リスタート:過去へ戻って孤高な女達を手駒にして現在の危機を打破する 作:霧江
俺は岬との面会が終わってから留置場の自分の部屋に戻ってきた。
本来なら過去の記憶の整理をしたいところだけど、今の俺はそれどころではなかった。
岬の誘惑で着いた心の炎が全く収まらなかったのである。
俺は必死に心を落ち着かせようとしたけど、それは上手くいかなかった。
「そういえば、留置所に入ってからは一回も性欲を晴らすための行為をしてなかった...!」
俺はその事実に戦慄した。
今まではタイムマシンのせいで気付いてなかった。
だけど、人並み以上に性欲のある俺としてはこれはあり得ないことだった。
世界Aではほとんどの給料を風俗にぶちこんでいた俺のことである。
それはこの世界Eでも変わらずで、俺は毎日のように恋人たちと行為に及んでいたのであった。
そんな俺にとって約2週間の禁欲は本当に始めてのことだった。
だから、こうなることもある意味仕方のないことだったのである。
「岬のやつ......ここから出たらただじゃ置かない......」
俺は岬のことを思い浮かべながら悪態をついた。
何とか思考を他のところに向けるためだった。
だが、それも上手くいかなかった。
自分が2週間近く禁欲生活を送っていたということを自覚したせいか、俺の中の情欲は中々消えなかったのである。
この調子ではまともに考え事なんて出来っこない。
もっと建設的な思考をするためには、この情欲を晴らす必要があった。
「はあ、仕方ないか。」
俺はため息を吐きながら、ズボンに手をかけた。
このような場所で一人で性欲を晴らす方法はと言うと、一つしかない。
それはオナニーのためだった。
「本当に最悪だ......」
まさか、このような場所でそのようなことをする羽目になるとは......
俺は留置所の部屋で一人オナニーをしている自身のことを想像して少し自己嫌悪に陥った。
それでやっと理性をほんの少しだけ取り戻した。
「いくら飢えているとは言え、これは人としてどうかしているよな......」
それに昔の俺ならいざ知らず、今の俺は弁護士という立場。
そういう立場にいる人間が留置所でオナニーをするということは何だかとんでもなく滑稽に思えた。
「それを人に見られたら......」
きっと、とんでもないことになるだろう。
そう思った俺はすんでのところで手を止めた。
理性と羞恥心が性欲に勝利を納めたのである。
けれど、それは完全な勝利ではなかった。
結局、俺は悶々とした気持ちを抱えたまま、必死に煩悩と戦うことになった。
ーーーーーーーーーーーーーーー
俺の中で理性と本能が戦いを続けている内に何時しか時刻は夜になっていた。
俺は自身が思っていたのより、ずっと我慢強い性分だったらしい。
何とか夜までは我慢が出来た。
だが、さすがにこれ以上我慢することは難しいと思った。
何故かというと暇すぎたからである。
意識を別のところに反らそうにも、やることがないから、ずっと性欲を意識してしまう。
他の世界ではそれでも取り調べとかで忙しかったというのに。
警察の容疑者からはずされた世界Eでの俺の留置所生活は物凄く暇だった。
「暇だ......」
俺が暇に耐えかねてそんなことを呟いた瞬間、急に廊下から足音が聞こえてきた。
「え?これはどういうことだ?」
俺はその足音に戸惑いを隠せなかった。
今は容疑から外れているものの、俺は殺人罪で捕まっているため、独房に入れられた状態だった。
それに俺が覚えている限りは、この留置所に現在は独房室に入るほどの重罪人は、俺以外いなかったのである。
ということは、この足音の主は俺に用事があるということになるのだけど。
俺は警察の容疑を脱しているため、その用件が取り調べとは思えない。
「となると、どういう用件なんだ?」
取り調べ以外の用件で俺を訪れるとなると、それは面会ということになるのだが。
唯一俺に面会出来る弁護人である岬本人がまた明日と言っていたから、面会の可能性もまた少ない。
面会と取り調べ以外の用件か......見当もつかないな。
まあ、それは俺に用件のある人に聞けば良いだけの話だ。
俺はどんと構えて足音が部屋の近くまで来ることを待った。
コツコツと足音が近づいて、姿を表したのはスーツ姿の巨乳で短髪の王子様風の美女だった。
「え?」
俺は思わず間抜けな声をあげた。
確か、この施設には女性の係官はなかったはず。
だとしたら、この女性は一体誰なんだろうか。
俺がそんなことを考えているとその女性が俺に話しかけてきた。
「やあ、英二。昨日ぶりだね。」
呼び捨てでかなり馴れ馴れしい態度で挨拶してくる女性。
しかも、この女性は昨日もここにきていたとのこと。
その上で俺とはかなり親しい仲か......
「ああ、そうだね。」
俺は怪しまれないように女性に合わせて返事をしながら、女性のことをもっとじっくり観察することにした。
まず最初に目線が行くのはたわわに実った胸部だった。
何と言うか、それは凄く凄いとしか言えないくらいのものだった。
女性のシャツは今にもはち切れんばかりになっている。
何ともまあ魅惑的なおっぱいなんだ...
