
俺は自身の感想を率直に伝えた。
すると、美鈴からは意外な答えが返ってきた。
「瑛二のためよ。」
美鈴は俺の目を見ながら言った。
「俺のため?」
美鈴の言葉に俺は頭を傾げるしかなかった。
どうして、美鈴が自身の夫のことを岬のお父さんと呼ぶことが俺のためになるんだ?
俺は美鈴のことを見つめて見たけど、美鈴は自分の頬を赤く染めるばかりで、その理由を話すことはなかった。
どうも、自分の口からは言いたくないみたいだ。
「…」
しばらく、俺はじっくりとその理由について考えた。
自分から言えない恥ずかしいことに、俺のためとなると…
「あ」
つまり、そういうことか!
美鈴は俺に夫の存在を意識させたくなかったんだ。
だから、自身の夫ではなくて、岬のお父さんと呼び続けたのだろう。
つまり、あれは私はあの人の妻である以前に貴方の恋人ですという美鈴なりのアピールだった。
美鈴は何というか本当に行動が可愛い女だな。
「本当に美鈴は可愛いな。」
俺は美鈴の心使いに嬉しくなった。
自分の夫と線引きをするくらい、俺を意識してくれているとは…
美鈴は本当に可愛い奥様だ。
俺は自身の感情のままに背伸びして美鈴の頭を撫でようとした。
だけど、俺の手は大人の美鈴の頭には手が届かなかった。
「ふふふ」
美鈴はそんな俺の姿を見て、微笑ましそうに笑った。
そして、恭しく膝を曲げて前屈みになって自身の頭を差し出した。
娘と同じ歳の子に頭を撫でてもらうためだけに、頭を下げる美鈴…すごく興奮する!
「よしよし」
俺は丁度撫でやすい位置にある美鈴の頭を優しい手つきで撫でる。
美鈴の柔らかい髪の感触が手の中に広がった。
「ふふふ、やはり瑛二のナデナデは気持ちいいわね。」
美鈴は目を閉じて、気持ちよさそうに俺の手つきを堪能している。
以前までの基本的に美鈴は俺との性的接触をもっと好む傾向があったけど。
前回のデート以来、こういう恋人らしいプラトニックな接触も楽しむようになった。
俺はそれからもしばらく美鈴の頭を撫で続ける。
美鈴はその間もずっと膝を曲げて俺に頭を下げた姿勢を維持していた。
俺はそうやって本格的な撮影機材を手に入れた。
それも3台も…
日常の中でも瑛二にすっかり屈服している美鈴。
そんな彼女は夫が大事にしていた遺品さえも、瑛二に渡してしまいました。
エロい!