リスタート:過去へ戻って孤高な女達を手駒にして現在の危機を打破する 作:霧江
あの後も俺は大人になった葵の身体を堪能しつくした。
そして、大体2時間後になってのこと。
そこで俺たちの行為は一旦終わりを告げた。
一応、俺はまだ満足しきってない気もしたけど、今日はそこでやめておくことにした。
ということで、俺は葵と留置所の床に寝そべって、自然とピロートークを始めた。
「今日は特に激しかったな。毎日性処理をしているのに、何か溜まるようなことでもあったのか?」
俺はその言葉を聞いて驚いた。
葵は俺が留置所に入ったその日から、毎日俺の性処理をしていたという。
ということは、世界Eの俺は禁欲状態ではなかったのか......。
今日、俺がムラムラとしていたのは、あくまでも精神状態に由来したものだったようだ。
「ちょっとね、今日は何時もより岬の誘惑が激しかったよ。それで尚更...って感じ。」
俺は今朝の岬のことを思い出しながら話した。
俺としては苦し紛れの言い訳だったけど、葵には凄く説得力のある話だったらしい。
それを聞いた葵はすぐに何かを納得したように、ふむふむと頷いた。
「それは、仕方ないな。岬ちゃんたちも、そろそろ限界だから......ある意味仕方ない。」
限界か......。
俺は俺のことばかり考えていたけど、岬たちも同じことになっていたのか...
いや、むしろ、葵を通して性欲の処理が出来ている俺の方がマシなのかもな。
それだと、岬の今朝の態度も理解は出来るのか......?
「もしかして、酷いことになっている?」
俺は恐れ恐れ葵に質問した。
本当に悪い予感がしたからである。
「そうだ、特に美鈴さんと絵里ちゃんがな......。」
葵は俺の問いに即答した。
美鈴と絵里ちゃんか......。
あの性欲魔神の二人が禁欲状態だとは、俺はそれを聞いて少し身震いした。
比較的に性欲の弱い岬があの状態である。
美鈴と絵里ちゃんに関しては想像も出来ないことになっているだろう。
まさか、こんなことを思うことになるとは思わなかったけど、ここから出ることが少し怖くなってきたな。
はあああ......そこは覚悟するとして。
「ところで、葵はそろそろ帰る時じゃない?」
俺は無理矢理話題を変えた。
いわゆる、現実逃避のためである。
すると、葵は少し傷心したような顔になった。
「何でそんなことを聞くんだい?僕に早く帰って欲しいのか?」
おっと、言葉のチョイスをミスったみたいだ。
俺は慌てて葵に言い訳をする。
「いや、そんなことないよ!只、明日の仕事に響かないかなと思って!」
そこが俺が心配していた部分だった。
ちょっと、時間感覚がおかしくなっているけど、明日も俺が覚えている限りは平日だったはず。
勾留中の俺はさておき、葵は明日も出勤することになる。
「ふふ、冗談だよ。」
葵はそう言って笑った。
全く心臓に悪いいたずらである。
「何、君が遠慮するほどのものではない。僕は体力にだけは自信があるからな。」
「そうか......」
体力以外にも支度とか他にも問題があるとは思うけど。
まあ、葵が大丈夫と言うから、大丈夫なのだろう。
そこは葵を信じることにした。
「それに役得なところもある。」
「役得?」
俺は葵の言葉に聞き返した。
「ああ、こんな機会でもないと、君を独占することは難しい。君には悪いけど、この状況は僕にとっては役得だったってことだ。」
イケメンスマイルを見せながら言う葵。
葵から帰ってきた言葉も中々ドキッとする言葉だった。
葵のイケメン顔も相まってか、俺は何だか自分が乙女にでもなった気分がした。
こいつめ、本当に顔が良いんだから......。
「だからさ......、僕にもう少しだけ君を堪能させてくれないか?」
そういった葵は俺に自身のおっぱいを擦り付けてきた。
俺はいとも容易く葵の誘惑に負けた。
どうやら、今日は長い夜になりそう。
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翌日の朝。
俺は一人で留置所の部屋の中にいた。
葵で性欲を晴らした俺は、やっとまともに思考が出来るようになった。
だから、俺はそこでいつもの過去整理の時間を持つことにした。
幸いにも今日も俺には取り調べの予定はないとのことだった。
「まずは、今の状況からだな...。」
俺は目を閉じて過去のことを思い出すようにした。
まず思い出すことはは俺の逮捕された日のことだった。
これも慣れたせいか、俺は直ぐに逮捕当日のことを思い浮かべることが出来た。
「またか......。」
俺はそうと呟くしかなかった。
俺はまたもや同じ容疑で捕まっていた。
ヤクザの事務所に侵入して、二人のヤクザを拳銃で撃ったという容疑。
しかも、その事務所の位置もまた同じところみたいだ。
「まあ、それはさておき。その前日の俺は何をしていた?」
これについては、言うだけ無駄だった。
俺はまた巻き込まれたという愚痴はやめて、前日の自分の動きを思い出した。