俺はそれをみて再び股間に血か集まることを感じた。
おっと、いけない......今はこの女性の正体について思い出すことが先決だった。
俺は意識を反らすために、残念だけどおっぱいから目を反らした。
そして、今度は女性の顔の方を確認した。
何と言うか、女性らしい顔つきではあるけど、やはりどちらかという王子様って感じが強い顔立ちである。
俺と親しくて王子風なイケメンの女性か......ということは......?
「葵......?」
その女性の正体は葵だった。
「そうだ、君の葵だ。どうかしたのか?」
「何でもないよ。ちょっと呼んでみただけ。」
「そうか?」
葵は怪訝そうな顔をして俺のことを見つめてきた。
それにしても、君の葵って、ドキッとする単語だな。
葵は未だに俺と恋仲みたいで、ひとまず安心した。
しかし、日焼け跡も消えて、自然な感じの化粧だけでこんなにも変わるものだ。
元々、葵は顔が良いとは思っていたけど、化粧をするだけでここまで美人さんになるとは...!
それにおっぱいだって、その、とんでもないことになっているし...
俺は思わず葵のおっぱいを凝視した。
「ごくり。」
「ふふっ、少しだけ待て。今、扉を開けるから。」
葵はそんな俺の様子を見て微笑みを浮かべた。
それから葵は自身のポケットから鍵を取り出した。
そして、葵はその鍵を使ってドアのロックを解除した。
それだけで何時まで経っても開きそうになかった鉄格子の扉が開いて、成長した葵の姿がはっきりと見えるようになった。
「って!?」
え?ロックを解除しただと!?
俺はその事実にまたもや驚愕した。
どうして葵は鉄格子の扉のロックを解除できているんだ?
仕方ないとは言え、本当に分からないことだらけだ。
「お待たせ。」
葵は鉄格子の扉を開いて、留置所の部屋に入ってきた。
そして、葵は俺の前に座り込んできた。
「......」
「......?」
しばらく、二人の間で沈黙が流れた。
俺は何をするべきか分からずに黙り込でいたし。
葵の方は俺が次の行動に出ることをじっくりと待っているようだった。
「葵、あの扉なんだけど、どうやって開いたの?」
俺は沈黙と好奇心に耐えきれず、怪しまれることを承知で今もっとも気になっている部分を質問した。
「どうやってて......普通に鍵を使ってだが?」
ごく当たり前なことを言う葵。
まあ、そうなるよな。
これをどう質問したら良いのやら...
「その鍵はどうやって手に入れたの?」
うむ、これはしくったかもな。
ちょっと聞き方を間違えたような気がする。
俺は今の質問を取り下げようとしたけど、葵は以外な反応を見せた。
「ふむ、これは何時ものあれだな?分かった。」
葵は何かを納得したようだった。
そして、葵は再び口を開いた。
「僕の職権を乱用した。部下に権力を振りかざして、この部屋の鍵を手に入れてきたよ。英二、君に会うためだけに。」
「え?」
俺は職権乱用という単語が出てきたことで少し間抜けな声をもらしてしまった。
葵はそんな俺を見て少し変な反応を見せてきた。
「む?これじゃなかったのか?」
これじゃなかったのかとは...まるで普段からそんなことをしているような物言いだな...
まさか......これは!!
「いや、それで合ってるよ!」
多分だけど、葵は俺の変な質問をプレイの一貫だと受け取ったみたいだ。
AVとかで良く出る行為の前のインタビューみたいなあれ。
確かにそれは俺が大好きなものではあるけど......
世界Eの俺は、これをあの葵が直ぐに対応してくるくらいはやりまくったということか......
さすが、俺!
良い趣味をしている。
俺は葵の乗りに乗っかって、楽しむついでに情報収集をすることにした。
本格的なAVインタビュー感を出すために葵に携帯も借りて、撮影を開始する。
これも何時ものことのようで、葵は苦笑いしながらも、携帯を俺に渡してきた。
「名前は?」
「今回は名前からか?そうだね、僕は佐藤葵だ。」
葵はカメラに向かって自身の名前を言ってきた。
葵は佐藤と言う名字をそのまま使っているようだ。
ということは、葵とは結婚をしなかったということになるのか?
まあ、それについてはここを出てから調べることにして......
「年齢と職業は?」
「32歳。職業は警察署長だ。」
「......!!」
俺はそのことを聞いて驚いた。
まさか、警察署長という返答が帰ってくるとは思わなかったのである。
そういえば、世界Eの俺は警察内部の情報を持っていたよな。
それは葵からの情報だったようだ。
この年齢で警察署長ともなると、葵はキャリア組という奴なのかも知れない。
「へえ、すごいじゃん。凄く頑張ったんだね。」
俺は素直に感心した。
葵は相当の勉強嫌いだったというのに、まさかエリート警察官になるとは...
どれだけ頑張ったか俺には見当もつかなかった。
「ふふ、ありがとう。」
葵はそんな俺の褒め言葉に少しくばかり赤くなった顔で、お礼を言ってきた。
くっ、大人になった葵もやはりかわいい。
俺は葵の照れ顔に心臓を撃ち抜かれたかのような気持ちになった。
何と言うか、葵が自身の気持ちを素直に答えてくれることもあって、尚更興奮する。
「それで次の質問なんだけど......」
俺は何時しかこのAVインタビュープレイに熱中し始めた。
先週から仕事が立て込んでます。
それでちょっと投稿頻度が落ちるかもです。
多分、来週までは忙しいままだと思います(涙)