すると、以前のどの世界よりも俺は明確に自分の動きを思い出すことが出来た。
逮捕前日の俺は仕事終わりに一人で歩いて家に帰宅をしていた。
職場と家の距離は歩道で20分くらい離れた場所らしく、俺は普段から運動がてら歩道で出退勤をしていたのである。
その日も俺は特に寄り道もせずに家に向かっていたところ、急に俺は意識を失った。
そして、目を開けると留置場だった。
過去と全く同じ流れの出来事。
だけど、以前の世界とは全く違うところが一点あった。
「えええ......凄い、これは今までにない新しいパターンだ。」
なんと!俺は酒も飲んでいなかった。
恥ずかしいながらも、俺は世界を4つ跨いだ末にやっと教訓らしい教訓を得たみたいだ。
まあ、それはさておくとして。
「それで何が変わったか?」
俺は以前までの世界と世界Eの差異点について、詳細に振り返ることにした。
そして、すぐに分かったことがあった。
「世界Eの俺は誰かに殴られて、気絶させられた?」
ということだった。
世界Eの俺は酒を飲まなかったからか、俺を拉致した犯人たちが物理力を使ったみたいだった。
そのお陰で、逮捕翌日の俺が頭痛に苛まれた記憶がしっかりと残っている。
世界Eの俺はこの負傷と岬の証言を使って、警察の容疑を逃れたようである。
「では、岬の証言は......?」
ここで言う岬の証言というものは、俺がどの世界でも着ていたコートのことに関するものだった。
硝煙が付いていて、俺が着ていたという問題のコートのことである。
この世界Eでも例に漏れずに、俺は逮捕当時それを着ていたとのこと。
岬はそのコートが俺のものではないことを証明するため、俺が勤務している弁護士事務所のCCTV記録と提出。
その日の俺がそのコートを着ていなかったということを見事に証明して見せた。
それで警察は殺害現場に工作が加わったと判断して俺を有力容疑者からはずした。
今では警察の中での俺はただの冤罪被害者のように取り扱われているようだ。
「さすが岬だ。」
俺は最愛の恋人の顔を思い出して、自然と微笑みを浮かべた。
昨日まであんなに俺を誘惑していた岬だったけど。
岬は裏ではしっかり暗躍していていたのである。
岬の昨日の余裕振りは、全部その暗躍故のものだった。
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今の俺はというと、検事の駄々っ子のみで勾留されている、らしい。
そして、世界Eの俺はそれも長くはないだろうという判断で、唯待つことにしているようだった。
だけど、俺はそうするつもりは毛頭もなかった。
「美鈴と絵里ちゃんが怖いからね......。」
理由はそれだけだった。
何とも情けない理由と思うかも知れないけど、俺にとっては死活問題だった。
只でさえ、性欲が旺盛な二人のことである。
そんな二人が二週間弱を禁欲生活を送っているとなると。
本当にとんでもないことになっているに違いない。
性欲だけで俺を破滅させた妖婦美鈴とムラムラするからという理由で俺を逆レイプした絵里ちゃんのことである。
「早くここから出ないと...、俺の命が本当にヤバイ...!!」
俺は二人に絞られて干物になっている自身の姿が容易に想像出来た。
全然あり得る未来像である。
あの性欲魔神たちを一人ならまだしも二人同時に相手することは俺でも無理だからね...
だから、一刻も早くここから脱出して、一人ずつ性欲を晴らしてあげる必要があった。
ということで、俺は生き残るために何か検事に使える手がないかを必死に考える。
それで今、俺が使える手段を頭の中で並べた。
「弁護士の岬に警察署長の葵、検事の絵里ちゃん。あとは色んな方面でコネクションを持っている美鈴とか?」
どれも素晴らしいカードではあると思う。
だが、どうもこの状況におけるワイルドカードにはなれないと思った。
俺がここから早く脱出するためには、検事の異常行為についてしっかりと調べ上げる必要がある。
だけど、俺の恋人たちはどれもそれには合わななかった。
一応、検事の絵里ちゃんだと立場的にはそれが出来るかもしれない。
「だけど、絵里ちゃんは本当に鈍感だからな......」
それは今もそう変わってないようで、絵里ちゃんは相変わらず天然なところがあったのである。
そんな絵里ちゃんが検事にバレずに、情報を集めるということは無理な話だった。
つまり、絵里ちゃんもこの状況でのワイルドカードにはなり得ない。
だからといって、他の恋人たちがそれが出来るかと言うと......。
「どうも検事とは接点が薄いんだよな......」
俺が聞いた限りは美鈴もそういうコネクションはなかったはず。
ふむ、検事の相手にバレずに身元の調査が出来る人か......
「そんな人がいるのか?」
まるで探偵みたいな仕事が出来る人......。
そんなことを考えていると、俺の頭の中から意外な名前が思い浮かんできた。
そして、それは......。
「中村太一......?」
あの夏休みに一緒に探偵ごっこをしていた男の子の名前だった。